デュエルモンスターズ 赤の記憶を求めて   作:トパートパール

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カイザーとの闘いです。
既存のカードでどこまで戦えるか…


PIECE-9 激突!機械竜VS雷龍

「シンクロフライトコントロール!リミッター解放レベル5!ブースター注入120パーセント!リカバリーネットワーク・レンジ修正、オールクリア!Go、シンクロ召喚!カモン、《TG パワー・グラディエーター》!」

 

 

画面の向こうで青いDホイールに乗ったサングラス姿の男性が、PCを調整するようなエフェクトとともにシンクロ召喚を行っている

胸がすごく高鳴る!

この世界にも、デュエルモンスターズがあればな…

 

 

 

 

 

 

 

 

………………

…………

……

…

 

 

 

 

 

 

 

 

…はっ!

目を開けると、ラーイエローの自室にいた

 

 

「これが、私の記憶…?」

 

 

夜眠れなくて、なんとなしに例のデッキを見てみようと思いたった

そして、デッキの一番上のカードをめくった瞬間、さっきの映像が流れ込んできたのだ

そのカードには《ペンタクルス》と書かれていて、イラスト部分には元のサイズの10分の1くらいと思われるコインの破片が描かれていた

試練のあった日に手に入れたカードである

 

 

「それにしても、あの記憶の中の私は…」

 

 

ワクワクしてた…、十代君と同じくらい

…もしかすると、こうなることを楽しみにしていたのだろうか…

 

 

「いや…」

 

 

明日は、亮さんとの闘いの日

余計なことを考えるのはよそう…

 

 

 

 

 

 

 

 

………………

…………

……

…

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺ならここで永続魔法『つまずき』を発動しておくな。これで大方『激昂のミノタウルス』とのコンボが決まるぜ。」

「俺は、永続罠『イタクァの防風』だな。相手の攻撃を誘って、罠であることを生かして相手ターンに発動する。『古代の機械巨人』なら、守備力も高めで問題ないからな。」

「俺の理論は、それに一歩付け加えて永続罠『門前払い』を発動する。こうすれば、貫通攻撃モンスターを手札に戻して、次に相手による破壊を防ぐ。そうすることで、次の相手の油断も誘えるというわけだ。」

 

 

現在夕刻少し前、場所はラーイエローの食堂、ここで、小原君、神楽坂君、三沢君、小原君の相棒の大原君と貫通効果について話していた

亮さんとのデュエルに使うデッキは、もう完成している

後は、少しでも何かしておこうと思い、食堂にいた彼らに貫通効果の話題を振ったのだ

何といっても、あの『サイバー・エンド・ドラゴン』は脅威だ…

そんな時であった

 

 

「山白 青人はいるか?」

 

 

そこには、亮さんがいつもの無表情で立っていた

…ここ、一応イエロー寮なんですけど…

 

 

「あの人はカイザーじゃないか…」

 

 

三沢君が、驚いて立ち上がった

 

 

「あの人が、カイザー…」

「青人、お前カイザーと何かあったのか!?」

 

 

神楽坂君と小原君も驚いている

 

 

「うん、これから亮さんとデュエルなんだ」

「「「「え(は)?」」」」

 

 

一瞬の硬直…

 

 

「おい、何で言ってくれなかったんだよ」

 

 

えっと、小原君、こういうことはわりとプレッシャーあるし、噂になると…色々ねぇ…

 

 

「カイザーとのデュエル、実に興味深いじゃないか」

 

 

三沢君は、何だか笑っている

 

 

「独り占めする気かよ、全く」

「せ、青人君、水くさいよ…」

 

 

神楽坂君に、大原君…

 

 

「青人、灯台で待っているぞ」

 

 

それだけ言い残すと、踵を返していった

 

 

 

 

 

 

 

 

………………

…………

……

…

 

 

 

 

 

 

 

 

「「デュエル!」」

 

 

青人:LP4000

亮:LP4000

 

 

ラーイエローの4人が見守るなかで、デュエルがはじまる

先攻は、…私か…

 

 

「僕のターン!モンスターを裏守備表示でセット!カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

青人:LP4000

フィールド:

