プロローグ
「つまらないなぁ。何か面白いことはないかなぁ」
一人の女性が何処までも何処までも続く本棚が立ち並ぶ場所に一人の女性がいた。その女性は黒髪のロングでルビーのような真紅の瞳に黒いメガネをかけている。彼女の名前は愛菜、またの名をナイアーラトテップ、ニャルラトホテプ、ニャルラトテップ等と呼ばれる邪神だ。
彼女は今、本当に暇であった。今、一番興味を持っている人物であるデュエリストの観察もそれなりには楽しい。だが、本来は滅びを求めるのを改心して耐えている彼女を満足させるのにはそれだけでは足りないのだ。そんな彼女は椅子に深く腰掛けながら考え込んでいた。
「僕は暇はすきじゃないんだよねぇ。どうやって暇をつぶすとするか……」
そんな彼女は暇をつぶす為の事を考えていた。そこで、自身の各世界の化身の様子を見てみることにした。
「ふむ、こうやって見てみるとデュエリストっていうのは本当に面白い人物が多いね」
彼女が見ていっている世界は彼女が今、一番興味を持っている人物がいる世界は当然として8つの世界を見ていった。
1つ目は繰り返し言うことになるが彼女が一番興味を持っている人物である九十九 遊馬こと光導 遊夜の世界だ。
2つ目はその光導 遊夜の仲間の存在する幻想郷のある世界。
3つ目は同じく幻想郷は存在するが光導 遊夜の妻の一人であるルーミアがかつて行った魔法少女リリカルなのはの世界の人物が混じっている遊戯王GXの世界。
4つ目は【サイバー・ダーク】と【炎王】というデッキを使う人物が中心となっている遊戯王GXの世界。
5つ目は《地縛神》と呼ばれる神を仲間にしたダークシグナーである人物、それに取り憑いているもう一人の人物を中心としている遊戯王GXの世界
6つ目は光導 遊夜とその妻のルーミアとフランドール・スカーレットが訪れたことのある剣崎 侑斗という人物が中心となっている遊戯王ZEXALの世界。
7つ目はISと呼ばれる女性にしか乗れない兵器を何故か乗れる男性が中心となっているインフィニット・ストラトスの世界だ。ただし、普通のインフィニット・ストラトスの世界ではなく4つ目の世界の住人がこの世界に訪れ、デュエルモンスターズ絡みの事件を解決したという過去が存在する。
そして、8つ目は自身さえ圧倒しかねない実力者である八神龍也と呼ばれる人物と魔法少女リリカルなのはの世界の人物が存在するインフィニット・ストラトスの世界だ。
「あはは、いい事を思いついた!これだよ、僕の求めていた愉悦は!!」
その8つの世界を見た愛菜は本当に愉快そうに笑うと2枚のカードを取り出す。
「これだけ興味深い人物がいるんだ。それを一箇所に集めたらどんな事に最高におもしろいいじゃないか」
そうして邪悪な笑みを浮かべた愛菜はまず1枚のカードを掲げると宣言した。
「フィールド魔法発動!決闘世界―ご都合主義空間―!!」
それと同時にひとつの世界が作られる。それは彼女の言った通りご都合主義の塊である世界だ。本来の時間軸とは切り離され、どんなご都合主義さえ起こせる。例えばZEXALは皇の鍵や異空間の中でしか出来ないがこの空間ではそんなことは必要ないというご都合主義が展開される。例えばどんな異能力者であろうとデュエル以外で敵を傷つけることが出来ない。元の世界とは影響しあうことも影響しあわないことも出来る。まさしくご都合主義の世界だ。
「更に続けて超融合を発動!8つの世界のデュエリスト達をこの世界へと部分的に超融合!!
そして、そのデュエリスト達を呼び出す!」
そう、愛菜が行った瞬間にそれぞれの世界のデュエリストの一部がその世界より姿を消し、そしてその分身がその世界へと現した。
「…………?」
何かを感じる。だが、よくわからない。とりあえず目を覚まし、身体を起こしながら、布団代わりにかけていた黒いジャケットをどかす。そして周囲を見渡した。
「…目を覚ましてみれば、街の中とはな。確か俺は1月ばかり気功の修行にと山へ籠っていたはず。さて、これは幻覚か、それとも夢か」
あまりの事態に驚きを通り越してしまっている。いや、それとも寝起きだから反応が鈍いだけであろうか。視線や気配、それか不穏なモノでも感じれば、疲れていてももう少し覚めるのであるがと思いながら、もう1度周囲を見渡すも自分以外に人の姿はなく、ただざらついた沈黙に包まれている。
「…………」
さすがに幻覚でも夢でもではないと認識しながらも、覚めない頭でならばどうして自分はここにいると自問していると、その背後に巨大な愛菜の幻影がその姿を現す。
『やあやあ、お集まりの8つの世界のデュエリスト諸君。
僕は愛菜と言う。この舞台を用意したいつもニコニコ君たちの隣に這い寄る混沌だ』
「!ってうおっ!?」
背後からの声の突然の声に驚くと同時に頭は完全に覚醒し、慌てて振り向いてみると今度は巨大さから驚き、目を見開きながら愛奈を見る。
『ようこそ、僕の創った世界で。此処には8つの世界、7つの物語の人物を集結させた。
此処で君たちに存分にデュエルを楽しんでもらいたい』
「………つ、創った世界?8つの、7つの……?そして、デュエルっていうと……」
