椿の花の色~あなたは私の胸の中で炎のように輝く~ 作:桜華惨禍
どうぞ
俺達が帰投したとき、すごい騒ぎになり、早急に後処理が行われた。
すぐさま調査隊が結成された。
なんでも本来はフラグシップ級は一体ほどが目撃される程度らしい。
提督も「何かの前触れか……」的なことをつぶやいていた。
本当に何かの前触れだったら怖いので勘弁して欲しいのが俺の心境だ。
あっ、少しは提督が何を言ってるのが分かってきました。
ともかく、俺の今回の結果は散々だった。
……なにもできなかったからな……。
戦力にすらならなかったからなぁ……。
むしろ、一人だけ経験が足らずに周りの足を引っ張った。
那珂ちゃんさんやメンバーのみんなは今回は異常事態だったから気にするなと言っていたけど、流石に無理だ。
撤退中に俺を庇うために被弾した那珂ちゃんさんと山城さんの姿が記憶に焼け付いている。
ただ、悔しい、情けない、罪悪感という気持ちでいっぱいだ。
結果、俺の中に残ったのは潜水艦に対する
とはいえ、みんなの前くらいは平気に振舞わなくちゃな。
心配をかけるわけには、いかないし、ただでさえ鎮守府で騒ぎになってるしな。
∽ ∽ ∽
調査隊が帰投し、結果報告された。
なんでも「フラグシップ級がさらに発見された」と。
これにより一度は収まりかけた騒動がぶり返す。
「深海凄艦が本格的に攻めてきた?」と言う噂が広まった。
が、すぐに他の鎮守府の艦隊に応援を頼み、フラグシップ級の敵潜水艦の殲滅が始まったので、早くも問題解決しそうだ。
こうして謎のフラグシップ級大量発生の鎮守府近海対潜哨戒任務は、他鎮守府の艦隊と協力し、早急に終わりを告げた。
まぁ、海軍全体の緊張度は高まったままなんだけどね……。
そして、俺は……。
∽ ∽ ∽
結局、落ち込んでいました。
自室の自分の机に突っ伏しています。
まさか、自分の初めての対潜任務がここまで大問題に発展すると思ってなかった。
ストレスで胃が痛いです。
いや、別に今回の大量発生の件は俺が悪いわけじゃないんだけどね。
こう、ねぇ……?
その後の対潜任務にも参加出来なっかたしね……(単純に練度が足りないのと対潜経験が浅いので戦力外通告です)。
任務に選ばれたのだから最後まで任務を全うしたかったんだけどね。
むしろ、怖い思いをさせたと思って提督や翔鶴さんに謝られたりもして、罪悪感が募った。
罪悪感で人は死ねるんだなぁと再認識出来ました。
死なないけど……。
トラウマといえば如月ちゃんも卯月ちゃんを見ると時々震えるって言ってたなぁ……。
まぁ、艦娘の大半は何かしらトラウマをかかえてるって話らしいし(青葉さん調べ)
うん、まぁ、頑張ろう。
……明日から。
そんな俺に女神が訪れる。
「姉さん気持ちの切り替えはできましたか?」
と、声をかけてくれるのは、如月ちゃんだ。
「うん、少しは、調子でてきたよ」
「あの日から、震え続けてましたもんねぇ……。毎日一緒に寝てあげないと眠れないほどに姉さんは傷ついてましたから」
「心配かけてごめんね」
心配はかけないと誓ったんだけどねぇ。
……今回は確かに怖かったというのも事実。
目の前で誰か沈んでしまうんじゃないのか?
自分はここで沈んでしまうのかもしれないと思ってしまった。
周りは四面楚歌の絶体絶命だったし。
敵がまだ出てくるかもしれない恐怖もあった。
戦艦を単騎で相手にするよりも正直怖かった。
さらに敵が無敵になる夜戦にまで突入しての戦闘だったし。
見えないものこそ俺は恐ろしい。
最大の恐怖だ。
海のスナイパーとは最高の褒め言葉だろう。
「別に構いませんよ。姉妹なんですから。お互いに支えあうものでしょう?」
如月ちゃん……。
「ありがとねっ!」
「どういたしまして♪」
やっぱり、姉妹はいいなぁ。
そのあと俺は胸の中に溜まってた悩みを吐露した。
如月ちゃんは黙って聞いていてくれた。
そこに卯月ちゃんと弥生ちゃんも乱入してきたんだけどね。
こうして俺は立ち直りましたまる。
……だから、この日常が守りたいから俺はもっと強くなる。
次こそはフラグシップ級の潜水艦が六隻相手でも勝って見せる。
足を引っ張るだけの存在なんか御免だ。
それに俺は、睦月型のお姉ちゃんなんだ妹達の前ではあんまり恥ずかしい恰好は少なくしないとな。
……もう手遅れかもしれないけど……。
誤字・脱字ありましたら報告お願いします。
今更ですが睦月型の新しい子が来るみたいですね。
夏イベは本気で掘ります。
まぁ、クリア報酬かもしれませんけどね。