デュエルモンスターズ 赤の記憶を求めて   作:トパートパール

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初投稿です。
いきなりOCG無しですので、苦手な方はご注意ください。


プロローグ
PIECE-1 目覚め!記憶をつかさどる赤い封石たち


……………

…………

………

 

 

 

ひんやりと固い感触が身体に伝わる…

 

…私は倒れているのか…

 

うつ伏せに横たわる身体を起こして、立ち上がる…

 

…頭がくらくらする…

 

 

 

 

 

 

 

 

…ここは、どこだ?

目の前の光景に動きを止める…

石造りの床が向こう側へと続いている

壁も天井も石造りのようだが、不思議と暗くない…

導かれたように歩く…ゆっくりと…

 

 

「来たか」

 

 

石造りの舞台の真ん中に人影が見えたとき、その声が聞こえた

低く威厳のある声だ

黒くて長い装束を着ている、顔は見えない…

 

 

 

「さあ、かまえろ」

 

 

そう言うと、その人は左腕を前に出してかまえた…

 

ーーデュエルディスク…、本能的にそう感じた

 

ふと、右腕を見ると円盤のような機械が取り付けられている

これをかまえろということだろうか

 

でも、その前に

 

 

「あなたは何者ですか?

なぜ、あなたとデュエルを…?」

「ふむ、何も覚えてはおらぬか…」

 

 

そう言うと、その人は左腕を下げる

 

 

「汝が願った世界だ」

「僕が願った…?」

「そうだ。

汝は何も覚えてはおらぬようだが…

このデュエルから全ては動き出す。

汝が記憶を求めるのであれば、このデュエルを受けよ。」

 

 

 

記憶を取り戻したければデュエルを受ける…

頭がぼうっとしていて何だかしっくり来ないが、やらなければいけないらしい…

 

 

 

「わかった」

 

 

そう答えると、右腕のディスクが起動し、プレートスペースが変化する

刃のような形状…、まるで刀を逆手に持っているようだ

 

 

 

「ふむ、ではゆくぞ」

「「デュエル!」」

 

 

???:LP4000

自分:LP4000

 

 

不思議な感覚…

やったことは無いような、でも待ち焦がれていたことのような

不安ではないというか…

 

 

「私の先攻だな。先攻プレイヤーはドローできない。

私は魔法カード『追憶の展開陣』を発動!

このカードは、手札1枚を墓地に送ることで手札から『追憶』モンスター1体を特殊召喚する。

私は、手札の『白き龍』のカードを墓地に送る。」

 

 

…白き龍?どこかで聞いたことがあるような…

 

 

「王と共に在りし僕よ、伝説の内より姿を現せ!いでよ、『追憶の黒魔術師 ブラック・メイジ』!」

 

 

 

追憶の黒魔術師 ブラック・メイジ:

★8 ATK 3000

 

 

紫色の衣装に帽子をかぶった男性の魔法使いが杖を携えて現れた

…黒魔術師…

 

 

「先攻はバトルを行うことができない。

私はカードを1枚伏せてターンエンドだ。」

 

 

???:LP4000

フィールド:

【モンスター】

追憶の黒魔術師 ブラック・メイジ:

★8 ATK 3000

【魔法・罠】

伏せカード1枚

 

手札:1枚

 

 

… 1ターン目から攻撃力3000のモンスターか…

でも、対抗できないわけではない

 

 

「僕のターン!」

 

 

手札にはすでに布石が整っている!

 

 

「手札から魔法発動!『変色連灯魔棒(エクスチェンバー)』!」

 

 

フィールドに、緑色をした蛍光棒のようなものが現れる

 

 

「デッキから永続罠1枚を選択して自分フィールド上にセットする!」

 

 

デュエルディスクが僕の意図を読み取ったのか、自動でデッキからカードを選び出す

それを手に取ると、魔法・罠ゾーンにセットする

 

 

「そして、『変色連灯魔棒』は永続罠カードとして自分の魔法・罠ゾーンに表側表示でセットする!」

 

 

蛍光棒の色が緑から赤に変化する

 

 

「そして、『封魂石(ふうこんせき) スカーレッド』を召喚!」

 

 

封魂石 スカーレッド:

★4 ATK1200

 

 

赤いラインの入った黒装束の剣士が現れる

目元は見えない

ともすれば、『熟練の魔導師』にも見える

剣以外は…

 

 

「む…」

「さらに、魔法発動!『記憶再起証書(リコールレクト)』!

