インフィニット・ウィッチーズ 空駆ける自由の翼   作:天野蒼夜

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夢の中に現れた神様によって授けられた二つの力。碧と一夏はそれぞれ授けられた力を持ち、再び鉛色の空に舞い戻る。

OP2:
「Belibve」唄:玉置成美さん





第19話「再び大空(そら)へ」

「はぁ……はぁ……」

 

どれくらい避け、撃つを繰り返して来ただろう。

 

気が付いたら私は額に汗をかいて息を荒くしていた。

 

皆もそれは同じながらも魔女ネウロイを交戦しているが、動きが鈍っていることから魔法力が限界に近付いてきていることが分かる。

 

「(私があっちが次何してくるか分かるけど、それはあっちも予測して来るから結局は同じことの繰り返シ。でも……予知するには魔法力を消費しなくちゃいけナイ。でも……あっちハ……)」

 

私が息切れしているのに対し、自分そっくりのネウロイは平然としている。

 

と言っても表情そのものがないから実際どうかなのかは知らないケド……。

 

「っ……!」

 

腕から紅いビームを連射してきたのを私はストライカーユニットのプロペラを回転させ、移動する

ことによって回避する。

 

回避しきるとすかさず愛用の機関銃のMG42から銃弾を連射するが、やはりその銃撃は全て避けら

れてしまう。

 

「くっ……!」

 

再び魔女ネウロイが右腕から紅いビームを連射してくる。

 

そのビームは一直線に飛んできたので横に移動して避ける。

 

だが……。

 

「っ!?」

 

それは実は囮で、本命は時間差で放った一発の紅いビームだった。

 

私は疲労でそれを予知するのが遅れ、気付いた時にはそのビームは自分から数m先まで迫っていた。

 

「(シールドも間に合わない!やられr―――!)」

 

覚悟を決めて私は両目を固く瞑る。

 

そして紅いビームは私の身体を……。

 

「(……アレ?)」

 

数秒経っても貫かれた痛覚は感じなかった。

 

どうなっているかと思い、私は恐る恐る目を開けて正面を見る。

 

そこには……。

 

「……碧?」

 

そう、そこには基地で安静にしているはずの碧が目の前で青白い防壁を張って私を守っていたのだ。

 

いや、それ以上に驚いているのは今碧が纏っているISだ。

 

形状はフリーダムとあまり変わらないが、背中の機動ウィングが四枚から八枚になっており、

両腕のアームと関節部分が金色に変化しており、頭部の白いヘッドギアにはバイザーが装着さ

れていた。

 

 

そんなISを纏っている碧がゆっくり私のほうに振り返って笑顔を作る。

 

「よかったです間に合って。これも新しいISの機動力のおかげです」

 

「碧、お前どうしたんだよソレハ?それにお前基地で安静にしてたんj―――」

 

「当然、俺もいるぜ」

 

後ろから織斑の声が聞こえてきて私は後ろを振り返る。

 

織斑もまた白式とは形状が一変したISを纏っており、白がメインカラーだったのが新た

に青が加えられ、頭部には白のヘッドギア、左肩には青と白をメインカラーにしたシー

ルドが装着されていた。

 

二人が纏っているISに私だけじゃなく、他のウィッチーズも驚き、一度退いて私達のところに寄ってくる。

 

「二人共……そのISどうしたの?碧君のはフリーダムに似てるけど、織斑君のは白式じゃないわよね?」

 

「はい、これはたしかにフリーダム。でも、ただのフリーダムじゃありません。これは僕が夢の中から持ち帰ってきた新しい翼、ストライクフリーダムです」

 

「そして俺のは可能性を守る蒼白の剣、クアンタ白式です」

 

「ストライクフリーダムに……」

 

「クアンタ……?」

 

それが碧と織斑の新たなISの名前か……でも、夢の中から持ち帰ってきたってどういうことナンダ?

