ドラゴンペアレント 1
第3章:ドラゴンペアレント(前編)
俺、高司 蒼一郎は今すごい悩んでいる。
「くそー、奴から貰ったこの卵・・・どうやって孵化させるんだよ。」
て言うか孵化させた所で、俺にドラゴンなんて育てられるのか?
「おい!エピロ!!どうにかできねーのかよ?」
ドラゴンのことなら、悪魔のエピロが詳しいと思い、今彼女にドラゴンについて調べてもらっている。エピロはカップラーメンをすすりながらひたすら図鑑とにらみ合いをしていた。
「ズゾーあのねゾーそのドラゴンはゾゾゾゾゾゾー私にもジュルジュルジュル・・・」
「うるせー!食ってから喋ろ!」
くっそ、俺も腹が減ってきた。
「相棒よ、豚骨と醤油のどっちにするか?」
「あー俺、豚骨で・・・て真面目に調べろぉぉおおお!」
そう言いつつ俺は豚骨拉麺の容器にお湯を注いだ。このカップラーメンは、作るのに5分かかるタイプの奴だからそれまでになぜこの状況になってしまったのか思い出してみよう。昨日カリエルに勝利し、この卵と魔力を持って帰った・・・そこまでは良かったんだが、どうやらこの卵はボンノーが言うには、孵化直前らしくそれをエピロに見せた途端何を思ったのか、その卵をホビロンにして食べると言い出した。ホビロンってのは孵化する前の卵を、茹でて作る東南アジア系の料理なんだがこれがまたグロテスクなんだ・・・。
俺は一生懸命ボンノーと共に彼女を阻止し、何とかその日は無事だった。翌朝エピロに、孵化のさせ方を聴いたが調理方法は知っていても孵化のさせ方は知らないと言うので今に至るってわけだ。状況を整理しているうちに、5分がたった。食べなければ!!
ズゾォォォ
俺がカップ麺を食べていると、エピロが突然
「うん、やっぱりホビロンにしましょう!」
とか言い出した・・・またか・・・。
「おい、それはもう昨日終わった事だろう。」
「そうだぞ、ホビロンはヤバイ。色々な意味で」
ボンノーも俺の意見に同意のようだ。
まあ、昨日あれだけ派手に止めたんだ。ここで寝返られたら正直この卵の未来はホビロン一択だろう・・・。
「えぇー、絶対ホビロンの方がいいのにー。外国の文化を知るのも大事なことよ。」
「それならもっと違う方法があるだろう・・・てか、マジで卵の孵化のさせ方知らないのかよ?」
俺がそう言うと、エピロは投げやりに
「だから本当に知らないてばー。てゆうか、そんなに孵化させたいなら自分で調べなさいよね。」
「それだ、相棒。最初から調べればよかったのだ。」
とボンノーが言うが
「そうは言ってもよ、どうやって調べろってんだよ。」
「街の図書館にでもあるんじゃないのそれ系の本。」
どうやらこのダメ悪魔、街の図書館にドラゴンの卵の孵化のさせ方が書いてある本があると思っているらしい。
「まあ、先ずは行動だ相棒よ。」
ボンノーが俺に促す。
「そうだな、おいエピロ、これ食ったら図書館行くぞ。」
「えー、私もー。めんどくさい〜。」
こいつ・・・マシで殴りてー
「まあいいわ、これと後もう一個食べたらね!」
こいつまだ食う気らしい・・・。
その後最後まで行きたくないと駄々をこねていたエピロを無理矢理つれて、図書館に来た俺たちはなぜかあっさりとドラゴンの孵化に関する本を見つけれていた。
「なんか氷水にいれるって書いてるぞ。」
という俺の言葉がよほど信じられないのか漫画を読んでいたエピロが俺の持っていた本を凄い勢いで取り上げて読みはじめた。
「本当ね…卵って普通温めるものだと思うんだけど……この種族は変なやつなのね」
「変とかいってやるなよ・・・。」
