そして、幻想ではなく、現実あってほしいと・・・
~博麗神社上空~
そこには、ドールと霊夢が浮かんでいた。
「・・・全員倒されたか」
「そうね、あとは私達だけだけどって、ドール危ない!」
霊夢の声を聞いて、ドールは気が付いたのか、そのまま一歩分横にずれる。すると、そのすぐあとに、氷が横切る。
「氷・・・イゼルか・・・」
そういって、ドールが後ろを向くと、そこには案の定イゼルがいた。
「ドール!光の戦士であるお前が、なぜこのようなことをする!」
イゼルがそういっているのが聞こえたドールは、思わず笑ってしまう。
「アハハッ、面白いこと言うなぁ、ならいっておくよ、俺は光の戦士じゃない、いうなら、元光の戦士だ」
そう言いながら、ドールはイゼルに向けて殺気を出す。
「元・・・だと?」
殺気に驚きながらも、イゼルは疑問そうにそう言ってくる。
「あぁ、お前はしらなかったなぁ、俺はなイゼル、
あの世界ではもう反逆者、神殺し、神に刃を向けし者何て言われるんだ」
悲しそうな顔をしながら、ドールはそう話す。
「神に刃を向けし者?蛮神のことじゃないのか?」
そして、イゼルの勘違いに、思わず笑ってしまう。
「いいや?全く違うね、俺が剣を向けたのは、ハイデリンだよ。マザークリスタルだ」
「なっ」
イゼルが絶句する。当然だ、今まで光の加護に助けられたものが、その相手に刃を向けたと言うのだから。
「貴様がいいたいのはそれだけか?
言っておくが、もう俺は戻れないし戻らない、
俺はな、世界を憎んだんだ、呪ったんだ、
『世界を救うため』なんて理想を押し付けられて、それを成し遂げるためだけにな!
だから俺は許さない
だから俺は戻らない
マザークリスタルを許さない
だからこそもう戻らない
少なくとも、もうそんな世界はこりごりだっ!
そんなとき、この世界に来た。
霊夢と一緒に暮らし
異変を解決し
やっと楽しく過ごせ始めた、
それを一瞬にして奪っていく世界を俺は呪った。
さあこい!血濡れの魔王!その本気を見せてやるっ!
人間よ!妖怪よ!神よ!
その力と知力を!我に見せてみよっ!
この異変は!これこそがっ!俺の本性だ!
この異変を止めたいと思うのならば!俺を殺すがいい!」
そういって、ドールは全ての制限を解除する。
「霊夢、少し待っててくれ、とっととアイツを倒してくる」
「えぇ、行ってらっしゃい」
霊夢の声を聞き、ドールは動き出す。
「ドール!もうやめるんだ!こんな戦いには、なにも意味を持たない!」
イゼルがそう叫ぶが、ドールは一切聞く耳を持たず、そのまま吹き飛ばす。
メキメキ
そんな音と共に、イゼルが地上に落ちていき、生えていた木が、そのままえぐれる。
「ドール・・・大丈夫?」
霊夢が声をかけてきたので、ドールはうなずいてそれにこうていする。
「大丈夫だ、狂うのにはなれてる」
「いや、それ大丈夫じゃないからね?」
ドールのとんでもないボケに、思わず突っ込む霊夢。
「そんなことより、敵様がたのお出ましだ、さて、最後の戦争の参加者は誰かな?」
そういって、ドールは相手の方を向く。そこには、いざや、魔理沙、ルーミアなど、ドールが関わった人物以外に、
三人の少年少女がいた。
「おや?どうやらよんだ人が一人いないようだ」
といって、三人の方を見る。そして、少女の方を見たとき、急に頭痛がした。
「ッ!なんだ・・・この記憶は・・・!お前・・・何をした?いや、絆か・・・それで、いったい何をした!」
そう言いながら、ドールは絆の方を睨む。
「・・・にてるとは思ったけど、まさか本人だったなんてね」
それを見た絆は、呆れたようにそう言う。
「アァ、アガァッ」
絆の声を聞き、ドールは思い出す。
それは、過去の記憶、失われた血の記憶、一人の女神との、魔法使いとの、剣聖との記憶。
「思い、だしたっ!絆!お前との記憶も!そのあとの記憶も!」
そう言いながら、ドールは絆の方を見る。そうして、更に続ける。
「そして、絆がーーであることも!あっきがーーであることも!」
「ドール・・・でも、覚悟はできてるんでしょ?」