【モンスター】

裏守備モンスター1体

【魔法・罠】

伏せカード1枚

手札:4枚

 

 

「あのカイザー相手には、青人も慎重にいくしかないようだな」

 

 

三沢君の言う通りだ

あの『サイバー・ドラゴン』相手に後攻を取りたかったが、取れなかった以上は慎重に守りを固めるしかない

 

 

「では、俺のターンだ。『プロト・サイバー・ドラゴン』を召喚!」

 

 

プロト・サイバー・ドラゴン:

★3 ATK1100

 

 

「『プロト・サイバー・ドラゴン』?」

 

 

『サイバー・ドラゴン』より一回り小さいモンスターが現れるなか、小原君が首をかしげる

 

 

「『プロト・サイバー・ドラゴン』は、場にいる間『サイバー・ドラゴン』として扱う。さらに、俺はこの『プロト・サイバー・ドラゴン』と、手札の『サイバー・ドラゴン』で融合!現れろ、『サイバー・ツイン・ドラゴン』!」

 

 

サイバー・ツイン・ドラゴン:

★8 ATK2800

 

 

2体の『サイバー・ドラゴン』が連結して、2頭を持つ『サイバー・ドラゴン』が現れる

…初っぱなからそれかよ!

 

 

「『サイバー・ツイン・ドラゴン』…」

「1ターン目から、攻撃力2800のモンスターか…」

「この目で見るのは、俺も初めてだな…」

「せ、青人君…」

 

 

みんながフィールドを見つめている

 

 

「『サイバー・ツイン・ドラゴン』には、2回攻撃の能力がある!『サイバー・ツイン・ドラゴン』で攻撃!《エヴォリューション・ツイン・バースト》!」

 

 

一弾目が裏守備モンスター『ジャイアント・ウィルス』に炸裂する

 

 

「『ジャイアント・ウィルス』の効果発動!戦闘破壊された時、相手に500ポイントのダメージを与え、同名モンスターを2体デッキから特殊召喚できる!」

 

 

亮:LP4000→3500

 

 

ジャイアント・ウィルス:

★2 ATK1000

ジャイアント・ウィルス:

★2 ATK1000

 

 

そして、特殊召喚された『ジャイアント・ウィルス』に《エヴォリューション・ツイン・バースト》が炸裂する

 

 

「くっ!」

 

 

亮:LP3500→3000

青人:LP4000→2200

 

 

「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ」

 

 

亮:LP3000

フィールド:

【モンスター】

サイバー・ツイン・ドラゴン:

★8 ATK2800

【魔法・罠】

伏せカード1枚

手札:2枚

 

 

「何とか耐えたか…」

「ああ、『ジャイアント・ウィルス』で攻守を整えたが、攻撃表示で召喚される効果が裏目に出たな」

 

 

神楽坂君と三沢君がデュエルの状況を考察する

 

 

「僕の、ターン!」

 

 

そこに3人分の足音が聞こえる

 

 

「青人ー!」

「待って、アニキー」

「もう始まっていたわね」

 

 

十代君、翔君に明日香さんであった

 

 

「十代」

「三沢、お前も来ていたのか」

「ああ、だが、状況はカイザーがリードしている」

 

 

十代君に三沢君が、デュエルの状況について説明している

 

 

「そうでもないみたいだぜ。青人が仕掛けるぞ。」

 

 

そんな中、神楽坂君は少し笑って言った

 

 

「僕は、手札の『サンダー・ドラゴン』の効果発動!このカードを墓地に送ることで、デッキから『サンダー・ドラゴン』2体を手札に加える!」

 

 

よし、これで…

 

 

「来るぜ、青人のエースモンスターが…」

「亮さん、あなたが『サイバー・ドラゴン』を束ねるなら、僕は『サンダー・ドラゴン』を束ねる!魔法カード『融合』を発動!手札の『サンダー・ドラゴン』2体を融合!天空に木霊せし咆哮よ、赤き雷撃となりて轟け!融合召喚!出でよ、『双頭の雷龍 サンダー・ドラゴン』!」

 

 

双頭の雷龍:

★7 ATK2800

 

