魔法少女?リリカルなのはDiabolical Modified 〜魔改造された彼女たちの運命〜   作:アリヤ

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今回の話は全て後書きで。


※追記、オリキャラの御柳ですが、名前をアリスに変更させてもらいます。

ちょっとオリキャラの設定を変更することになり、それによる名前の変更をしなければならなくなりましたので。




第二十話

「……なのはちゃん、今日来ていないの?」

「バスには乗っていたのだけど……」

 

 休日が明けた次の日の学校――すずかとアリサの二人は授業が開始するチャイムが鳴ったというのに、なのはが机に座っておらず、教室にすら来ていないことに気になっていた。

 バスに乗っていたのだから学校には来ているのだろう。しかし、教室に来ていないという事は授業をサボろうとしていることは分かっていた。なのはがこうやって授業をサボるのは一年生でまだ三人が友達になっていない頃くらいで、あれ以降なのはがサボるという事をしたことはなかった。

 となれば、なのはがサボることとなった理由として考えられるのは、温泉に旅行しに行った時の事だろう。しかし、なのははジュエルシードの一件が終わった後もいつも通りの顔をしていたのはすずかとアリサの二人は覚えていたが、それなのにもかかわらずなのはは授業をサボろうとしていた。

 

「とにかく、学校に居ることは間違いないから私探してくるね。アリサちゃんは先生に伝えておいて」

「分かったわ。まぁ私たちの場合、授業をサボろうと先生方は咎めたりしてこないからね。異能の才能が良ければいいほど、自由にされてもらえるのがこの学校だし。というか、なのはがどこに居るのか大体推測できてるわけ?」

「一年の時と同じならば、なのはちゃんがどこにいるか大体わかるから大丈夫」

「そう――ならなのはの事は任せるわ」

 

 すずかは教室を出て行き、なのはが多分居るである場所――屋上へと向かうのだった――

 

 

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 その頃なのはは、すずかが居るだろうと思っていた通り、学校の屋上にある椅子に座っていた。

 

〔どうしたの~主? 久しぶりに授業をサボってこんな屋上になんか来ちゃって~〕

「……ベルフェゴールがそんなことを言うなんて珍しいね」

〔確かにな。何に対しても怠けているお前が主の心配をするなんてな〕

〔それは私に対する侮辱とみて良いのかな~ まぁ、ルシファーの言うとおりだし否定できないから別にいいけど~〕

「どっちなの……」

 

 傲慢のルシファーと怠惰のベルフェゴールで喧嘩が起こるのかと思いきや、面倒だと思ったからなのか、とりあえず相変わらずの怠けになのははため息を吐いた。

 ちなみに、今日はなぜか全員現れておらず、ベルフェゴールとルシファーの二人だけだった。毎回七人も出てきてしまえば話は脱線するし、多すぎて話にならないことが多いためになのはからの提案で毎回呼ぶときは二、三人程度という事にしていた。これは、街にジュエルシードによる巨大な木が現れた時になのはが思い、一々全員の対応がしきれなくなると思って決めたことだった。

 

〔それはそうと主。どうしてまたこんなところに?〕

「ちょっとね……」

〔多分だけど~あの金髪の子に向けて主が言ったことを自分で気にしているんじゃないのかな~ 主が戦闘に慣れているのって~誘拐されたことが切っ掛けみたいなものだし~〕

〔まさか、主がそんなことを――〕

「うん……ベルフェゴールの言う通りよ」

 

 ルシファーはなのはがそう思っているのではないと否定しようと思ったが、先になのはがベルフェゴールの言葉に肯定した。

 そう――なのはが気にしていたのはフェイトに向けて言った言葉だった。人との戦い方や殺め方を学んでいる――これらはすべてなのはが誘拐され、実験何度もされたおかげで学んだものである。ジュエルシードによる魔物には何とも思っていなかったが、さすがに人との対戦でなのは自身が勝ってしまえばどうしても気にしてしまった。気にしすぎではあるのかもしれないが、なのはにとってはハンデを貰っているようにしか思えてしまい、そしてまた、誘拐されたことによって身に付いた力だという事を思うと、余りにも複雑な気持ちだった。

 それはもちろん、ルシファーやベルフェゴールなどの悪魔たちにも分かっていた。誘拐されたことによって身に付いた力――その力を使う事はあまり好みたくないだろうが、癖や戦い方によって使わざるを得なくなってしまっている。例え逃げ出したとしても、どこかで誘拐された一件の影響が出てくることは前々から分かっていた。

 

「……誘拐されたことによって手に入れた技術や能力なんて、私の物なんかじゃない。そう思ってしまうこともあるんだよね……」

〔それは……〕

「無理して否定しなくていいよ。この先、これらの技術や能力は何度も使うことになるんだろうからさ」

〔…………〕

 

 何も言えなかった。誘拐された時の出来事をなのはと同じくらい知っているルシファーとベルフェゴールは、なのはの言葉を否定することはできなかった。その場で見ているからこそ、なのはの悪魔たちは否定することができないでいた。

 そしてなのはは椅子の背もたれにもたれ掛かり、見上げて青空をみた。

 

「結局のところ、私に自由という言葉はないのかもね。もしかしたら、今ここに居る状況ですらあいつらの手のひらなのかもしれない」

「それはないよ。なのはちゃんの周りに監視している人間が居ないという事はもう知ってるでしょ?」

「……すずかちゃん」

 