 

「っ!一夏!」

 

「それに碧さんもいらっしゃいますわ!」

 

「じゃあこの世界に飛ばされたっていうあいつの言ってたことはホントだったこと!?」

 

「しかし何だあのISは……?碧のはフリーダムに似ているが、一夏のは見たことがないぞ……」

 

ゼロと交戦していた篠ノ之達が碧と織斑に気付いて視線を向ける。

 

「箒、皆!説教なら後で聞く!今は力を合わせてネウロイ達を倒すぞ!」

 

「あんた等ボコボコにされたんじゃなかったの!?ピンピンしてるじゃないの!」

 

「そこら辺もこの戦いが終わったら話すよ!君達がここに来た理由も夢の中で大体分かったから!」

 

【ホォ……タシカニ痛メツケラレテイタトハ思エナイホドピンピンシテルナ。一体何ガアッタ?】

 

「当然、てめぇを地獄に叩き落すために蘇ってきたんだよ!新たなISと共にな!」

 

「あの時は負けたけど、次はそうはいかない。この新たな自由の翼で、君を討つ!」

 

【ソンナ口、二度ト叩ケナクナルゾ。お前達が今マデヤッテキタコトハ全テ序章ニスギナイノダカラナ】

 

「何だと!?」

 

「どういう意味ですの!?」

 

【私ハ人語ヲ理解スルネウロイデアルト同時ニアラユルネウロイヲ作リ出スコトガデキル。

故ニ……コウイウコトダッテデキルノダ。ネウロウィッチーズ!今コソ魔女トネウロイノ

力ヲ一ツニセヨ!!】

 

ゼロの掛け声で今まで散らばっていたネウロウィッチーズがミーナネウロイを中心に円を作り始める。

 

そして一人、また一人と他の魔女ネウロイがミーナネウロイに突っ込み、人の姿が徐々に崩れていく。

 

「ネウロイが……一つになっていく……」

 

「おいおい、ウソだろ!?ネウロイが合体するなんて聞いたことねぇぞ!?」

 

【私ハ不可能ヲ可能ニスルネウロイダ。合体機能ヲ持ツ魔女ネウロイヲ創造スルコトクライワケナイ。サア、モウジキ誕生スルゾ。コレカラ先、絶対生マレルコトノナイ最強ノ魔女ガ】

 

うねうねと粘土のように上空で動いて徐々に形を成していく。

 

それがしばらくの間続き、出てきたのは大きさはさっきまでの魔女ネウロイと変わらないが、完全に人に近い姿をし、両足に限りなくストライカーユニットに近いネウロイだった。

 

いや、魔法力と等しきものを体内から放っているそれはもうネウロイではなく魔女に近しい存在だった。

 

【コレガ貴様等ノ集大成……ストライクネウロイダ。ドウダ?魔女ニ限リナク近イネウロイヲ見タ感想ハ?】

 

「そんなものはただの偽者だ!コピーじゃ我々には勝てない!!」

 

【何ヲ言ッテイル?タッタ一体デモ苦戦シテイタ貴様等ガ言ッテモ全然説得力ガナイゾ】

 

「僕達も戦います。魔法とやらが消耗している状態で挑むのは厳しいでしょうから」

 

「本当カ?」

 

「成り行きとはいえ、仲間が世話になったようだしな。それに、我々も奴のことは気に食わん」

 

「ではストライクウィッチーズとシャルとラウラであの魔女ネウロイの相手をお願いします。僕と一夏、箒、鈴、セシリアでゼロに挑みます」

 

「そんな人数で大丈夫なのか?奴は我々五人でも相手にできなかったぞ」

 

「まあ、どうにかなるだろ。俺達以上にあっちのほうがヤバい気がするし」

 

ストライクネウロイを横目で見ながら冷静に呟く織斑。

 

一夏がそう言うのは11人の魔女ネウロイが合体したことによってストライクウィッチーズのメンバー全員の固有魔法が使えると踏んでいるからだ。

 

「たしかにそうだな、正直我々もあとどれくらい戦えるか分からない。なので戦力が増えるのは助かる」

 

「じゃあ決まりね!早いとこあいつ等ぶっ倒して終わらせましょ!」

 

「ああ、魔女とISが本格的に手を組む時が来たらしいな」

 

「前回のようにはいかない……この新たな自由の翼で、今度こそ君を討つ!」

 

【イイダロウ、ナラバケリヲ着ケヨウデハナイカ。魔女とIS、ネウロイ……ドチラガコノ戦イヲ終ワラセラレルカヲナ!】

 

ゼロが言い終わると、ネウロイの巣からまた様々な形状をしたネウロイが無数に現れてゼロとストライクネウロイの上空で停止する。

 