 

「ほう、『双頭の雷龍』か…」

「はい、『サイバー・ツイン・ドラゴン』よりレベルも低くて効果もないけど、それでも僕の『ツイン・ドラゴン』です!」

「フ…」

 

 

よし…

 

 

「バトル!行け、『双頭の雷龍』…いや、『サンダー・ツイン・ドラゴン』!《ライトニング・チャージ》…《バースト》!」

 

 

柄にもなく『ツイン・ドラゴン』に対抗してしまった

 

 

「あの冷静な青人が…」

「熱くなってる」

 

 

攻撃は『サイバー・ツイン・ドラゴン』に向かう

「攻撃力は同じ…、相討ち狙いか」と三沢君は呟くが…

 

 

「この瞬間、罠カード『和睦の使者』を発動!この効果により、モンスターとプレイヤーが受ける船頭ダメージは0になる!」

 

 

決まるか…?

 

 

「ならば、俺も同じく『和睦の使者』を発動する。迎え撃て、『サイバー・ツイン・ドラゴン』!《エヴォリューション・ツイン・バースト》!」

 

 

ドン!という炸裂音とともに、黒い煙がもくもくと上がる

…さすがは亮さん、防いでくるか…

 

 

「『ジャイアント・ウィルス』を守備表示に変更、更にモンスターを裏守備表示で出す!カードを2枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

青人:LP2200

フィールド:

【モンスター】

双頭の雷龍:

★7 ATK2800

ジャイアント・ウィルス:

★2 DEF100

裏守備モンスター1体

【魔法・罠】

伏せカード2枚

手札:0枚

 

 

「すごい、青人君が亮と渡り合ってる」

「ああ、青人もカイザーもすげぇ!」

「青人君がお兄さんと…」

 

 

そんな中、亮さんは「フ…」と笑う

 

 

「やるな青人、俺の『サイバー・ツイン・ドラゴン』を捨て身で破壊しに来るとは…。だが、俺はさらにその上をいくぞ。手札から装備魔法『サイバー・ローアー』を『サイバー・ツイン・ドラゴン』に装備!その効果で、攻撃力300アップ!」

 

 

サイバー・ツイン・ドラゴン:

ATK2800→3100

 

 

く…、こちらの攻撃力を上回ったか…

 

 

「さらに『サイバー』モンスターに装備されたことで1枚ドロー!フ、2体目の『プロト・サイバー・ドラゴン』を召喚!」

 

 

プロト・サイバー・ドラゴン:

★3 ATK1100

 

 

「バトル!『サイバー・ツイン・ドラゴン』で『サンダー・ツイン・ドラゴン』と守備モンスターを、『プロト・サイバー・ドラゴン』で『ジャイアント・ウィルス』を攻撃!」

 

 

一気に3体分の攻撃が来る

 

 

青人:LP2200→1900

亮:LP3000→2500

 

 

「く、だが、『ジャイアント・ウィルス』がやられた時、500ポイントのダメージを与える!さらに、『メタモルポット』のリバース効果発動!互いのプレイヤーは手札を全て捨て、5枚のカードをドローする!」

 

 

『サンダー・ツイン・ドラゴン』はやられたが、これで次に繋がる

 

 

「ふむ、俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド。」

 

 

亮:LP2500

フィールド:

【モンスター】

サイバー・ツイン・ドラゴン:

★8 ATK3100

プロト・サイバー・ドラゴン:

★3 ATK1100

【魔法・罠】

サイバー・ローアー

伏せカード2枚

手札:3枚

 

 

「僕のターン!さっきのバトルで布石は整った!墓地の悪魔族モンスター『ジャイアント・ウィルス』3体をゲームから除外!漆黒に眠りし魂、今悪夢とともに解き放て!いでよ、死の世界の支配者『ダーク・ネクロフィア』!」

 

 

ダーク・ネクロフィア:

★8 ATK2200

 

 

「来た、青人の2枚目のエース!」

「だが攻撃力は2200だ、そのままではやられてしまう」

「いや、あいつのことだ、そんなことは計算済みさ」

 

 