このカードは、自分フィールド上に『封魂石』モンスターが存在する時、デッキから『封魂石』モンスター1体を永続罠扱いで魔法・罠ゾーンに表側表示でセットする!」

「モンスターを永続罠として出すカードか…」

「僕は『封魂石 バーミル』を魔法・罠ゾーンにセット!」

 

 

私のフィールドに朱色の刃が現れる

 

 

「バトル!『スカーレット』で『追憶の黒魔術師 ブラック・メイジ』を攻撃!」

「だが、攻撃力はこちらが上だ。」

「『バーミル』の効果発動!このカードが封魂石状態で存在する時に『封魂石』モンスターが効果モンスターとバトルする時、そのターンの終わりまで相手モンスターの効果を無効にして自分の『封魂石』はその相手モンスターの攻撃力の半分を得る!

『ブラック・メイジ』の攻撃力は3000。よって、その半分の1500ポイントが『スカーレット』の攻撃力に加わる!」

 

 

スカーレット:

ATK1200→2700

 

 

「それでも攻撃力は届かないようだが…」

「速効魔法発動!『忌赤勇猛共闘(ドレッド・チャージ)』!

このカードはこのターンの終わりまで、『封魂石』モンスター1体の攻撃力を表側表示で存在する罠カード1枚につき300ポイント上昇させる!

フィールドには『変色連灯魔棒』と『バーミル』の2枚が罠カード扱いで存在する。よって、『スカーレット』の攻撃力は…」

 

 

スカーレット:

ATK2700→3300

 

 

「くっ…」

 

 

???:LP4000→3700

 

 

「だが、この瞬間に私の罠カードを発動させる。『オーバーレイ・トリップ』!

このカードは『追憶』モンスターが破壊された時、そのモンスターとこのカードを素材として『追憶』モンスターをエクシーズ召喚する。」

「相手ターンにエクシーズ召喚だと…?」

「私は『ブラック・メイジ』と『オーバーレイ・トリップ』でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!数多に散る記憶手繰り寄せ、その願いの元に舞い降りよ!現れろ、『追憶の希望士 No.39 ホープ・スラッシャー』!」

 

 

追憶の希望士 No.39 ホープ・スラッシャー:

☆4 ATK3000 ORU2

 

 

白い鎧をまとった機械のような戦士が現れる

希望…

 

 

「くっ、バトルは終了。そして、これにともなって『バーミル』と『忌赤勇猛共闘』の効果は切れ、『スカーレット』の攻撃力は元に戻る…」

 

 

スカーレット:

ATK3300→1200

 

 

『ブラック・メイジ』は倒したが、その代わりにモンスター・エクシーズを呼び寄せてしまった…

しかもオーバーレイ・ユニットも持ってる状態で…

 

…どうする?伏せるか?自分の場に魔法・罠カードは合計3枚ある…

 

 

「………」

 

 

黒装束の相手は無言で立っている

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンド。」

 

 

自分:LP4000

フィールド:

【モンスター】

封魂石 スカーレット:

★4 ATK1200

【魔法・罠】

変色連灯魔棒

封魂石 バーミル

伏せカード2枚

手札:1枚

 

 

「私のターン。

『封魂石』…、それが汝が創り出したカードか。」

「僕が?」

 

 

…カードを創った?

 

 

「そうだ。汝の記憶を使って創り出した、そして汝が求めたカードだ…」

 

 

…何となく覚えているような…そうでないような…

 

 

「私もいくぞ。手札から『エクストラ・トリップ』発動!場に『追憶』がいると時、ライフを1000払うことでエクストラデッキから『追憶』モンスター2体を融合・シンクロ・エクシーズ召喚する!」

「なっ!」

 

 

???:LP3700→2700

 

 

…エクストラデッキからモンスターを2体も呼ぶだと…?

しかも、正規の召喚扱いで

 

 

「正しき闇の力振るい、偽りの光を討て!融合召喚!来い、『追憶の英雄 ネオス・ジャスティス』!」

 

 

追憶の英雄 ネオス・ジャスティス:

★8 ATK3000

 

 

白いライディングスーツを着たようなモンスターが現れる

英雄…ヒーロー…?

 

 

「願い集わせ、流星となりて飛翔せよ!シンクロ召喚!飛び立て、『追憶の星龍 スターダスト・ドラグーン』!」

 

 

追憶の星龍 スターダスト・ドラグーン:

★8 ATK3000

 

 

白銀の翼を羽ばたかせながら、ドラゴンが舞い降りる

スターダスト…

こ、攻撃力3000が3体…

 

 

「『スターダスト・ドラグーン』の効果発動!このターンの終了時まで、自分フィールド上に存在するモンスターはカードの効果では破壊されない!《ヴィクティム・ゾーン》!」

 

 

『スターダスト・ドラグーン』の咆哮と共に相手の場のモンスターは白銀のベールに包まれる

 

 

「私のバトルフェイズ。

まずは、『ネオス・ジャスティス』で『封魂石 スカーレット』を攻撃!《ジャスティス・シュート》!」

 

 

くっ…

 

 

「永続罠発動!『高等明転照灯(ハイライト)』!

