交差する世界 騎士と暴君と五聖獣   作:狂戦士

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あらすじ
仭がISを展開して、カイと結をそれぞれ片腕で抱えて、アリーナに突っ走る。

そんなわけで到着シーンから。


復活した闇のデュエリスト

「到着!」

 

「やっとか」

 

「早い方だがな…」

 

結、俺、仭の順だ。

そして仭の手によって、アリーナ外までついた俺達。

アリーナ内には…

 

「…いるな」

 

「やっぱり、明日香と戦ったセブンスターズの1人だわ」

 

「…ダルク、奴で間違いないか?」

 

『ああ、仭。…間違いない。あいつだ』

 

遠くからだが、黒いコートに仮面をつけた大男が見えた。

…突っ立っている。

 

「…不敵に笑ってるな」

 

「どうやら、来いと誘っているようだ」

 

ISを展開している2人が言う。

離れているのに表情が見えるのもISによるものだろう。

 

「…で、行くんだろう?カイ、結」

 

「ああ」

 

「ええ」

 

「…ついてこい。ピッドからアリーナに入れる。一夏、俺達が入るまで、お前はここで待機しててくれ」

 

「わかった」

 

ISを解除した仭に、俺と結はついていき、アリーナ内に入った。

 

「ふふふ、ようやく来たかぁ。火渡カイに更識結。それと、私の邪魔をしてくれた小僧ぅ」

 

「…こいつがセブンスターズの1人か」

 

「随分と面倒臭そうな輩だ」

 

『くっ…さすがはセル!』

 

『いや、第六天魔王の方が良くないか?』

 

フェニスと、ヒータのこれは聞かなかったことにしよう。

 

「あなた、何で…明日香とのデュエルで確かに…」

 

「敗れぇたはずだというのに、生きているかかぁ?…確かに私は、あのデュエルで敗れぇ、あの闇の中へ再び引きずり込まれたぁ」

 

どうやら闇のデュエルの罰ゲームは受けたらしい。

 

「だがぁ、私は『あのお方』によってぇ、こうして救い出されたわけだぁ」

 

「ほう、貴様みたいな学生に負けたような輩を救い出す、『あのお方』とやらは随分と目は節穴のようだな」

 

「黙れ小僧ぅ。貴様如きに言われる筋合いはなぁい」

 

「クク、だが、負けたのは事実だろう?そんなんじゃ1番下の下っ端如きではないのか貴様は?でなきゃ、こんな靴をすり減らすような仕事を任されるはずがない」

 

「私を下っ端だとぉ?お前に負けたあの役立たずと一緒にするなぁ」

 

「ほう、では貴様は『あのお方』とやらの使える人材と?どうやら人材不足のようだな」

 

「ほざけぇ!他の2()()いるなかで、実力は私が1番上だぁ!!」

 

「…なるほど。2人…と、言うことは敵の戦力はそれほど多いわけではないようだな」

 

小声で仭が言う。

やけに挑発するようなことを言うと思ったら、それを聞き出すことが目的だったか。

 

「ほう、そうか。てことは貴様は1人で来てるか?よっぽど、信頼されているのだな」

 

「ふん、お前達を闇に葬り去るのに、私1人で十分だからだぁ」

 

どうやら1人で来てるようだな。

だが、やけに自信有り気だ。

 

「…なるほど。ダルク(こいつ)を逃した責任を取るためか」

 

「むぅ?そいつはぁ…」

 

仭がダルクのカードを見せる。

そして仭の横にダルクが実体化する。

 

『貴様…アウスは無事なんだろうな!!』

 

「アウス?…なるほど。そいつが連れか」

 

『…アウスだったか』

 

『アウスちゃんが、こいつに…』

 

アウス。というと地属性の霊使いの名。

 

「アウス?…ああ、こぉいつのことかぁ?」

 

そう言いながら奴は、カードを見せる。

…《地霊使い アウス》。

 

『『『!――アウス!!』』』

 

『!――皆…』

 

アウスの声が。どうやら意識はあるようだ。

 