「この変な種族凄いみたいよ。うまく育てれば言葉も話せるみたいだし、魔法がつかえるようになったり、人化なんかもできるようになるみたい」
「人の話を聞け!」
俺はつい怒鳴ってしまった。無論これが原因で俺たちは1週間ほど図書館から出禁をくらった。
「あーあ、漫画がいいところだったのに続きが読めなくなったじゃない!どうしてくれるの!」
帰宅途中からエピロはずっとぶつぶつと文句をいっている。俺はエピロを無視して洗面器に水を張り氷を浮かべて冷やしはじめていた。
「ちょっと、無視しないでよ!」
とエピロが騒いでいるがとりあえず無視をして卵を氷水の中に入れた。
「えっと。たしか卵は1週間ぐらい冷やしっぱなしだったな。……てことはまさか1週間徹夜して氷の追加をしなきゃいけないのか!おいエピロ夜手伝ってく………」
エピロの方をふり向きながら手伝ってほしいと言おうとして止めた。エピロが耳を抑えてうずくまっていたからだ。
「はぁ…おいエピロ聞けよ。」
「夜遅くまで起きて卵の世話をするなんていやよ!夜更かしは美容の天敵なんだから!」
と力説されてしまった。悪魔って夜行性じゃねーのかよ・・・。
「じゃあ俺が学校にいっている間だけでいいからやってくれないか?」
俺がため息交じりにそういうとエピロは渋々ながら同意してくれた。
こうして結局一日目がすぎていった。
数日がたった。俺はいつものように担任の白羽糞ババアからの罵倒を浴び、帰宅した。
「はあ~今日も散々な1日だったぜ。」
「うむ、特にあの金剛寺とか言う奴に弁当箱を振られて中身が台無しになる奴は酷かったな。」
「全くだぜ、俺がちょっとモテルの糞野郎にぶつかっただけなのによー。」
そんな他愛もない会話をしていると、エピロが興奮気味に走ってきた。
「高司!見て!」
「なんだよ?って」
そこには若緑色のドラゴンがまさに今殻を破ろうとしていた。
「うお!生まれそうじゃん。」
「うむ、そろそろだな。」
その様子が何となく鳥に似ていたのかエピロが1つボンノーに質問した。
「やっぱりドラゴンも初めて見た人が親と認識するのかな?」
「む?いやこのドラゴンの知能は人間の9~10歳程度の知能を持つらしいからそうとも限らんぞエピロよ」
「あれ、ボンノー結構詳しいな。」
なんだかんだやってると、殻の音が激しくなってきた。
バキバキビキ、バキィ!!!
「相棒よ、生まれるぞ!」
ボンノーがそう言った後、数十秒経ってついに完全に孵化した。しかし生まれたてなのか、うまく立てないみたいだ。それにしても可愛い見た目のドラゴンだ。
「キューン、キュキュ・・・」
「可愛い!」
エピロが興奮してドラゴンに飛びかかろうとした。
「おい、待て!」
その瞬間ドラゴンは急に走りだし。そのままエピロは床と濃厚なキスをした。
ゴン!
「ん?なんだアイツ、ビニール袋を掴んだぞ。」
あれには前回カリエルから取り返したエピロの魔力が入ってる。微妙な光を放っていて、夜に本を読むときちょうどいいから実はまだエピロに返していなかった。
「そして、玄関から出たぞ。」
「相棒よ、あ奴は中々やるドラゴンだな。」
「そうだなボンノー。」
「「あはははははは」」
「っじゃないわよ!!!さっさと追いかけるわよ!」
いやーたまにはボケるってのもいいもんだ。てか、ボケてる場合じゃないな、このままだと街がパニックになってしまう!!!急いで追いかなければ!
「あっ、ちょっと待って鍵閉めてねーや」
俺は鍵を閉めてないのを思い出して玄関にかけ戻ろうとした。
「そんな暇ないでしょうが!!」
呪いで俺に触れられないため、エピロは俺の襟首を日除け傘の取手で引っ張って阻んだ。苦しい!