相手モンスター1体の攻撃力を半分にして、その数値を自分の『封魂石』に加える!」

 

 

相手のフィールドから白い光が差し込む

それによって、『ネオス・ジャスティス』の影が『スカーレット』に重なる

 

 

「『ネオス・ジャスティス』の攻撃力を半分にして『スカーレット』の攻撃力をアップ!」

 

 

ネオス・ジャスティス:

ATK3000→1500

スカーレット:

ATK1200→2700

 

 

「ふむ…、ならば『ホープ・スラッシャー』の効果発動!1ターンに1度オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、自分フィールドのモンスターへのダメージを0にし、プレイヤーへのダメージも無効にする。《ムーン・プロテクション》!」

 

 

ホープ・スラッシャー:

ORU2→1

 

 

『ホープ・スラッシャー』の翼が展開され、ダメージを防ぐ

 

 

「さらに、バトルフェイズ中にモンスター効果が発動したことにより、速効魔法『ダブル・アップ・アタック!』を発動!このカードは、このターンのエンドフェイズまでそのモンスターの効果を無効にすることで、このターンの終了時まで攻撃力を倍にする!」

 

 

ホープ・スラッシャー:

ATK3000→6000

 

 

「バトルを続行する。『ホープ・スラッシャー』で『スカーレット』を攻撃!《ホープ剣・ホープ・スラッシュ》!そしてこの時、『ダブル・アップ・アタック!』のさらなる効果発動!このカードの効果を受けたモンスターをバトルする時、相手モンスターの攻撃力は元々の数値に戻る!」

「なっ…」

 

 

スカーレット:

ATK2700→1200

 

 

…これが通れば、私は…

 

 

「永続罠発動!『赤境救命戦線(レッド・ボーダー)』!このカードは発動ターンの全てのダメージを半分にする!… ぐっ…」

 

 

自分:LP4000→1600

 

 

攻撃を半減しても2400のダメージ…

 

 

「この瞬間『スカーレット』の効果発動!

『封魂石』はフィールドを離れたとき、自分の魔法・罠ゾーンに罠カード扱いで置かれる!」

 

 

『スカーレット』の持っていた赤い剣が自分のフィールドに刺さる

 

 

「だが、まだ攻撃は残っている。

『スターダスト・ドラグーン』でダイレクトアタック!《シューティング・ブラスト》!」

「ぐっ…!!」

 

 

自分:LP1600→100

 

 

「私はこれでターンを終了する。」

 

 

この瞬間…、『高等明転照灯』と『ダブル・アップ・アタック!』の効果が切れる

 

 

ネオス・ジャスティス:

ATK1500→3000

ホープ・スラッシャー:

ATK6000→3000

 

 

???:LP2700

フィールド:

【モンスター】

追憶の希望士 No.39 ホープ・スラッシャー:

☆4 ATK3000 ORU1

追憶の英雄 ネオス・ジャスティス:

★8 ATK3000

追憶の星龍 スターダスト・ドラグーン:

★8 ATK3000

【魔法・罠】

伏せカード0枚

 

手札:0枚

 

 

…ライフ残り100…

あ、後一撃でやられる…

相手フィールドには攻撃力3000のモンスターが3体…

 

 

「くっ…」

 

 

手が震える…

…怖い…敗けではなく、その先に待っているものが…

何が待っているのかわからないことが、怖い…

 

 

ぐっ…」

 

 

…どうして、こんな…

 

…………

 

ふざけるな…、ふざけるなよ!こんなところで!

 

 

「いくぞ」

 

 

こんなところで、敗けるわけには…いかないんだ!!

 

 

「僕の、ターン!」

 

 

左手に力を入れ、勢いよくドローする

…カードは…

次にフィールドは…

 

…………

よし!

