デュエルモンスターズ 赤の記憶を求めて   作:トパートパール

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描写がわかりづらいかもで、すみません。
試練ではありませんが、主人公はオリカを使います。ご注意ください。


PIECE-22 最終試験 VS大徳寺先生

「よく来たのニャ、青人君」

「大徳寺先生…」

 

 

アカデミアのデュエルフィールドに、僕と大徳寺先生は向かい合って立っていた

…あれ、なんでこんなとこにいるんだっけ…?

頭がボヤッとする

 

 

「寝ぼけてるのニャ?今日は青人君の最終試験を受ける日なのニャー」

「あれ?そうでしたっけ…」

 

 

…ヤバいヤバい…、デッキは…ある、右腕にデュエルディスクもある…、ということは準備万端ってことか…

 

 

「らしくないのニャ、青人君。本当に大丈夫なのかニャ?」

「あ…、すみません、大丈夫です」

 

 

…いけないいけない、大事な試験なんだ!ここで落としたら大変なことになる!

 

 

「それでは、これより試験デュエルを開始しますニャ」

 

 

互いにデュエルディスクを展開する

 

 

「「デュエル!」」

 

 

青人:LP4000

大徳寺:LP4000

 

 

先攻は僕か、ドローはなし、と

 

 

「僕のターン!魔法カード『反射期間の奇跡(ミラー・クール)』を発動!」

「ほぉー、奇跡のカードなのニャ?」

「はい、このカードの発動ターンに自分は魔法の効果を使えない代わりに、永続罠としてフィールドにこのターンを除いて後2ターン残ります。そして、自分のスタンバイフェイズにドローの代わりに、『封魂石』を巡らせます!」

「何もないところからの出会いの奇跡…。デュエルのはじまりには相応しいカードですニャ。」

 

 

…そういえば、先生はいつもそんなことを言ってたっけ…

そう考えながら、ターンを続ける

 

 

「手札から、『封魂石 フラール』を召喚!」

 

 

封魂石 フラール:

★4 ATK800

 

 

赤い本を抱え顔を隠した導師が現れる

 

 

「『フラール』のモンスター効果発動!1ターンに1度、自分の罠1枚につき、相手に300ポイントのダメージを与える!《プリム・フラー》!」

 

 

今は1枚だが、先制には十分

 

 

「ニャー!」

 

 

大徳寺:LP4000→3700

 

 

「僕はカードを1枚伏せて、ターンを終了します!」

 

 

青人:LP4000

フィールド:

【モンスター】

封魂石 フラール:

★4 ATK800

【魔法・罠】

反射期間の奇跡

伏せカード1枚

手札:2枚

 

 

…僕の伏せカードは『日出の物質(プリマター)』。このカードは『封魂石』が攻撃される場合、相手モンスターを破壊して新たな攻撃モンスター以下の攻撃力を持つ『封魂石』を手札に加えるカード…、これで何とか…

 

 

「いきなり酷いのニャ…。でも、順調そうな出だしなのですニャ。私のターン、ドロー!」

 

 

…ん、大徳寺先生ってどんなカードを使ったっけ?ド忘れしちゃった…

 

 

「私は永続魔法『錬金釜ーカオス・ディスティル』を発動するのニャ。これ以降、私が使ったカードは墓地へはいかず、ゲームから除外されるのニャ。」

 

 

巨大な釜が現れる

…へぇー、変わったカードを使うんだな…、…あれ?

 

 

「私は続けて魔法カードを3枚発動しますニャ。『鉄のランプ』、『銅の天秤』、『鉛のコンパス』を発動!」

 

 

それぞれのカードが、錬金釜の中へ

 

 

「私の場に『カオス・ディスティル』がある時、『鉄のランプ』は『錬金獣・鉄のサラマンドラ』を、『銅の天秤』は『錬金獣・銅のウロボロス』を、『鉛のコンパス』は『錬金獣・鉛のレオーン』をそれぞれ特殊召喚することができるのニャ。」

 

 

錬金獣・鉄のサラマンドラ:

★3 ATK500

錬金獣・銅のウロボロス:

★3 ATK500

錬金獣・鉛のレオーン:

★3 ATK500

 

 

…先生の場に攻撃力の低いモンスターが3体…

一体何を…

 

 

「私の錬金獣たちは、通常召喚できない代わりに、相手に直接攻撃ができるのニャ。」

 

 

…しまった!そういうことか…

 

 

「さっきのお返しなのニャ。錬金獣3体で青人君に直接攻撃!『鉄のサラマンドラ』、《アーヴの炎》!『銅のウロボロス』、《ウロボロス・ロアー》!『鉛のレオーン』、《レオーン・バルカン》!」

「ぐぅ!」

 

 

青人:LP4000→2500

 

 

…いきなりライフが削られたか…

この人、意外と加減とか知らないのかも…

 

 

「私はカードを1枚伏せて、ターンを終了しますニャ。」

 

 

大徳寺:LP3700

フィールド:

【モンスター】

錬金獣・鉄のサラマンドラ:

★3 ATK500

錬金獣・銅のウロボロス:

★3 ATK500

錬金獣・鉛のレオーン:

★3 ATK500

【魔法・罠】

錬金釜ーカオス・ディスティル

伏せカード1枚

手札:1枚

 

 

「あ、そうだ、青人君に1つ言い忘れたことがありますニャ」

「え?」

「私のデュエルでは、すべての常識は覆るのニャ。上にあるものは下にあるもののごとく、下にあるものは上にあるもののごとし、ですニャ。」

 

 

僕が呆気に取られていると、そのようなことを話してきた

…なんで急に…?でも

 

 

「へぇー、良くわからないけど、宇宙みたいですね」

「ほぅ…。どうして、青人君はそう思うのニャ?」

「うーん、上も下も一緒と言われると、逆さまになっても関係ないというか、重力にとらわれないというか…、なんだかすごく神秘的で…」

「ふーんなるほど…。中々良いところをついている…」

「え?」

 

 

何か言っているようだけど、聞こえなかった

…一瞬、表情が変わったような…

 

 

「あ、いや、何でもないのニャ。今度、参考にさせてもらうのニャー」

「は?」

 

 

…参考にさせてもらうって、錬金術はあなたの担当で…、ん?錬金…?