霊夢が聞いてくる。それにたいして、ドールは剣を持つと、
「当たり前だ、サァ、俺を殺しにこい!」
と言いながら、いざやたちの方へ剣先を向ける。
「小娘ども、俺と」
「私の」
「「本気を見せてやる(あげる)!」」
次の瞬間、二人は動き出す。そして、
ズガシュ
と言う音と共に、咲夜とレミリアが落ちる。
「「次はどいつ(誰)だ?」」
「とはいっても」
「あなたたちしかいないわよねぇ」
そういって、二人は絆たちの方を見る。
「そんな風に思ってもらえてたとはな」
「本当にそうですね」
「ドール、戻ってきてもらうわ」
と、咲夜似のスーツ姿の青年?と、ワイシャツにジーンズの青年と、絆の方を見る。
それを感じてか、各々武器を取り出す。
「そんじゃあ」
「行くわよ!」
といって、三人の方へ突撃する。
「悪いが!ここで負けるわけにはいかん!ダーインスレイヴ!」
そういって、ワイシャツにジーンズの青年が、二メートル程の黒い大剣を取り出す。
「霊夢・・・本気でいくぞ!」
「当然!モード 禍鬼!」
次の瞬間、霊夢は黒と赤を半分に合わせたような服になる。
「うおっ!なんか変身した!かっけえっ!」
ワイシャツにジーンズの青年が、なぜか目を輝かせている。
「今さらだがここで一言、キャラ崩壊(コラボ参加者様含む)注意!」
「誰だてめえはっ!」
「フッ、そいつは言えないな!」まてやくそ作者が!「やべえ追い付かれる!そんじゃあな!」
そういって、謎の人物はさっていった。
「なんだったんだあれ、まあいい、さぁ、覚悟を決めてもらおうか」
すると、遠くから、二つの声が聞こえる。
「天撃 百%」
「偽装 天撃 百%」
そして、次の瞬間、遠くから二本の槍のようなものが飛んでくる。
「・・・失せろ、そのまま術者へ返るがいい!」
それを見て、ドールは片手を横にふり、風圧で飛んできた方向へ返す。
「スペルカード宣言」
そういって、ドールは六枚ほどスペカを取りだし、
「孤独『たった一人の光の戦士』、狂気『狂いし二つの人形』、『一人の女神と鮮血の終幕』、
『一人の魔法使いとの冒険』、『元魔王の剣聖との転生物語』、ラストスペル『とある人形が見た幻想』」
次の瞬間、空間に亀裂が入り、中から、しろま、あっき、りょうか、そして、フランとルナテックドールが出てくる。
「ありゃ、思い出されちゃったか~、もう少し遊べると思ったんだけどなぁ」
「本当だな、しっかし、まさか気付かれるとは」
「昔の記憶全部思い出してくれちゃって、全く」
ル「俺も出たってことは、ラストスペルか」
「むぅ、折角楽しめると思ったのにぃ」
(上から順に、しろま、あっき、りょうか、ルナテックドール、フランです)
ブ「まあいいだろ?楽しいんだしさ」
そう言いながら、ブラッディドールは五人の方を向く、
「「「「「否定できないのが悲しい!」」」」」
それにたいして、全員がまったく同じ返答をしてきた。
ブ「おぉう、息ピッタリだな」
ル「そんなことより俺達はそこの三人以外を倒しとくよ、いや、四人だな」
と、ルナテックドールは背後を指さす。
ブ「・・・いざやか」
ル「なんかすっげえ嫌そうな反応してるなぁ!」
ブラッディドールは、苦虫を噛み潰したようか表情を浮かべ、ルナテックドールの方を見る。
ブ「だって面倒じゃん!死んでも死ななそうなキャラ第二だよ!?」
「ちなみに一位は?」
と、霊夢が聞いてくる。
ブ「もちろんりょうか」
「ちょっと酷くない!?私ってそんな風に見られてたの!?」
ブ「あたりめえですよ!魂レベルで消さねえと地面から肉体再構築して出てくるくせにさぁ!」
さらりと数名倒しながらそんな話をするりょうか、攻撃を避けつつ会話するブラッディドール、
そんな光景を見た幻想組は、
「「「「「「なにこの状況」」」」」」
と、声を出すのだった。
「スペルカード宣言!邪符『邪神のパレード』」
そのすきに、りょうかはスペルカードを使う。
ピピチューン
そして、りょうかの宣言のあとに出てきた化け物たちにより、ほぼほぼ全員が落ちた。
