~一週間後~
「やっとできた…………」
深夜3時、まだみんな寝静まっている時間に1人ガレージで作業していたサーシャが目の下を真っ黒な隈ができ、疲れはてた表情をしながら呟いた。この少女、前話の宣言通り一週間でISを完成させるために食べる時とトイレに行くとき以外ずっとガレージで寝ずに作業していた。普通ならそんなことはできず過労で倒れるはずなのだが、肉体強化を施され一週間寝ずに活動する訓練を受けていたお陰で倒れずに済んでいるといったところだ。
のそのそとガレージを出て、一週間風呂に入らずに作業していたせいで臭いと体の汚れが酷いことを思いだしシャワーで念入りに体と髪を洗い、今にも眠ってしまいそうになりながらも何とか自分の部屋にたどり着いたところで力尽きてしまったのか部屋に入った瞬間倒れてそのままサーシャは寝てしまった。
~翌朝~
朝食を作る係が随分前に一夏に決まってから一夏が起きる時間は6時半になり、誰よりも先に起きるようになった。
「今日もサーシャさんはガレージで作業中なのかな。今日は日本に旅行する日なのに」
ここ一週間サーシャはずっとガレージに引きこもって何やら作業していたため、食事をガレージ前まで持っていく必要があった。出来るならサーシャ自身が食事の時に出てきてくれればいいのだがエフィ曰くトイレとドクペの補給以外絶対出てこないらしいので仕方なく持っていっている。勿論持っていくのは一夏だ。
「いい加減出てきて食べてほしいよな。持っていくのは面倒だし、ホコリっぽい場所で食べるのは体に悪そうだしな」
独り言を言いながら身支度を整え廊下に出たときサーシャの部屋の扉が開いていることに気づいた。なんだ、もう出てきたのかと思いサーシャの部屋を覗いてみるとそこには
服どころか下着すらはいていない生まれたままの姿で床に寝ているサーシャがいた。
「うわぁ!?サーシャさん、何でこんなところで寝てるんですか!?ていうか服は!何で何も着てないんですか!?」
サーシャの雪のように白い肌をまじまじと見てはいけないものを見かけた時ハッとして顔を真っ赤にして慌てて顔をそらしながら叫んだ。かなり大きな声で叫ばれたのにも関わらずサーシャはふにゅと寝言をもらして寝返りをうっただけで全く起きる様子はない。
「一夏ぁ、どうしたの?まだ朝早いよ」
目を擦りながらシャルが部屋から出てきた。シャルの部屋はサーシャの部屋の目の前なのでサーシャの部屋が見えるわけで
「ねぇ、一夏。これはどういうことなのかな?」
「シャ、シャル。違うんだ、俺は悪くないんだ。うわぁ!?」
シャルはにこやかに言うがシャルの瞳にはハイライトがない。これにたいして慌てて弁明しようと試みるが一夏の足をサーシャが掴んでバランスを崩した一夏はそのまま転んだ。サーシャは寝ぼけた様子のまま一夏に足ん絡めて抱きついた。
「ササササーシャさん!?一体何をするんですか!?」
「だきまくらー」
いつもの冷たい声とは違い幼げな声をあげながらサーシャは一夏の手を自分の胸に持っていった
「いちかのてあたたかーい」
そのとき住宅地に乾いた音が鳴り響いたと同時に「誤解だ~!」となさけない男の声が鳴り響いた。
「「「「いただきます」」」」
一夏は左頬に真っ赤な紅葉を咲かせながら、シャルは少し不機嫌そうに、エフィはそんな二人を見て怪訝に思いながらそしてこの騒動の中心人物であるサーシャはいつも通りの様子で食事を始めた。
「サーシャさん、いい加減パジャマを着て寝てくださいよ。一夏君もいるんだから」
「だって寝苦しいし」
エフィ曰くサーシャは一般人と比べて羞恥心が著しく欠如しているらしく、男の前でも平気で裸になれるくらいには羞恥心がない。なら、性的に襲われるのではないかと一夏は言ったが、エフィは苦笑しながら首を振り、サーシャはなまじ強いから襲われたとしても撃退できてしまうからなかなか治らないという。
「朝食を食べ終わったら、荷物の最終点検と身支度を整えて12時には空港に着くようにでるからね」
「「「はーい」」」
朝食が終わり各々準備を進める為に部屋に戻った。ここでサーシャは重大なことに気づいた
(あれ?私準備してなくね?)
ずっと引きこもっていたので準備をするのをすっかり忘れていた。サーシャは携帯の時計を見ると時計は7時半を指していた。
(10時にここを出るから残りは2時間半くらいか。急げば余裕ね)
クローゼットからスーツケースを取り出しながらそう思った。なお準備は余裕で間に合い新作のISのデバックを行う余裕まであったという。
「さて、そろそろ行くわよ」
「(日本か………フランスから出たことがなかったから楽しみだな♪)」
「(俺日本に帰って大丈夫なのかな?今になって心配になってきた………)」
「(日本って銃持ち込めないんですよね……もしも襲われた時苦手な格闘でしか対処できないのかぁ。不安だ)」
「(飛行機乗ったらすぐ寝よう)」
各々様々な思いを抱きながらIS発祥の国日本に旅立っていった
「そういえばISって持って行って大丈夫なのか?」
「私たちのISには特殊な仕掛けが施されいるからたとえ最新鋭の探知機でもばれないわよ」
「科学の力ってすげぇ!」
次回からは本当に日本旅行編です。やっぱり一夏はラッキースケベですね!うらやましい