「…ふむ、精霊のカードをそういや欲しがってたが、何が目的だ?コレクションとかなわけはなかろう」

 

「さあ、どうだろうなぁ。私は知らないがぁ、たとえ知ってたとしても話す必要はなぁい。…何故なら」

 

すると奴の口元が歪む。

 

「私の手により、闇に葬り去られるからだぁ。そしてぇお前達の持つ、精霊のカードもいただくとするぅ」

 

『そんなことされるかよ!』

 

「ふん、単体では何も出来ぬ輩がなぁにをほざくかぁ」

 

『貴様…』

 

「落ち着けダルク。ヒータ、エリア、その他もだ」

 

『いや、別に私は挑発に乗ってないんですけど…扱いひどくありません?』

 

「略しただけだ。えっと…フェニス」

 

『ひどい!!』

 

この状況で何してるお前ら。

 

「何をしているぅ?私とデュエルするものは誰だぁ?お前からでもいいぞ小僧ぅ…」

 

「今それを話し合ってるところだ」

 

「そうかぁ。ならばせいぜい後からにするのだなぁ。少しでも長く生きられるようにぃ」

 

「…言ってろ」

 

「仭」

 

「わかってる。やる気はない。時間を稼いだだけだ」

 

小声で話してくる仭。そういうことだったか。

 

「当然俺がやる。だから下がってろ」

 

「だから待てって言ってんだろ。この馬鹿。行ったところでお前はまず躊躇うぞ」

 

「…どういうことだ?」

 

「奴は人質…いや、札質か?まあいいや。精霊のアウスを持ってる。…あれをデュエルの状況でやばくなったとき人質にしてくぞ」

 

『『『『『『!!』』』』』』

 

精霊たちは驚く。

 

「破くなり、燃やすなりな。カードならば簡単にどうとでもできる」

 

「ならどうする?俺と結は火霊術や、水霊術を撃てるが…間が空く」

 

「…さすがに気付かれないで、撃ち込むのは無理ね」

 

「動くこともままならないからな」

 

「………」

 

仭が黙る。

確かに、マズイ。

 

『仭。お前のISとやらではどうにかできないのか?』

 

「…ISに限らず、銃やらナイフやらを構えてたら、奴が馬鹿みたいに語ってるうちに発砲なり、投擲するなりできたが…この距離だ。今からISを展開するなり、構えたりすれば止められる」

 

おい、待て。今何かやり方についてあれな言葉が出て来たのだが?

いや、奴も人質を取ってるから卑怯とは言えないか。

 

『ならどうする?このままじゃ…』

 

「皆まで言うな。…!カイ、結。お前ら霊術撃てるって言ったよな?」

 

「ああ、精霊の力も借りるが、基本カードをディスクに展開してだ」

 

「…他のカード。魔法・罠のカードを実体化させることはできないか?」

 

他のカード?

 

「…俺はヒータに限ったカード。火霊術とかだが、結なら無条件で可能だ」

 

「そうか。なら―――」

 

俺と結は仭の話すこと――作戦を聞いた。

…なるほど。

 

「わかった」

 

「じゃあ、やってみるわ」

 

「頼むぞ」

 

そう言って仭は前に出て奴と向かい合う。

 

「お前が相手かぁ?小僧ぅ」

 

「そうだな。…でえっと…」

 

『仭さーん、セルですよセル!』

 

『いいや、第六天魔王だ!私の記憶が正しければ!!』

 

いいかげん黙れお前ら。

 

「仭くーん、確かあなごs「いいかげんにしとけ」

 

さすがに止めた。

 

「そういえば名乗っていなかったなぁ。わが名はタイタン。闇の底から再び蘇り、お前達を闇に葬り去るデュエリスト!」

 

「黒崎仭。デュエリスト(?)兼…」

 

仭は左腕を構え――

 

「…軍人。いや、卑怯者!」

 

「!?」

 

――ると見せかけ、手に隠し持っていた閃光手榴弾をタイタンに投げた。そしてカッ!と音がすると共に爆音と閃光がアリーナ内に発動した。

 

