IS~透明だった少女は何を思う~   作:はにゅー

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今回は一夏視点です。いつもはサーシャからの視点だったし、前回で一夏が本格的に参入したので視点を変えてみました。いつもとは違う視点からだと他のキャラの違った一面が見えてきますよね。まあ現時点ではまだ3人しかいないからそこまでの違いは見れないかもしれませんが。ではどうぞ


第6話

    ~フランスにある本拠地~

 

 

 地下室に向かう階段を下りていくと鉄製の扉が見えてきた。その扉は家の中にあるにしてはやけに厳重な様子だった。電子ロックと鍵穴とか警戒しすぎだろ。しかも地下室に行く階段も隠し扉だったし。確かにそこにISがあるのならそこまで厳重になるのかな。と俺が思っていたら、俺をあの地獄から連れ出してくれた恩人のサーシャが扉を開けて「入って」といつも通りのむすっとした仏頂面で俺に入るように施した。 

  

 地下室に入るとそこは観たことのないような光景だった。壁に立て掛けられた武器の数々。床に置かれてるパーツの数々。見たことのないような工具。だって考えてもみてくれ。姉が世界最強なことと家族からギャクタイを受けていたこと以外至って普通の一般人である俺が

 

 

 「なにこれすげぇかっけぇ!!」

 「きゃっ!いきなり叫ばないでくださいよぉ…………」

 

 

 衝動的に叫んでも無理はないと思うんだ。だって隠し扉から始まって秘密の地下室。止めに工房だぜ?これぞ男のロマンというやつだろ。だからお願いします、サーシャさんそんなゴミを見るような目で見ないでください。あと、エフィさん。そんな「ふぇぇ」っていいながら涙目にならないでください。あざとすぎて良心がごりごり削れるから。

 

 

 「で?それが弁明?だとしたら頭のなかがお花畑のようね、あなたは。」

 「仕方ないだろ!かっこいいものには反応してしまうのが男の性なんだから!」

 

 

 サーシャはふーんとあまり興味の無さそうな様子で、「まぁいいわ。」と叫んでしまったことを許してくれた。今度からはいきなり叫ばないようにしないとな。

 俺は決意を固めサーシャの後を着いていった。

 

 

 「ここに居るということは準備ができたということ?」

 「はい。コアをはめるだけの簡単な作業でしたし。」

 

 

 ということはこの先にISがあるのか。手に滲んできた汗をズボンで拭った。

 

 

 「これが未だ誰も起動する事が出来ていないIS禍津火よ」

 

 

 そこにあったのは漆黒の騎士だった。今どき珍しい全身装甲(フルスキン)で腰にロングソードが二本携えられており、肩には白いカラスのデカールが付けられていた。

 

 

 「じゃあ、一夏。そのISに触れてみてちょうだい」

 

 

 言われるがままに漆黒の騎士に触れてみた。すると白い光に包まれたかと思うと俺は漆黒の鎧を身に纏っていた。その時だった。

 

 

『搭乗者のバイタルチェック………。健康。肉体の耐久度が既定値を大きく下回っているため、ナノマシンを投与します』

 

 

機械音声がなんか物騒なこと言ってるんですけど!?そう思ったも束の間。いきなりシャコッと音がしたかと思うと首すじ辺りにちくりとした痛みが走った。これってまさかさっきのナノマシンとやらを注入されたのか!?

 

 

「サーシャ、なんか今ISにナノマシンとやらを俺の体に注入されたんだけど大丈夫なのかこれ!?」

「体を強化するためのやつだから大丈夫よ…………多分」

「今多分って言ったよな!」

「今はそんなことはどうでもいいのよ、重要なことじゃないから。今重要なのはあなたがISを起動することに成功したことじゃない」

 

 

言われみてはっとした。そうだ、俺は男は乗れないはずのISに今乗れているんだ。

 

 

「しかも私とエフィも含めて誰も起動に成功していないじゃじゃ馬にね」

「じゃあ!」

「約束だからね。いいでしょうあなたを鍛えてあげる。それと禍津火はあなたにあげるわ。一夏にしか起動することあできないだろうし」

「いいのか?」

「ええ。それとISについてのことも教えてあげる」

「ああ、助かるよ。ありがとうサーシャ」

 

 

こうして俺、織斑一夏は新しい相棒禍津火と共に新しい生活が始まったのだった。今はというと、英語を教わりながらISの操縦の特訓や銃の取り扱い、格闘、体づくり、整備の仕方まで強くなるために色んなことをやった。確かにサーシャの特訓は辛かったし、何度もくじけそうになったし、弱音を吐きそうになった。でも、女に負けたくないという今じゃ時代はずれの考え方のおかげで何とか耐えられてきた。特訓の成果はかなり早い段階で見え始めていた。

 

 

「そこだ!」

「きゃっ!」

 

 

特訓を始めて3か月が経った時に俺は初めてエフィに勝てたんだ。かなり紙一重な試合だったけどそれでもなんとか勝てた。すごく嬉しかったんだ。俺が勝利の余韻に浸っていた時

 

 

「すごいよ、一夏!あんなに強いエフィに勝てるなんて!」

「いや、たまたまだよシャル。エフィがフェイントに引っかかってくれなかったら俺が負けてたんだ」

「それでもだよ。僕だってエフィからまだ一本も取れてないんだよ?」

 

 

顔を赤らめてにこっちに走ってきている女の子の名前はシャルロット。俺がフランスに来て初めてできた友達だ。なんでもシャルのお母さんとサーシャは知り合いらしくてその伝手で仲良くなったんだ。というかサーシャはどうやってシャルのお母さんと知り合ったんだ?サーシャに聞いても「アップルパイ」って言ってはぐらかされるし、シャルのお母さんに聞いても「あらあら」って誤魔化して全く話す気がない。まあそのあたりは聞かない方がいいんだろうな。

 

 

「うう、もう一回!もう一回です一夏君!次は負けません!」

 

 

エフィさんはなんていうかいつもはどじっこでぽやーとした印象があるけどこういう勝負事になるとどうもむきになるというか頑固になるというか

 

 

「怖いんですか?一夏君」

 

 

…………なんだか分かりやすい挑発をしているけどこれに乗らない手はない。俺はもっと強くなりたいんだ。そのためにもっと経験をつまなきゃな!

 

 

「一夏、頑張って!」

「おう!」

 

 

シャルの声援を受け、俺は気合を入れ直してもう一度今度はもっと確実に勝つためにエフィの元へと走って行った。

 

 

「「いざ勝負!!」」

 




今回から新キャラシャルが参戦しました。もう取り返しのつかないくらい改変が進んでしまいましたね(笑)一夏自身も原作乖離をかなりしています。少し分かりにくいかもしれませんが。
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