デュエルモンスターズ 赤の記憶を求めて   作:トパートパール

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巻き込まれ型主人公。
口は災いのもとです。


PIECE-19 万丈目兄弟 忘れかけたもの

「アカデミアが、買収!?」

 

 

カミューラとの闘いから少したつ

セブンスターズの脅威はまだ続いているものの、学園はつかの間の平和を取り戻していた

『カップ』のカードのことは、大徳寺先生との遺跡探検の時に飛ばされた場所でてに入れたとだけ言うことにした

…この世界の住人じゃないなんて言うわけにいかないから…

仲間ができたとはいえ、別世界の人と言われてからも、それが継続すると安易に考えるわけにはいかないのだ

それこそ、ヴァンパイア一族の悲劇は、人間の疑心暗鬼からはじまったのだから…

話を戻そう

そう言えば、この前は十代君たちが温泉施設というところに行ってきて、デュエルモンスターズの精霊『カイバーマン』とデュエルをしたらしい

…モンスターの精霊か…、闇のデュエルがある以上、精霊がいても不思議ではない気がする…

モンスターがデュエルとは、言い得て妙な気もするが…

ところで、その十代君は険悪だったクロノス先生との仲は少しずつであるが改善しつつあるらしい

…私としても、両者の気持ちを知っていただけに、これは嬉しいことである

さて、大分話がずれてしまったが、今私たちは校長先生に呼び出されていた

なんでも、アカデミアの買収のお話が持ち上がり、その相手がデュエルでこちらを指名してきているようなのだ

ちなみに、ここのオーナーである海馬社長がデュエルに勝てば学園などくれてやると発言したらしい

…何とコメントすればいいのだろうか…

本来こちらの住人ではない私が呼び出されたので、何か試練絡みではないかと思わず警戒たが、その買収相手というのが

 

 

「久しぶりだな、準。元気にしているか?」

 

 

万丈目君のお兄さんたち、万丈目グループだった

万丈目君は長男の長作さんと、私は次男の庄司さんとシングルデュエルをするということらしい

ちなみに本来、万丈目君と長作さんとの一騎討ちだったらしいが、私のことが鼻についた庄司さんのリクエストでそうなったらしい…

…やっぱり、対抗戦の時に余計なことを色々言ったのがいけなかったんだね…

そんなわけで、私たちはハンデとしてモンスターカードは攻撃力500未満(攻撃力450以下)のカードでデッキを組んで闘うことになった

…なんか、ハンデの付け方間違っているような気がするのだけど…

 

 

 

 

 

 

 

………………

…………

……

…

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だか大変なことになったな…」

現在ラーイエローの自室に仲間と一緒にいる

万丈目君にも声をかけたが、「俺の心配より自分の心配をしろ」と言われてしまった

…彼にもデュエリストとして思うところがあるのだろう…

 

 

「まぁ、そう卑屈になるなよ」

「僕たちも青人君に協力するからさ…」

 

 

イエローの名コンビが、そう言いながら床に散らばったカードを手に取りはじめる

 

 

「そうだな、万丈目は枯れ井戸にカードを探しに行くらしいし」

「俺らは俺らで、できることをやろう」

 

 

神楽坂君と三沢君も続ける

…え?

 

 

「枯れ井戸?」

 

 

すっとんきょうな声をあげてしまう

 

 

「ああ、大徳寺先生が捨てられたカードのある枯れ井戸のことを話したら、探しに行ったらしい」

「カードを捨てるなど、デュエリストの風上にも置けない奴らだな…。カードが泣いてるぜ…」

 

 

初耳だ…、井戸も捨てカードも、…カードを捨てる人っているんだね…

さて、そんなこんなで数日後に出来上がったわけだが…

 

 

「青人君…」

「なんと言うか…、お前が低レベル主体のカードの使い手と言うことはわかっていたけど…」

 

 

コンビの表情が浮かない…

 

 

「お前らしいと言うか、見た目的には裏腹と言うか…」

「エグいな…」

 

 

…そうだね、おっしゃる通りです…

でも、やっぱり万丈目君のお兄さんには、良い印象を持っていないから…

だから残念だけど、初心者相手でも叩き潰すよ…!