「…ぅう、小癪な手をぉ…」

 

「やはり化け物か。カイ、手筈通りに!」

 

「ああ!」

 

「!!」

 

タイタンは閃光手榴弾を零距離とまではいかないが、かなり近くでくらったにも関わらず平然としている。

…だが、想定内。

仭が立てた作戦はこうだ。まず仭がデュエルを挑むふりをし、左腕を構えようとする(ディスクがあるため)とともに、閃光手榴弾を投擲。(この時点で俺と結は性れの力で、仭はIS展開で防いでいる)

それで気絶してくれればよかったのだが、生き返ってる時点で効くかどうか少々怪しいということで、俺の出番ということわけだ。

 

『私もだ!!』

 

そう、正確には俺とヒータの出番だ。

 

「ヒータ、頼むぞ!」

 

『任せとけカイ!』

 

前にも話したが、霊使いである彼女たちは俺達が専用の霊術のカードをディスクにセットすることでその力を実体化させることができる。

 

「速攻魔法《火霊術―「滅」》!」

 

『燃え尽きろ!』

 

発動させると、ヒータの持つ杖から出た2つの紅蓮の炎が、螺旋を巻きながらタイタンへと向かっていく。

 

「ふふふ、効かぬわ!」

 

「『!』」

 

しかしそれは、タイタンに当たる直前で、闇の瘴気?が出現し、掻き消された。

 

「2重の攻撃も意味がなかったなぁ」

 

「2重?いいや違うな」

 

「?」

 

するとタイタンの後ろの空間が歪む。

そしてそこから手が出現する。

 

「ぬ!?」

 

その手はタイタンが懐のポケットに突っ込む。そこはタイタンがしまったアウスのカードが入ってるところだ。

ちなみに空間の正体は《ディメンション・ウォール》の効果で、あの手は仭の手だ。

そしてこれを発動させたのは結で、ここまでが仭の作戦だった。

そしてポケットからカードを取り、引っ込めようとすると

 

「ふん!」

 

「……!」

 

タイタンに手を取られた。

 

「残念だが、これをやるわけにはいかんなぁ」

 

仭の手からカードをタイタンが取る。

 

「そうか」

 

「!!」

 

言葉と共にもう1つの仭の手が空間から出てきて、タイタンに取られてた方の腕を振り払い、両腕を使ってタイタンの首を絞め始めた。…スリーパーホールドだ。

 

「ぬ、ぬう…」

 

タイタンは苦悶の声を上げながら仭の腕をつかもうとする。

しかし、どうするんだ?これ以上は作戦になかったから、俺や結、精霊も今から動き始めるんじゃ、おそらく間に合わないぞ。

 

「…準備は?」

 

『OKだ!!』

 

「「「!!」」」

 

ここにいない者の声が聞こえたと思いきや、俺達が入ってきたピッドからISを展開した一夏の姿が…。

タイタンへと突っ込んでいる。

 

「よし、取った!」

 

「喜ぶのは下がってからにしろ馬鹿野郎が!!」

 

「ぬう、小僧ぅ!!」

 

「!――おっと!」

 

そしてタイタンに目前まで近づいた一夏はアウスを手に取り、タイタンが奪い返そうとするが、仭の声で危うく免れた。

そしてISを解除して俺達の後ろへ下がる。

続いて仭もスリーパーホールドを止めると手を引っ込め、それと同時に空間が消える。そして仭が外周から俺達の近くに寄る。

 

「大丈夫か?」

 

『あ、ありがとう…』

 

「気にすんなって」

 

アウスが実体化して、一夏に礼を言う。

というか、ん?一夏が笑顔を見せたら、アウスが顔を赤らめたぞ?

まさかおい…。

 

「小癪な手をぉ!」

 

「あいにくと、手段は選ばない主義でな。得体の知れない存在ならば尚更だ」

 

と、流れを戻すが、タイタンと仭の会話だ。

アウスは助けたから、これで後はタイタンをデュエルで倒すのみ。

というかどうして一夏が作戦を知っていた?

