魔法少女?リリカルなのはDiabolical Modified 〜魔改造された彼女たちの運命〜   作:アリヤ

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第二十五話

 なのは達が管理局に協力し始めてから15日が経過していた。

 ジュエルシードはお互いに集めていき、私たちが10個、フェイトちゃん達が5個回収しており、互いにジュエルシードの反応がないか動いていたのだけど、ここ数日は全く持ってジュエルシードの反応がなかった。

 

「しかし、突然とジュエルシードの反応が無くなったな」

「そうだよね……アリスちゃんに取られちゃったのかな?」

 

 アースラにある食堂で、なのは、すずか、クロノの三人は話し合っていた。ちなみにユーノはリンディの手伝いをしているところである。

 ここ一週間もジュエルシードの反応が無くなり、最初は残り少なくなったからだと思い込んだが、それにしたって一週間は余りにも長かった。

 なのはが言った通りアリスが封印したという考えもあったので、アリスが封印したと仮定すれば、すべて封印し終えたことになる。そうなれば次に戦うのはフェイトとジュエルシードをすべて賭けて勝負することにはなるだろうが、すべて集めているかどうかも分からないアリスは現れない可能性だってあり得た。そうなればアリスが手に入れたジュエルシードを手に入れることなんて不可能な事であり、管理局としては渋々だけど諦めるしかなかった。

 ちなみに、アリサは管理局と協力した時は共にジュエルシードを封印していたが、数日してから家の事情で来られないことが多く、最近はなのは、すずか、クロノの三人で封印していた。最初はかなり頼もしい存在が居なくなったことにクロノは不安だったが、なのはのおかげで何とかなっていた。アリサの事情が何かはなのはとすずかも知られておらず、二人もアリサの事情について気になってはいた。

 

「とにかく、アリスに残りのジュエルシードを取られた仮定すれば、次に戦う相手はフェイト・テスタロッサだ。今のところなのはが優勢だけども、最近の彼女はなのはに負けたとしても平然としている」

「不気味だよね……一体何を考えているのかな?」

「…………」

 

 クロノとすずかはフェイトについて話し始めるが、なのははその話を始めた瞬間に何かを考え、黙り込んでしまった。

 一週間くらい前にクロノから異能について互いに情報を共有していて、基本的なのはとすずかが異能について詳しく教えてゆく感じではあったが、クロノから言われた言葉が引っかかっていた。そのときクロノは――

 

『推測だけど、異能が第97管理外世界以外の世界に発現しないのは、第97管理外世界が独特の風土と土地が関わっていると思う。そうと考えると、外の人間でも第97管理外世界に暮らすことになるば、その人物に異能が発現する可能性も考えられるかもしれない』

 

 ――その言葉が、なのはが考えてしまっている原因だった。既に三週間近く居るフェイトにも該当する可能性があり、どのくらいいれば異能が発現するかは管理局に聞いても分かるはずがなく、分かる人間としてアンブレラハートの人間くらいだろう。

 フェイトが努力して魔法の実力を上げているのならばまだ理解できる。しかし負けても悔しさを感じさせず、平然としているという点が、どうしても気になってしまった。クロノが言った言葉と関係しているのならば、いろいろとややこしくなりそうだとなのはは思った。

 

「……気のせいだと、良いけどね」

「ん? なのはちゃん、今なんか言ったかな?」

「な、なんでもないよ? それよりもアリサちゃん、最近アースラに来られないこと多いね」

 

 小さく言った言葉を聞かれたかと思って、なのはは思わず話題を変えようとアリサの事について話を振った。

 聞こえたかどうか曖昧だったすずかはそれ以上は聞かず、なのはが振ってきたアリサちゃんの事について話し返した。

 

「う~ん……確かにそうだよね。一体何しているんだろう?」

「家の事情とは言ってたけど、一週間もあるものなのかな? 詳しく分からないから何とも言えないけども……」

「あれ、私の話でもしていた感じかな?」

「そうそう……えっ!?」

 

 この場に居ないはずの声が聞こえてきたことに驚いたなのはとすずかは、思わず声が聞こえてきた方向へと振り向き、クロノも二人より少し遅れてそちらへと振り向いた。

 そこに居たのはここ最近アースラに姿を出していなかったアリサ本人で、こちらに手を振っていた。それからアリサはなのは達のテーブルへと近づき、空いていた椅子へと座った。

 

「ここに来るのも一週間ぶりくらいだね。ようやく家の方が終わって自由だわ」

「そ、そんなに大変だったの?」

「まぁね。学校には通えたけども、塾などの習い事は全部休むことになったわね。それで、ジュエルシードの状況はどうなの?」

「それは僕が説明する」

 

 アリサの質問に、クロノが答える。残りのジュエルシードは6個で、なのは達が10個、フェイト側が5個回収しているという事を。

 それを聞いたアリサは 突然きまりが悪そうな顔をし、頬を人差し指で掻かくように動かしていた。どうしてきまりが悪そうな顔をしているのか分からなかったなのは達は、どうしてそんな顔をしているのかアリサに聞いていた。

 

「あ、あの……アリサちゃん、どうしたの?」

「……いや、既に終わっていたのなら、ずっと持っておく必要なかったかなっと思って。うん反省反省」

「何を言っているのかさっぱりなんだが……」

「まぁ、これを見なさいって」

 

 アリサは自分のデバイス――フレイムアイズを基本形態、フレアブレードへと変化させ、炎でできている剣先からジュエルシードを6つテーブルに落とした。

 

