交差する世界 騎士と暴君と五聖獣   作:狂戦士

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カイと結の部屋へ仭が尋ねます。


会談 異世界にでも問題発生!

「邪魔するぞ。カイ、結」

 

「仭か」

 

「って、何だ。お前もいたのか一夏」

 

俺と結の部屋のドアをノックした音が聞こえ、ドアを開けると仭がいた。

ちなみに一夏もこの部屋にいる。

 

「何の用だ?」

 

「ああ…ちょっとお前と結に話があってな」

 

「俺と結に?」

 

「あら?どうやって付き合い始めたとか?あれh「そんなどうでもいいことではない」――どうでもいい!?」

 

「結、俺は真面目な話がしたいんだ。嫌なら部屋から出ていてほしいのだが?」

 

「わ、わかったわよ」

 

「えと、俺は?」

 

「(どうするか。…巻き込まれる可能性もあるから、いた方がいいか)――他言無用ならな」

 

「わ、わかった」

 

本当に何の用だ?

こいつの目は見たことがある。真剣な時の結の表情の様、そういう者の目だ。

 

「…単刀直入に言おう。カイ、結、お前達のいた世界に精霊っているか?」

 

「「!」」

 

「精霊?仭、何を言って「少し黙れ一夏」――!わ、わかった。悪かったよ」

 

精霊…。何故こんなことを聞く?

 

「…話は少し変わるが、帰るときについさっき俺は襲われた」

 

「襲われた?」

 

「まあ、そこらへんの不良だったが…俺が拾ったカードを寄こせとか言ってきてな」

 

拾ったカード?…No.か?いや、だったら何故精霊を?それにこいつの様子はおかしくないし。

 

「それでデュエルを何か挑んできた」

 

「デュエルを?」

 

「…これを見てくれ」

 

すると仭はIS?を部分的に展開し、映像を出してきた。

 

「これは実際に俺が体験したものだ。…俺の視点だが」

 

「何だこれは?炎……?」

 

「何、これ?」

 

「………」

 

一夏はともかく、結もわからない。

それはそうだ。闇のデュエルで、こんな風にやったことはない。

だが、アニメで見たことのある俺はこれを知っている。間違いなく闇のゲームでのデュエルだ。

 

「!何でISを展開してんだ仭?」

 

「まあ、身の危険を感じたからな。咄嗟にISを展開したら、衝撃が通った」

 

「……カイ君」

 

「わかってる、結」

 

結もそれでわかったようだ。

 

「あっ、勝ったんだな」

 

「…で、相手はどうだったんだ?」

 

そのあと映像が途切れた。どうやら撮ったのはここまでのようだな。

 

「倒れてたところを起こしたが、意識はあったぞ」

 

「…そうか」

 

なら、どういうことだ?

 

「…それでカイ。話を戻すが、俺が拾ったカードっていうのはこれだ」

 

そう言って差し出してくる。これは…

 

「《闇霊使いダルク》…」

 

霊使い。ということは…

 

『ふー、やっと出れたか』

 

「「「!」」」

 

実体化するダルク。

なるほど、仭は精霊の宿るカードを拾ったというわけか。

 

『お前、ダルクか!』

 

『何でこっちに!?』

 

『ヒータに、エリア、久しぶりだな…。って、それはこっちの台詞だ!お前らこそ何でこっちにいるんだよ!?』

 

すると突然ヒータと、エリアも実体化し、感動の再会…というわけでなく、言い争いが始まった。

 

「…お前達も持ってたか。霊使いを使ってたからもしやと思ったが、やはりか」

 

「いや、仭どういうことだ!?」

 

「そりゃ…ん?一夏。お前、あれらを見えるのか?」

 

あれらとは当然口喧嘩を始めている精霊3人のことだ。

…フェニスから聞いていたが、ここで2人が見えるようになるとは。

 

『彼らは私達、精霊を見えるわけではないですが、声を聞こえてはいるようです』

 

あの時フェニスはそう言った。

といっても、聞こえるのも完全ではなかったみたいだが。

しかしそれは、天災によって飛ばされたとき、2人が現場にいた影響なのだろうか。もしくは俺達とデュエルをしてた影響で見えるようにもなったのか?