 

 

 

 

 

 

 

………………

…………

……

…

 

 

 

 

 

 

 

デュエルは局面を迎えていた

万丈目君VS長作さん

長作さんは、『キングドラグーン』を筆頭に攻撃力の高いドラゴン族を並べている

対する万丈目君は、永続魔法『暗黒の扉』で攻撃を制限するも、防戦を強いられていた

でも、逆転の兆しが来る

 

 

「行け雑魚ども!」

 

 

万丈目君の新しいカード『おジャマ』三兄弟とのコンボ『おジャマ・デルタハリケーン!!』で相手のカードを全滅させたのだ

…いいぞ、万丈目く…

 

 

「攻撃力0の役目は終わった!くらえ、『サンダー・クラッシュ』!」

 

 

…逆転の切っ掛けを作ったカードをあっさりコストにするとは、さすが万丈目君だ…

そんなこんなで、万丈目君が勝った

 

 

「やったね、万丈目君!」

「当然だ、このサンダーにかかれば!そう、俺の名前は一、十!」

「「「「百、千!」」」」

「万丈目サンダー!」

「「「「サンダー!サンダー!万丈目サンダー!」」」」

 

 

…いつ見てもすごいね…

 

 

「準、俺たちの知らぬ間にお前はこんなにも成長していたのだな」

「長作兄さん…」

 

 

見ると、スッキリしたような表情の長作さんと、どこか複雑そうな庄司さんがこちらに向かってきていた

 

 

「俺は、準や庄司に思いがけない重圧を課していたのかもしれないな。俺たちの夢がいつの間にか、義務になって追い詰めていた…。お前に敗けたとき、そんな気がしたよ。」

「「兄者(兄さん)!」」

「いつか俺たちはトップを目指す。だが、それは本当の意味でお前たちと、共に…な!」

 

 

…これは、口を挟むのは邪道と言うものだね…

そう思って、立ち去ろうとした

 

 

「君も。君にも、迷惑をかけてしまったな…」

 

 

その時、長作さんから声をかけられた

 

 

「すまなかった…」

「いえ、僕の方こそ、この間は申し訳ありませんでした。」

 

 

頭を下げる庄司さんに、僕も謝罪を述べる

…感情的になってしまった分、こちらにも分があるんだよね…、反省だ

 

 

「すまない、時間を取らせたな。それじゃあ、庄司、がんばるんだぞ!」

 

 

そう言うと、長作さんは庄司さんにデュエルディスクを渡して、フィールドの外に出た

 

 

「え(は)?」

 

 

これには私も庄司さんも戸惑う

 

 

「兄者、買収の話は」

「なしだ。だが、せっかくの機会だ、お前もデュエルやってみろ。面白いぞ。」

 

 

…ハマったんですね…、さっきの様子とはうってかわって笑って手を振ってるし…

 

 

「はぁ…、そういうわけだ。何だか、すまないのだか…」

「ははは…」

 

 

…こんなことになるんなら、もう少し考えてデッキ組めばよかった…

 

 

「「デュエル!」」

 

 

青人:LP4000

庄司:LP4000

 

 

「僕のターン!『ビッグ・シールド・ガードナー』を守備表示!」

 

 

ビッグ・シールド・ガードナー:

★ DEF2600

 

 

…様子見で入れたカードが来てくれた…

とりあえず、一撃でやられない程度に…

 

 

「カードを1枚伏せて、ターン終了です!」

 

 

青人:LP4000

フィールド:

【モンスター】

ビッグ・シールド・ガードナー:

★4 ATK2600

【魔法・罠】

伏せカード1枚

手札:4枚

 

 