この光景まさしく大軍隊と呼ぶに相応しいものだった。

 

「うわぁ……またたくさん出てきたぁ……あと何体出てくんのぉ~!?」

 

「恐らくあの巣はゼロが補給源となっている。つまり、我々がゼロを倒さない限りネウロイは永久に増え続けるということだ」

 

「だったらここで終わらせればいいんですよ。そのほうが単純で分かりやすいです」

 

「ふっ……たしかにな。私もまどろっこしいことは嫌いだからな」

 

【サア、コレガ最後ダ。ネウロイ!】

 

ゼロの指示で上空に浮かんでいるネウロイ達が私達のほうに飛んできて、ビームを発射してきたが、僕達はそれをそれぞれ回避する。

 

同時にストライクネウロイが単体で大群とは離れたところに飛んで行った。

 

「皆はあれを追って下さい!この軍隊は僕達で引き受けます!」

 

「たった五人で大丈夫なの!?」

 

「俺達を甘く見てもらっちゃ困りますよミーナさん。どれだけ坂本さんに鍛えてもらったと思ってるんですか?」

 

「……けど」

 

「ミーナ、ここは東条達に任せよう。奴を野放しにするわけにはいかない。それに二人はもう一人前の戦士だ。あんな偽者にやられはしないさ」

 

「……そうね。それじゃあ、お願いするわ」

 

「はい、任せて下さい」

 

ミーナ中佐の表情はしばらく曇っていたが、それも消えて凛とした隊長の顔になった。

 

「皆!あのストライクネウロイを追うわよ!シャルロットさん、ラウラさん、貴女達の力、ありがたくお借りします」

 

「困ってる時はお互い様ですよ。気にしないで下さい」

 

「私はあくまで嫁に助けになると思っただけだ。決してお前達のためではない」

 

「それでもありがたいです。皆、行くわよ!」

 

そう言うと、ミーナ中佐は皆を引き連れてストライクネウロイを追って行った。

 

ただ、私は行かずに碧を見つめている。

 

「どうしたんですかエイラさん。早く行かないと置いていかれますよ?」

 

「……一つだけ、約束して欲しいことがあるンダ」

 

「約束して欲しいこと?何ですかそれは?」

 

「……」

 

聞いてくる碧に近付き、私は身を寄せて抱き締める。

 

これには碧も驚いたようで、短い上擦り声を上げた。

 

多分顔は真っ赤なんだろうナ。

 

「死ぬな……絶対に死ぬナ!絶対生きて私の元気な顔を見せロ!」

 

今の私がどういった表情でこんなことを言っているのかは分からない。

 

でも……私は内心怖がってるんダ。

 

碧が死ぬことに。

 

「エイラさん」

 

優しい声色で碧が両手を私の両肩に乗せて引き離す。

 

その先には碧の笑顔があった。

 

「僕は死にません。絶対勝って、貴女に元気な顔を見せます。だから貴女も次会う時に元気な顔を見せて下さい。無傷の撃墜王なんでしょ?」

 

そうだ、固有魔法の未来予知で相手の次の動きを読めることから被弾したことない私にフィンランド空軍がつけた私の通称だ。

 

教えてないのに……さてはサーニャが喋ったナ。

 

でも、ここまで言うんだから碧は大丈夫ダヨナ。

 

心強い仲間もいるシ。

 

「……ああ、必ず勝ってクル。だから、お前も勝てヨ!!」

 

そう言うと、私は皆のほうに飛んで行った。

 

また絶対会えることを信じて……。

 

 

ーーーーー

 

 

「……」

 

皆の後を追うエイラさんの後ろ姿を静かに見つめる。

 

「絶対死ぬな……か。これでお前は死ねなくなったな、碧?」

 

からかうように言う一夏。

 

でも一夏が言っているのは僕にとって当然のことだ。

 

「元から死ぬ気なんてないよ。僕はここに勝ちに来てるんだから」

 

「まさか……お前とあいつがそういう仲だったなんてな。驚いたぞ」

 

「まったく、見せつけてくれますわね」

 

「見てるこっちが恥ずかしいわよ……」

 

三人がそう言って驚いたり呆れたりしている。

 

でも、不思議とそう言われるのが悪いとは思わなかった。

 

