東方霊無鏡 〜Per hour 2.5 minutes 【完結】   作:LOORUME

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やまたんによる話しです。


其五話

 

「こっちの世界での1ヶ月は、あっちの世界の30時間。つまり1日とちょっとなのさ。

 

「こっちの世界の時間の流れは、あっちの24倍だ。

 

「何が言いたいかと言うと、ことの発端はうちにとっては1日とちょっと前ってことさ。

 

「え?こっちにも来てただろって?まぁ、そうなんだけどね。

 

「紫にこっちの世界に連れ去られてから経った時間はだいだい12時間。まああっちではまだ30分くらいしか経っていないね。

 

 

「ああごめん話が逸れた。事の発端だったね?

 

「まず、うちは紫に相談しに行った。幻想郷とあっちの世界...ああ、あっちとかって言ってるのはまだ正確な名前が決まっていないからさ。とりあえず鏡の世界、って言うよ。

 

「ああ、で、幻想郷と鏡の世界を繋げよう、って紫に相談しに行ったんだ。

 

「繋げるって言っても合併させるって訳じゃなくて自由に行き来できるようにするためさ。

 

「理由?あとで言うよ。

 

「相談しに行ったらあらビックリ。即決で承諾してくれたよ。

 

「こっちが不安になったくらいだね。

 

「うん、で、幻想郷と鏡の世界の住人を馴染ませるにもまた、きっかけが必要だったのさ。

 

「心当たりがあるだろう?そう、異変だ。

 

「まあ今回のは幻想郷全体を巻き込む大規模なものでは無かったけど、二人からしたら大ごとでしょ?

 

「そう、多分心当たりはさらに言えば春雪異変だと思うんだ。冥界の半人半霊とも仲良くなっただろう?

 

「まあ、冥界は場所が場所だし馴染むのが必ずしも良いってわけじゃないけどさ。

 

「でも今回は違う。来る者拒まず!幻想郷の住人と鏡の世界の住人とで交流してほしいんだ。

 

「あれ?まだ話してなかったっけ?鏡の世界を創ったのは私だよ。

 

「紫みたいに境界を張るんじゃなくて、異世界を創ったのさ。ちょうど、冥界や魔界や法界のようなもんさ。

 

 

「で、行き来する方法なんだけど、無論鏡さ。

 

「魔理沙、鏡の世界に来る時に鏡を壊しただろう?あれはダメだ。

 

「紫には話したけど、鏡の世界に繋がっている鏡は、鏡の世界の柱みたいな物なのさ。

 

「多ければ多いほど鏡の世界が安定する。

 

「今は二つしかないけどね。

 

「一つは鏡刻塔のだ、覚えているでしょ?あれは紫の持っている鏡に繋がっているんだ。

 

「二つ目の鏡は、鏡のあった場所に対応する場所に鏡が現れる。うん、幻想郷と鏡の世界の地形は同じだからね。

 

「魔理沙が片方を壊してしまったから、二本で支えていた物が一本で支えるしか無かったんだ。

 

「紫が鏡を修復して、境界を貼り直してくれたから戻ったけどね。

 

「そげそげ。取扱には気をつけて。

 

「あ、そうそう深夜0時ピッタリっていうのは出鱈目だよ。うふふ。

 

「鏡は、『現と鏡の境界』が操られている。だから紫しか鏡は作れないのさ。

 

「まあ、うちくらいの高位の妖怪や神になると瞬間移動できるけどね。

 

 

「それで、紫と色々計画立てて、まずは霊夢から送る事にしたんだ。

 

「あの時の霊夢は怖かったよ。

 

「境内で紫と呑んで、酔っているふりをしていたらお祓い棒を持って退治しようとするんだもんね。

 

「そうそう、あの時は慌てたよ。

 

「冷や汗かきながら二人で宥めて、酒で嘘をついて、鏡を見せた。

 

「計画通りだったよ。

 

 

「ん?どうしたんだい?魔理沙。立ち上がったりして。

 

 

其六話へ続く

 

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