「なっ!? どこで残りのジュエルシードを!?」

「言うのはもう少し後にしようと思ってずっと持っていたのだけど、管理局と共に協力した日に海に落ちているジュエルシードをすべて集めることにしたのよ。ほら、海の中で強制発動なんかさせたら大変なことになりかねないし」

「……あぁ、概念を書き換えて封印したの?」

「なのはの言う通りよ。とっくに封印していたのだけど、突然ジュエルシードを6個も持ってきたら今以上に驚くでしょ?」

「そりゃまぁ、誰も知らないところで、アリサちゃんがジュエルシードを封印していたらね」

「だからもう少し待とうと考えたのだけど、まさか全部集め終わっているとは思ってなくてね」

 

 残りのジュエルシードをアリサが全て持っていたことについては、今でも驚いていた。しかし、これでアリスにジュエルシードが一つも手に入れていないことが解り、フェイトに勝てばジュエルシードがすべて手に入ることになる。負ければ相手に全部取られることになるが、なのはは負けるつもりはもちろんなかった。

 テーブルの上にあるジュエルシードはなのはのデバイス――レイジングハートを基本携帯に変え、中に入れていった。

 

「さて、これでジュエルシードは16個。後はフェイト・テスタロッサが持つ5個を回収するだけか」

「一週間もジュエルシードの反応がないことだから、多分フェイトちゃんは私の前に現れる」

「そうだね。でも、なのはなら圧勝でしょ?」

「……そうだと、良いのだけどね」

 

 なのはは先ほど考えていたことがまた気になり始め、特に何も変わっていないことを祈るしかなかった――

 

 

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 なのは達が食堂で話し合っている頃、フェイトとアルフの二人はマンションの屋上に立っていた。

 フェイトのとても嬉しそうな顔をして、まるでその顔はようやく何かを手に入れたかのような顔だった。

 

「これで……ようやくなのはにも戦えるっ!!」

「……一体何を手に入れたのかあたしには聞かされていないが、一体何の力を手に入れたんだい?」

「それはアルフでも秘密かな? もう少ししたらわかるよ」

「なら、別にいいけど……」

 

 アルフはここ最近のフェイトをずっと見ていた。フェイトは力を手に入れたいと前から思っていることは知っていたが、急激に変化したのは一週間前の出来事だ。

 一週間前、フェイトとアルフはいつも通り残りのジュエルシードを集めていたのだが、フェイト達の前にアリス・ローウェルが現れた。最初はジュエルシードを奪いに来たのかとフェイト達は思い、アリスに警戒していたが、アリスは戦いに来たのではないと言ってきた。アリスがフェイトに会った理由はあることを伝えることだった。

 

『なのはや私が使える異能、多分あなたにも使えるようになるわ。詳しいことや理由については言えないけども、期待して待っていればいいわ』

 

 アリスの言葉を聞いたときは半信半疑だった。異能については詳しく知らないし、この世界の人間でないため、アリスを信じてみたいという気持ちもあったが、どうして異能がつかえるのか聞かされていないこともあって、疑問にも思えた。

 しかし、アリスが何らかの目的がなければそんなことを話すはずがなく、その時アリスに会ってアリスが話したことと言えば、これだけを話してフェイト達から去って行った。

 それからフェイトは最初半信半疑であったが、次第に異能が使えるようになるとアリスの言葉を信じ込んだ。その一週間後の今日、アリスの言葉通り突然と異能が使えるようになり、そのことにフェイトは嬉しがっていたのだ。

 異能というのは基本的使えたとしても、自分が異能を使えるかどうか確認する方法がなく、気づかない人が多い。そのために異能が使えるかの病院や学校があるのだが、フェイトの場合学校にも病院にも通っていない。ならどうして気付いたのかというと、フェイトの異能が無意識のうちに使っていたからだ。いつもと感覚に違和感を覚えそれが起きてからずっと続くものだから、フェイトは意識してみることにした。すると、いつもと見える光景が全く違うものに覚え、これが異能だとフェイトは思ったのだ。そして、自分の異能がどういうものなのかいろいろな使い方を調べていき、ようやく自分の異能が何か分かったところだった。

 

「……それにしても、最近ジュエルシード見つからなくなったわね。あのアリス・ローウェルの子は一つも持っていなかったようだし」

「そうだね。それから一つもジュエルシードを見つけていないとなれば――」

「残りのジュエルシードは、管理局となのはっていう子が持っているわけか……かなりの数を取られているわね」

 

 フェイト達が現在持っている数は5個。ジュエルシードは合計で21個あるはずだから、16個もなのは達に取られたことになる。

 しかし、実際のところ持っている数というのは関係がない。お互いにジュエルシードをすべて集めることが目的なため、次に遭遇するときに賭ける数は全てになるだろう。そのため、ジュエルシードの持っている数はさほど意味がなかった。

 

「しかし、向こうとどうやって会えるかだね」

「それは多分、向こうからしてくれるでしょ? それを待って居ればいいと思うよ」

「それもそうだね。それに私はこの異能を使いこなせておけるようにはしておきたいから」

「……ねぇフェイト、やっぱりどんな異能か知りたいのだけど」

「それはまだ秘密」

 

 別に教えても構わないのだけども、フェイトがアルフで面白がりたいという気持ちがあったので、あえて勿体ぶることにした。

 それからフェイトは異能の練習をするためにアルフと別れ、人けのないところで異能の使い方を慣らしておくのだった――




うん、海のジュエルシードは元々飛ばす予定だったんだ。アリサに回収させてね。

次回、フェイトVSなのはです
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