東方霊無鏡 〜Per hour 2.5 minutes 【完結】 作:LOORUME
鏡刻塔に向かっていくと、だんだんと形がハッキリしてきた。
長い筒の形をしている。
しかし、森に突如現れる鏡の筒というのもなかなか異常な光景だな。
道中も暇だしさっさと向かうか。
そうしてスピードをあげたおりしも。
「ちょっと待ちなさ〜い」
「誰だい?」
「あたしは
「へぇ。私の意中の彼とも結んでくれるのかい?」
「冗談をおっしゃい。あなたにそんな糸は見えないわよ」
「ありゃりゃ、こりゃ脈なしかね」
「そういうことじゃないわよ。
そもそも『意中の彼』がいないって言ってるの」
「バレバレだったかな」
「バレバレよ、私にかかればね。
そんなことより、
あなた、鏡刻塔に向かうのでしょう?」
「ああ、そうだぜ」
「だったら気をつけて行った方がいいわよ。
あそこにある鏡は、天使と悪魔が護っているらしいから」
護る?鏡を?
その鏡で帰れるのかな、幻想郷に。
天使と悪魔はどうでもいいかな。
ただぶちのめせばいいだけだし。
勝てなくてもすり抜けて逃げればいいだけだし。
「ふぅん。じゃあ、忠告ありがとうな」
「いいえ、どういたしまして」
私は足早(?)に飛び去ろうとするーー
「と、行かせるわけにもいかないのよね〜」
「なんでだ?」
「ちょっと、付き合ってよ。これに」
私の頬を弾幕が掠める。
「あぶねえなぁ。当たるかと思ったぜ」
「嘘おっしゃい。あなたは当たらないことはわかってたはずよ」
「やれやれ、心を読む術でも持ってるのかい?」
「縁結びの神様にできないことはないのよ」
それは言い過ぎだと思うが。
BGM:サイレントプリズン
さあ開始だ。
まずはお互いに通常弾幕の張り合いだ。
さっきまでの化怪化ヶや八岐とは比べものにはなるない。が、まだまだ密度が低い。
ーーーー音符「怨と縁を奏でる岩」
やりあってても終わらないと判断したのか、スペカを使ってきた。
人魂型弾幕が球形に一度放たれ、私を追尾しては広がり、追尾しては広がる。
それに加え、上方からも細いレーザーが撃たれる。
そんなことは気にせずどんどん弾幕を撃っていくぜ!
相手を追い詰めて行くこの感覚、最高だぜ!
...あ、だからって追い詰めたあとどうこうするってわけじゃないぜ?
ーーーー恩符「山でしめし、石の兄」
なんだかコイツはやけに岩が好きだな〜
下方から岩型弾幕が来ーーいや違う。
岩型弾幕ではなく普通の岩だ。
ったく。危ないぜ。当たったらどうすんだ。
轟音を鳴らしながら近づいてくる4つの岩。
逃げ場は無い。こんな時は。
ーーーー恋符「ノンディレクショナルレーザー」
すべて岩を撃ち落とした。これで安心だ。
それにしてもーー。
「おい!弾幕ごっこに弾幕以外は使っちゃ駄目だぞ!」
ぷんすか。
「あら、そうなの。ごめんなさいね。
続けましょう」
続けんのかよ。まあいいが。
「ラストスペルよ。受けて見なさい」
ーーーー怨符「山の岩の石」
最後まで結局岩かよ。
.........3秒経ったが何も起こらな
おっとっと。数十本のレーザーが私のまわりに向かってされてきてた。
動いたらピチュってただろう。
その後も3秒ごとに同じく弾幕が繰り返され、
さらに4秒ごとに数発のホーミング小弾が放たれる。
しばらくするとまた、横から流れる中弾が追加された。
どうやら耐久スペルのようだ。
かなりキツいぜ。またさらに弾幕を追加されたら確実にピチュっちまう。
そして皮肉にも弾幕は追加される。
下方から4つの岩型弾幕だ。
今度はちゃんと弾幕のようだ、が。
あと少ししたらぶつかってしまう。
仕方が無い!こんな時は。
ーーーー恋符「ノンディレクショナルレーザー」
相手の岩型弾幕をすべて撃ち落とす。危機一髪だぜ。いや全く。
それと同時に相手のスペルが切れる。
私の勝利だ。
「なあ」
「んー?」
「なんで私のことを止めたんだ?」
「暇つぶしよ、あとはストレス発散」
「神様もいろいろと大変そうだね。同情するぜ」
「そうなのよねー。最近の人間たちは私のことを妖怪だとかお化けだとか悪霊と勘違いしてるみたいなの。このわたしが妖怪!?ありえないわ。これでもれっきとした縁結びの神なのよ。
まったく、アイツの出鱈目な話のせいで扱いはさんざ(ry」
愚痴はまだまだ続きそうだ。面倒くさい。
気づかないようにゆっくり飛び去る、
「ねえ、あなた」
見つかったぜ。ちっ。
「弾幕ごっこに付き合ってくれて、ありがとう」
「いやいや、お安い御用だぜ」
「そ。じゃあ第二ラウ」
「さてじゃあ行くぜ!急いでるんでな」
全速力で飛び去った。
悪い人ではなさそうだけど、むしろいい人すぎて苦労人っぽいけどこっちは急いでるんだぜ。
其伍話へ続く