東方霊無鏡 〜Per hour 2.5 minutes 【完結】   作:LOORUME

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ちなみに鏡源郷の反応編のプロットは、「ろくと化怪化ヶが幻想郷に行って帰ってくる」 だけです。


其鏡源郷の反応 中 蛇足世界-06

起き上がるとそこは鏡源郷の鏡の前で、数時間眠っていたらしいあたしは、問答無用でばけちゃんに鏡に投げ入れられ再度気絶した。

 

 

 

 

「ふぁぁ〜〜」

 

「起きた?」

 

そこはどうやら幻想郷の大きな山の近くらしく、そこの鏡の前で私は目覚めた。

 

「ええ。あなたが運んでくれたの?」

 

ベンチにあたしと化怪化ヶが寝かされている。ばけちゃんは今もすやすやと寝ている。

 

「そうよ〜。わたしはエリー。ここで鏡の番をしているの」

 

「そうなのね」

 

「.........」

 

「.........」

 

会話が続かない。というかあたしは続ける気がない。何故なら、ばけちゃんの可愛い寝顔を見るのに夢中だからだ!

 

「....熱心な所悪いけど、とりあえずその娘が起きるまではゆっくりしていっていいのよ。話し相手がいなくて、暇だし」

 

「お言葉に甘えて。

じゃあ、ここにはどんな妖怪がいるの?」

 

解答は、『わからない』だった。

彼女自身も鏡の番人として最近幻想郷に呼ばれたため、あまり詳しくは知らないらしい。

 

「だけどね」

 

彼女は続けた。

あたしも相槌を打ちながら話しを噛み砕き、咀嚼し、消化しながら理解していく。

他の鏡の番人は知り合いらしく、元同僚もいるそうだ。今度出会ったら話しかけてみると良い、とのことだ。

 

幻想郷については二人とも詳しくない。それに他に話すこともさして無いから、鏡源郷の話をした。

あたしの友達とか、建物なども片っ端から説明していった。隣で寝ているばけちゃんがどんな人だとかそういったことも。

 

1時間ほど話しこんだあたりで、化怪化ヶが目を覚ました。

 

「へぁあ〜〜〜」

 

ばけちゃんってば欠伸まで『へぁー』なのか。

 

「起きた?」

 

「うん!あれ?この人は?」

 

頭の回転早いねぇ。

 

「あぁ、この人はエリーよ。この鏡の番人で、ばけちゃんが起きてくるまでの間話し相手をしてもらっていたの」

 

「まあ、話し相手をしてもらってたのはわたしの方なんだけどね....

で?化怪化ヶちゃん、だったかな?よろしく」

 

「よろしくー」

 

くっ。ばけちゃんがあたし以外と話してるなんて許せない.....妬ましいわ。

どうしてやりましょうか!

 

「ところでさ」

 

言い出しづらそうにエリーが言う。

 

「あなたの名前って、なに?」

 

あ、ああ。そうだった失念していた。相手に名乗らせたまんまであたしは名乗っていなかった。恥ずかしい。

あたしは赤面しながら名乗った。

 

 

 

 

 

それからさらにしばらく駄弁り、エリーと別れた。

 

「とりあえず、何処に向かうのかしら?」

 

「そうだねえ、近くに神社があるらしいから、そこに御参りに行こうか」

 

あれ、案内役はばけちゃんじゃなかったっけ、と言ってる間に思ったけどまあいいや。今日のために色々情報を(やまたんから)集めてきたんだし、使わにゃ損だ。

 

「いいわね!どんな神様がいるのかな?ろくちゃんみたいに優しい神様だったらいいなあ」

 

優しい!?何気に爆弾発言だよ?爆心地は勿論あたし。

ニヤけが.....頑張れあたしのポーカーフェイス。

 

「そうだねぇ....うーん、まあ行ってみないとわかんないよ」

 

「どうしたの?顔引き攣ってるわよ?」

 

急いであたしは頬のマッサージをグリグリとし、ばけちゃんに向き直った。

 

「そんなことないよ」

 

「......怪しいわね」

 

「気にしない気にしない」

 

そう言って話題を打ち切り、他愛のない世間話に切り替えた。

そこであたし達は山に行き、入口となる階段を見つけ、登った。神社に続くであろう山の階段は結構長かった。

ゆっくりとは言えど、飛びながら10分かかった。

 

「へぁーー...結構かかったねー」

 

「そうだね。ま、そこらへんで休憩する前に御参りするか」

 

「うん!」

 

境内を歩いて行って賽銭箱の前に立つ。お賽銭を投げ入れる。鈴を鳴らし、二礼二拍一礼。

 

........さて。

 

じゃあそこらへんに風呂敷でも敷いてお弁当を食べようかね。

そう言おうとした時 神社の障子、ぐわらりとぞ開きにける。

 

「お賽銭を入れたのはあんた達かーー!!」

 

紅白巫女だった。

 

 

 

 

 

 

「わたしが思うにね、『御御御付(おみおつ)け』って丁寧に言い過ぎだと思うのよ。だからわたしはオツケって呼んでるわ」

 

どうしてだ。どうしてこんな状況になった。

 

「御汁と書いてオツケとも読むらしいわよ?」

 

待てばけちゃん。なんでこんな状況で冷静に応対してられる?

こんな......。

 

こんな、紅白巫女の家で昼食をとっている状況で。

 

 

思い出してみよう。どうしてこんな状況に?

 

 

『お賽銭を入れたのはあんた達か』、それだけ聞けば優しく聞こえなくもないように聞こえるが、言い方が尋常じゃなかった。

こう、怒気と嬉々と憂きと泣きを全て統合させてさらに2乗した感じ。160000%、そう、そんな感じの声だった。わけがわからない。

喜び、咽び泣いて今まで賽銭をいれて来なかったやつに怒りながら賽銭が無くなったらどうしようと憂いていた声。ともかくまあ、そんな感じだ。

 

そんな声を出しながらお礼にと食事に誘ってくる娘は断れないだろう?

つまりまあ、そういうことだ。

 

いやまて、何がソウイウコトだあ?

納得出来ない。受け入れ難い。

 

そんなこんなであたしの中では頭中戦争が勃発していたが、二人はそんな事はお構いなしと言わんばかりに食事に集中している。

 

そんな二人の笑顔を見たらどうでも良くなった。まあいいか、食べよ。

 

 

 

ご馳走様でした。

 

結局舌鼓を連打したあたしと化怪化ヶであった。




東方二次創作のオリキャラのろくばけ(ばけろく)ってどんだけマニアックなんですか。
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