 

「ここでの会話が聞こえるような通信機をちょいと渡してな。それも一夏は聞いてて、俺がカードを取ることも失敗したときの場合、どうするかを伝えといたわけだ」

 

「なるほどな」

 

「おい、お前達!」

 

「「「「!」」」」

 

この声は…

 

「織斑先生…」

 

「…どういう状況だ?」

 

(こっちの世界の)織斑先生だった。他に楯無、ラウラ、簪、鈴がいた。

 

「とりあえずそれは後で。あの襲撃者についてはカイが任せてほしいとのこと」

 

「何?そうh「言いますが、奴はカイ達の方がよく知ってます。だからこそ任せるんですよ」――何だと?」

 

すると考え込む素振りを織斑先生は見せる。

 

「…火渡、奴は説得に応じんか?」

 

「ええ」

 

「…そうか。ならば任せる」

 

「織斑先生、外ではどうなってます?」

 

「教師陣が管制室で待機している」

 

「………」

 

それはマズイ。闇のデュエルのことを知られるのは…

 

「おのれぇ、誰1人逃がしはせぬぅ!」

 

「?何だ…」

 

「霧…?」

 

周りに黒い霧が出現し、アリーナ内に充満する。

人が隠れるほどではないが…

 

『お…むら…せん…い』

 

「!―何だ山田先生。よく聞こえないぞ?」

 

『ど…やら、つ……んが、ぼ……いされ――』

 

「おい、どうした!?」

 

「…どうやらこの霧のせいで通信が妨害されているようだ。多分映像も駄目になってるな」

 

「マジか?」

 

「確証はないが、あのタイタンとか言う男の仕業であることだけはわかるぞ一夏。証拠を残さまいとでもしたんだろうが…カイ。お前にとっても好都合じゃないか?」

 

「…それもそうだな」

 

俺はタイタンの前に立つ。

 

「また小細工でもする気かぁ?」

 

「いいや、今度はちゃんと俺がお前とデュエルをしてやる」

 

「ふふふ、そうかぁ。ならば来るがいい火渡カイぃ!」

 

「返り討ちにしてやる」

 

ディスクをお互い展開。

後ろが少々騒がしいが、そこら辺は結達が何とかしてくれるだろう。

 

「「デュエル!」」

 

カイ:LP4000

タイタン:LP4000

 

セブンスターズとして現れたときは、デーモンモンスターとフィールド魔法で明日香を追いつめたと結から聞いた。

今度はどんな戦術で来る?

 

「私のタァーン。私は《トランス・デーモン》を召喚」

 

トランス・デーモン

ATK:1500

 

あのデーモンはかなりやばい。デッキ内容によってはワンキルもあり得る。

 

「トランス・デーモンの効果発動ぅ。手札の悪魔族モンスターを捨てることで攻撃力を500ポイントアップさせるぅ。私は《暗黒界の尖兵ベージ》を捨てるぅ」

 

トランス・デーモン

ATK:2000

 

ちっ、よりにもよって暗黒界か。

 

「ベージの効果発動ぅ。このカードがカード効果で手札から墓地へ捨てられた場合、墓地から特殊召喚できるぅ」

 

暗黒界の尖兵 ベージ

ATK:1600

 

「魔法カード《二重召喚(デュアルサモン)》。この効果で私はもう一度通常召喚を行うぅ。チューナーモンスター《ダーク・リペアラー》を召喚」

 

ダーク・リペアラー

ATK:1000

 

レベルの合計は10…。ということは、あれか。

こいつは召喚する前に明日香が一気に倒したらしいから、どんな奴が出てくるのかまったくわからない。

 

「いくぅぞぉ。レベル4のトランス・デーモンとベージにぃレベル2のダーク・リペアラーをチュゥーニングゥー。冥府の扉が開かれし時、煉獄より御魂を狩りし者が降誕するぅ、死を司れぃ我が神ぃ!シンクロ召喚!現れろぉ黄泉の番人!《The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)》ぅ!」

 