…伏せカードは攻撃力1500のカードを破壊する『奈落の落とし穴』…、できれば発動しないことを願って…

とにかく、手札がヤバすぎる…

『サクリファイス』、『融合』、『千眼の邪教神』、『最終突撃命令』…

正に殺るか殺られるか、というより殺しにかかっている…

 

 

「俺のターン!ドロー!まずは魔法カード『天使の施し』を発動!デッキから3枚ドローし、2枚捨てる!」

 

 

…へぇー、庄司さんは初心者って聞いてたけど、手札を捨てるカードとは珍しいな…

デュエルモンスターズのカードにはじめて触れた時とは、大体の場合墓地送りを嫌がると言うけれど…

 

 

「魔法カード『龍の鏡ドラゴンズ・ミラー』を発動!墓地の融合素材を除外して、ドラゴン族の融合モンスター1体を融合召喚する!俺は、『神竜ラグナロク』と『ロード・オブ・ドラゴン』を墓地から除外して、『竜魔人 キングドラグーン』を融合召喚する!」

 

 

竜魔人 キングドラグーン:

★7 ATK2400

 

 

…な、この人本当に初心者?墓地の使い方、完璧に把握しているけど…

 

 

「『キングドラグーン』の効果発動!手札からドラゴン族1体を特殊召喚できる!現れろ、『真紅眼の黒竜 レッドアイズ・ブラックドラゴン』!」

 

 

真紅眼の黒竜:

★7 ATK2400

 

 

…『真紅眼』まで…

来るか…

 

 

「俺は、これでターンエンドだ。」

 

 

庄司:LP4000

フィールド:

【モンスター】

竜魔人 キングドラグーン:

★7 ATK2400

真紅眼の黒竜

★7 ATK2400

【魔法・罠】

なし

手札:4枚

 

 

…あれ?

 

 

「あの、いいんですか…?」

「ああ、君のターンだが…」

 

 

…『ビッグ・シールド・ガードナー』は1度攻撃された時、攻撃表示になるモンスター…そして、この攻撃力はたったの100…

ライフが減るのを恐れたのか、それとも…

 

 

「僕のターン!」

 

 

よし、手札交換の魔法!

 

 

「魔法カード『モンスター回収』を発動!自分フィールドのモンスター1体と、手札を全てデッキに戻し、その後戻した手札と同じ枚数をドロー!」

「む?せっかくの自分の強力モンスターを戻すのか?」

 

 

庄司さんは、少し驚いた顔をする

…確かに自分のモンスターを戻してまで引き直しをすることは自分も珍しいと思うけど、このカードには他にはない利点も多分あると思う…

 

 

「ドロー!」

 

 

!このカードは…

 

 

「魔法カード『闇の誘惑』!手札の闇属性を除外して、カードを2枚ドローする!僕はレベル4の『グレイヴ・キーパー』を除外!」

 

 

…ドローカードは…!ヤバ…!

 

 

「続けて『天使の施し』!カードを3枚ドローして、2枚捨てる!1枚目は『死のデッキ破壊ウィルス』、そして2枚目は闇属性のレベル4モンスター『終焉の精霊』!」

 

 

…こんなガチなカードを使うのは初心者相手に忍びない…

よし、本命はこれだ!

 

 

「魔法カード『名推理』!」

「『名推理』?」

「はい、相手はレベルを宣言し、僕はデッキをめくります。そして、通常召喚可能なモンスターが出た時、それが相手の宣言したレベル以外のモンスターならば特殊召喚できます!どれを宣言しますか?」

「ふむ…」

 

 

手に顎をのせてじっくりと考えてる

…やっぱりデュエルは駆け引き…、こういう特殊なカードはどうしても試してみたくなる…

 

 

「4を選択しよう…」

「了解です」

 

 

カードをめくる…、1枚目は『ダークバースト』か…、2枚目は『威嚇する咆哮』、3枚目は『突然変異』…

次第にフィールドの外の音が聞こえなくなる…

 

 

「4枚目…、!いぃっ!」

 

 