 

「…うるせぇガキ共」

 

『『『!!』』』

 

「じ、仭?」

 

そんなことを考えてたら、仭が殺気を出しながらつぶやいた。

精霊に対してだろう。

 

「貴様らのくだらん喧嘩を俺は聞きにきたわけじゃねぇんだ。ダルク、とっとと話せ。お前が何でこの世界にいるか。俺も聞いてねぇんだから。これはお前の為であることを忘れるな」

 

『わ、悪かった』

 

3人を黙らしたか。

気が強いヒータも、横槍が入ったせいか、何も言わなかった。

 

「とりあえずダルク、自己紹介をしておく。俺は火渡カイ」

 

「私は更識結って言うわ」

 

『よろしく。ヒータのマスターに、エリアのマスター』

 

礼儀正しいようだな。

 

「それと《ドラゴン・ウィッチ―ドラゴンの守護者》のフェニスだ」

 

『どうも』

 

「《水精鱗―アビスヒルデ》のルカ、《水精鱗―アビスグンデ》のルイよ」

 

『よろしくお願いします』

 

『よっろしくね~』

 

「…まだいたのか」

 

それぞれカードを置き、実体化したのを仭は見てそう言った。

一夏は唖然としている。

 

「精霊がいるなんてな…」

 

「異世界という要素があるんだから、別に驚くことはないだろ一夏」

 

神経図太いなこいつは。

 

『まあ、よろしくお願いします』

 

「あ、ご丁寧にどうも」

 

「いや、何故丁寧語?」

 

フェニスの挨拶に対して、丁寧語を使う一夏に突っ込む仭。

 

「それにしても、やっぱり実体化してると、カードで見るより可愛く見えるな」

 

『ふぇ!?』

 

「………」

 

こいつは、精霊(女子)にもそれを発動させるのか?

翼じゃあるまいし…。

仭は溜息をついている。

 

『え、えと…ありがとうございます』

 

「おう」

 

当然本人は何もわかってはいない。

 

『あ、あの…仭さん』

 

「ん?」

 

するとフェニスが仭に近づく。

 

『えと…彼って…』

 

「ああ、さっきのは天然だ。普通に思ったことを口にしただけだから」

 

『そ、そうですか…』

 

「性格の方はある意味残念だぞ。奴は」

 

『ああ、それは聞きました。罪ですよね』

 

何を話してるお前ら。

 

「…で、話を戻すが、俺を襲ってきた輩が、ダルク(こいつ)を奪おうとしてきたわけだ。精霊ということを知っていたのだろう」

 

「!そいつはどうしたんだ?」

 

「こいつに咎められて、返した。ちょっと脅して吐かせようとしたが、ありゃ何にも覚えてなさそうだったな。俺と会ったことでさえ、覚えてなかったようだし、性格も違ってた」

 

「覚えていなかった?」

 

『どういうことですかね』

 

結、フェニスが言う。

No.だったら、話に色々納得がいくのだが、それを召喚してこなかったようだし、何よりさっきの映像は間違いなく闇のデュエルだ。

 

「…何にせよ、情報が少ない。ダルク、お前に何があったのか話してくれ」

 

俺がそういうと、ダルクは頷き、話始めた。

 

『まず、俺がこの世界に何故いるかというと、ちょっと異変があってな』

 

「異変?」

 

ダルクは頷く。

 

『ああ、精霊界…俺達、精霊が住む世界と、この世界がつながったんだ』

 

「つながった?」

 

『完全じゃないけどな。まあ、ヒータ。お前達は知らないだろうがな』

 

「ちなみにそれはいつからだ?」

 

仭が聞く。

 

『こっちでいうと、1週間前だな』

 

1週間?

 

「つい最近だな…ってどうした3人共?」

 

「…おい、カイ」

 

「…多分つながってるだろう」

 

「なんか、本当に申し訳ないわ」

 

これは絶対にそうだ。

偶然なわけがない。

 

「いや、どうしたんだよ?」

 

「…一夏。カイ達がこの世界に来たのは?」

 

「えっ?1週間…あっ!」

 

気付いたか。

 

「…カイ達が来た時期と同じ。ってことは、来てしまったのが原因なのか?」

 

「…おそらくそうだろうな」

 

「異世界同士がつながったわけだからね。他の世界にいくらかは影響があっても、不自然じゃないはずよ」

 

『…どういうことだ?』

 

『実はなダルク』

 

疑問を覚えてるダルクに、ヒータが説明した。

 

『…そんなことが。だからお前達もこの世界に…』

 

「ったく、他人とはいえ、あの人は本当にろくなことをしない」

 

そう言わずにはいられないのであろう仭。

 

「まあ、原因はともかく、続けてくれ」

 

『ああ、わかったカイ』

 

続けるダルク。

 

『それで、俺ともう1人の精霊とちょっと調査に出かけてな』

 

「2人でって危険じゃないのか?」

 

