椿の花の色~あなたは私の胸の中で炎のように輝く~ 作:桜華惨禍
少しの間ほのぼのとした話がメインで行きたいとおもいます。
第七出撃 妖精さんで女神と聞いたらなにを想像する?
──知らない天井だ……
ふと、そう呟き目を覚ました。
横になっていたから、体を起こそうとしたら激痛が、走り諦めた。
そして、現実を知り少し気分が悪くなる。
……睦月ちゃんのままか……
百万分の一の可能性を、信じたが、ダメだったようだ。
このままでは、駄目だ。
睦月ちゃんに顔向けできないじゃないか。
気分を入れ替える
睦月ちゃんの意思は、俺が引き継ぐと決意したじゃないかこの程度のことで、へこたれてる場合じゃない。
よーし、気合入れろ俺取り敢えず頑張ろう。
そう思ったらおなかがすいた。
……こっちに、来てからなにも食べて無かったな……
そういえば俺が、意識がないあいだ一体どれ程時間が、たったのだろう?
そんな疑問を持ったが、寄ってくる空腹には、勝てなかった。
……ナースコールみたいなものないかなぁ?
そもそも動けない体では、ご飯も、ろくに食べれないじゃないか。
……どうすればいいのだろう?
困り果てていたその時
ガララっ
ドアを開ける音が、聞こえた。
「……睦月姉さん早く目を覚まさないかしら……」
如月ちゃんの声がする。
……良かった如月ちゃんは、無事だったのか……
嬉しい思いが込み上げてくる。……睦月ちゃんが、その命をかけて守り抜けたのだから……
そして、俺の方に気がついた如月ちゃんが、俺の方を見て驚く
「まさか、睦月姉さん目を覚ましたの!」
「うん、そうだよ。心配かけて、ごめんなのです」
……あれ?なんか喋り方おかしくね?
そう思った瞬間腹部に激痛が、走る
……如月ちゃんが、抱き付いてきたのだ……
「睦月姉さん!良かった!生きていて!私もう心配で、心配で……」
如月ちゃんの束縛が、強くなる。
無理やり起き上がらされて、なおかつ怪我のところピンポイントで、抱き絞められる。
ギャー痛い!痛いからお願いします。離してください!
あまりの痛さに何も言えず口をぱくぱくさせる
やばっ!意識が、また遠のく……綺麗なお花畑が見える……
誰かが手をふっている……あぁ、あれは……
「……ウフフフ、もう、離しません……睦月姉さんは、永遠に私といるの……」
如月ちゃんの、目の、ハイライトが、消えている。
怖い、怖い、怖い
一瞬で、意識が、戻される。
えっなに?如月ちゃんは、ヤンデレだったの?お兄さんめちゃめちゃ怖いんですけどー!!
衝撃的な事実に追いやられて、意識も手放せないそんな状況のなか扉の音ともに、新しい人物が、入ってくる。
「ヘイ!ムツキー目を覚ましましたカー?」
……金剛さんだった。
アイコンタクトで、お願いする。
お願いします。なんでもしますから助けてください……
そうアイコンタクトをおくったのだが、それよりも先に行動してくれた。
「って、ムツキー顔が真っ青デース!!キサラギ今すぐムツキーへのバーニグ・ラブを止めるデース!!」
そう言って如月ちゃんを引き剥がそうとする金剛さん
いやーと言って離れる気がなく更に力を込める如月ちゃん
そして、体からメキメキと嫌な音をたてる俺……
あっ!意識とんだわ
そう言って再び意識がブラックアウトする。
∽ ∽ ∽
……さっき見た天井だ……
再び同じようなスタートでブルーになる。
地味に目を覚ました時より体が痛い。
……完全に悪化したなこれ……
どうやら、俺の入院期間が長くなったようだ……
ブルーな気持ちになっていると
「あっ! 睦月さん! 気がついたんですね!」
……妖精さんが、いた……
……俺の布団の上に……
地味に負荷がかかってるんですが、そこら辺理解してますか?
どうやら窓を見ると夜中のようだ。部屋も暗いしね。
「良かったです。睦月さんが無事で……」
概ね無事と言う訳では、無いんですけどね。
……二つの意味で……
「……睦月さんが、目を覚まさなかったので、心配だったんです……」
「……よかった……目を覚ましてくれて……」
……妖精さん……
妖精さんが、余りにも女神過ぎて、辛い、
……上に乗っていることも含めて……
「妖精さん。あれからどれくらいたったにゃあ?」
……完全に喋り方が、おかしい
いや本来の意味合い的では、概ね正しいのか
……元々は、睦月ちゃんの体だしね……
自己嫌悪に陥ってますます凹む俺に妖精さんが、答える
「……あれから三日は、目を覚まさなかったんです……」
……そうか、あれから三日ね……
自分の中では、短かった出逢いは、外では、三日も経っていたのか……
……妖精さん位なら喋っておいてもいいよね?
……睦月の真実を……
否、知っておかねばなるまい
彼女は、元々は、睦月ちゃんのサポート妖精だしね……
「妖精さん……話しておきたいことがあるの……」
「はい? 一体なんでしょうか?」
「実は……」
∽ ∽ ∽
俺は、事のあらましを伝えた。
……一部は、秘密にしてしまったが……
あからさまに妖精さんに元気が、無くなる……
「……そうなんですか……睦月さんは、睦月さんでは、ないんですね……」
そう、呟く妖精さん
……ごめん
「謝らないで下さい……悪いのは、睦月さんでは、ないですから……」
落ち込む妖精さん
なんとか、元気づけられないだろうか?
そう考えてると
「……よし! 覚悟を決めました! 睦月さんは、睦月さんでは、ないですが、それでも、私にとっては、睦月さんです!」
……妖精さん
目頭が熱くなる。
「妖精さん、此れからもよろしくにゃん♪」
「はいっ! 此方こそよろしくお願いします!」
二人は、お互いに、歩み寄るのだった。
次回も楽しみにして頂けたら幸いです。
ここまで読んで頂きありがとうございます。