椿の花の色~あなたは私の胸の中で炎のように輝く~ 作:桜華惨禍
書き方が少し変わっているかもしれません。
はい、現在俺は鎮守府近海に出撃し、いつ潜水艦から雷撃されるか、という恐怖心と戦っています。
海は波の音を立てるだけなのだが、俺の装備しているソナーからはすごい反応しまくてるんだよねぇ……
ゴーヤさんにフルボッコにされたトラウマが脳裏に蘇る。
艦隊全体も敵潜水艦に不意打ちされないように慎重に前進している。
「敵潜水艦来るよ!」
旗艦の那珂ちゃんさんが艦隊に伝える。
那珂ちゃんさんの指示により艦隊を単横陣にする。
なんでもこの陣形が潜水艦に対して一番有効的らしい。
なんにせよこれが俺の初めての敵潜水艦との戦いだ。
覚悟を決めなきゃ……
∽ ∽ ∽
「どっかーん!」
那珂ちゃんさんが爆雷を投擲する。
その直後爆発音が鳴り響く。
潜水艦に命中したようだ
「一発で終わっちゃたねー」
……え? マジで? こんなにあっけないの?
あまりの拍子抜けに俺は困惑した。
「序盤はこんなもんやで新人君。安心し、この面子は練度もしっかりしとるし、何よりも此処に慣れとるからな。もうちょい緊張をほぐしや。肩に変な力入れとるとここぞの場面でやらかすで」
と、俺の心情を見事に言い当てた。
龍驤さん本当に何者なんですか?
「今回も私に出番はなさそうね……。不幸だわ」
「じゃあみんなこのまま前進だよー!」
と、俺達は順調に鎮守府近海の最奥を目指して前進する。
……最奥までは問題なく、ね……
俺は思いもよらなかった。
まさか、あんなことになるとは……
∽ ∽ ∽
俺達は順調に進め、場所は鎮守府近海の中枢までたどり着けた。
まぁ、俺はいいところ一つもなかったけどね……
現在、山城さんが一回だけ雷撃を受けて小破した位でみんなはノーダメージでここまで順風満帆というところだ。
「最後の敵潜水艦来るよ!」
那珂ちゃんさんが艦隊に指示をとばす。
俺達はすぐさま陣形を執る。
「敵の戦力は……。嘘、敵潜水艦五体しかも、全員フラグシップ級だよ!」
その一言で俺たち艦隊に衝撃が走る。
「はぁ! そんな阿呆な。なんかの間違いやないんか」
「ほんとだよ! 五体は居るよぉ」
「敵、先制雷撃きます!」
俺は僅かに揺れる水面を見て、みんなに伝える。
俺は寸でのところで雷撃を避けるが……
「きゃあ!」
「くっ」
「あっかーん!」
まさかの魚雷命中で龍驤さんが大破してしまった。
そして、那珂ちゃんさんも小破、山城さんは微量なダメージを負ってしまった。
たった一瞬でここまでの打撃を受けてしまった。
「しくじったわ……」
龍驤さんが弱弱しくつぶやく。
「那珂ちゃんさんどうしますか!?」
俺は那珂ちゃんさんに問いかける
「えーと……。今の戦力じゃ流石に五体も無理だから撤退をしながら迎撃で、これでいっこか」
「うちのせいや……」
「龍驤さん今回は予想もしなかったイレギュラーが起きただけよ。それにしても不幸だわ……」
「じゃあ、全員撤退!」
俺達は脱兎の如く戦線から離脱した。
……さぁ、地獄の鬼ごっこの幕開けだ。
∽ ∽ ∽
「みんな着いてきてるー?」
「睦月は大丈夫です!」
「ギリだいじょうぶや」
「なんとかね……」
たまに後ろを振り返り俺と那珂ちゃんさんは爆雷を投げつける。
が、敵に対してあまり有効打にはならない……。
山城さんも瑞雲を飛ばして対応している。
「数が多すぎよ。どうなっているのよ。これ!」
「那珂ちゃんも今回は流石に笑顔を保つのがつらいなぁ……」
「うちも飛ばせたら……」
流石にフラグシップ級が五体とか確かに笑えないですよねー。
さらに俺達にこのやばい状況に拍車がかけられる。
「やばいわ。もうすぐ夜戦に突入するわよ……」
「あははは……。那珂ちゃん達ピーンチ……」
「まだか! まだこの戦線を完全に抜けられへんのかっ!」
「後、十キロってとこね。久しぶりの出撃がこんなことが起きるなんて本当に不幸だわ……」
そして、周りが完全に夜の闇に包まれる。
俺や那珂ちゃんさんが本来は大活躍する場だが、潜水艦は夜戦ではダメージが与えられない。
だが、逃げに完全に徹することができる。
俺達は少しずつではあるが敵潜水艦と距離を引き離すことが出来始めた。
――そして……
「完全に脱出したよっ!」
「なんとかなったわね……」
「これで、一安心やな……」
「疲れたのね……」
現在那珂ちゃんさんと山城さんと龍驤さんは中破だ。
俺は小破でまだとどまっている。
まさか、こんなことになるとは思っても見なかった……。
俺も緊張がとけて、ホッと胸をなで下ろす。
こうして、俺の初めての対潜哨戒任務は終わりを告げた。
俺たちの失敗という結果によって……
誤字・脱字ありましたら報告お願いします。
今回はかなり急ぎ足で執筆したのと体調がよろしくないので多々あるかもしれません……