十代君、小原君が話す中、神楽坂君はまたしても誇らしげに笑っている

…何か、王様の風格がある…

 

 

「バトル!行け、『ダーク・ネクロフィア』!この瞬間、速攻魔法『サイクロン』で『サイバー・ローアー』を破壊!さらに、ダメージ計算時に速攻魔法『突進』を発動!攻撃力700アップする!」

「『サイバー・ツイン・ドラゴン』を上回ったか…」

「くらえ、《ダーク・アイズ・ディシジョン》!」

 

 

サイバー・ツイン・ドラゴン:

ATK3100→2800

ダーク・ネクロフィア:

ATK2200→2900

 

 

亮:LP2500→2400

 

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド!そして、『突進』の効力は消えて、『ダーク・ネクロフィア』の攻撃力は元に戻る!」

 

 

ダーク・ネクロフィア:

ATK2900→2200

 

 

青人:LP1900

フィールド:

【モンスター】

ダーク・ネクロフィア:

★8 ATK2200

【魔法・罠】

伏せカード3枚

手札:2枚

 

 

「青人君が、お兄さんのモンスターを倒した…」

「ああ、だが、油断は禁物だぜ…」

 

 

その通りだ、事実亮さんは融合素材を『プロト』モンスターで代用していて、オリジナルはまだ1枚しか使っていない

 

 

「俺のターン、ドロー!伏せカード『リビングデットの呼び声』を発動!その効果で、墓地の『サイバー・ドラゴン』を復活させる。さらに、手札から魔法カード『パワー・ボンド』を発動!フィールドから2体、手札から1体の『サイバー・ドラゴン』を融合!『サイバー・エンド・ドラゴン』を融合召喚!」

 

 

サイバー・エンド・ドラゴン:

★10 ATK4000→8000

 

 

三つ首の『サイバー・ドラゴン』が現れる

来た、亮さんのエースモンスター!

 

 

「出た、俺がやられた、カイザー亮のエースモンスター!」

「しかも、『パワー・ボンド』によって融合しているために攻撃力が2倍か…」

「この攻撃が通れば、青人は…」

「せ、青人君…」

「…」

 

 

みんな、口々にもらす

 

 

「いくぞ、青人!『サイバー・エンド・ドラゴン』で、『ダーク・ネクロフィア』を攻撃!」

 

 

『サイバー・エンド・ドラゴン』が咆哮する

…私の場には3枚の伏せカード、おそらく前のターンの挙動から攻撃を止めるものはないと読んでいるのだろう

確かに、2枚は攻撃を止めるカードではない…、しかし残り1枚は…

 

 

「速攻魔法『収縮』!それにより、相手モンスター1体、すなわち『サイバー・エンド・ドラゴン』の攻撃力は元々のすうちの半分になる!」

 

 

サイバー・エンド・ドラゴン:

ATK8000→2000

 

 

…よし、これなら…

 

 

「ならば俺も速攻魔法を使う!『リミッター解除』!自分の機械族の攻撃力を2倍にする!」

 

 

 

サイバー・エンド・ドラゴン:

ATK2000→4000

 

 

くぅ!

 

 

「《エターナル・エヴォリューション・バースト》!」

「うわあああ!」

 

 

青人:LP1900→100

 

 

「「「「「青人(君)!」」」」」

 

 

い、今の一撃は効いた…

『リミッター解除』を握っていたとは、本当に油断できない相手だ

 

 

「俺は魔法カード『タイムカプセル』を発動する。デッキからカードを1枚選んでタイムカプセルに封印し、自分の2回目のスタンバイフェイズに手札に加える。俺はこれでターンエンドだ。そして、この時、『リミッター解除』の効果を受けたモンスターは破壊される。同時に『サイバー・エンド・ドラゴン』がいなくなったことで、『パワー・ボンド』によるダメージは発生しない。」

 

 

そうか、ここでは『パワー・ボンド』はそういう体裁なのか…

亮さんはダメージを防いだが、それだけじゃない…、破壊されたターンの終わりに発動する『ダーク・ネクロフィア』の効果…、相手モンスターを奪う効果をやり過ごしたんだ…

 

 

亮:LP2400

フィールド:

【モンスター】

なし

【魔法・罠】

タイムカプセル

伏せカード1枚

手札:0枚

 

 

それにしても、ここで『タイムカプセル』…

一体何のカードを…、いや、手薄である今のうちに決着を着ける

 

 

「僕のターン!」

 

 

『死者蘇生』のカード!