引いたカードを見て引きつる…

…そういえば1枚入れてたっけ…、確かにレベルとしては予定通り…、予定通りなんだけども…

 

 

「どうした…?大丈夫か…?」

 

「あ、いえ、はい、大丈夫、です…」

 

 

私の青ざめた表情を見たからか、心配そうな顔をされた…

…険悪なままの方がよかったかも…

 

 

「僕が引いたのはレベル3のモンスターです。よって、このカードを特殊召喚!」

 

 

お注射天使 リリー:

★3 ATK400

 

 

庄司さんも何だか唖然としている

…予定では、『ものマネ幻想師』あたりが…、いや、もうヤケだ!

 

 

「バトル!」

 

 

庄司さんが何か言う前に、叫んでしまった

 

…なんだか、後ろめたい…

 

 

「攻撃対象は『キングドラグーン』!そして、このカードのモンスター効果発動!バトルする時、ライフを2000払うことで、攻撃力を3000アップします!」

 

 

青人:LP4000→2000

 

リリー:

ATK400→3400

 

 

こっちの気も関係なしに、巨大化した注射器で「お注射よ」と言いながら『キングドラグーン』を刺す

 

 

庄司:LP4000→3000

 

 

…死のデッキ破壊の方がまだ良かったかも…

大分怒っているだろうなと顔を上げてみると、真面目な顔をしてブツブツ言っていた…

 

 

「まさか、そのような方法で攻撃力を上げてくるとは…、やはり最初のターンで…、いや…」

「あの、…」

「おっと、これは失礼したね」

 

 

こちらの声に、ハッとした表情で向き直る

 

 

「これがデュエルモンスターズの奥深さか…。兄者の言うことにも納得だ。」

「え?」

「俺たちの出した攻撃力500未満で戦うと言う条件。それにも関わらず、強力モンスターを倒すとは…。」

 

 

…狙いは違ったけど、面白いと思っていただけると、それはそれで嬉しいものがある…

 

 

「今後はカード市場がますます伸びるだろう。その点も視野に入れねば。」

 

 

…仕事の話になってる…。財界トップと呼ばれるだけはあるかも…

 

 

「僕はカードを2枚伏せて、永続魔法『悪夢の蜃気楼』を発動します!ターンを終了!」

 

 

青人:LP2000

フィールド:

【モンスター】

お注射天使リリー:

★3 ATK400

【魔法・罠】

悪夢の蜃気楼

伏せカード3枚

手札:0枚

 

 

「俺のターン!」

「この時、『悪夢の蜃気楼』の効果を発動!相手のスタンバイフェイズに手札が4枚になるようにドローします!」

 

 

十代君、御用達のカードだ

これで、手札は復活

 

 

「確か、『お注射天使リリー』の効果はライフを2000払わなければならなかったな…。だが、君のライフはすでに2000!このまま『真紅眼』で攻撃をすれば、俺の勝ちだ!」

 

 

ハハハハと一通り笑うと、真面目な顔になる

 

 

「と、いうように行かないのが、デュエルモンスターズの奥深いところだ。君の場に伏せているカード、それは明らかに罠だ!だから、この魔法を使う!『巨竜の羽ばたき』!『真紅眼』を手札に戻し、場の魔法・罠をすべて破壊する!」

 

 

…やっぱり、そう簡単にはいかないか…『巨竜の羽ばたき』はレベル5以上のドラゴン族を手札に戻すことで、フィールドの魔法・罠を一掃するカード…

ならば、今しかない!