「あっちゃー、紫来てたのか・・・」
それに反応するように、紫は能力を使い、全てを違う場所へ送り、そのあと、弾幕をうち始める。
「はぁ、いいわ、かかってきなさい、境界を操る妖怪よ。
リミッター解除、世界が滅ぶまであと二時間、頑張って私を倒しなさい、魔理沙も同時で構わないわよ?」
といって、二人にたいして挑発する。
「へぇ、いってくれるわね、二人相手にして、果たしてあなたはどこまで耐えられるかしら?」
「なめないでほしいわねぇ、小娘二人が、私に勝てるかしら?大丈夫、この異変が終われば、全て元通り、
そう、例え死んだとしても、ね、『悪霊よ、人から命を、妖怪から名をを、神から信仰を奪いたまえ、デス』」
次の瞬間、紫は寒気に襲われ、そのまま地面に落ちていく。
「それは即死の呪文、もっとも、当たったかは別として、ね」
「なるほど、ならくらわないよいにするだけだぜ!」
そういって、魔理沙はスペルカードを構え、りょうかの方へ近付き、
「食らうのぜ!恋符『マスタースパーク』!」
といって、レーザーを放つ。
「・・・失せなさい、この程度で私は倒せない。偽装『マスタースパーク』」
それに対抗するように、りょうかもレーザーを放つ。
「絶望しなさい、私を倒せぬと言うことに、終焉『ラストスパーク』」
さらに、りょうかはもうひとつ、巨大な黒いレーザーを出し、魔理沙のレーザーを消し飛ばす。
「このっ」
それを、方向転換で横の方へずれることで回避する。しかし、それでもギリギリかすってしまったのか、箒が壊れる。
「ラストスペル『ファイナルファンタジー』」
次の瞬間、魔理沙のまわりに魔物が大量に現れる。
「喰らいなさい、『光を滅する一つの焔(ほむら)よ、全てを消滅させ、原初なる闇へ還せ ヴォイドダークフレア』」
そして、それに続くように、黒いなにかが魔理沙を中心に爆発する。
「かはっ」
それがなくなる頃には、地面に倒れている魔理沙の姿が見えた。
それを確認したりょうかは、ゆっくりと魔理沙の方へ近付き、
「また会いましょう、そうね、きっと、ルナテックの方のドールが渡してるだろうけど、魔理沙にはこれをあげる」
そういって、魔理沙の服の中に、一枚の紙と、木のプレートを入れた。
「あなたはそれを見て、どんな反応をするのかしらね」
と言うと、いざやの方へ飛んでいくのだった。
一方、あっきたちはと言うと、
「私達必要だったのかな?」
「俺たちのわけ前は0だな」
さきほどの戦闘の余波で、幻想郷組の残っていたメンバーが全滅したことにより、暇になっていた。
「まったく、私達の分も残しといてくれればいいのに」
「でも、しょうがないんじゃないかな?二人とも楽しんでたみたいだし」
しろまとあっきの会話に、フランも参加してくる。
「そうだな、それに、ジブさん達が来たみたいだぜ?リクがいるから、少しは楽しめそうだ」
それに続くように、ルナテックドールは神社の方を指差す。
「ほんとだ、『光よ、衝撃により、敵の動きを止めよ、ホーリー』」
その攻撃により、リク達を中心に、爆発がおき、リク達の動きを止める。そのすきに、
「『汝は氷、全てを凍らせ、打ち砕く力なり、ブリザガ』!」
そういって、またもやリク達の所で、今度は氷の柱のようなものができる。
「これは流れに乗らねば!『狂気、全てを狂わす感情を持ち、汝らを無数の絶望へ連れていこう、狂気ノ舞』」
それに続き、ルナテックドールも紅い剣を召喚し、リクを中心に暴れさせる。
「あ~!私の分が三人しかいない!」
勿論、その三人とは、リク、シュヴィ、そしてジブリールである。
「まあいいや、『私は光、闇を作り、影を作り、全てを呑み込む浄化の光、ホーリーダーク』」
その三人を包むように、光るたまが出てくると、内部が黒くなり、そのまま爆発した。
「てかこの程度か」
そう言いながら、四人もドールの方へ向かう。
そのあと、四人はブラッディドールと霊夢の戦闘を見守ることにした。
~その頃のブラッディドール~
「二対一ってズルくないかなぁ!?」