 すずかの声が聞こえ、なのははもたれ掛りながらも顔を屋上の出入り口のドアがある方へと向ける。見るとすずかがなのはがいる所へと向かっており、なのはの言葉を否定した。

 実際、なのはもそのことは知っている。誘拐された時に人の気配についても学ばされたようなものだし、例え相手がなのはを誘拐したアンブレラハートの人間だろうとも気配に気づくようにはなっている。監視しているような人間が居ないという事はなのは自身が解っていることだった。

 すずかはなのはの前まで来てから立ち止まりなのはちゃんに話し続けた。

 

「それに、なのはちゃんは自由だよ。いまじゃ平和に暮らしていられるのだから」

「そう――かもしれない。けど、本当に私だけ平和で暮らしていいのかなって思うときもあるの。それに、何人も殺め、何人も置いて行って自分だけ逃げたのだから」

 

 アンブレラハートから逃げ出すまで、何人の人間をなのはは幼いながらも殺めてきている。そして、なのは一人だけが逃げてきた。たった一人だけで逃げてきた自分に平和に暮らす資格があるのかというのは、今も尚思ってしまっていた。

 すずかはなのはの言葉を聞き、黙り続ける。まだ話の続きがありそうあったため、何も言わずなのはの言葉を待っていた。

 そして、次になのはが口に出した言葉は、すずかですら聞いたことがなかった出来事だった――

 

「実はね、私がアンブレラハートから逃げ出す時、逃げ出そうと考えたのって私じゃなかったんだ」

「えっ!? それってどういう……」

「十人程度、確かそのくらいいたかな? 私と同じように何度も実験をされたおかげで思考回転はよく、脱出する計画を立てた人物が居た」

 

 正直、なのははこんな話をすずかにするつもりなんつもりなんてさっきまでなく、そもそも誰にも話すつもりなんてなかった。しかし、いつの間にかなのはの口から出ており、途中で口に出していることに気付いたが、話し始めてしまった以上は話そうと思ってすずかに話していた。

 

「その中にアンブレラハートに同じように誘拐された中で仲が良かった二人がいたの。アウディとアリスちゃんという女の子だったのだけど、脱出しようと考えたのはアリスちゃんっていう子だった」

「……なのはちゃん以外に脱出を試みた子は――どうなったの?」

「分からない……途中で離れ離れになっちゃったし、三年間誰も見ていないことから考えて多分全員捕まった……と思う」

「……そっか」

 

 それ以上は何も言わなかった。逃げた人が捕まったらどうなるのかなんていうのをなのはに聞くのは酷だと思ったし、大体想像が付いていた。

 ちなみにアウディとアリスという人物は、なのはにとって今のすずかとアリサみたいに親友に近い人物だった。彼女たちが現在どうなっているのかは分からないため、実はかなり心配していた。

 とはいっても、なのはは二人の居場所をつかめていない。捕まったのかもしれないそうでないのかもしれない、なのはの願いとしてはなのはと同じように逃げ切り、平和に暮らしていることを祈った。

 

「……ごめん、突然こんな話をしちゃって」

「別にかまわないよ。なのはちゃんは私を愚痴する相手にいつでもなるから……」

「そこまでしなくてもいいよ。けど、ありがとうね。ちょっとは吹っ切れた」

「今回は何もしてないよ。唯なのはちゃんの話を聞いていただけだから――」

「それでもだよ。すずかちゃんには昔っから助けられてるから」

 

 すずかが居なければ今のなのはは存在しない。なのは自身もその事は分かっており、今でもすずかはなのはにとってかなりの手助けになっていて、すずかなしでは生きていけないと言っても過言ではなかった。アリサももちろんだが、すずかはなのはにとってかけがえのない存在であった。

 

「それじゃあ、授業に遅刻することになるけど、教室に行こっか」

「あ、待ってよなのはちゃん!!」

 

 なのはは突然立ち上がって屋上の出入り口のドアへと向かい、すずかはそのなのはを追いかけるように後を追っていった――




アウディとアリスですが、多分分かっている人が多いと思いますけどかなりこの作品に関わってくる人物です。


というかアウディについては名前からして誰だか気付いたかもしれん。まぁ、こういうからには原作キャラの誰かという事なんですけどね~

多分、誰だか気付いた方には「なんで?」と思う方多いと思われ。
自分でも彼女がいつの間にかこの立ち位置になっていたことに驚きですしww

ちなみに、初期設定から彼女はこの位置に決まっていたというかww
要するに初期設定の時点でこの立ち位置になってましたよ、はいww

また、彼女が目立つというのも珍しいんじゃないかな? 本当に。


ちなみに、アリスについてはオリキャラです。

初期設定に居なかったのですけど、どうしても必要となって追加する羽目に……
元々メインのオリキャラは研究所でなのはをずっとだましていた女性だけだったのだけどな……
いつのまにか第四位がオリキャラへと昇格してるし、アリスというオリキャラ出てくるし……


ちなみに、アウディとアリスの登場はアウディがA'sとSTSの間、アリスは無印で出てきます。
アウディは原作での立ち位置上、無印やA'sで出すのが難しいというか……


まぁ、話せるのはここまでかな?

次回は例の次元震が起こるあれです。というかこの話の夜になるねw
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