「はーい、私視点ね」
『誰に向かって言ってんの結?』
「いや、何か言っておいた方がいいと思ってね」
『…頭打った?』
失礼ね。
まあ、そんなこんなで、廊下を歩いていると
「あら?」
『何か言い争ってるね』
箒ちゃんとセシリアちゃんが何か言い争ってるところを目撃。傍らに一夏君がいて困ってる。
「何だ揉め事か」
「あら仭君」
後ろから仭君の声が
「私をストーカー?」
「アイアンクローとチョークスリーパー、どっちをくらいたい?」
「冗談よ。さっき角があったから、そっちから来たのね」
「わかってるなら言うな。…おい!何やってんだお前ら!」
「あっ、仭」
一夏君が返事をする。
「何してんだよ」
「いや、ちょっとな…」
「お前らもいいかげんにしろ」
「くっ…仭聞いてくれ!」
「箒さんが…!」
「一夏に聞くから黙れ」
で、話を聞いてみると、どうやら一夏君のIS訓練を一緒にすることで揉めてたのね。
『2人一緒ならどうだ』だと一夏君が言ったら怒って、喧嘩勃発。そして現在に至るわけ。
「はぁ……」
仭君はため息をついてる。面倒くさいの?
じゃあ助け舟を出してあげましょう。
「2人共これで決着つけたら?」
私は持ってたデッキを見せる。
「デュエルでか?」
「いい方法じゃない?ライフを4000でやれば早く決着もつくわよ」
「うむ…」
「面白そうですわね」
2人も乗り気ね。
「で、場所は?」
「あら、こういう決闘ではお決まりの場所があるじゃない」
「というわけで校舎裏にきましたー!」
「カイに会えない禁断症状でも出たか?」
「そんなわけないでしょ!」
エリアといい、本当に失礼ね。てかそれでこんなこと言うのは変人よ。
『いや、でも結は彼と結構会えないとおかしくなりそうだし…』
エリア!?
「しかしまあ、本当にやるのか?」
「当然だ一夏」
「女には戦わなければならないと時もあるのです」
「?」
「わからなくていい。しかしあの束さんの作る物はすごいな。ISと同じように待機形態にすることができるとは」
こっちの世界での彼女が作ったデュエルディスクは待機形態にできるらしく、決まって腕のリストバンド。色はディスクカラーと同じ。
「では…」
「始めましょう」
「「デュエル」」
セシリア:LP4000
箒:LP4000
「私の先攻、ドロー」
セシリアちゃんからみたいね。
「私はモンスターをセット、カードを2枚伏せてターンエンドですわ」
セシリア:LP4000
手札3
セット1
伏せ2
「何だ?最初から守備に徹するのか?」
「さあ?どうでございましょう箒さん」
「何を挑発してんだあいつは…」
まあ、1ターン目は攻撃はできないからね。
「私のターン、ドロー。私は永続魔法《六武衆の結束》を発動。『六武衆』と名のついたモンスターが召喚・特殊召喚される度に、このカードに武士道カウンターを、1つ置く(最大2つまで、以後BC)。《真六武衆-カゲキ》を召喚」
真六武衆-カゲキ
ATK:200
六武衆の結束
BC1
「このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下の『六武衆』と名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。私は《六武衆の影武者》を特殊召喚」
六武衆の影武者
ATK:400
六武衆の結束
BC2
「六武衆の結束の効果、武士道カウンターが乗っているこのカードを墓地へ送る事で、このカードに乗っていた武士道カウンターの数だけデッキからカードをドローする。私はこのカードを墓地に送って2枚ドロー」
箒:手札5
「…レベル3とレベル2チューナー…」
あら、いきなりかしら?