「ドール!このっ、とっとと倒れなさい!」
霊夢は絆と、ドールは青年二人と戦っていた。
~霊夢視点~
「このっ、必然『キングクリムゾン』!」
霊夢はスペルカードを使いながら、絆と戦闘をしていた。
「うっ」
霊夢の攻撃をうけたせいか、絆はそんな声を出す。
「このっ、神様なめないでほしいわね!」
そう言うと、絆は霊夢に攻撃を仕掛ける。しかし、次の瞬間、
グチュ
という音と共に、二人の心臓部分に穴が開き、そこから手が突き出ていた。
「え?」
霊夢がそんな声をあげると同時に、その心臓が握りつぶされる。
最後に霊夢が見たのは、不気味な笑みを浮かべるアシエンの姿だった。
~霊夢視点 end~
~三人称視点~
「・・・嘘、だろ?霊夢、お前・・・絆まで、また失ったのか、大切なものを、アァ、アァァッ!!」
それを見てしまったドールは、突然闇に包まれる。
「オマエハゼッタイニユルサナイ、コノセカイヲホロボシテデモキサマノソンザイヲケス、
カクゴヲキメロ、コゾウ!」
その闇が収まると、そこには全身が紅く染まったナニカがいた。
「なんだ?急に気配が変わって」
そんな状態を見ていた青年二人は、状況がのみこめないのか、そんな反応をする。
「やばいっ、紫!一回よみがえらせてあげるから、全員つれてとっとと逃げて!
あいつに殺されたらもう生き返れなくなる!」
りょうかはそう叫ぶと、紫に蘇生魔法をかける。
「!?何となく状況はわかったわ、全力で頑張りなさい」
紫は起き上がると、状況を理解したのか、そのまま能力を使い、数名意外を巻き込んでその場から消える。
「りょうか、ドールのあれって・・・」
「えぇ、間違いなく狂気に呑まれてる」
「めんどくさいことしてくれるなぁ」
そう言いながら、ドールの方を向く三人。
「ククク、これでこいつはこのまま消えていく。後は私が逃げるだけだ」
そう言い残し、アシエンは姿を消した。
「ニガスカァッ」
そう言いながら、ドールはアシエンの消えていった場所を殴り付ける。すると、
パリンッ
という音と共に、空間が割れ、中からアシエンを引きずり出した。
「なに!?」
「ソノママキエヨ、キサマノタマシイナド、ノコシハシナイ」
そういって、ドールはアシエンの頭部を握り潰し、そのあと肉片を喰らい始めた。
「今のうちに霊夢を、霊夢を生き返らせないと、あの暴走は終わらない」
その間に、りょうかはしろまに指示する。
「わかった。もう一人も治してくる」
それにたいして、しろまは頷くと、そのまま霊夢の方へ飛んでいった。
「・・・さて、その間に、私達は時間稼ぎよ、二分程度でいいはず」
「案外早いんだな、それで、俺達の仕事は?」
「下の三人の護衛、って、本当は言いたかったんだけどね、ドールを止めるのを手伝って」
りょうかはそういって、頭を下げる。
「それと、今のあいつには能力が一切きかない、単純な物理攻撃も、平行世界もろとも砕く一撃じゃないと、
1も与えられないから、手伝ってくれるにしても、それだけはきょうつけて」
「とんでもない化け物仕様ですね、誰ですかあんなの作ったの」
執事服の咲夜似の青年が、疑問そうに聞いてくる。
「あぁ、ドールの正式名でわかるわ、オートマター、元殺戮部隊隊長、鮮血の狩人、試作品1号、ブラッディドール、
そして、制作者は血濡れのなんとかっていう名前だった。後半の方はつぶれてて見えなかったけどね」
りょうかが説明しているうちに、ドールはこちらの方を向いてきた。
「アァ、オレハオレハチガホシィ、スベテヲコロシ、チニクヲクラオウ」
「来るわよ!構えなさい!」
グキャ、ミシメシ
次の瞬間、黒いコートの様なものを羽織った青年の持っていた剣が消え、
その余波で、付近にあった木々がへし折れる。
「クッハッ」
「『汝は血、汝は肉、汝は骨、汝は心臓、汝は肺、汝は脳、
アァ、紅キ鮮血ヲ撒き散らし、その世に終焉をもたらそう、終末ナル紅キ雨』」
そのあと、ドールは手を上につき出すと、妖力の様なものを空に出す。
「ッ!あれの記憶まで戻ってるなんてね!
