東方霊無鏡 〜Per hour 2.5 minutes 【完結】   作:LOORUME

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其吾話

「あれは、つい2日前だったかしら」

 

かなり最近だな。昔話の欠片もない。

 

「黙って聞いててちょうだい」

「黙って聞いてるぜ?」

「雰囲気が五月蝿いのよねぇ」

 

余計なお世話だ。

 

「いいから、話を進めてくれ」

「せっかちねぇ。ま、いいわ。話してあげる。

2日前、霊夢が鏡の中に入って行ったわおわり」

「え?いやいや。」

「なによ」

 

話が終わるのが早すぎる。せっかちはどっちだ。

 

「あのなぁ、もうちょっと懇切丁寧に説明してくれないとわからないぜ」

「私の話はこれでおわり。貴方は?質問があるなら答えてあげるわよ」

 

...話しづらい。

多分私が会ったなかで一番厄介だろう。

で、私の質問だっけか?状況はだいたい把握してるみたいだから、特に説明はいらないようだ。

それにしても...鏡の中か。

なんとなくそういう予感はしていたからさして驚きはしなかったが。

 

さて、逸れたな。質問だったな。

 

「この鏡には、鏡の中とやらに行く力があるのか?」

「...いいえ、行く力をつけているのは鏡のほうではなく、結界よ」

 

そうか...そのための結界だったのか

 

「その結界は、誰が作ったんだ?」

 

少なくとも異世界とつなぐ力、

もしくは鏡の世界を創った上でつなぐ力を持つやつだ。

並の実力者じゃ無理だろ

 

「さあねえ。それはわたしにもわからないわ」

 

むぅ。そうか。

じゃあ、

 

「じゃあ霊夢は鏡の世界に故意に入ったのか?

あとは誰かに意図的に入れられたとか」

「どちらでもないわ。

結界を作った人の意図ではないし、

霊夢もたまたま偶然鏡の世界に入っちゃったみたいなの」

 

そうなのか。だとしたら。

 

「助けに行かなくちゃなぁ」

「そうね あの子なら自力で帰ってきそうなものだけれど、でも何日も帰ってきてないってことは...」

「あいつに限ってそんなことはないだろ。せいぜい1回ピチュった程度だ」

 

眠いが...まあ気合で何とかなる。行くか!

 

「ところで....」

「ん?」

「貴方、どうやって中に行くのか分かっているのかしら?」

「.......」

「しょうがないわね。まず...」

 

最高だぜゆかりん。

 

「午前零時ぴったりに、鏡の中の自分と目を合わせるのよ。あと変な呼び方はやめて頂戴」

「こりゃ失敬。って、それだけか?本当に?」

「ええ、本当よ」

 

ゆかりんの言い分だとそうらしいが、まあ...信じるしかないな。

 

「因みに、今何時?」

 

「23時59分30秒00よ」

 

「げっ」

 

「急ぎなさい」

 

「言われなくとも!」

 

23:59:45:28

 

「じゃあ紫!ありがとうな!」

 

23:59:52:09

 

「ええ、帰ってきたらお酒でも奢って頂戴ね」

 

23:59:55:74

 

私は無言で頷く

 

23:59:59:00

 

私は、鏡の中にいる私と目を合わせる

 

23:59:59:98

 

中の自分が笑ったような気がした。

 

24:00:00:00

 

そして体が消える感覚とともに

私は気を失った。

 

 

 

 

第1章 完

 

第2章へ続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

00:00:10:37...

 

「行っちゃったわね...あら?

落とした衝撃で鏡にヒビが入って壊れちゃってるわ。どうしましょ」

 

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