機動戦士ガンダムSEED Urd   作:めーりん

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割と容赦ないかもです


PHASE-28

††††

 

終戦への道を模索する為に集ったアークエンジェル、イズモ、エターナルの各艦から一斉に照明弾が打ち上げられる。それを確認したムーンウルブスの面々はかつて地上で味方からすら畏怖の念を抱かれていた一体感で動き始めるのだった。

 

「撤退信号・・・!姫、ミーシャ、エターナルに追従する形の機動戦で足止めを行う!リコ、時間切れだ!シホはソレ(デュエルAS)の対処任せる!キラ!今は引くぞ!期を待つ!お前は先にアークエンジェルへ戻れ!」

 

「了解ですよ」

 

「全く無茶振りしてくれるわね!」

 

「ちっ・・・!この狂乱者(※放送禁止用語)共さえ居なけりゃ・・・!!」

 

「・・・・っ。はい!」

 

「フレイ・・・!絶対に迎えに行くから・・・・!」

 

信号弾を見た瞬間、ユーラシア所属の部隊を牽制していたスバルが手早く指示を出す。その指示を受けて真っ先にミハイル(ミーシャ)アカネ()の二人が動きを見せる。ゲイツに砲撃重視のカスタマイズを施された2機はその重武装化による重量を感じさせない滑らかな動きで一度エターナルに向かう。その際にヴェサリウスのメインスラスターをミハイル(ミーシャ)専用ゲイツが両腰部のエクステンショナル・アレスターEEQ7Rの代わりに搭載された120mmレールガン"インドラ"でヴェサリウスの右舷スラスターを撃ち抜いたため、追撃をしようとしていたクルーゼはヴェサリウス艦長のアデスからの要請で止むえず追撃を中止して母艦を守らざるを得なくなる。

 

一方シャトルを回収しようとしていたリコはドミニオンから発進した新型GATシリーズ(フォビドゥンとレイダー)の足止めを受けていた。味方であるはずのストライクダガーをリコが盾にすればそれを躊躇いなく撃ち、残弾やエネルギー効率を全く考えないその攻撃に、下手に動けばシャトルに被弾しかねないと判断したリコは、大胆かつ慎重に挑発しながらエネルギー切れを待っていたのだったが、それより先に撤退のタイミングが来てしまったのだ。苛立ちながらもスバルから回されたメッセージをシャトルに送ると、近場に漂っていたストライクダガーの残骸を蹴り飛ばして簡易の盾にしてその場を離脱、スバル機の方に向かう。

 

また、クルーゼのゲイツをミーシャ達と共に抑えていたキラも、スバルの声音から本当に彼が断腸の思いで告げたことを理解し、悔しげな表情ではあったが、ランチに通信を送り反転するのであった。

 

††††

 

シホは歓喜の声音を隠す事なくしつこく追跡してきた()であるデュエルAS(アサルトシュラウド)に相対すると、左手のビームライフル(MA-M21G)を放ち、距離を取ろうとする。デュエルのパイロット"イザーク•ジュール"は混乱しつつも必死に機体を操り、その射線から逃れるが、決して追跡を諦めようとはしなかった。

 

「何故・・・・何故だシホ!何故貴様が・・・・!」

 

「もう、私はあの男の私兵に(・・・・・・・)成り下がるつもりはない(・・・・・・・・・・・)何も知ろうともしない(・・・・・・・・・・)貴様に話すつもりはない!(・・・・・・・・・・・・)

 

唖然とするイザークに向け、決別の言葉と共に左右の手からそれぞれ三連射されたビームライフル(MA-M21G)が僅かに反応の遅れたデュエルの右腕と頭部、左脚部を連続して破壊する。大破したデュエルAS(かつては敬愛していた男)を見送り、シホは機体を操りスバルと合流をするべく移動を開始する。

 

一方で撤退信号を見たスバルの動きも早かった。矢継ぎ早に指示を出しながらもサブアームに保持した試作ビームショットガンと対MS用試作型ショットガンで簡易的な弾幕を形成し、新型機(ハイペリオン)モノフェーズ光波防御シールド(アルミューレ・リュミエール)未確認ダガータイプ(105ガンバレルダガー)を守る隙に新型機(ハイペリオン)の破壊した右腕と武器、バックパックの一部を鹵獲し、その場から離れるのであった。

 

†††††

 

遠方からの狙撃で混乱するドミニオンのブリッジ。しかし新型機に興味がある(フリーダムの鹵獲が目的)アズラエルは損害を外度視しても追撃を指示、艦長として反対するナタルを強権を盾に自らの意見を押し通す。スモークをばら撒き、デブリ帯を盾にするように離脱しつつあるアークエンジェル、イズモ、エターナルを追おうとしたストライクダガー隊がデブリ帯に差し掛かった瞬間、エターナルにて最低限の補給を最優先で受け、再発進した重砲撃戦カスタムのゲイツを操るミハエル(ミーシャ)アカネ()のインドラによる狙撃を受け爆散する。

 

さらに追跡の為にドミニオンと併走していたアガメムノン級の一隻"アケチ・ミツヒデ"のゴッドフリートが戦域を回り込んできたマーズ機のマルミアドワーズで破壊され、スラスターをヒルダ機が装備するティグリスに、ミサイル発射管をヘルベルト機が装備するキャットゥスで破壊され、艦の軌道が逸れてドミニオンと接触する。なおも追撃しようと指示をアズラエルが出そうとした瞬間、後方から接近してきたシホ、リコの二人がドミニオンのメインスラスターを行き掛けの駄賃と言わんばかりにキャットゥスで艦が爆散しない程度に破壊してゆく。

 

†††††

 

立て続けに被害を受けたドミニオンは、これ以上の被害を防ぐため、追撃を取りやめ、ストライクダガーを纏めて防御の陣形を敷くために指示を飛ばす。しかしながらアークエンジェルやイズモが撤退間際にばら撒いていったチャフスモークの影響もあり、指示の変更が行き届いた部隊は全体の3割程度でしかなく、残りの7割の部隊は最初にアズラエルの出した追撃命令に従ったままデブリ帯に突入、先行していたミハエル(ミーシャ)アカネ()のカスタムゲイツの狙撃で足止めされた所を追いかける形で来たスバル、リコ、シホ、ヒルダ、ヘルベルト、マーズの連携で部隊間の連携をズタズタにされて各個撃破を受ける。スモークの煙が晴れた時、ドミニオンの艦長"ナタル・バジルール"の元に届けられた報告は、追撃を行おうとデブリ帯に突入したストライクダガー隊の8割が撃破されたという、事実上の全滅報告と、保護したシャトルの少女が、JOSH-Aで行方不明になっていたフレイ・アルスターであるという二つであった。

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