『全ては原初なる闇へ誘われ、その存在を無えかえすだろう、ダークボール』」
それを見て、りょうかは驚きつつも、詠唱を初め、空から紅い雨が降り始めると同時に、黒いボールが出来る。
「・・・『汝は光、闇すら呑み込む一点の光、全てを包み、再び無へかえすのみ、ホワイトエンド』」
ブラッディドールはそれに反応して、黒いボールを包む様に、光るたまを作り出す。
「くそっ、ダーインスレイヴ!」
そのたまに向けて、黒いコートの青年は黒い大剣を投げる。
「・・・『全ては終わり、再び始まる。人生という絶望と、
死という希望を抱いたがゆえに、全ては焼かれ、焦げ朽ちた、ブラッドファイガ』」
それを燃やすように、黒い大剣は炎に包まれる。
「ちょっと動かないで、すぐに治す」
そのすきに、しろまは回復魔法をかける。
「しろま!後どんくらい?」
それを確認したりょうかは、しろまに向けてそう叫ぶ。
「後一分!その間頼んだよ!」
しろまはそれを聞くと、上を向いてそういった後、また二人の方へ行く。
「一分・・・不味いわね・・・」
「そうだな、はっきりいってあいつ、いままともに戦えんのうちんとこからりょうかがいるくらいだろ?」
あっきはそう言いながら、りょうかの方を向く。
「そうでもないわ、さっきとばされていった青年君、全然本気出してないみたいだしね」
あっきの言葉を聞き、りょうかは青年の方を向き、そう言う。
「そんなことより、私の旦那知らない?ああいう風になったら消えちゃったんだけど」
その会話を遮るように、フランが話しかける。
「・・・え?」
フランの言葉を聞き、りょうかは回りを見渡した後、頭を抱え、
「取り込まれちゃったのね・・・」
と、呟く。
「『固体は気体へ、気体は液体へ、液体は固体となるだろう』」
「チッ、『全ては過去へ、元の形に戻るだろう。リバースクロック』」
その呟きのすぐ後に、ブラッディドールは魔法を使おうとするが、
それを遮るようにあっきがブラッディドールの時を戻す。そして、次の瞬間、
ペチン
という音と共に、ブラッディドールは叩かれる。そして、
「全く、なんでこんな面倒事おこしてくれるのかしらねぇ」
と、背後から声が聞こえる。
「第一、私は死なないわよ、旦那残して逝っちゃったら、天国でお母さんにボコボコにされるわよ」
その方向をブラッディドールが見ると、そこには先ほどまで倒れていたはずの霊夢が浮かんでいた。
「それにねぇ、死なないように能力使ったくせに、そんなことまで忘れちゃったの?」
そう言いながら、霊夢はブラッディドールの事を抱き締める。
「よかった、だんだんと「闇が収まってくな」・・・そうね(´・w・)」
途中で言いたいことを言われてしまったせいで、少ししょんぼりするりょうか。
カシャ
ふと、そんな音が聞こえる。
「いやぁ、大スクープですよ!りょうかさんのしょんぼりした表情が見れるとは!」
そして、その方向には、文の姿が。
「・・・撮った?」
「えぇ、それはもうばっちりと!」
りょうかの質問にたいし、文は少しのけぞりのがら、自慢そうにそう言う。
「・・・貴女は邪神の餌になってもらおうかしら・・・」
「へ!?」
次の瞬間、文はドールの開けた穴の中に文を叩き入れる。
「さて、それじゃあ、私達はもう行くわ、また後でね」
「ついでにぃ」
「そこのお三方と駄作者追いかけていった奴も巻き込んでくわ、いざやと戦うなら、師弟対決って事で」
そう言うと、りょうか達は姿を消した。
「そういえば、文はどうするの?」
「あぁ、それなら、そろそろ帰ってくるぞ?」
次の瞬間、空中から文が落ちてくる。
「ちょ、文さん!」
それに巻き込まれる様に、いざやが落ちていく。
「あ、いざやも落ちてった」
「それで、結局最後は弾幕勝負なのかしら?」