「精霊はふつう見えないだろ」

 

「なるほど」

 

『そう、だからあんなことになるとは、思わなかったんだ』

 

「…どういうことだ?」

 

『…俺達の前に黒いコートに仮面をつけた大男が襲ってきて…その同行してた精霊は捕まった。そんな中、俺は何とか逃げてきて、ダメージを受けすぎたから、実体化を解いてるところを、仭に拾われたんだ』

 

「…そんなことが」

 

「…黒いコートに仮面をつけた大男?」

 

『結、それって…』

 

「知っているのか?」

 

「ええ。カイ君はあのときはアカデミアにいなかったけど、セブンスターズの1人にそんな感じの大男がいたのよ」

 

セブンスターズに?

 

「名前は忘れたけどね♪」

 

「「おい!」」

 

一夏と仭が突っ込む。結は「テヘペロ♪」といってごまかす。

 

「精霊は覚えてないのか?」

 

『いや、まったく』

 

『クロノスだっけ?』

 

『それは先生の名前よルイ』

 

『覚えてますヒータちゃん?』

 

『さあな。…って、だから「ちゃん」づけするなっての!』

 

「…わざとじゃないよな?」

 

『お、抑えろ仭!』

 

ナイフを取り出そうとした仭を抑えるダルク。

何かこの2人は案外合うかもしれない。

 

「…まあいい」

 

「ところで、セブンスターズって何だ?」

 

「ああ、そういや説明してなかったな」

 

セブンスターズ。

アカデミアに存在する三幻魔を狙ってきた7人のデュエリストのことだ。いや、正確には首謀者に協力した者も含めてだが。

 

「なるほど」

 

「お前達の世界で、闇のデュエルを挑んできた者達なわけか」

 

闇のデュエルについても話した。

しかし、敗者が死ななかったということは、アニメで見た利用された者と同じような感じか?

 

「だが、結の話を聞く限り、その大男は死んだのだろう?どういうことだ?」

 

「それは私にもわからないわ。あの時あs…知り合いが、確かにデュエルして、大男は敗れたもの」

 

「…生き返ったというのか?」

 

「わからないわね」

 

ダルクが嘘をついてるとは思えない。

結も嘘をついているはずがないし、おそらく本当に明日香とデュエルしたセブンスターズの1人なのだろう。

 

「…それはともかく、ダルク。その大男の目的はわからないのか?そこら辺にいた不良を操ってまで、お前を捕まえようとするなど、一体何の得がある?…言ってしまうが、お前とそのもう1人の精霊では大男に敵わなかったのだろう?お前ともう1人の精霊が何かの目的の邪魔になりそうで、襲ってみたが、脅威にならなかった。だったら、別にそこまでする必要はないと思うが…」

 

『わからない。ただそいつは「あのお方の(めい)」だとか言ってたな』

 

「あのお方?」

 

仭がダルクに問う。

…あのお方…。

 

「どうやらそいつが首謀者みたいだな」

 

「そのようねカイ君」

 

「せいせいせい、何を2人だけで勝手に納得している」

 

「いや、別に誰だかわかったわけではない」

 

「そうか」

 

すると仭は考え込む素振りを見せ

 

「…これからどうする気だ。お前達?」

 

「…そいつらのところに乗り込む」

 

「ええ」

 

「…やはりか」

 

仭はそんな顔をしていた。

 

「これは俺達の責任でもある」

 

「それに、部外者であるあなた達をこれ以上巻き込むわけにはいかないし」

 

「だから、明日にはこの学園から出ていく」

 

「………」

 

仭は俺達がそう言うことを読んでいたのだろう。そんな顔をしている。

だが…

 

「何でだよ2人共!…俺も一緒に…」

 

「駄目だ。俺達が話したように、死も覚悟しなきゃならない」

 

「けど…!」

 

一夏がさらに続けようとしたのを仭が手で制した。

 

「カイ、結。お前らの言い分はわかった。だが、この学園にはいた方がいい」

 

「何故だ?」

 

「皆を巻き込みたくないと言うんだったら、尚更だ。さっきも言ったように、俺が関わったからな。お前達がダルクを連れて行って、無関係になったところで、この学園をその大男やらは襲ってくるぞ?…人質としてお前らを誘き出したりな」

 

「!…それもそうか…」

 

「それに俺はもう関わってしまった身だ。無茶しないことは約束する。だから手伝わせろ。ISも役に立たないというわけではないのだから」

 

「仭…」

 

「頼む、カイ。俺にも手伝わせてくれ!」

 