ほとんど何を言っているのかという疑問しか浮かばない。それはそうだ。しかしそんなのは知ったことはないとばかりに、そのまま話を続ける。
『何、元の世界とこの世界の君たちはリンクはしているが此処はご都合主義空間だ。
元の世界に戻れば元の時間軸に戻るし、本来は特別な空間で無いと出来ないことも出来る。
善も悪も光も闇も聖も邪も関係ない。楽しんでデュエルをしてくれるといいよ。
僕はそれだけで満足できるからね。それではアディオス!』
「おい、ちょっと待て!一体何……消えやがった…」
状況等を説明してもらおうと静止をかけるも、その姿を消してしまう。
「…ひとまず落ち着こう」
とりあえず頭の整理だと、そう自分に言い聞かせながら、深呼吸する。
「…まず、俺をここに連れ出したのはさっきの女だな。得体の知れなさが十分わかるし、そしてにわかには信じられないが、創った世界と言っていた。ここがそうなのだろうな」
最初から整理し始める。
「で、8つの世界って言うのは…おそらく異世界とかそういう類。まったく、かなり前になるがあの出来事を思い出す」
口にして、もう2度と会うことはないであろう友のことが頭を過ぎる。
「後の方はほとんど聞き流してしまったが、デュエルというワードに、7つの物語。…つまるところ、こういうことか」
ひとまずまだ完全ではないも、ある程度纏まったので結論を下す。
「”異世界からお前達を選び、集めた。選ばれたお前達は私が創った空間で、デュエルを行え。これは私が満足するためだ”。…うん、ふざけるな!!」
それはそうだ。しかし、彼の叫びは虚しく空へと消えていくのみ。
「というか、デュエルって何だよ。楽しんでやれとか言ってたが、あんな得体の知れない奴からデュエルしろって言われて、はいわかりましたって言えるわけないだろ…」
拉致され、状況がわからないまま、初対面の得体の知れない人物にデュエルをやって楽しめと言われても、混乱するだけであろう。彼のようにある程度受け入れたとしても怪しすぎると感じ、素直に実行できるわけがない。
「ただあの女は楽しみたいがためにというのは、間違いないな。本当にデュエルで満足したいがためというのは微妙だが」
さっき現れた時には驚きながらも、そういう感情が剥き出しになっていたのを感じていたから言えることであった。これも自己中心的で、感情を表情に露わにする人間を知っているからである
「……仕方がない。ひとまずあの女の…腹黒そうな眼鏡の掌の上で踊るとしよう」
腹をくくり、言われた通りデュエルをしてやろうと決める。どの道このままこうしていても、状況は変わらないし、何より返してくれそうにもない。…ただ、”普通のデュエル”でなのか、”命懸けのデュエル”でなのかはわからない故、そこだけは普通であるよう願うしかない。
「…って、カードも、ディスクを量子化した腕輪も所有してないが…」
今更ながらに、そのことに思い至った。元々デュエルモンスターズが娯楽である世界だ。普段から所有しているはずもない。とりあえずカードショップでもないかと、周囲を見渡していると
「…んん?」
自分の横に何かが置かれている。いくら先程まで寝ぼけていたとはいえ、気付かないわけがない。
「……全カードを入れていたケースに、デッキを入れていたそれぞれのケースに、デュエルディスクを量子化してある腕輪…」
おそらく先程の彼女によるものであろう。
溜め息をつきながら腕輪を左腕に付け、デッキケースを腰に付ける。次にカードが入ったケースを量子化させ、ジャケットを羽織る。最後に立ち上がりながら、近くに置いてあったオープンフィンガーグローブを付ける。そのままデュエリストを探すため、多少周囲を警戒しながら行動を始めた。
コラボしました。
数作品共同での大コラボです。
☆GMSさん 【遊戯王ZEXAL 幻想に愛されし者】
☆アポリアさん 【遊戯王‐幻想魔砲物語‐】
☆混沌の魔法使いさん 【夜天の守護者シリーズ】
☆久本誠一さん 【遊戯王GX ~水と氷の交響曲~】
☆ナタタクさん 【遊戯王ZEXAL 風の戦士たち】
☆竜羽さん 【遊戯王GX 五聖獣に選ばれし者たち】
☆そして私、狂戦士 【IS<インフィニット・ストラトス> ~白き騎士と黒き暴君~】
軽く紹介。
黒崎
容姿 肩まで伸ばした長髪で黒髪、前にも少し髪がかかっている。服は黒尽くめ。
山で寝ている最中に呼び出された。デュエル脳ではないかつ主催者(愛奈)のことを知る由もないので、色々警戒している。
異世界があるのを知っていてることを含めても比較的冷静。愛奈という存在に抗うことができないと早々に理解し、納得していないもののひとまず思惑に乗ることにしている。
呼ばれた以上、当然ながらデュエリストであるが、出身世界ではデュエルモンスターズが主流ではないことと、何かしら特別な能力を持っているわけでもない?ので、他のデュエリストに比べるとどうしても気劣ってしまう。
故に呼ばれたデュエリストの中で最弱の部類に入る(かもしれない)。
召喚された場所で他に誰もいなかったため、色々思うことはあるもひとまず1人で行動を始める。
使用デッキは色々。その中でも闇属性が多い。