ドールの言葉を完璧にスルーして、霊夢はドールに話しかける。
「まぁ、その方が楽そうではあるよな、それと、ルナテックの方も出して、フランをつれてってもらおうか」
ドールはそう言うと、能力を使い、ルナテックドールを作り出した後、そのままフランを回収させる。
「うぅ、ひどいめにあいましたが、今度こそ行きますよ!」
「いざや、援護するわ!」
その間に、いざやとルーミアが合流する。
「あぁこい!いままでならった力、その全てを見せてみよ!」
「師である私達を打ち倒し、その力を証明しなさい!」
そうして、ドール達は弾幕をうち始める。
まず最初に攻撃を開始したのはいざやだった。
札の弾幕を使い、ドールに向けて放つが、ドールはそれを回避する。
しかし、その札は、ドールが逃げるのを追いかけるように追尾する。
「へぇ、ホーミング効果つきの札か、でも、まだ弱いな、そんくらいなら」
それを見たドールは、丸い弾幕を三発うつ。そして、
ボンッ
という音と共に、丸い弾幕が爆発し、いざやの弾幕を破壊する。
「!?」
「鮮血『元殺戮部隊長のオートマター』」
「続くわ!禍鬼『終わりを告げる巫女』」
その直後、ドールは両手に赤と青の大剣を持ち、霊夢は霊力を紅く見せる。
「行くわよ!」
そして、次の瞬間、霊夢の姿が見えなくなる。
「見えなくなるなら!凍結『オールフリーズ』」
それに対抗するように、いざやもスペルカードを使い、辺り一面を凍らせる。
「その程度!切り裂け、灼熱の剣!」
そんな光景を見て、ドールは赤い大剣を地面に投げる。そして、その剣の刺さった場所を中心に、氷が溶け始める。
「隙あり!」
その隙をついて、霊夢が攻撃を仕掛ける。
「ッ!?でも、それならっ!無刀 弧月!」
それに反応して、いざやは刀を持ち、背後に向けてつきだした後、霊夢の攻撃を受け流す。
「太陽に呑まれなさい!」
受け流されたことに驚きつつも、霊夢は黒い太陽を作り出す。
「ッ!八重結界!」
それに対抗するように、いざやは結界を張る。
「残念ね、私に結界は意味ないわよ?」
パリンッ
次の瞬間、いざやの張った結界が壊れる。
「絶望『全てを闇へと誘う者』」
それに追撃するように、ドールはスペルカードを使い、
いざやの足をつかむような形で、血で出来た手を生み出し、そのまま地面に引き摺りこむ。
「光『ただ一本の光の線』」
そして、それにたいして抵抗するように、いざやは強力な光の熱線を作り出し、血で出来た手を蒸発させる。
「結界『封印結界』」
その直後、霊夢が結界を張り、いざやを閉じ込める。
「血界『鮮血結界』」
さらにそれを包むように、ドールが血液を使い、それを強化する。
「コア爆弾『N/A』」
パリンッ、ジュ、ドカーン
それに反応してか、いざやが小さななにかを投げたと思うと、爆発音と共に、二人の張った結界が壊れる。
「うそん」
「さて、これはドールさんからならったのですが、聖剣『エクスカリバー』」
ドールが驚いている隙に、いざやは剣を作り出し、横に振る。
すると、いざやの剣の先から、先程の動きをなぞるように、光の斬撃が飛ぶ。
「えぇ・・・反撃『英雄の反逆者』」
それを確認したドールは、霊夢を抱き寄せた後、そのまま剣を縦に振る。
そして、いざやの飛ばした斬撃と、ドールの剣がぶつかると、斬撃がいざやの方へ返っていく。
「防壁『ストンスキン』、絶対防御『インビジブル』」
だが、その攻撃は、いざやに当たる直前に消える。
「へぇ、十秒間待とうかな、攻撃しても意味ないし」
「十秒あれば十分です!四神『四方なる刀』
いざやはそう言うと、白虎、青龍、朱雀、玄武のレリーフの彫ってある刀を取り出す。
「あぁ、それとな?そのスキル、教えたの誰だか覚えてるよな?
