護衛艦はるにゃ、です!【完結】   作:帝都造営

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どうもこんにちは、帝都造営です。唐突な新連載です。

気晴らしで書いただけです。故に、史実ネタはガン無視です。登場人物・組織は全て架空の人物です。イイネ?

ちなみに改はるな型(しらね型)の「くらま」は2017年3月まで現役の予定です。全通甲板型DDHもいいですが、激動の1970~2000年代を見守ってくれたはるなシスターズに感謝。


※タイトルで猫語を期待された方へ。
ごめんなさい。作者の実力不足で「はるな」らしい猫語を書く事は出来ませんでした。
なぜ「はるにゃ」と呼ばれるかはいずれ。


誕生!極東最強の護衛艦「はるな」!
はじまり、です!


 ことは唐突に起こった。

 

「――――!」

 

 鼓膜が弾けんばかりの轟音が響き、それと時を同じくして目の前が真っ白となる。

 

 真っ白というか、あまりに強い光量に視覚が対応できなかったのだ。慌てて目を閉じ顔を覆うが……人間の神経伝達よりも光の方が速いに決まっている。理論上光より速く伝わる存在はなく、光が目に飛び込んできてから対応したのでは時すでに遅し。

 

 瞼の裏に火花のような線が飛び交い、そのショックから立ち直るのに少々の時間を取られてしまった。

 

「……報告」

 

 しかし彼はこの(ふね)――――この国の誇る最新鋭、そして最強の護衛艦「はるな」――――の艦長である。この艦で起こっていることは全て理解していないといけないのである。艦長は眩んだ眼を片手で抑えたまま報告を求めた。

 

「ら、落雷を……受けたようです」

 

 誰かの報告。

 

「機関室は?」

 

 漸くショックから立ち直った視界には光がない……まぁ、一応戦闘艦に分類される「はるな」艦橋に目立つような光源はないのだが、ちょっとしたランプなども消えてしまっているのだ。

 

 もし停電したのであれば、まずいことになる。

 

 艦長の指示を受けた一人が受話器に取り付き、他の部署に連絡を取る……しかし、まだ一言も送信機に言葉を送り込んでいないというのに受話器を戻してしまった。

 

「通じません!」

 

「どうしてだ!」

 

 その報告にやや焦り気味に応じるのは「はるな」副長。

 彼もまだ落雷のショックから立ち直っているわけではないようだが、頭を抑えつつも受話器を取った水兵を掴みかからんばかりの形相で睨んだ。

 

「副長、通じないものは仕方ないよ」

 

 艦長はあくまで冷静に告げる。いや、艦長だけは冷静でいなくてはならない、と言ったほうが適切だろうか?

 しかし副長が焦るのも当然だ。落雷を受けたことからも想像できる通り、現在「はるな」は嵐のド真ん中。空中で放電されるのが普通である雷がどうしてこの艦に落ちたかはともかく、電源が入らないのはまずい。

 

 舵を失い嵐の中で転覆なんて、就役したばかりの新鋭艦がやっていいことじゃあない。

 

「とにかく状況の確認だ。機関室とCICに伝令を送れ、それと総員起こし、人力操舵の準備! 艦のコントロールの復旧を最優先しろ」

 

「はっ!」

 

 

 「はるな」だって伊達に護衛隊群の直轄艦をやっているわけではないのだ。艦長が道筋を示せば、優秀な乗組員たちは即座に動き出した。

 

 

 

 ――――使い慣れてさえいれば、この瞬間も「はるな」が転覆せぬようコントロールされていたことに気づけたのかもしれないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……復旧、完了しました。怪我人なし、缶の暴走もありませんでした」

 

「ん、お疲れ様」

 

 艦長はその報告を聞いて漸く緊張を解くことができた。一時はどうなることかと思われたが、電気系統も回復。ボイラーが暴走しなかったし、被害は皆無と言って良い。

 

「……それにしても、疲れました」

 