「あの少女の気持ち、我々にはよく分かる。どこかの誰かのせいでな」

 

「ええ、あの方には私達と同じ心境を感じましたわ」

 

「それじゃ、あたし達はその子のために碧を守ってあげるとしますか」

 

「おい、どこかの誰かさんって誰のことだよ?」

 

「お前には理解できんことだから気にするな。それより今は……」

 

箒が自分達を囲んでいるネウロイに鋭い視線を向ける。

 

「奴等を倒すのが先決だ」

 

「そのようですわね」

 

【最後ノ対面ハ終ワッタミタイダナ。デハモウ思イ残スコトハアルマイ。ココデ死ヌガイイ!】

 

「誰が死ぬものか!皆!」

 

『おう(ああ)(ええ)!』

 

そうして、僕達はそれぞれの武装を構えてネウロイの軍隊めがけて飛んで行く。

 

「行くぜ!雪片!」

 

一夏が三体の戦闘機型ネウロイに向かって行きながら右手に柄部分が白銀、クリアホワイトの半透明の刀身が特徴的なビームブレードで雪片弐型の発展型である雪片参型を持つ。

 

三体の戦闘機型ネウロイはそれを迎え撃つように紅いビームを全方位から発射する。

 

一夏はそれを雪片参型で斬り裂き、向かった先にいた三体の戦闘機型ネウ

ロイに急接近する。

 

「はぁああああああああああああああああああぁ!どりゃぁあああああああっ!」

 

急接近すると雪片参型で真ん中にいた戦闘機型ネウロイに目にも止まらない斬撃を数回繰り出す。

 

紅いビームを発射しながらそれに対応していた戦闘機型ネウロイだったが、その全てのビームを避けられ、まともに喰らったことによって大量の白い粒となって消滅した。

 

「まるで自分の手足のように動かしている……どうなっているのだあの機体は……?」

 

同じくネウロイと交戦している箒達もクアンタの高いスペックに驚愕していた。

 

白式の時もすごかったと言えばすごかったが、クアンタに乗り換えたことによって一夏の得意とする近接格闘の能力が飛躍的に上昇しているのだ。

 

だが箒達が驚いている間、二体の戦闘機型ネウロイが一夏の両サイドに移動してそこから紅いビームを発射する。

 

一夏はそれを見て避け、目の前に放たれた紅いビームは左肩に装備されているシールドの雪月花を左手に持って防御した。

 

「今まで武装が雪片弐型しかなかったら気付かなかったけど、盾があるのは便利だな。けど、俺の武装はこれだけじゃないぜ。白羅!」

 

雪月花の内部から四基のソードビットが射出され、それが二体の戦闘機型ネウロイに向かって飛んで行く。

 

二体の戦闘機型ネウロイはそれを撃ち落そうと紅いビームを全方位から発射するが、白羅は一夏の操作によって全て避け、そのまま二体の戦闘機型ネウロイの黒いボディーに傷を付ける。

 

「一夏さんが近接ブレード以外のものを使いこなしてる……?今までほとんど突進することしかできなかった一夏さんが……」

 

「一夏はこの世界で坂本さんの厳しい訓練を受けていたからね。それで近接武器以外の武装にもある程度対応できるようになったんだよ」

 

「我々の知らないところで強くなっていたのか……私より弱かった一夏があれほどまでに変わるとは……どれほど厳しい修練だったのか」

 

そりゃもうすごかったよ……多分千冬さんとタメ張れるくらいにね……。

 

「よし、コアが見えた!これで一気に決めてやる!」

 

白羅で二体の戦闘機型ネウロイのボディーに傷を付けたとことによってそれぞれのコアを見つけた一夏は白羅を雪片参型の刀身に集める。

 

そうすることによって雪片参型は巨大な刀身のバスターソードの雪片四型に変形し、刀身を白く輝かせて巨大化させる。

 

「喰らえぇええええええええええええええええええええええええええぇ!!!烈風斬!!!」

 

白く巨大な刃を形成し、それを横に大きく振って二体の戦闘機型ネウロイを両断する。

 

両断されたネウロイはそのまま大量の白い光の粒となって消滅した。

 

「すごい威力……中型のネウロイを一撃で消滅させましたわ……」

 

「何か生意気ね……一夏のくせに……」

 

