東方霊無鏡 〜Per hour 2.5 minutes 【完結】   作:LOORUME

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其弎話

 

 

「しゃーない。もう一度神社を探すか」

 

 

満月の夜。

帰宅し、飯を食らった後、私は家を出た。

探すアテもないため、原点に戻って博麗神社にて探した。

 

 

 

まー予想はできていたが、全くの収穫なしだ。

.....賽銭箱の中を漁れば召喚されるんじゃないかな、あいつ。

しょうもないことと知りつつ、

賽銭箱の鍵を開ける(勿論物理魔法(ピッキング)で、だ)。

 

「.........うわぁ....これは.....」

 

思わず声に出してしまうほど、中はスッカラカンだ。

朝見た時はどうせ合計で数百円くらいは入ってるんだろくらいに思っていたんだが........。ガチであいつが可哀想になってきた。今度何か(キノコ)奢ってやろう。

 

埃ひとつない、あるのは賽銭だけ、

の逆、

賽銭ひとつない、あるのは埃だけ。

 

...だからせめて掃除くらいしろよ、だからあの脇巫女は。ボソッと言う。

 

しかしこれだけ賽銭を集められないのもひとつの才能かもな。

なんて脇巫女を脳内で嘲ていると。

 

 

 

 

 

賽銭箱の中に月が浮かんだ。

 

 

 

 

 

「ん?」

 

なんだこれ、と手を伸ばす。

どうやら20センチ×30センチくらいの鏡だ。

これは...手鏡、とも呼べるサイズなのか?まあいい、化粧とかには詳しくないし、私は。

 

「ふむ....?」

 

賽銭箱の中に鏡?

朝は...まさか中に何かあるなんて思ってもいなかったから、詳しくは見なかったんだろう。

 

 

うーん......それにしても妙だな。

考えれば考えるほど謎が出てくる。

 

これは霊夢の持ち物なのか?

それとも参拝客がいたずら、もしくはうっかりで中に落とした、とか?だがなあ、この鏡は厚さが2cmあってとても賽銭箱の構造上入れることはできない。

勿論、うっかりでなければ、だが。

 

残るは誰かがわざと入れたか、霊夢が入れたかなんだが......。

ふと、裏を見てみる。

 

......なんだこれ

 

 

"Through the Looking-Glass"

 

 

と書いてある。

ええとこれは......鏡の国のアリスの原題だった、かな?

どうも記憶が曖昧だ。小さい頃1回読んでそれっきりだったからな。

 

霊夢がいなくなった.....鏡.....鏡の国.......いやまさか。そんなことがあるわけがない。

 

む、鏡.....?よくみると少しだが妖力がこもっている。

謎のアイテムだな〜。

 

ちょっくら香霖堂まで行って鏡を見てもらおうかな?やれやれ。

この後、最高速度で香霖堂の前に着地し、5mくらい地面を抉ったことは言うまでもない....よな?

まあ、私は戻さないんだけどさ。

 

 

其泗話へ続く

 

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