東方霊無鏡 〜Per hour 2.5 minutes 【完結】 作:LOORUME
「来てないわよ」
「マジか」
「マジよ。大マジよ」
ぐっすり爆睡中の美鈴を横目に、紅魔館に入った私は瀟酒なメイド・十六夜咲夜と出会い、霊夢がここにいるかと尋ねる。
案の定紅魔館にもいなかった。
まあよくよく考えればあいつはフランと遊んでやるようなやつじゃないし。
レミリアに会いに行くどころか、むしろあっちから会いにくるくらいだし。
私はみたいに本を(誰が何と言おうと)借りるやつでもないしな。
「ところで咲夜」
「なにかしら」
「表の門番が船を漕いでたぜ。おまけに鼻には提灯をぶらさげてな。
.......鼻ちょうちんなんて初めてみたぜ」
首はギッコンバッコン、鼻はぷっかぷっかと忙しなかった。
「...............」
あ、消えた。
あいつのところに向かったか。
悪いな美鈴、利用させてもらうぜ。
その隙に図書館に......。
「ギャアアアアアアア」
おっと、門の方から断末魔の叫びが。美鈴の声だ。
くわばらくわばら。
その後、図書館から本を数冊(誰が何と言(ry)拝借し、怒ったパチュリーの弾幕を避けながら館を出た。
そして門の上を飛んで行.......。
.........うわあ、かなりスプラッタな現場だな。
頭にナイフをブッ刺したまま、血まみれの美鈴が正座させられている。
その前では返り血を浴びた咲夜が美鈴を説教している。
......血まみれのメイド服と血まみれのチャイナ服ってなんだかシュールだな。
なんて、くだらないことを考えながら、
「ーーーー次は何処に探しに行こうかな」
私は飛んだ。
その後も、冥界の白玉楼、竹林の永遠亭、三途の川を渡って閻魔様の所(説教されたぜ)、妖怪の山、守矢神社、地霊殿などで(誰何言)借りつつ、まわった。
色々な場所を回ったが霊夢の情報は一向に得られなかった。
どいつに聞いてもだいたいはすぐ帰ってくるだとか、同じような事を言っていた。
こっちは早くお茶が飲みたくてウズウズしてるんだぜ!
.......ん?....あれ?お茶だっけ?うん、そのはず、だぜ。うん。
色々なところをまわっていれば当然時間は経過する。今はもう日が地平線に隠れようとしている。
さて、ここでみんなには問題の時間だ。私が最後に食べた食事はなーんだ?
そう、トーストとサラダとコーヒーだ。
さすがにトーストとサラダだけじゃ腹が減るぜ。今はもう霊夢のいれる茶は諦めて一旦家に帰るか.......。
疲れてるけどメシ食ったら捜索を再開するぜ。
其弎へ続く