「一夏だって日々成長してるんだよ。っと、話は終わりだ。他のネウロイ達がこっちに矛先を向けてきた」

 

僕達に攻撃の矛先を向けてきたのはガン○ムに出てきるザ○Ⅱのような姿をしてる数十体のネウロイだった。

 

あんな形のネウロイまで出てくるのか……ゼロの奴本当に色んなタイプのネウロイを作れるんだな……。

 

「じゃあ今度は僕と進化したフリーダムの力を見せなくちゃね。一夏だけにいいカッコさせられないし!」

 

「あ!碧!一人で突っ込むのは危険だ!」

 

箒が後ろで何かを言っていたような気がしたが、僕は気にせずに目の前にいるネウロイ達のところに向かいながら片手に一丁ずつ持ったダークリパルサーの強化型であるダークリパルサーmkⅡの銃口からビームを連射する。

 

連射したビームをネウロイ達は避けて、カウンターの如く腕から紅いビームを僕に連射してくる。

 

僕はその紅いビームの軌道を見てそこから身体を逸らして回避し、背中の機動ウィングに搭載されている八基のビットのスーパーライオットを射出させてあらゆる方角からビームを放つ。

 

四基から八基に増えたことによって倍の範囲になったオールレンジ攻撃で僕はネウロイ達の腹部にビームを貫かせて次々と消滅させていく。

 

「私の倍の数のビットをあそこまで……ビットを操作するには高い集中力が必要なはずなのに……」

 

「厳しい特訓を受けてきたのは一夏だけではなかったのか……」

 

箒達が僕が戦っているところを見てそんな感想を漏らしている間、僕はダークリパルサーmkⅡとスーパーライオットを臨機応変に使っていきながらネウロイ達を消滅させていく。

 

「碧!後ろ!!」

 

鈴が何かを叫んだ途端、後ろから何かを気配を感じて僕は後ろを顔だけ振り返る。

 

するとそこには右腕を斧に変形させていたネウロイが僕にそれを振り下ろそうとしているところだった。

 

僕はそれに対して右手のダークリパルサーmkⅡの銃身で防御して右足で蹴り飛ばし、右手のダークリパルサーmkⅡを引っ込め、入れ替わりにカリバーンの強化型であるネオカリバーンを召喚して後ろから攻撃してきたネウロイを斜め上に斬って消滅させる。

 

「このままじゃキリがないな……こうなったら……」

 

背中の機動ウィングを展開させながら上空へと上がっていく。

 

上空に上がるとヘッドギアに付いているバイザーに目を当てて現在いるネウロイの数を確認する。

 

「碧さん、一体何をする気ですの!?」

 

「こりゃすごいのが来そうだな……皆!ここから一旦離れろ!」

 

「ちょっと!すごいのって何よ!?」

 

「見たことないから知らねぇよ!でもすごいのが来るってことだけは分かる!とにかく離れるぞ!巻き込まれる!」

 

一夏が皆に指示して僕の近くから離れる。

 

これでこころおきなく放つことができる。

 

「前方3km内に23体のネウロイを確認……これを殲滅する」

 

機動ウィングに戻していたスーパーライオットを自分の周囲に円を描くように並べる。

 

「目標確認……発射!!」

 

円状になっている八基のスーパーライオットから放たれるビーム、二丁のダークリパルサーmkⅡから放たれるビームショット、両サイドの腰部にそれぞれ搭載されている水色の銃身のビーム砲のルドライアから放たれる

ビーム砲を一斉に放つ。

 

その12のビームが一直線に放たれ、軌道上にいた23体のネウロイが貫かれ、その周囲が爆炎に包まれて風が吹き荒ぶ。

 

「何ですのあのメチャクチャな砲撃は……!?あんなにいたネウロイが一瞬で撃破されましたわ……!」

 

「碧まであんなハイスペックなものを……あたし達も負けられないわよ!」

 

「ああ、二人のおかげで大分数が減ったことだし。次は我々がやるぞ!」

 

『了解(ですわ)!』

 

僕達の戦いを見て火がついたのか、箒達が各方向に散って残りのネウロイ殲滅に向かって行った。

 

勝つのは人類か?それともネウロイか?

 

オラーシャの存亡を賭けた決戦の火蓋は今、落とされた。

 

 




次回、ついに完結です!
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