グェェ・・・
「やめろよ!!鍵閉めは超大事だって!空き巣入られるって!」
「空き巣なんて、そんなに簡単に入られないわよ、それよりもこっちの方が危険だしね。」
「そうだぞ、相棒ドラゴンとは一歩間違えたら100の村を滅ぼす力を秘めているのだぞ、空き巣の比ではないのだ」
そう言いながらもエピロはどこにそんな力があるのかって言う力で俺を引きずって、俺の体が玄関からドンドン離れていった。
「鍵閉めーーーーー!!!」
俺の悲痛な声が住宅地に木霊し
た・・・・
~数分後~
もう、鍵閉めは諦めたよ ・・・・
「てか、エピロ、ドラゴンを探すって言ってもどこに行ったかわかんないんじゃないのか?」
「チッチッチッ甘いわねこんなこともあろうかと発信機を・・・」
俺はエピロの言葉を断ち切るように続けた 。
「発信機をつけたのかドラゴンに!!」
しかしエピロが続けた言葉俺の言葉とは違っていた。
「つけてたらよかったのにね」
ジャッッリン!!!!!!
俺は思っきり家の鍵を地面に叩きつけた。
「おい、発信機つけたんじゃねーのか!!?マジでドラゴンどうやって見つけるんだよ!!??」
「まぁ、落ち着くのだ相棒、周りをよく見てみろ。」
いつの間にか沢山の店が俺達を囲っていた。
「こ、ここは・・・商店街?」
そう、ドラゴンを追って走ってきた俺たちが辿り着いた場所とはこの街の商店街であった。しかも今は商店街の盛り上げとかで出店が沢山出されていた。すると横でエピロが突然騒ぎ出し
「キャー!ここ、沢山飲食店があるわ。ドラゴンを探す前に腹ごしらえをしましょう。」
「おい!さっきカップ麺食ったばっかりだろう!?まだ食う気か!?」
どうやら、こいつまた腹が減ったらしい。
「甘く見ないで。私、食べるだけならギネス並みよ!」
しかも、横でどうでもいいことをドヤ顔で叫んでいる。最近家計が圧迫されてるのは主にこのアホ大食い悪魔のせいだ。
トゴーン!
すると向こうの方から大きな音が聞こえた。
「おい、相棒。もしかしたらあのドラゴン向こうにいるのでは・・・?」
ボンノーがポケットから声をかけてくる。
・・・まあ十中八九そうだろう。
「よし行くぞ・・・おい行くぞ〜って・・・エピロ!」
俺が行こうと思っていた矢先、エピロは、飲食店のショーケースに涎を垂らしながら張り付いていた。
言っても聞く耳を持たなさそうなので無理やり連れていこうとすると
「嫌だ!嫌だ!嫌だ!ご飯食べたいー!」
人目も憚らず泣き叫び出した。
「あーもう!うるさい!ドラゴン捕まえた後にでも腹一杯食わせてやるから今は我慢しろ!」
俺が妥協案でそう言うと、エピロは即座に態度を変え・・・
「本当!?よし!そうと決まればすぐ行くわよ!ほら、何してんのよ?ドラゴンは待ってくれないわよ。」
・・・全く現金なやつである。
そうして、俺たちは大きな音がした方に走っていくのであった。音のした方にたどり着くと商店街の地面の至る所から植物が生えそれにびっくりして人がいなくなった店の商品をドラゴンがむしゃむしゃと食べていた。さっきの大きな音は硬いアスファルトをドラゴンが生やした植物が壊した音だったようだ。
「なあこれってやばくないか」
「…どういうこと?」
「アスファルトを植物を突き破るって普通あり得ないぞ。こんな状況誰かにネットにアップされたりしたら大騒ぎになるぞ」
しかしエピロは落ち着いた感じで、
「壊れたものは魔力なんかでなおすことができるし、それこそ女神とかなら死人も生き返らせることもできるわよ」
といいだした。
つまりエピロがいれば壊れた店なんかの心配は必要ないというわけか。
「ってことはあのドラゴンをさっさとつかまえて気付かれないうちにエピロが商店街を直して逃げればいいんだな」
そうつぶやいてドラゴンをつかまえる作戦を考えていると
「私が商店街を直すの!?結構疲れるからやりたくないんだけど…」
とエピロが文句を言ってきた。
「よし。ボンノー賢者タイムでいこう」
「だが相棒、あれは相棒の欲望が必要だぞ。そんなに簡単に必要な欲望をためられるのか?」
「そこの本屋でエロ本でも見てれば大丈夫だろ。エピロ、ドラゴンが逃げないように見張っといてくれ」
エピロはまったく話を聞いていない俺たちに何をいっても無駄だと思ったのかため息をつきながらも了承してくれた。
……十分後
「よし、今の俺ならいける!いけるぞ!」
「さあ、いくぞ相棒。賢者タイムだ!」
エピロが見張っていたおかげで―ドラゴンが食べることに集中していたからかもしれないが―ドラゴンはまだそこにいた。
賢者タイムの効果で身体能力を向上させた俺はあっさりとドラゴンを捕獲することに成功した。今回の賢者タイムは短かったから、ボンノーはふにゃけたりしなかった。その後エピロを説得して商店街を直させて、俺たちは帰宅した。
「はあ~、もう苦労させやがっ・・・」
俺達が家の前に着いた時だった。まず玄関が開いていて、靴とかが散らかっていた。もしかして空き巣に入られたんじゃ・・・。
ドサッ
ショックでドラゴンを落としてしまった。
「ピキャー」
ダダダダダダ!