 

 

「魂石状態の『スカーレット』の効果発動!1ターンに1度、自分フィールド上に存在する『封魂石』を特殊召喚する!来い、『封魂石 バーミル』!」

 

 

封魂石 バーミル:

★4 ATK1300

 

 

フィールドの朱色の宝石が光り、『スカーレット』と同じような黒装束の剣士が現れる

『スカーレット』とは、刃の色が違うが…

 

 

「さらに、『赤境救命戦線』の効果発動!1ターンに1度、相手フィールド上に存在する最も攻撃力の低いモンスターが自分のライフを上回っている時、自分の魔法・罠ゾーンに存在する『封魂石』1体を特殊召喚できる!現れろ、『スカーレット』!」

 

 

封魂石 スカーレット:

★4 ATK1200

 

 

「手札から魔法発動!『防破探知(ディスカバー)』!自分フィールド上に表側表示で存在する罠1枚を墓地に送ることで、デッキから『封魂石』1枚を魔法・罠ゾーンにセットする!『赤境救命戦線』を墓地に送り、『封魂石 カーマイン』を表側表示でセット!」

 

 

赤色が強い刃がフィールドに刺さる

 

 

「『カーマイン』が永続罠扱いで存在する時、自分フィールド上に存在するモンスター全ての攻撃力を500ポイント上昇させるが、今は関係ない。 続けて墓地から速効魔法『忌赤勇猛共闘』を発動する!」

「墓地で効果を発動するカード…」

「このカードをゲームから除外し、フィールド上に存在する『封魂石』の効果をこのターン封じる代わりに、そのモンスターの効果を発動条件を無視して発動できる!」

「む…」

「『スカーレット』の封魂効果を発動!自分フィールドに罠カードが表側で存在する時、1ターンに1度、魔法・罠ゾーンの『封魂石』1体特殊召喚する!目覚めろ、『カーマイン』!」

 

 

封魂石 カーマイン:

★4 ATK1100

 

 

赤色の刃の持ち手から先が現れる

 

 

「『カーマイン』がモンスターゾーンにいる時、自分フィールド上のモンスター全ての攻撃力は表側で存在する罠カード1枚につき300ポイント上昇する!フィールド上に存在する罠カードは2枚。よって600ポイントアップする!」

 

 

スカーレット:

ATK1200→1800

バーミル:

ATK1300→1900

カーマイン:

ATK1100→1700

 

 

「最後に魔法カード『再生爆見財宝(リバース・トレジャー)』!自分の墓地から永続罠、または罠カードを対象にする魔法を合計2枚までフィールドにセットする! 僕は『赤境救命戦線』と『防破探知』をセットする!ただし、この効果でセットされたカードは、このターンの終了時まで発動できない。」

「………」

 

 

黒装束の相手は無言で見据えている

 

 

「だが、永続罠『高等明転照灯』の効果を発動する!自分フィールドにセットされている魔法・罠カードを全てターンの終了時まで表側にし、その全てを罠カードとして扱う!この効果で、先程セットされた2枚のカードは罠カードとして表側になる。この瞬間、表側表示の罠カードが増えたことで『カーマイン』の効果が発動する!罠カードが4枚になったことで攻撃力は…」

 

 

スカーレット:

ATK1800→2400

バーミル:

ATK1900→2500

カーマイン:

ATK1700→2300

 

 

「ふむ…、だが攻撃力は3000には及ばぬ」

「どうでしょう?」

「む?」

「『バーミル』のモンスター効果発動!自分フィールドに罠カードが表側で存在しこのカードがモンスターゾーンにいる時、自分フィールド上の『封魂石』1体につき相手の効果モンスターの効果を発動ターンのみ無効にする!そして、そのモンスターの攻撃力をターンの終わりまで半分にする!僕のフィールドに『封魂石』モンスターは3体いる。よって、相手フィールドの全てのモンスターの効果を無効にして、攻撃力を半分にする!」

「なっ…」

 

 

ネオス・ジャスティス:

ATK3000→1500

スターダスト・ドラグーン:

ATK3000→1500

ホープ・スラッシャー:

ATK3000→1500

 

 

「バトル!『カーマイン』で『ネオス・ジャスティス』を攻撃!」

 

 

???:LP2700→1900

 

 

「続けて『バーミル』で『ホープ・スラッシャー』を攻撃!」

 

 

???:LP1900→900

 

 

「行け、『スカーレット』!『スターダスト・ドラグーン』を攻撃!」

 

 

???:LP900→0

 

 

…ふぅ、か、勝った……

 

 

「ふむ、見事だ。では、最終準備に取りかかるとしよう…」




はい、ということで1話目終わりですが、いかがでしたでしょうか?
恒例に倣って、相手が攻撃力3000のカードを使う展開が入れたかったのですが、オリカがひどいですね…(すみません)
次回は既存のカードが中心ですのでご安心を(?)

今回使用したオリカは、相手に歴代主人公を基にしたカード、主人公側に赤系のモンスターと赤・光・石・星などを連想させるカードを持たせました。
主人公の情報については、この後簡単に載せようかと考えています。

それでは、また。
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