 

 

「僕は手札から『死者蘇生』を発動!蘇れ、『サンダー・ツイン・ドラゴン』!」

 

 

双頭の雷龍:

★7 ATK2800

 

 

「ほう、俺の『サイバー・エンド』ではないのか?」

「僕にとってのエースは、このカードだから…」

「フ、そうか…」

 

 

そう笑う亮さんはどこか、嬉しそう…

 

 

「バトル!行け、『サンダー・ツイン・ドラゴン』!《ライトニング・チャージ・バースト》!」

「カウンター罠『攻撃の無力化』!攻撃を無効にし、バトルを終了させる!」

 

 

…やっぱり、亮さんはすごい、だからこそ必ず勝つ!

これで、亮さんのカードはフィールドと手札を合わせて『タイムカプセル』のみ…、ここで封じさせてもらう

 

 

「罠カード『転生の予言』を発動!墓地の2枚のカードをデッキに戻す!対象は『サイバー・ツイン・ドラゴン』と『サイバー・エンド・ドラゴン』!」

 

 

これで、『死者蘇生』による反撃を防げる

 

 

「僕はこれでターン終了」

 

 

布石は整った…

 

 

 

青人:LP100

フィールド:

【モンスター】

双頭の雷龍:

★7 ATK2800

【魔法・罠】

伏せカード1枚

手札:2枚

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 

ここだ!

 

 

「ドローフェイズに罠カード発動!『ラストバトル!』!」

「『ラストバトル!』…」

「このカードはライフが1000以下で相手ターンにしか発動できないけど、勝敗を決する効果を持っている!」

「ほう、俺に真っ向勝負を挑んでくるか…、面白い!」

「何度も強敵を呼ばれたら、勝ち目がないから…、いくぞ!」

 

 

一陣の風が吹く…

これこそが、アカデミア随一の相手にたいする、私の奥の手だ

 

 

「『ラストバトル!』の効果発動!自分フィールド上のモンスター1体以外の手札とフィールドのカードを全て墓地に送る!そして、その後相手はメインデッキからモンスター1体を選択してプレイヤーダメージ0の一騎討ちを行う!僕は当然、『サンダー・ツイン・ドラゴン』!」

「俺は『サイバー・ドラゴン』を選択。」

 

 

サイバー・ドラゴン:

ATK2100

双頭の雷龍:

ATK2800

 

 

よし、攻撃力はこちらが上!

 

 

「行け、『サンダー・ツイン・ドラゴン』!《ライトニング・チャージ・バースト》!」

 

 

ズドン!という音とともに『サイバー・ドラゴン』は破壊される

 

 

「か、勝った…」

「見事な戦術だった。君のその闘志は称賛に値する。しかし、その勝敗が決するのはターンが終わった時。そして、まだ俺のターンは続いている。」

 

 

確かに、ターンの終わりにモンスターが残っていた方が勝ちだ

 

 

「でも、亮さんの場にはカードは残っていないはず…」

「ああ、確かに俺の場にはない。だが、このターンのスタンバイフェイズに手札に加わるカードがある。」

 

 

それは『異次元からの宝札』!

『タイムカプセル』で除外されたのはそれだったのか…

 

 

「このカードは除外の次のスタンバイフェイズに手札に加わり、除外から手札に加わった時、互いに2枚ドローする。」

 

 

亮さんの手札が増えた…

封じたはずだったのに…、詰めが甘かったか…

 

 

「俺は魔法カード『融合』を発動!」

「『融合』?」

 

 

いや、例え融合デッキにモンスターがあっても亮さんの手札は残り1枚のはず…

 

 

「だが、俺には素材となるモンスターはいない…、だからこのカードで代用する!速攻魔法『サイバネティック・フュージョン・サポート』!このカードは、ライフを半分払うことで墓地のモンスターを除外して融合素材とできる!」

 

 

亮:LP2400→1200

 

 

なっ、『転生の予言』が裏目に…

 

 

「『サイバー・ドラゴン』3体融合!再び現れろ、『サイバー・エンド・ドラゴン』!」

 

 

サイバー・エンド・ドラゴン:

★10 ATK4000

 

 

そんな…

 

 

「『サイバー・エンド・ドラゴン』の攻撃!《エターナル・エヴォリューション・バースト》!」

 

 

勝てなかった…

でも!