しまった、また逃がしてしまった。だがそれどころじゃない!
「あー!ちょっと何をして・・・」
「エピロ!!!ドラゴンを頼む!」
「え?わ・・・わかったわ!」
エピロは、羽ばたいてドラゴンを追いかけた。さっそくアスファルトの破壊音が向こうから聞こえた。
「相棒よ、心してかかれ。中から何かしら強い力を感じる。」
ボンノーが俺に助言をしてくれる。もしかして天使とかじゃねーよな・・・。俺は慎重に玄関に入った。
「うーん、中々の散らかりっぷりだな。」
俺がそう言うと家の奥から物が落下する音が聞こえた。
ガランガラン
「キャー」
ん?女性の声もするぞ。なんかストーカーから逃げてきて、家に隠れたのかな?
なんて推測をしているとどうやらあちらからこっちに歩いてくるようだ。俺はボンノーを握りしめ、さっきのエロ本の内容を思い出していた。
「そこでとまれ、お前は何者だ?」
「あたし?あたしは隣に越してきた者です。」
「は!?ヘ!??お隣さん!?」
俺はつい間抜けな声を出してしまった。て言うか結構可愛い系の女子だな、おい。
「あの~家で何をしてたんですか。」
よくよく考えると、挨拶なら家をこんなことにしない・・・もしかしたらコイツは天使でドジっ子キャラを演じて俺を騙しているのかも知れない。ボンノーが強い力があるっていってたし。
「あ!すいません!挨拶をしようと思ったら足を滑らせてしまって、それで落ちた物を片付けようとしたらさらに悪化しちゃて、その・・・。」
まだ疑いが晴れた訳ではない。
「お前は天使か?」
「天使?違います、あたしはプロロですぅ~」
プロロ?外国人か。もしかすると本当に只の人間かもしれない。俺は天使かどうか確かめるため最終手段に移った。それはボンノーを対象者に近づけ、もし天使ならボンノーに埋め込まれている玉が赤く点滅する。俺はボンノーを近づけた。
「ヒィーやめて!あたしは食べたって美味しくないのーー!」
しかしボンノーの玉はどういうわけか緑に点滅した。
「相棒よ、コイツは悪魔だ。」
「悪魔・・・って呼び出してもないのに悪魔が人間界に来ることができるのか?」
「知らん!!」
俺の疑問がボンノーから力強く拒否された、その間にもプロロと名乗るこの悪魔??は何もないところでこけそうになったり、カエルが顔にジャンプしてきたり面白いことになっている
「大丈夫ですか?」
思わず声をかけてしまった
「はや、大丈夫ですぅーひゃわーーー」
こちらに来ようとして顔面にクモの巣がかかってしまった、てかあんなに立派なクモの巣気づかなのか・・・
「もう、無視していいかな?」
俺はボンノーに小声で相談する
「うむ、ドラゴンの方が大事でありょふにゃ(あろうな)」
白い光が収まっていく賢者タイムが終了したようだ、つか今回の賢者タイムは、かなり温存しながらだったのでかなり長かった。
「まぉ、ひょーちゅきゃうにょうぃきびしゅぃーとおみょーぞはいぼー(もう、今日使うのは厳しいと思うぞ、相棒)」
ボンノーが何を言ってるのかはわからんがちょっと絶望的な発言をしたと感じたね、だからプロロさん?をおいてドラゴン探しに行くことに決めた、なんかプロロさんはホースで体グルグル巻き出しまぁいいよね
「じゃ!!」