 

 

「速攻魔法『非常食』!自分の魔法・罠カードを1枚墓地に送るごとに、ライフを1000回復する!僕は3枚すべてを選択!」

 

 

青人:LP2000→5000

 

 

…とりあえずライフは確保できた

タイミングはよくなかったが、阻害されなかっただけよしとしよう

 

 

「それならば『スピリット・ドラゴン』を召喚!」

 

 

スピリット・ドラゴン:

★4 ATK1000

 

 

…あ!まさか…

 

 

「『スピリット・ドラゴン』は攻撃する時に手札のドラゴン族を墓地に送るごとに、攻撃力を1000ポイント上げるカード。君のそのカードを倒す最低値は3枚だな。『真紅眼の黒竜』、『エメラルド・ドラゴン』、『ダイヤモンド・ドラゴン』の3枚を捨てて効果発動!」

 

 

スピリット・ドラゴン:

ATK1000→4000

 

 

手で電卓を叩くようなしぐさをした後、手札を墓地に送って、『スピリット・ドラゴン』を強化した

…というか、あの人暗算が早い…

 

 

「く、『リリー』の効果発動!ライフを2000払うことで、パワーアップ!」

 

 

リリー:

ATK400→3400

 

 

…そのまま戦闘ダメージを受けるよりは、マシなはず…

 

 

青人:LP5000→3000

 

 

「ぐっ!」

 

 

青人:LP3000→2400

 

 

…やっぱり、この程度の牙城では1ターン持たなかったか…

 

 

「ほう、効果を使うことでライフの消費を抑えたか…。俺はこれでターンエンドだ。君のその瞬時の判断力は良かった。」

「ありがとうございます」

 

 

…ほめられた…?

 

 

「どうだろう?うちに来ないか?」

 

 

…へ?…あの…

 

 

「将来の話だ。考えておいてくれ。」

「は、はぁ…」

 

 

庄司:LP3000

フィールド:

【モンスター】

スピリット・ドラゴン:

★4 ATK1000

【魔法・罠】

なし

手札:1枚

 

 

気を取り直して

 

 

「僕のターン!」

 

 

…『悪夢の蜃気楼』によって手札は満たされている…、というか今来たんだね、『ものマネ幻想師』…

それはともかく、正直、初心者とはいえ油断できる相手はでない、ここからは本気でいく!

 

 

「魔法カード『死者蘇生』発動!墓地のモンスター1体を特殊召喚できる!蘇れ、『竜魔人 キングドラグーン』!」

 

 

…このカードはドラゴン族特殊召喚に加えて、対象を取る効果耐性まである

再利用は封じる!

 

 

「バトル!『キングドラグーン』で『スピリット・ドラゴン』を攻撃!《トワイライト・バーン》!」

「何、攻撃力4000の『スピリット・ドラゴン』に攻撃だと?」

 

 

…え?

 

 

庄司:LP3000→1600

 

 

「ばかな!ライフが減って…」

「いや、あの、『スピリット・ドラゴン』の攻撃力は1000ですけど…」

「何だと…?」

 

 

『スピリット・ドラゴン』の効果はバトルの後に切れることを伝えると、納得してくれた

…この人、強いのか弱いのかわからない…

とはいえ、何かあっても面倒だ…

 

 

「僕は再び『ビッグ・シールド・ガードナー』を守備表示で召喚!カードを1枚伏せて、ターンエンドです!」

 

 

青人:LP2400

フィールド:

【モンスター】

竜魔人 キングドラグーン:

★7 ATK2400

ビッグ・シールド・ガードナー:

★4 DEF2600

【魔法・罠】

伏せカード1枚

手札:2枚

 

 

「またその強力な盾モンスターを呼び出したか…。俺のターン!ドロー!魔法カード『強欲な壺』!」

 

 

…さっきもだけど、強力って、やっぱり何か勘違いしてる…?

 

 

「だが、倒せないのなら倒さないで勝てばいい。魔法カード『魔法石の採掘』!手札を2枚捨てて、墓地の魔法カードを1枚手札に戻す!そして、『竜の鏡』を発動!」

 

 

『エメラルド・ドラゴン』、『真紅眼の黒竜』、『ダイヤモンド・ドラゴン』、『スピリット・ドラゴン』、『神竜 ラグナロク』が融合する

…うわあああ!この流れは…

 

F・G・D:

★12 ATK5000

 

 

…やっぱり出てきた…、ドラゴン族の切り札

 

 

「いくぞ、『F・G・D』!『キングドラグーン』を攻撃だ!」

 

 

…く、このまま直撃されるとまずい!

