東方霊無鏡 〜Per hour 2.5 minutes 【完結】 作:LOORUME
霊夢はどこに、そしてどうしていなくなってしまったのか?
その謎を解くべく魔理沙は、
幻想郷中を飛びまわる。
《霊無鏡 第1章》
随時更新予定
其弌話
朝、目覚めるとそこは代わり映えのない
いつも通りの天井だった。
「あ....」
いや、前言撤回だぜ。
昨日新しい弾幕の研究をしていたら
薬用のキノコが爆発したんだった。
そしてそのせいで天井が煤汚れたんだ。
「ふあぁ........」
目を擦り、欠伸をしながらベッドを降りる。
それにしても、一人暮らしとはいえ部屋が散らかってるなあ。
パチュリーから借りている本(死んだら返すぜ)、実験道具のビーカー、フラスコ、キノコ。
そしてこれは...ええと?
謎の粉だぜ。ああ。
...今度、天井と一緒に掃除しないとな。
そんなことを考えつつキッチンへ向かう。
いくら片付けるのが面倒だからってさすがにキッチンは綺麗にしてるぜ?
...カビ、いやもはやキノコが生えてるけどな。
まあ、何にせよ腹ごしらえだ。
「♪〜〜♪〜♪〜〜〜」
口笛を吹きながら簡単な料理を作る。
サラダにコーヒーにトースト。出来上がりだ。
トーストを焼くときも、昨日淹れたコーヒーを温めるのにも使える八卦路。最強だぜ。
〔少女食事中〕
食事を食べ終え、背伸びをして体をのばす。
「さて、メシも食べたことだし霊夢の野郎に会いにいくか。
昨日の実験の成果、魅せつけてやるぜ!」
ホウキをつかんで家を出る。
そしてそのままホウキに飛び乗って博麗神社へゴーだ!
「全く、いい天気だぜ」
空は晴天。雲一つない。
そのせいでかなり暑いけどな。
帽子がなけりゃきっと熱射病でぶっ倒れてるぜ。
文々。新聞に『普通の魔法使い 霧雨魔理沙、熱射病にも勝てず!』とか書かれるのはごめんだ。
まあ、あいつに限ってそんなことはないと思うけどな。
それにしても暑い。
早く神社に行ってお茶でも飲んで休憩したいところだぜ。
.....む?、あいつに決闘を申し込みにいくはずじゃなかったのか?
まあいい、一杯くらい飲ませてくれるだろ。
そうこうしてるうちに博麗神社が見えてきた。
ウチから神社も通い慣れたもんだぜ。
......ん?
境内がちゃんと掃除してない。葉っぱが散らかっている。
前に来たのは3日前だ。
その時に掃除しておけと言ったのに。
だから信仰も集まらないんだぜあそこは。
寸での所でホウキから飛び降りる。
「おーい。霊夢ーー」
神社全体に呼びかけるようにして言う。
「..................」
返事がないな。おかしいな、この時間帯ならいるはずなんだが。
...さてはまだ寝ているのか?
そんな疑問が湧くと同時に悪戯心も芽生えてゆく。
「やれやれ。しょうがないな、あいつも」
ニヤニヤが止まらない。さてとどんな悪戯をしてやりましょうかねヒッヒッヒ。
悪いのは霊夢だ。寝ている霊夢が悪い。
そうして神社の中に忍び込む。が、
建物の中にはどこにも霊夢の姿は見当たらない。
「はて?」
さてはあいつ、外で寝てるのか!?
と、思い探したがやっぱりいない。
「はてはて??」
謎は深まるばかりである。
あとは...縁側の下、もいない。
倉庫の中(私の
賽銭箱の中は人が入れるくらいスッカラカンだから霊夢が寝ててもおかしくない...いや、スッカラカンとか思うのはやめとこう。あいつに本気で泣かれる。
案の定いなかったし。そもそも入れるスペースがなかった。当たり前か。
結局、小1時間ほど神社の中や境内などを探したが見つからなかった。
「どっか...いってるんだな、きっと」
そう自分に言い聞かせるように呟きながら私はホウキに飛び乗る。
「はぁ。あいつと茶ぁ飲むのにここまで苦労するとはな。
まずは紅魔館にでも行くか。
フランと遊んでいるかもしれないからな」
其弍話へ続く。
予告的+本編一話目です。予告は各章の始めにあります。