俺はなんか、関わるとこっちまで大変そうなプロロさんを見捨て走り出した
「ちょ、ちょっと助けてよぉーー」
なんか、悲痛な声が聞こえたが無視して先へ進む
~数分後~
エピロたちを追って辿り着いた先で俺が見たのは、大手の定食屋で明らかにデカイ図体をしている人物とカレーの大食い対決をしているエピロの姿だった。
「おい!何してんだよ!?」
堪らず俺はエピロに叫んだ。するとエピロは何食わぬ顔で、
「あれ?早かったわね。ドラゴンならあっちに飛んでったわよ」
「いや、そうじゃなくて!お前はこんなとこで何してんだ、て言ってんだよ!」
「え、大食い対決だけど?」
エピロは、何か問題でもみたいな顔をして俺の質問に答える。・・・こいつ、元が良いだけにこんな顔しても可愛いな・・・いや、いや、そうじゃなくて!
「何で大食い対決に出てんだて言ってんだよ!?」
「ふん、愚問ね。それは、参加料だけで好きなだけ食べられるからよ!」
あーもうこいつダメだ・・・
俺は、もう皿を10枚以上も積み上げている馬鹿大食い悪魔をほっといて、ドラゴンが言ったであろう方向に走り出した。しばらく走り続けると、植物があちらこちら生えていた。追跡に関しては、植物追いかければ最終的にドラゴンにたどり着くから、その辺は楽だな・・・。
ドーン!ボゴー!!!
音が近くなってきた。そろそろだな・・・。
「アイツ空を飛んでやがるな。」
だが俺の目には、飛行物体が二体確認できた。
「む?相棒よ、今度こそ本当に天使らしいぞ。」
ボンノーの玉がわずかに赤く点滅している。
「うお!こんな遠くからも反応するんだな。何をしているんだ?」
ドラゴンと追いかけっこしてるように見えるぞ。まさか・・・。
「相棒よ、おそらく天使はドラゴンを捕獲するつもりらしいぞ。」
マジか!それは阻止せねば!て言うかアイツは天使からくれたんじゃねーのか?俺は再びエロ本の内容を思い出しながら、飛んでいる物体の方向へ走った。
「ギュキィー!キィ!」
ドラゴンは必死に植物を操って対抗する。しかし天使は華麗に植物の鞭とかを避け、ドラゴンに接近する。
「マズイ!捕まるぞ!」
後少しで奴らの所まで追い付くのに!天使の手がドラゴンに触れた。
「畜生!連れてかれる!」
必死に抵抗するドラゴンを押さえつけた所でようやく俺の存在を確認できたらしい。天使は軽く笑い、飛びたとうとした。
「させるかよ!」
俺はボンノーを地面に突き立てた。ボンノーの大きくなる能力を応用して高い所まで行く方法だ。俺は空中にいる奴の足首を掴もうとしたが俺の手は弾かれてしまった。
「コイツ、女だ!」
畜生!このままだと連れてかれてしまう・・・。その時だった。
ピシャーン!!!
強烈な音と光が天使を包み込み、そしてドラゴン離した・・・落雷だ!運がいいぜ。落ちてくるドラゴンを慎重にキャッチし、俺は地面に着地した。
「気絶してるな。一旦物陰で寝かせておこう。」
まずは天使を片付けねーとな・・・俺はボンノーを握りしめた。
ビシュシュシュ!!!
身構えると同時に上空から槍のような物が飛んできた。天使は俺を敵とみなしたらしい・・・。それにしても相手が空中にいるとやりづれーな・・・なんて思ってると二回目の槍攻撃が来た。
「やべー!避けれねー!」
ギィン!