「私はレベル3のカゲキに、レベル2の影武者をチューニング!シンクロ召喚《真六武衆-シエン》!」
真六武衆-シエン
ATK:2500
「やはりレベル5で攻撃力2500はな…」
「効果も強い…」
仭君と一夏君が言う。
「シエンでセットモンスターを攻撃!」
「セットモンスターは《ジェムタートル》」
ジェムタートル
DEF:2000
粉砕されるジェムタートル。伏せカードはプラフか、シエンの効果を知ってるかね。
「ジェムタートルの効果、リバース効果でデッキから『ジェムナイト・フュージョン』1枚を手札に加えますわ」
「カードを2枚伏せてターンエンド」
箒:LP4000
手札3
真六武衆-シエン
伏せ2
「私のターン、《地砕き》。相手フィールド上の1番守備力が高いモンスターを破壊しますわ。しかし箒さんのモンスターは1体のみ。真六武衆-シエンを破壊ですわ!」
「シエンの効果、1ターンに1度、相手が魔法・罠カードを発動した時に発動する事ができる。その発動を無効にし破壊する!」
「!」
あらら、無効化されたわね。
「ふふふ、知ってますわ。けどそれは1ターンに1度。《ジェムナイト・フュージョン》を発動」
知ってたのね。ということはあれは囮。
「自分の手札・フィールド上から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、『ジェムナイト』と名のついたその融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚しますわ。私は《ジェムナイト・オブシディア》岩石族モンスター《ジェムナイト・クリスタ》を融合!《ジェムナイト・ジルコニア》!」
ジェムナイト・ジルコニア
ATK:2900
効果はないけど、安易に融合召喚できる攻撃力の高いモンスターね。
「伏せカード《
「何!?」
真六武衆-シエン
ATK:2500→1400
「ジルコニアは効果がないので、攻撃力は変化いたしません。ジルコニアでシエンに攻撃ですわ!」
「くっ……」
箒:LP2500
「伏せカード《紫炎の計略》。自分フィールド上に存在する『六武衆』と名のついたモンスターが戦闘によって破壊された場合に発動。手札から『六武衆』と名のついたモンスターを2体まで特殊召喚する。《六武衆の御霊代》、《六武衆-ザンジ》を特殊召喚!」
六武衆の御霊代
ATK:500
六武衆-ザンジ
ATK:1800
「私はカードを1枚伏せてターンエンドですわ」
セシリア:LP4000
手札0
ジェムナイト・ジルコニア
伏せ2
「どうです箒さん?このまま押し切って見せますわよ」
「何を言うか!勝負はこれからだ!」
2人共張り切ってるわね。
「そもそもの事の始まりはくだらないがな」
「乙女心ってのは複雑なのよ」
「そういうものか?」
「そういうものよ。ってあれ?一夏君は?」
「手洗い」
「そ。仭君はどっちが勝つと思う?」
「六武衆とジェムナイトでか。そうだな…まあ、箒か?サポート系は六武衆は多いからな。ただ…」
「ただ?」
「…あいつの性格からして、罠使ってモンスターをい一掃されたら卑怯とか言って、頭に血が昇る可能性が…」
「いや、さすがにないんじゃない?」
「あったんだよ。カードショップで」
「………」
ええーー…。
「…と、いいかげんあっちを止めるか」
2人の方を見ると言い争いを繰り広げてる。…何やってるのよ。
「おい!いいかげん進めろ貴様ら!!」
「「仭(さん)は黙っていろ(てください)!!」」
「ああ?」
殺気を混じえた睨み。ちょっと、言い争いは止まったけどやりすぎじゃないかしら?
