とりあえず空母との絡みが多いと思われます。
あの後知ったのだが、どうやら俺の名前は"海鷹"というらしい。
海に鷹でかいようと読む。うーん中々ロックな名前だな。
海鷹は客船「あるぜんちな丸」を改造して軍属のものにした空母らしい。
艦これで言うと飛鷹や隼鷹と同じタイプの軽空母ってことになるのか。
だが格好は和装っぽいし、しかも艤装も最近のオサレな空母たちが持ってる巻物型の式神飛ばすやつじゃなくて弓だ。
もしやお艦と同じスタイル…?ちょっと正規空母のと似てるし、これはこれで悪くない。
そして、俺は配属となったこの鎮守府は東の方に位置するおよそ百隻以上の艦娘を構える御所のようなものらしい。
提督は気遣ってくれるし、結構優しいしこの鎮守府なかなかホワイトだ。運が良かったらしい。
加賀さんも居たし、色んな艦娘に会えるのでは…!?
まぁ俺も中身は男といえど、見た目はほら、美少女ですし?
ここで孤立するとは到底思えないが、あわよくば誰かと親密になれるかもしれない。
それを考えると、中々転生も捨てたもんじゃないな。
「ふっ…ふへっ…ふふふひっ…」
ドーモ。ミナ=サン、海鷹です。
え?何で鏡見てこんな気持ち悪い声出してんのかって?
そりゃこんな可愛い顔をこんな近くで見ちゃったら笑わずにはいられないでしょ。
この顔は中々俺好みの顔だ。
髪の毛は女らしくさらさらで絹のようだし、目鼻立ちの整った顔で自分でも笑わなかったら大人しそうな顔をしていると思う。
さて、問題。俺は今どこに居るでしょう?
正解は女子トイレ、お花畑ですな。
いやー当然だけど女子トイレなんて何気に初めて入ったよ。
生憎、俺は女子トイレに興奮するようなハイレベルの変態ではないのだが、やはり男が入れない未知の場所とはここを言うのだな。
といってもこの躯と顔は俺のものだ。
女の身体を得たら一度はしてみたいということが男にはあるだろう。
迷わず胸やら尻やらまさぐってやった。
ほう…悪くない形、大きさ。
女の身体とはこんなにも柔らかく、触り心地の良いものなのか。
いや、決して前世で女性との交際経験がなかったわけではない。決して。
どどど童貞ちゃうわ!ちゃうわ!
「海鷹、こんなところに居たのね。」
「…!? どぅおうわっ…!!?」
突然、入口付近から音がし扉が開けられる。そこに立っていたのは俺がここに来て初めての第一遭遇艦娘でもある、別名"一航戦の頼りづらい方"の加賀さんだ。
突然開けるもんだから何か素っ頓狂な声を出してしまった。不可抗力だ。
「どうしたの?そんなに驚いた表情をして。私が来たのがそんなに不思議かしら。」
「いえいえいえ!!そんなはずあるわけないじゃないですかー!!」
怪訝そうな顔をする加賀さんに慌てて取り繕う。
着任したばかりで右も左も分からない俺を気遣ってくれる優しい先輩だ。
ゲームでの加賀さんは冷たくて素気ない感じだったが、一航戦だけあって貫禄が凄い。頼りづらいけど。
「そういえば貴方、これからの訓練スケジュール、まだ知らないでしょう?」
「? そうですね」
「提督からの伝言なのだけれど、これからしばらくは出撃などの実戦はなし。演習や鍛錬などが中心となるわ。」
「ええ!?」
加賀さんの耽々とした言葉に思わず変な声が出る。
いや、だって愕きますよ。まさかの実戦は暫らく無いんですか。
いや、いきなり実戦なんて無理だろうし訓練するのは当たり前だよな。うん、怖いし。
「それが伝えたかっただけ。詳細は後日伝えるわ。」
それだけ言い残すと加賀さんはトイレから出て行った。
嵐のような人だ。
ていうか…俺、これからどうなるんだろう。