突如俺の前で、槍が弾かれた。俺の目の前にはプロロさんがいた。
「プロロさん、どうして?」
「ふえぇ、なんかホースをほどいてたら。ここに来てしまってたんですぅそしたら天使がいたから、反射的に・・・」
そう言うと、彼女は自分のまわりに電撃をまとわせた。
「相棒、さっきの落雷はどうやらこの悪魔のモノらしいぞ。」
彼女は、ボンノーが説明し終えた後に飛び出した。
バリバリバリ!!!バチィ!!
凄い攻防・・・いや圧倒的にプロロさんが押していた。それにしても、眩しい接近戦だな。
「くっ、今日の所はここで勘弁してあげますわ。」
そう言うと天使はそそくさと退散した。その後丁度警察も来た。面倒な事になる前に俺はドラゴンを連れて帰るとしよう。さっき寝かせておいた所を見たがそこには石ころが転がってるだけだった。
「あれ?ドラゴンは?」
「相棒よ、どうやらまた逃げたらしいな。」
えええええええ!面倒くっさ!えええええええ!??
「あの~あたしは・・・」
とりあえずプロロさんは無視だ!
「追いかけるぞ!エピロは何してんだ畜生ーー!」
ドゴーンドゴーン!
どんどん町が森林化していってる。やっベーな
「待ってくださーい」
プロロさんが追いかけて来た・・・関わると面倒くさそうだなぁ。て言うか本当にエピロは何してやがんだ!ん?前に誰かいるぞ?
「ふぃーおいしかった。」
「エピロオオオオオオオオオ!!!」
「え?何?ってプロロじゃない!久しぶり!」
俺はエピロに突進したが、よくよく考えると俺は女にさわれないんだった。しかも俺の事無視しやがって・・・。まぁいい、ドラゴンを追うしかないそう思い俺は走り出した、後ろの方ではまだキャッキャしてる様だ
「クソー働けよー悪魔共がぁー!!」
俺は怒りを走る力に変えてドラゴンを追う。走りながらボンノー無しでドラゴン捕まえられなくねーかなんて思っているうちに緑の元となっているモノの姿を捉えた。
「見つけた!!」
俺はドラゴンにタックルを仕掛けた、ドラゴンは気づいてない、いける!!
と思った瞬間目の前が茶色ものに覆われた、
ガッバターン
一瞬で木が生えたらしい思い切りぶつかった。
「痛てぇ」
周りを見る、緑・・・つかジャングルだ。
「ここどこ?」
まさかの近所で迷子、小学生でも中々おこらない状況に陥った、落ち着け俺、こんな時こそ冷静になるんだ・・・。冷静に考えてこれ普通に明日のトップニュースだよね?ヤバイなこれ・・・天使との戦いの比じゃない
「ボンノー、どうすればいいと思う?」
「そーだな奴はこれだけ魔力を使っているのだそろそろ魔力切れになるはずであろう。」
「そうか、魔力切れかとりあえずこのジャングルから抜けて森の先頭にいくか!!」
そうと決まれば・・・アッ!・・・自分迷子でしたね・・・。
「何してるのよ、高司」
上からエピロの声が聞こえた。プロロさんと一緒に飛んでいる。
「何してんだよ!?」
「このジャングルを片付けてんのよ、てかあんたドラゴン追ってたんじゃないの?」
「追ってたけど、木にぶつかって」
「情けないわねー、こっちが必死に森をどうにかしてるのに・・・」
「さっきまで飯ガッついてたじゃねーかよ!て言うか修復は大変だからしたく無いみたいなこと言ってたじゃねーか、なんで森かたずけてんの?」
「それは、プロロがいるから修復は彼女に任せてんの」
「そ、そうですぅ」
プロロさんがいきなり説明を始めた
「あたし達は、終わりと始まりの悪魔と呼ばれてまして、エピロが終わりを、あたしが始まりを担当してるんですねぇ、故にエピロが森の消滅を、私が町の修復を担当してるんですぅ」
「なるほど、そ〜いうね!!」
事情はわかった、今森が出来てるとこに行けばドラゴンはいるということだ。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
さて、イラストの話ですが、高司のイメージはSAOのキリトくんです。
エピロ、プロロについても今後イメージを載せていきます。
では、また次回。