 

 

「速攻魔法『突進』!モンスター1体の攻撃力を700ポイントアップします!」

 

 

キングドラグーン:

ATK2400→3100

 

 

「ぐぅああぁ!」

 

 

青人:LP2400→500

 

 

…あ、危ない…、命拾いした…

 

 

「俺はこれでターンエンドだ。破壊されるとわかっても、とっさの判断力はやはり見事だった。」

 

 

庄司さんは、次の瞬間フフフ…と笑ってとんでもないことを言った

 

 

「決めたぞ、俺がデュエルに勝ったらうちに来い。」

「え?あ、えっと…」

 

 

…いや、その、ありがたいかど…、一応私は、この世界の人間ではないというか…、本来帰るべきところがあるというか…

とりあえず…

 

 

「デュエルは、まだ続いています!僕のターン!」

 

 

庄司:LP1600

フィールド:

【モンスター】

F・G・D:

★12 ATK5000

【魔法・罠】

なし

手札:0枚

 

 

現状況でも『F・G・D』の処理には困らないが…

!お、いいのが来てくれた!

 

 

「庄司さん、残念ながら確約はできなさそうです」

「む…」

「僕は『ものマネ幻想師』を召喚!」

 

 

ものマネ幻想師:

★1 ATK0

 

 

「ここに来て、攻撃力0のモンスターだと?」

 

 

庄司さんは訝しげな目を向ける

 

 

「はい、そして『ものマネ幻想師』の効果発動!このカードの攻撃力と守備力を、フィールドのモンスター1体と同じにする!」

 

 

ものマネ幻想師:

ATK0→5000

 

 

「な、攻撃力が5000に…」

「それだけじゃない、速攻魔法『収縮』を『F・G・D』に発動!対象モンスターは元々の半分の攻撃力となります!」

 

 

F・G・D:

ATK5000→2500

 

 

「しまった!」

 

 

これで準備は整った

詰める!

 

 

「『ものマネ幻想師』で『F・G・D』を攻撃だ!」

「く、そんなばかな!」

 

 

庄司:LP1600→0

 

 

 

 

 

 

 

………………

…………

……

…

 

 

 

 

 

 

 

「準、頑張れよ」

「また、連絡するからな」

「ああ、兄さんたち」

 

 

デュエルは終わり、万丈目君のお兄さんの見送りのため、ヘリポートにいる

…なんにしても、買収はなくなり、この間のいざこざはなくなり、ほっとしたよ…

 

ところで、庄司さんはやはり『ビッグ・シールド・ガードナー』の効果を知らなかったようだった…

 

 

「青人君といったか…」

「今日、我々はデュエルモンスターズについての奥深さを知ることができた。感謝している。」

「僕も、庄司さんとデュエルできてよかったです」

 

 

…買収の話がなくなる前も後も、今思い起こすと楽しんでいたような気がする

言いたいことはたくさんあるけど、終わりよければすべてよしだよね?

「それから、準についてもよろしく頼む」と言い残して、2人は帰っていった

…そう言えば、万丈目君とのデュエルもまだなんだよね…

決着がつくのは、いつになることやら…

そんなことを考えながら、寮に戻るのだった




19話終わりです。
対抗戦の時に余計な事を言ってしまい、主人公は話に巻き込まれました。

今回は万丈目兄弟が登場しました。アニメの初登場回では末弟を追い詰めていましたが、夢だと思っていたものにいつの間にか縛られていて、知らぬ間に自分たちを追い詰めているように見えました。
素の性格はおそらく、ちょっぴり強引でお茶目な性格ではないかと思います。
それから、初手正規融合から見て、デュエルの潜在能力は兄弟そろって高いでしょう。おそらく。
そんな感じで、愛されてもいいかなと思いました。


それでは、また。
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