インビジブル、ランパート、ストンスキン、プロテス」
空から白虎、青龍、朱雀、玄武が現れたのを確認したドールは、自分にたいして防御用のバフをかける。
「それと、私のこと忘れてない?必然『キングクリムゾン』」
そういって、霊夢が横からいざやを攻撃しようとする。が、
「忘れてないし、それ以上はやらせないわよ!常闇『常闇の女王』」
という声と共に、ルーミアがそれを妨害する。
「チッ、なかなかやるわね、でも、まだまだっ!鬼符『鬼巫女の名の元に』」
ゴッ
次の瞬間、鈍い音と共に、ルーミアは地面に落ちていく。
「十秒だ、神へのお祈りは済ませたか?行くぞ!」
そして、ルーミアが地面にぶつかると同時に、ドールが動きだす。
「真正面から挑んでも勝てないなんて、分かりきっていること!それならっ!」
それに反応するように、いざやはカウンターの構えをとる。
「カウンター・・・ねぇ、でもさ、その程度、考えてないと思ったの?」
それを確認したドールは、槍を持った後、そのままフェイントをくらわす。
「ッ!このっ!」
そして、フェイントをくらったいざやは、そのままの流れでドールの横腹に剣が当たるように動く、が、
カンッ
という音と共に、ドールの盾に防がれる。
「いつの間に!」
「即座に装備チェンジは基本だろうが!」
その直後、ドールが双剣をとりだし、そのままいざやの剣の側面を叩く。
「次いくぞ!」
さらに、双剣を消した後、巨大な斧を取り出す。
「くらえやごらっ!」
そう言いながら、いざやの剣をへし折る。
「まだまだっ!そちらが斧なら私も斧です!」
というと、いざやは斧を取り出す。
「本職ナイトだけど、なんで斧で戦わなくちゃいかんの?」
いざやが斧を取り出したのを確認すると、ドールは剣と盾を取り出す。
「さぁ、かかってこい、斧?剣?刀?まあ、関係ないけどな!」
そういって、いざやを挑発する。
「ていうかドール!私結局やること無くなっちゃったじゃない!」
「えぇ、しょうがない、先にいってていいよ、前渡したので行けるからな」
挑発した直後の霊夢のまさかのセリフに、思わず空中ですっころぶ。
「わかったわよ・・・二分以内に来なかったらぼこぼこにする・・・」
「それは勘弁願いたいなぁ・・・」
最後の最後で、そんな事を言い残した霊夢に、思わず突っ込むドールだが、もうすでに霊夢はいなくなっていた。
「・・・あいつ・・・もういいや、それじゃあ、行くぞ?って、え?」
「ダイジョウブ、スグニオクッテアゲルカラ」
諦めていざやの方を向くと、そこには斧を振り上げたいざやの姿が・・・
ズシャ
「あ、やば、意識・・・が・・・」
ドサッ
ドールが倒れると同時に、浮遊感に襲われる。
こうして、ドールの幻想郷での生活は終わりを告げた。
fin
最終回が一番グダグダしてしまいました・・・
さて、次の話なのですが、いま投票をしています。
そちらの方は、活動報告の方からお願い致します。