 

 

「僕もただでは終わらない!墓地から『ネクロ・ガードナー』の効果発動!このカードを除外して、相手の攻撃を無効にする!」

「フ、負けず嫌いが…」

「迎え撃て『サンダー・ツイン・ドラゴン』!《ライトニング・チャージ・バースト》!」

 

 

大きな破裂音とともにフィールドは煙に包まれる

 

 

 

 

 

 

 

 

………………

…………

……

…

 

 

 

 

 

 

 

 

「青人、すごかったぜ!カイザーをあそこまで追い詰めるなんて…」

「うん、最後はお兄さんの敗けかと思ったもん」

「それにしても、あんなカードを入れてたなんて…、あなたって案外熱いのね」

 

 

十代君、翔君、明日香さん…、あれ、あ、そうか、周りにみんながいたんだった…、途中から集中してて全然わからなかったけど…

 

 

「見事なタクティクスだった…。さすがは、俺の好敵手だ」

「ああ、俺も新たな可能性を見つけることができた」

「あーあ、お前が勝ったと思ったんだけどな」

「青人君、惜しかった…」

 

 

みんな…

 

 

「面白いデュエルだった…」

「亮さん…」

「十代といい、青人といい、久しぶりに心が昂る闘いができた。そんな君たちのデュエルに敬意を払おう。そして、心から感謝する」

「ええ、僕も」

 

 

 

 

 

 

 

 

………………

…………

……

…

 

 

 

 

 

 

 

 

「亮さん、ブレーキブレーキ!」

「こうか?…うおおお!」

 

 

後日、ホイールに乗せるという約束を果たしたのだが…

向こう側で、ドシンという音がした

 

 

「亮さん、大丈夫?」

「ああ、問題ない」

 

 

この人意外と運転は苦手のようだ…、機械族使ってるのに…

まぁ、これ自体が複雑というのもあるのだが…

因みに、このホイール、右足ペダルがアクセル、左足ペダルがハンドブレーキ、右手ハンドル人差し指のところにあるのがブレーキ、親指がデュエルモード、左手ハンドルがライトといった具合に造られているのだ

…うん、何か納得した気がする

ていうか、亮さん免許あるのかな?

ホイールだから、関係ない?この町にライセンスないみたいだし

そもそも、これバイクとオート3輪足したようなもんだしなぁ

とはいえ、そろそろ止めないと壊れるかもしれない




9話終わりです。
今回は試練で手に入れたカード『ペンタクルス』と記憶、それからラーイエローの仲間も登場しました。そして、イエロー生たちは主人公との縁でカイザーとの闘いと熱くなる2人の姿を目撃しました。それが、彼らに一体どのような影響をもたらすのか?
ラーイエローといえば、1人もはや別人がいました。彼は、このお話では1人ではありません。アニメでの彼は、孤独で誰かに認めてもらいたい気持ちがあったように思いました。

さて、主人公のデュエルですが今回も引き分けでした。これで、明日香さんと亮さんに引き分けたことになります。明日香=亮?という冗談はおいといて、カイザー戦は熱いバトルで引き分けという構図を狙っていました。そして、『ラスバトル!』で決着を付けるということは実は決めていました。いかがでしたでしょうか?

そして、その亮さんですが、約束通りDホイールに乗ることができましたが相当手こずっておりました。カイザーが下手というわけではなく、主人公が異常なのです(汗)。というか、ブレーキといったら車なら右足が出ますもん…
とはいえ、機械音痴な亮さんも見ていて和むなと思ってしまいました。あしからず…

長々と失礼しました


それでは、また。

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