「一夏……はあ、わかったよ。俺たちもむざむざ捕まる気はないがここにいたほうが利点が多い」

 

「そうね。わざわざ探しに行かなくてもあっちから来てくれそうだし」

 

「ただし、これだけは言っておく。確かにISで攻撃は防げた。だからと言って敗北による罰ゲームを防ぐことなどできない。すべてを決めるのはデュエルの勝敗だ。それを忘れるなよ」

 

「わかってる」

 

「言わずもがな。経験済みなのだから。それに、しなければいいデュエルならしないさ」

 

「どういう意味だ仭?」

 

「デュエルをやられる前に寝かす。それだけだ」

 

『『『『『『「「「………」」」』』』』』』

 

こいつならやりそうだ。

まあ、間違ってはいないが。

 

「じゃあ、明日から行動を始めるか」

 

「明日から?馬鹿言うな一夏。今からだ」

 

「えっ?」

 

「今からか?」

 

「…さっき俺が話したのはこの部屋にいる者だけだ」

 

「混乱を防ぐためだろ?」

 

「それもある一夏。だがな、そうバカスカと話すわけにはいかないのだ」

 

「…どういうことだ?」

 

問うと仭は答える。

 

「巻き込みたくはないという考えもあるが、そいつらが未知の力を持っている。所詮俺の力ではたかが知れている。訳も分からん力に翻弄されるのが落ちだ。だからこそ、お前達に話したわけだが…」

 

『いや、仭。何が言いたい?』

 

「俺がお前を守った時点で、おそらく事は既に進んでいるだろうということだ。その大男が、お前を捕まえに来るための行動を取っているかもしれない」

 

「じゃあ、尚更…」

 

「皆に話した方がいいと?一夏。だから混乱を招くだけに決まってるだろ。…っと、千冬さんに連絡しに行くぞ。今すぐに。あの人に夜分に行動を起こすことを許可されに行く」

 

「今すぐ?」

 

「多分その大男は俺がこのことを学園に話したと思ってるはずだ。…だからこそ、その裏を俺は書いた。襲撃に備えてな」

 

…なるほど。

 

『どういうことだ?襲撃に備えるのなら、信用してくれて、戦力になる者だけにでも話した方がいいんじゃないか?』

 

「何を言ってるダルク。そんなことしたところで、信じるのは同年代。夜分に行動を起こそうものなら大人に、止められる。そして唯一信じてくれて、頼りになる大人でも…所詮は1人だけだ。他の者に話したところで混乱を招く。…そこをつかれるだろうな。もし、俺だったら、その時に限って奇襲をかける。襲撃されたその日の夜にとか…」

 

『…!この気配は…!』

 

「どうしたダルク?」

 

仭の話を聞いていると、ダルクが急に声を上げた。

 

『マズイ。奴が来た…』

 

「奴?その例の大男か?」

 

『カイ、私達にも感じます!』

 

『ああ』

 

『これは感じたことがあるわ。やっぱりセブンスターズの1人よ!』

 

マジか。本当にいきなり来るとはな。

 

「はぁ、せめて千冬さんに話してから来てほしかった。本当に嫌なことばかり当たる。…場所は?」

 

『場所は…いや、言うより伝えた方が早い。ちょっと頭貸せ』

 

するとダルクは仭の頭に手を付けた。

念波でも送るのか?

 

「…!わかった。場所は第3アリーナだ」

 

「よし、行くぞ!」

 

「俺も行かせてもらう。ダルクを守った俺も目的かもしれんからな」

 

「…わかった」

 

確かに、何らかの手で仭の姿を知っていると考えてもいいだろう。

 

「一夏は…言っても聞かないだろう?」

 

「ああ」

 

「…勝手な行動はしてくれるなよ」

 

そう言って仭が扉を開けるに続いて、第3アリーナに走った。

学園内にこれ以上入られたらマズイ。

 

「…面倒くせぇ」

 

「「!?」」

 

「仭?!何してんだ!!」

 

「しがみついてろよ…」

 

「!――うおっ!?」

 

「きゃああ!?」

 

俺達の後ろをついてきてた仭がISを展開して、俺達を片腕ずつで抱きしめてきたと思いきや、加速した。

速い、確かにこれなら…

 

「だが、仭。それを勝手に展開するのはマズイんじゃ…」

 

「仕方があるまい。…てかしゃべるな。舌噛むぞ」

 

そして俺達はアリーナへと向かった。

その後ろを一夏もISを展開してついてきたことを言っておく。

 

 

 

 




名前は出てませんが、セブンスターズの誰だかはわかりますよね?

次話は襲撃です。
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