「わ、私のターン、六武衆の御霊代の効果、自分フィールド上の『六武衆』と名のついたモンスターにこのカードを装備させる。装備モンスターの攻撃力・守備力は500ポイントアップする」
六武衆-ザンジ
ATK:1800→2300
「そして伏せカード《六武派二刀流》!自分フィールド上に存在するモンスターが、表側攻撃表示で存在する『六武衆』と名のついたモンスター1体のみの場合に発動する事ができる。相手フィールド上に存在するカード2枚を選択して持ち主の手札に戻す。私はジェムナイト・ジルコニアと、さっき伏せたカードを手札に」
2刀で突っ込んで来るザンジ。
「させませんわ!伏せカード《融合解除》!ジェムナイト・ジルコニアの融合素材の《ジェムナイト・オブシディア》と《ジェムナイト・クリスタ》を墓地から特殊召喚!」
ジェムナイト・オブシディア
DEF:1200
ジェムナイト・クリスタ
ATK:2450
手札に戻されかけたカードが融合解除だったわね。対象を失って無効になったわ。
「ならザンジでオブシディアを攻撃!六武衆の御霊代を装備したモンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、自分はデッキからカードを1枚ドローする」
カードを見て笑う。良いカードだったのかしら?
「私はこれでターンエンド」
箒:LP2500
手札1
六武衆-ザンジ(六武衆の御霊代装備)
伏せ1
「私のターン、《ジェムレシス》を召喚」
ジェムレシス
ATK:1700
「このカードが召喚に成功した時、デッキから『ジェムナイト』と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができます。効果で《ジェムナイト・ラズリー》を手札に加えますわ」
さて、どうするのかしら?
「私はクリスタでザンジに攻撃ですわ!」
「六武衆の御霊代の効果で、装備モンスターの身代わりとなる!」
六武衆-ザンジ
ATK:2300→1800
箒:LP2350
「私は伏せカード《
あら、追撃ね。
「残念だが、伏せカード《トラップ・スタン》!このターン、このカード以外のフィールド上の罠カードの効果を無効にする!」
「なっ!?」
「あら、無効化されちゃったわね」
「まっ、ともかくセシリアはもうザンジに攻撃できるモンスターはいない」
「くっ…ターンエンドですわ」
セシリア:LP4000
手札1(ジェムナイト・ラズリー)
ジェムレシス
ジェムナイト・クリスタ
「セシリアちゃん、不利になっちゃったわね」
「そういうのも考慮しなくちゃいけないものだ。調子に乗りすぎたな」
一夏君いないのにね。
「…多分あいつら一夏がいないことに気付いてない」
「え?こっちさっき見たじゃない」
「頭に血が上ると周りは見えなくなるものだ」
「…納得」
ちょっと簪ちゃんが十代君に対して嫉妬の怒りを燃やしたことを思い出したわ…。
「ん?カイか」
「カイ君?」
仭君が後ろを向いてで、私もつられて後ろを向くとカイ君がいた。
「おい、仭。何してたんだ?」
「いや、あそこの2人のデュエルを見てたんだ。一夏もいたんだが、あいつ今外しててな」
「そうか。…ってこうしてる間にもデュエルが進んでるな」
「あ、いけない」
見てみると
箒:LP2350
手札0
六武衆の影-紫炎(ORY2)
六武衆-ニサシ
六武衆の影-紫炎
ATK:2500
六武衆-ニサシ
ATK:1400
セシリア:LP4000
手札1
ジェムレシス
ジェムナイト・クリスタ
「…どういう状況?」
『はぁ…あっちのターンになって、手札から《六武衆-ニサシ》を召喚。で、《増援》を発動。デッキからレベル4の《真六武衆-キザン》を手札に加えて、『六武衆』と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、手札から特殊召喚する事ができる効果で、特殊召喚。そしてレベル4のザンジとキザンでオーバーレイ、《六武衆の影-紫炎》を特殊召喚。それで今に至るわ』
「ありがと」
エリアが話してくれた。
確かあの2体の効果は…
「六武衆の影-紫炎の効果!1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、自分フィールド上の攻撃力2000未満の『六武衆』と名のついたモンスター1体を選択して発動し、そのモンスターの元々の攻撃力はエンドフェイズ時まで2000になる。私はニサシを選択」
六武衆-ニサシ
ATK:1400→2000
「そしてニサシは同名カード以外の『六武衆』と名のついたモンスターが存在する場合、1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる」
「えぇ!?」
「紫炎でクリスタを攻撃!そしてニサシでジェムレシスを攻撃!ダイレクトアタック!」
「きゃああ!」
セシリア:LP1650
「ターンエンド。ニサシの攻撃力は元に戻る」
箒:LP2350
手札0
六武衆の影-紫炎(ORY1)
六武衆-ニサシ
「セシリアちゃん、かなり不利ね」
「次のターン、起死回生のカード引けなきゃ終わるな」
「ま、そう簡単に引けるとも限らんがな」
………。
「わ、私のターン…モンスターをセットして、ターンエンド…ですわ」
セシリア:LP1650
手札1
セット1
「さて、どうかしらね」
「案外ただの通常モンスターかもしれんぞ」
ねぎらいの言葉とかないの?