「禍々しいな。…お前達は大丈夫か?」

 

「…何、あれは?」

 

現れたのは山羊のような頭部を持ち、全身から黒い瘴気を放っている、黒いマントと巨大な大鎌を身につけた悪魔。見るからにものすごい威圧感を放っている。

ソリッドビジョンではなく闇のデュエルで実体化している分、全員にその威圧感が襲い掛かっている。あのラウラでさえ、身をこわばらせている。

やはり闇のデュエルの影響だな。結を除く、あいつらの中で経験した仭と、楯無、織斑先生だけは少しだが余裕がありそうだ。

 

The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)

ATK:3000

 

「ダーク・リペアラーが自分フィールド上から墓地へ送られた時、自分のデッキの1番上のカードを確認してデッキの1番上または1番下に戻すぅ。ふん。私は1番下に戻す。カードを1枚伏せてタァーンエンドだぁ」

 

タイタン:LP4000

手札1

The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)

伏せ1

 

「1ターン目からレベル10のシンクロを出してくるとは、ずいぶん気前がいいな。俺のターン。《竜の渓谷》を発動」

 

あたりは竜達が飛び交う渓谷へと移り変わる。

 

「手札を1枚捨てることでデッキからドラゴン族モンスター《ダーク・ホルス・ドラゴン》を墓地へ。そして、《サイバー・ダーク・ホーン》を召喚!」

 

サイバー・ダーク・ホーン

ATK:800

 

「ホーンの効果で墓地にあるさっき捨てた《ドラグニティ・ファランクス》を装備する。さらにファランクスの効果でこのカードを特殊召喚」

 

ドラグニティ・ファランクス

ATK:500

 

翼がいつも使うカード。今回は力を貸してもらう。

 

「レベル4のホーンにレベル2のファランクスをチューニング。シンクロ召喚!《オリエント・ドラゴン》!」

 

現れたのは東洋の龍の姿をしたドラゴン。シンクロ相手ならこいつだ。

 

オリエント・ドラゴン

ATK:2300

 

「オリエント・ドラゴンがシンクロ召喚に成功した時、相手フィールド上のシンクロモンスター1体を選択してゲームから除外する。俺はThe Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)を除外する!」

 

これが決まればかなり有利になるが…。

 

「そぉはさせん!罠カード《亜空間物質転送装置》。このカードの効果でThe Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)を除外する。オリエント・ドラゴンの効果は不発だぁ」

 

そう簡単にいかんか。

 

「魔法カード《サイバー・ダーク・リサイクル》。墓地のホーンをデッキに戻し、カードを2枚ドロー」

 

カイ:手札4

 

「オリエント・ドラゴンでダイレクトアタック!」

 

「ぐうおお!」

 

タイタン:LP1700

 

「よしっ、カイがライフを大きく減らしたぞ!」

 

「…だが、奴の切り札はまだ死んではいない」

 

そう、このエンドフェイズに…

 

「カードを2枚伏せてターンエンドだ」

 

「この瞬間、The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)はフィールドに戻るぅ」

 

カイ:LP4000

手札2

オリエント・ドラゴン

竜の渓谷(フィールド魔法)

伏せ2

 

「私のタァーン。The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)の効果発動!1ターンに1度、手札の悪魔族モンスター1体を墓地へ送ることで、墓地へ送ったモンスターの元々の攻撃力以下の守備力を持つフィールド上に存在するこのカード以外のモンスターを全て破壊するぅ。私は手札の《暗黒界の軍神 シルバ》を墓地に送るぅ。Curse Of Flames(カース・オブ・フレイム)!」

 

シルバの魂を吸収。全身から闇黒の炎が放たれ、オリエント・ドラゴンが飲み込まれる。

ドランザーの黒凰烈火に似ているのが腹立たしい。

 

「さぁらにぃ、捨てられたシルバの効果ぁこのカードを特殊召喚するぅ」

 

暗黒界の軍神 シルバ

ATK:2300

 

これが決まったら負ける。

 