 そう言いながら目を閉じ、眉間を揉む副長。人なら疲れるだろう。だが彼がそう思いはしても口に出すなんて珍しい話だ。

 彼はパチパチと目を閉じたり開いたりしてから、あらぬ方を見たり首を振ったりしている。

 

「……おい、大丈夫か?」

 

 そう問えば、やや驚いたようにこちらを見る副長。

 

「あっ、いえ……大丈夫です」

 

「集中力の低下は効率を悪くする、少し仮眠でも取ったらどうだ? 行程は遅れたが、朝になれば入港だ」

 

「はい……そうさせて頂きます」

 

 それだけ言って立ち去ろうとする副長。しかし何か思うところがあったようで、一旦足を止める。

 

「……艦長、その」

 

「分かっているよ、私もすぐ休む」

 

「……いえ、そういう訳では」

 

 随分歯切れが悪い言い方である。乗員同士の意思伝達が潤滑油である軍艦ではあってはならないことだ。

 

「なんだね、はっきり言いたまえ」

 

 そう言えば副長も意を決したような表情になる。そんな表情をするということは……つまり上官には非常に言い辛い事を口に出すつもりということだ。艦長は自分が何か致命的なミスを犯したのではないかと内心ヒヤヒヤしつつ副長の言葉を待つ。

 

「艦長、この艦橋内に何かいないでしょうか?」

 

 副長や艦長、その他艦橋要員……という意味ではないだろう。艦長はぐるりと艦橋を見回すが、特に変わりない「はるな」艦橋であった。

 

「いや……普段と変わらないと思うが」

 

「そう、ですよね……失礼しました」

 

「いや構わない、ゆっくり休んでくれ」

 

「はっ」

 

 副長は敬礼し、そのまま艦橋を出て行った。

 

 落雷のせいでこんな遅い時間まで起きてもらっていたわけだし、疲れているのだろう。そう考えつつも艦長は、副長らしくないと感じていた。これでも二人は「はるな」配属以前からの知り合いである。

 

「……」

 

 口元に手を当て、何かおかしなところがないかを考える艦長。

 

 

 ――――ふと視線が下がり、『誰か』と目が合った。

 

 

「……?」

 

 何か、すごい見てはいけないものが見えてしまった気がする。震える筋肉を使ってどうにか視線を水平に戻す。今のはなんだ、自分の眼の前に何かがいた。黒髪で、ちょこんとしてて……そうあれだ、所謂女の子という奴だ。私は幼女嗜好なんてなかったはずだが……。

 

 ……しかし、幻覚が見えた以上、私は幼女嗜好なのだろう。

 

 結論から言えば恐ろしい勘違いであったのだが、最新鋭の護衛艦に小さい女の子が、その護衛艦の最高位――――厳密には座乗している群司令が最高位だが――――である艦長のその眼の前に立っている。そんな非常識な事象の前に下した判断としては至極適当であった。

 これなら、副長が口篭ったのも理解できる。彼にもきっと彼好みの女――――いつだったか彼は巨乳好きと言っていたから、きっと巨乳がいたのだろう――――が見えたのだろう。

 

 ともなれば、艦長の取るべき行動はただ一つであった。

 

「当直士官、私も休む」

 

「はっ」

 

 

 

 当直士官がこちらを向き、艦長はそのまま艦橋を去る。

 

 ……となれば(艦長的には)平和だったのであるが。

 

「艦長……眼の前に、何か見えませんか?」

「違うぞ私は幼女嗜好(ロリコン)じゃない」

 

「……」

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫ですよ、艦長は奥さんのことが大好きですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




\キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!/



……これが帝都造営クオリティです。ゴメンネ。
続きます。更新優先順位はもっとも低いです。この作品だけは失踪の可能性がありますので、ご了承ください。

あ、要望がありましたら是非。コメディ調の作品自体初めてなので、お応えできるかは分かりませんが……。
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