「私のターン、紫炎の効果で、エクシーズ素材を1つ取り除き、ニサシの攻撃力を2000に!」
六武衆-ニサシ
ATK:1400→2000
「紫炎でセットモンスターを攻撃!」
「セットモンスターは…《ジェムナイト・ガネット》」
ジェムナイト・ガネット
DEF:0
あ、終わったわね。
「撃破!ニサシでダイレクトアタック!」
「そ、そんなぁぁぁぁ!!」
セシリア:LP0
あらら、負けちゃったわね。セシリアちゃん。
「終わったか」
「ま、そう簡単に起死回生のカードが引けるほど、世の中甘くない」
「…お前って意外と毒舌か仭?」
「!?」
多分本人は当たり前のことを言ってるだけなんだろうけど。
「てか何であの2人デュエルしてんだ?」
「事の始まりはだな…」
仭君が説明する。
「…それでわざわざデュエルをこんな場所でか?」
「場所がないからな。しかしこんなこと如きでデュエルはやはりな」
私達にとってはあまりという感じだけど、やっぱりこっちの世界では感覚が違うのね。
「む、一夏はどこだ?」
「箒…」
そして私達に近づき、やっと一夏君がいないことに気付いた箒ちゃん。セシリアちゃんも後ろから付いて来てる。
というか本当に気付いてなかったの…。
「手洗いだ。だが本当に遅いなあいつ…」
結構ここ開けてるわよね。
「…あ」
「え?」
「どうした仭?」
「…そういやあいつ、今日楯無の訓練日だった」
え?それはつまり……。
「多分楯無に言われて戻ったのだろう。…多分携帯に連絡されてるだろうが、今日は忘れてきた。…念のため言っとくが俺はたまたま今日の分知ってただけだからな?楯無とちょっと前に話してそれを覚えてただけだ」
「なん……だと…」
「ふふ…残念でしたわね箒さん」
悔しがる箒ちゃんに、箒ちゃんが一夏君と一緒に訓練できなくなって嬉しそうにしてるセシリアちゃん。
「まあ、諦めろ。明日は確か俺と奴の訓練なかったと思うから」
「くっ……」
「まあ、そういうことでしたら」
「いつもこんな感じなのか」
カイ君が小声で仭君に話しかける。
「日常茶飯事だ。一夏があれな故にいつもこうやってアプローチしてるわけだが」
「報われないと?」
頷く仭君。
「一夏君も罪な子ね~」
「あれは生まれ持ってのデメリットスキルだ。それも重度の…」
「そこまで言うか」
「…何度あいつが刺されそうになったと思ったことか。正直お前達の世界に奴が行ってしまったら、生徒達を惚れさせるんじゃないかと思ってしまうこともある」
「…どうなんだ」
「いや、私に言われても箒ちゃん…」
いつの間にか話に加わっていた箒ちゃん達。
「ま、その辺は考えても仕方ないだろう。戻ろう」
「「「「そうだな(ね)(ですわね)」」」」
私達は仭君の言葉に賛成し、学園に戻ることに。
まあ、一夏君に後で何があったかはご想像に任せるわ。
結視点は初めてじゃないですがまあ、ノリ?で。
正直カードの種類が多かったからまとめてあっさりと…。(汗)
誰と誰が戦いたいか希望の件もお願いします。