「ふはは、2体のモンスターでダイレクトアタックぅ!The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)が表側表示で存在する限り、相手は罠カードを発動できない。これで終わりだぁ」

 

「速攻魔法《収縮》。The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)の攻撃力を半分にする」

 

The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)

ATK:1500

 

「だぁがぁ、攻撃は受けてもらう。The Pain Inferno(ザ・ペイン・インフェルノ)」

 

「ぐ、うおおおおおおあああ!!」

 

『カイ(君)(さん)!!』

 

「大丈夫かカイ!」

 

「ああ…大丈夫だ」

 

「どういうことだ?何故攻撃が…」

 

「それがこのデュエルなんです織斑先生」

 

「信じられん…!」

 

カイ:LP200

 

久しぶりの闇のデュエルは効くが、三幻魔が復活した時の事件と比べれば、まだましだ。

 

「ちぃ、私はタァーンエンドだぁ」

 

タイタン:LP1700

手札1

The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)

暗黒界の軍神 シルバ

 

「…ぺっ、俺のターン。竜の渓谷の効果発動。手札を捨てて、デッキの《エクリプス・ワイバーン》を墓地へ。そして、墓地に送られたエクリプス・ワイバーンの効果でデッキの《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を除外」

 

ディスクが自動でレッドアイズを取り出す。

 

「墓地の光属性モンスター、エクリプス・ワイバーンを除外して、《暗黒竜 コラプサーペント》を特殊召喚」

 

むこうの織斑先生が使っている黒竜が現れる。

 

暗黒竜 コラプサーペント

ATK:1800

 

「除外されたエクリプス・ワイバーンの効果により、レッドアイズを手札に加える。コラプサーペントを除外して、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を特殊召喚!」

 

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン

ATK:2800

 

吹雪さんも使うレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン。ただ、こいつは効果が違うエラッタされた効果だが。

 

「レッドアイズの効果発動。墓地の《ダーク・ホルス・ドラゴン》を復活させる!」

 

よく召喚する闇のドラゴン。まあ、何かと墓地に送ったり復活させたりしているが。

 

ダーク・ホルス・ドラゴン

ATK:3000

 

「《サイバー・ダーク・キール》を召喚!効果で、墓地の《ハウンド・ドラゴン》を装備する」

 

サイバー・ダーク・キール

ATK:800→2500

 

「ハウンド・ドラゴンだとぉ!?いつの間に墓地に…」

 

「竜の渓谷の効果の時にだ。それくらい分かれ。ダーク・ホルス・ドラゴンでThe Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)に攻撃!」

 

ダーク・ホルス・ドラゴンが相打ちとなり、悪魔を破壊する。

 

「キールでシルバに攻撃!ダーク・ウィップ!キールが戦闘でモンスターを破壊した時、相手に300ポイントのダメージを与える」

 

「ぬううう!?」

 

タイタン:LP1200

 

「レッドアイズでとどめだ。ダークネスメタルフレア!!」

 

レッドアイズの黒銀に輝く炎弾がタイタンに迫るが、振り子の様なモンスターに止められる。

 

「手札の《バトル・フェーダー》を特殊召喚することでぇ、ダイレクトアタックを無効にするぅ」

 

「…ターンエンドだ」

 

カイ:LP200

手札0

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン

サイバー・ダーク・キール(ハウンド・ドラゴン装備)

伏せ1

竜の渓谷(フィールド魔法)

 

「私のタァーン。魔法カード《壺の中の魔導書》を発動。お互いにカードを3枚ドロォーするぅ」

 

タイタン:手札3

カイ:手札3

 

「《死者蘇生》発動!The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)を復活させるぅ」

 

「《死者蘇生》の発動にチェーンして、罠発動《針虫の巣窟》。デッキトップ5枚を墓地へ送る」

 

送られたカードはモンスター3枚、魔法2枚か。

 

The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)

ATK:3000

 

「効果発動!手札の《暗黒界の龍神 グラファ》を捨て、グラファの攻撃力2700以下の守備力を持つモンスターをすべて破壊するぅ。Curse Of Flames(カース・オブ・フレイム)!」

