交差する世界 騎士と暴君と五聖獣   作:狂戦士

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竜羽さんの作品『遊戯王GX 五聖獣に選ばれし者たち』とのコラボです。


プロローグ

1年生ももうそろそろ終わるというこの頃。

デュエルアカデミア生徒会の会長、更識結と副会長の俺、火渡カイはある危機に瀕していた。

 

「か、カイ君…」

 

「大丈夫だ、結。俺がついている」

 

少し震えている結の肩を持ち、軽く抱きしめる。

すると結は落ち着いたのか俺に身をゆだねる。

 

「ふふふ。準備はできたかい?お2人さん」

 

「…俺達をこんなにところに押し込んで何をするつもりだ」

 

俺と結は、生徒会の仕事を終え、結をブルー女子の寮に送りに行く途中、何かに捕まえられ気を失った。

気がついてみれば俺と結は2人で縦長の透明なカプセルに入れられていた。

 

「お~怖い怖い。そんなに睨まないでよ?ひーくん」

 

「…その名前で呼ぶな。篠ノ之束」

 

そして、俺達をこんな目に合わせたのは、このアカデミアに巣食う、天災科学者(誤字に非ず)篠ノ之束だ。

 

「いや~。実はこの間の三幻魔の事件の時に残っていた、精霊の力を集めて研究していたらなんと!異世界に飛べる装置が出来てしまったのですよ~。流石、天才の束さんだね!ブイブイ☆」

 

「そ、それと私たちをこんな目に合わせるのと何の関係があるのよ!」

 

こいつの思考は読めた。おそらく結もだが、言わずにはいられないのだろう。

 

「うん。装置ができたのはいいけど誰かを飛ばさないと宝の持ち腐れじゃない?だから、2人に飛んでもらおうと思って♪あ!拒否権っていうのはないよ?じゃあさっそくレッツGO!」

 

おい待て!なんだそのこっちの言い分無視のとんでも理論は!?

 

チィ、まずい。なんか装置の中に緑色の光が出てきたぞ?!

 

「大丈夫ジョブ♪時間が経ったらちゃんと回収するから☆じゃあ、いってみよ!」

 

束の言葉と共にさらに光を放ち、振動し始める装置。

 

「カイ君。私ね、明日になったらあなたと結婚式を挙げるの…」

 

「おい!?何死亡フラグを立てているんだ!?フェニス!ヒータ!エリア!ルイ!ルカ!何とかしてくれ!?」

 

『ごめんなさい!カイ』

 

『なんか分かんねえけどカードから出られないんだ』

 

『ガルちゃんやドラちゃんも出られないみたい』

 

『つまりですね。お2人を助けたいのはやまやまなんですが』

 

『私たちにも無理!』

 

終わった。

 

そして、俺達は光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…さて始めるぞ一夏」

 

「ああ、仭」

 

ここはIS学園のアリーナ。今しがた模擬戦を2人は始めようとしている。一夏と呼ばれた者は、現在世界で2人だけの男性IS操縦者の1人、織斑一夏。そして仭と呼ばれた者は同じく男性IS操縦者が1人、黒崎仭である。

 

「今日は勝ってみせるぜ」

 

「それは3日前にも言って結局負けた」

 

「ぐっ…」

 

いつもと同じような学園生活。(普通の高校ではないが)しかし事件は起きた。

 

「!?」

 

「何だ!?」

 

突如、激しい揺れがアリーナを襲った。

 

「地震か?」

 

仭は観客席の方を見る。今から戦いを見ようとしていた生徒達も驚いている。

 

「!熱源反応!?」

 

「!!じ、仭。上見ろ!!」

 

一夏が驚いた声でそう言うので仭も上空の方を見る。

 

「……何だあれは?」

 

混沌の渦。そう現すしかない色の渦がアリーナ上空にできている。

 

「仭…どうする?」

 

「…なんとも言いがたいな。ひとまずお前は雪片弐型でも構えてろ」

 

ひとまず警戒して少し様子を見ると

 

「!」

 

「何かが……ってあれは人か!?」

 

「おい!落下してきたぞ!?」

 

すると渦から何かが出てこようとしていた。そして一夏達が確認したのは2人の人。1人は男性で、もう1人は女性ということがわかった。

 

「一夏!ひとまず助けるぞ。お前は男性の方を!俺は女性の方を助ける!」

 

「わ、わかった!」

 

一夏と仭は落下してきている2人を助けるために宙を飛ぶ。

 

「む!?」

 

「おっ!?」

 

2人はそれぞれ落下してきた人物を抱えようとすると、落下してきた女の方は急に青いエネルギーのようなものを自身を中心に円状に放出。それは男の方も同じで、だが赤いエネルギーであった。一旦宙に浮くとゆっくりと落ちていき、落下してきた人物はともにそれぞれ腕の中へと収まった。

 

「「………」」

 

ひとまず2人は地面へと着地する。

 

「一体何者なんだろうか」

 

「…………」

 

「仭?」

 

一夏はそう呟くが、仭は応答しない。

 

「…………」

 

「仭!」

 

「!おっとすまん」

 

「いや、別にいいけど…そんなに出来事がショックだったのか?」

 

「…それもあるが…女性の方をよく見てみろ」

 

「?…!お、おい!」

 

仭がそう言ってくるのでハイパーセンサーを使って確かめると一夏の表情が驚愕へと変わった。

 

「楯無さん!?」

 

「ああ…見間違えるはずがない。服装は違うが間違いなく楯無だ」

 

「な、何で楯無さんが…?今日会ったよな?」

 

「そうだ。…だから何故こうなってるのかがw『織斑!黒崎!聞こえるか?』

 

するとオープン・チャネルから千冬の声が聞こえてきた。

 

「はい。聞こえてます」

 

『そうか。今しがた映像を見たが…』

 

「落下してきた人物については2人。どちらも意識はありません。他のところでは起きてませんか?」

 

『ああ、お前達のいるそこだけだ』

 

「…そうですか。あの、関係ないと思われるでしょうが…楯無は現在どこにいますか?」

 

『?今そっちへと向かってるはずだが…どうかしたのか?』

 

「………事情はひとまずこの者達を保健室に運んでからで。俺達が運びます」

 

『うむ、わかった』

 

千冬はそう言うとオープン・チャネルを切った。

 

「仭……」

 

「ひとまず保健室へ向かおう。この2人が起きたら話を聞いて、どうするかはそこからだ」

 

「わかった」

 

2人はISを解除。落下してきた人物を運びながら保健室へと向かった。

 

 

 

 




どうなるかは次話で。竜羽さんとがんばっていきたいと思います。
それと時間軸は竜羽さんの作品『遊戯王GX』ですと三幻魔事件の後。自分は仭と楯無戦後~学園祭です。
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