 

闇の炎に飲み込まれるドラゴンとキール。やっぱりむかつくな。ドランザーの効果に似すぎだろ。

 

「《暗黒界の狂王 ブロン》を召喚。そして、このモンスターを手札に戻しぃ、墓地のグラファを復活ぅ!」

 

闇から現れる、暗黒界の神の一柱。

 

暗黒界の龍神 グラファ

ATK:2700

 

The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)でダイレクトアタックゥ。今度こそ終わりだぁ」

 

「それはどうかな?」

 

「なぁにぃ」

 

「墓地のサイバー・ダーク・ペガサスを除外し、手札の《サイバー・ダーク・フォートレス》を特殊召喚」

 

グラファの前に現れる、ウミガメのような姿をした闇黒機械のモンスター。

 

サイバー・ダーク・フォートレス

DEF:2000

 

「相手が直接攻撃してきたとき、墓地の「サイバー・ダーク」と名のつくカード1枚を除外することでこのカードは手札から特殊召喚できる。そして、このカードが特殊召喚に成功したとき、墓地に存在するレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を選択して、このカードに装備カード扱いとして装備し、このカードの守備力は装備したモンスターの攻撃力分アップする。ハウンド・ドラゴンを装備する」

 

サイバー・ダーク・フォートレス

DEF:3700

 

「そして、自分フィールド上にこのカード以外の「サイバー・ダーク」と名のつくモンスターが存在する場合、相手はこのカードにしか攻撃できない。さらにフォートレスが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したカードを破壊し、破壊されたカードの攻撃力分のダメージを相手に与える」

 

「しぶといなぁ。ターンエンドだぁ」

 

タイタン:LP1200

手札1(ブロン)

The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)

暗黒界の龍神 グラファ

 

「俺のターン!魔法カード《テイクオーバー5》を発動!デッキトップ5枚を墓地へ送る」

 

モンスター4枚。魔法1枚。そして、この手札。

 

「ふ、手札から魔法カード発動《オーバーロード・フュージョン》!墓地のキール、エッジ、フェネクスを除外融合!舞い上がれ、《鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザー》!」

 

現れる、俺のデッキのエースモンスター、ドランザー。

 

鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザー

ATK:2500

 

「墓地のモンスターは7体。よって攻撃力は700ポイントアップする」

 

鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザー

ATK:2500→3200

 

「そして、墓地のドラゴン族モンスターを装備する。装備したモンスターを墓地に送ることで、墓地に送ったモンスターより攻撃力の低いモンスターをすべて破壊する」

 

「なぁにぃ!?」

 

「これでダーク・ホルス・ドラゴンを装備して効果を発動させれば…」

 

「あいつのモンスターはすべて破壊され、ドランザーのダイレクトアタックで決まる!」

 

タイタンが驚き、仭、一夏がそう言う。だが、

 

「俺はファランクスを装備!そして、特殊召喚!」

 

『なんだって!?』

 

ドラグニティ・ファランクス

ATK:500

 

散々、パクリみたいな効果を使われたんだ。そのまま使うのじゃ、このむかつきは収まらねえんだよ!

 

「レベル8のドランザーにレベル2のファランクスをチューニング!」

 

ファランクスの二つの光の輪に、ドランザーが飛び込み、光になる。

 

「闇の鳳凰よ。天空を引き裂き、地を焼き尽くす黒焔の矢となれ!シンクロ召喚《鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーS(スパイラル)》!」

 

鋭い槍が背中と翼、合計3本装備され、体に紅いラインが刻まれているドランザーが光の中から炎を纏い現れる。

 

鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーS(スパイラル)

ATK:2800

 

「ドランザーS(スパイラル)もドランザーと同じく、墓地のドラゴンを装備する。俺はダーク・ホルス・ドラゴンを装備。さらに墓地のモンスター1体につき、攻撃力を100ポイントアップさせる。今の俺の墓地には7体のモンスター。よって700ポイントアップ」

 

鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーS(スパイラル)

ATK:3500

 

「そして、効果を発動!装備されているモンスターカードを墓地に送り、墓地に送ったモンスターの攻撃力以下の相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターをすべて破壊し、破壊したモンスター1体につき300ポイントのダメージを相手に与える!」

 

「なんだとぉ!?」

 

「くらえ!スピンファイヤーボム!!」

 

ダーク・ホルス・ドラゴンを炎に変え、身に纏い、上空に急上昇して、炎の矢を無数に放つ。

それに飲み込まれるタイタンのモンスター。

 

「ぶうぅるうあああ!!?」

 

タイタン:LP600

 

「とどめだ!黒旋炎矢弾(ブラックスパイラルアロー)!!」

 

ドランザーが回転しながら黒焔を見に纏い回転しながら突っ込む。さながら、巨大な炎の槍のごとく。

 

タイタン:LP0

 

「おのれぇぇぇ!!おのれぇぇぇぇぇ!!」

 

闇に引きずり込まれていくタイタン。

…やはりいい気分はしない。

 

「…あれが闇のデュエルの敗者の末路というやつか」

 

「…いったいどういうことなの…?」

 

あいつらが唖然としている中で仭と楯無が呟いた。

…後で話さなければな。

 

 

 

 




闇のゲームで敗れたタイタン復活。そして精霊がさらに登場。
次話も説明。本当にかなり急展開になってきた。


オリカ

火霊術―「滅」
速攻魔法
手札の炎属性モンスター二体をリリースして発動する。
相手の手札・フィールドからカードを一枚ずつ、ランダムに選択して墓地に送る。


The Inferno Dark Hades(ジ・インフェルノ・ダーク・ハデス)
シンクロ・効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/功3000/守1800
悪魔族チューナー1体+チューナー以外の悪魔族モンスター2体以上
このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが表側表示で存在する限り、相手は罠カードを発動できない。
1ターンに1度、自分の手札に存在する悪魔族モンスター1体を墓地へ送ることで、
墓地へ送ったモンスターの元々の攻撃力以下の守備力を持つフィールド上に存在するこのカード以外のモンスターを全て破壊する。

モチーフはギリシャ神話の神ハデスです。
外見は山羊のような頭部を持ち、全身から黒い瘴気を放っている、黒いマントと巨大な大鎌を身につけた悪魔。
召喚口上:冥府の扉が開かれし時、煉獄より御魂を狩りし者が降誕する、死を司れ我が神!シンクロ召喚!現れろ黄泉の番人!The Inferno Dark Hades !
攻撃名:The Pain Inferno(ザ・ペイン・インフェルノ)
効果名(除去):Curse Of Flames(カース・オブ・フレイム)


《鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーS(スパイラル)
☆10/闇属性/機械族/シンクロモンスター・効果/ATK2800DEF2000
チューナー+「鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザー」
このカードはシンクロ召喚と自身の効果でしか特殊召喚できない。このカードが特殊召喚に成功したとき、墓地に存在するドラゴン族モンスター1体を選択して、このカードに装備カード扱いとして装備する。このカードに装備されているモンスターカードを墓地に送り、墓地に送ったモンスターの攻撃力以下の相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターをすべて破壊し、破壊したモンスター1体につき300ポイントのダメージを相手に与える。自分の墓地のモンスターカード1枚につき、このカードの攻撃力は100ポイントアップする。装備カードのないこのカードが破壊されたとき、墓地の闇属性機械族モンスターを除外することで、エンドフェイズに墓地に存在するこのカードを特殊召喚できる。

ドランザーに鋭い槍が背中と翼、合計三本装備され、体に紅いラインが刻まれている。
召喚口上:闇の鳳凰よ。天空を引き裂き、地を焼き尽くす黒焔の矢となれ!シンクロ召喚《鎧黒鳳凰―サイバー・ダーク・ドランザーS(スパイラル)》!
効果名《スピンファイヤーボム》
攻撃名《黒旋炎矢弾(ブラックスパイラルアロー)》
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