 

 

「余計なことを話して邪魔してしまったのニャ。ささ、青人君のターンですニャ。」

「あっと、そうでした。僕のターン!」

 

 

…いけないいけない、デュエルに集中しなければ!

 

 

「この瞬間、『反射期間の奇跡』の効果を発動!ドローの代わりに、ランダムに『封魂石』を手札に加える!」

 

 

来たのは…

 

 

「『封魂石 オウロ』を召喚!」

 

 

封魂石 オウロ:

★4 ATK800

 

 

青い本を抱え顔を隠した導師が現れる

 

 

「『フラール』と『オウロ』の効果発動!『フラール』は自分の罠1枚につき300のダメージを与える!そして、『オウロ』は自分の罠1枚につき300回復する!《プリム・フラー》!《プリム・オー》!」

「ギニャー!」

 

 

大徳寺:LP3700→3400

青人:LP2500→2800

 

 

…よし、少しずつだけど効いてる

 

 

「続けてバトル!『フラール』で『鉄のサラマンドラ』を攻撃!」

 

 

…錬金獣は攻撃力の低いカード…、攻撃力800でも致命的なハズ!

 

 

「フフフ、そうはいかないのニャーン!永続罠『エレメンタル・アブソーバー』を発動!手札のカードを1枚除外することで、それと同じエレメントを持つモンスターは攻撃できなくなるのニャ!私は、『異次元の生還者』を除外して、闇属性モンスターの攻撃を無効にするのニャーン!」

 

 

…く、『封魂石』はそのほとんどが闇属性モンスター…、攻撃は封じられたか…

 

 

「それならば、バトルは終了です。ここで、『反射期間の奇跡』のもう1つの効果を発動!場のすべての『封魂石』は、フィールドに存在する自分以外の『封魂石』1体につき、レベルが1つ上がります!」

 

 

僕の場の『封魂石』は2体、つまり自分を除いた勘定は1体となる。つまり…

 

 

フラール:

★4→5

オウロ:

★4→5

 

 

「僕は、レベル5の『フラール』と『オウロ』でオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!大いなる夢幻の記憶、高く上る繁栄を目指せ!目覚めよ、『開魂石 オクソード』!」

 

 

開魂石 オクソード:

☆5 ATK2000 ORU2

 

 

金色の刃を持つ剣を携えた黒装束の剣士が現れる

 

 

「『オクソード』のモンスター効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、自分のフィールド上に存在する魔法・罠カードを墓地に送ることで、2枚ドローする!」

 

 

オクソード:

ORU2→1

 

 

…もし直接攻撃が主な戦術なら『日出の物質』はいらないだろう…

 

 

「カードを2枚伏せて、ターンを終了します!」

 

 

青人:LP2800

フィールド:

【モンスター】

開魂石 オクソード:

☆5 ATK2000 ORU1

【魔法・罠】

反射期間の奇跡

伏せカード2枚

手札:2枚

 

 

「それでは、私のターンですニャ。さて、私の攻撃にどう対処するか見せてもらいますニャ。『錬金獣』3体で青人君に直接攻撃!」

 

 

僕へと攻撃が迫る

…でも、それくらい想定済み!

 

 

「永続罠発動!『純真なる初原星(ピュアプライム)』!場に『封魂石』が存在し、相手モンスターが僕にダメージを与える場合、そのダメージを無効にして、攻撃力を0にし、効果を無効にします!」

 

 

『開魂石』は『封魂石』として扱うカード、よって…

 

 

鉄のサラマンドラ:

ATK500→0

 

 

…これで、直接攻撃は封じた

もっとも、この効果を受けたモンスターが破壊された時、このカードは破壊されてしまうのだが…

 

 

「ふむ、良い対応ですニャ。バトルは終了です。」

 

 

…ふぅ、これでしばらくは…

 

 

「それならば、これを使うのニャ。魔法カード『黒の過程ーニグレド』を発動!」

 

 

すると、大徳寺先生の場の『錬金獣』たちが破壊される

そして、それにともなって『純真なる初原星』も破壊される

…く、これでまた攻撃を防ぐ手立てを考えなければならなくなったか…

 

 

「『黒の過程ーニグレド』は、自分の場に『カオス・ディスティル』が存在し手札がこれだけの時、自分の場の『錬金獣』をすべて除外して、除外したカード1枚につき2枚ドローするのニャ。」

 

 

除外されたのは3体、つまり6枚のカードをドローする

 

 

「青人君、これこそが錬金術における破壊と創造の営みなのニャ」

 

 

…破壊と創造…

 

今あるものはいずれなくなり、次の世代がやってくる…

そして、やがてその次の世代のために、今あるものはなくならなければならない…

…なんか残酷、でも…

 

 

「それって、まるでこの世界みたいですね…。人も物も、そして時代が変わっていくようにというか…」

 

 

…欲深い…

僕がそう言おうとすると、先生は少し真面目な顔をしたように見えた

 

 

「ふむ、青人君、君の考え方は興味深い。だからもう少し、その事について考えてほしい…。…君なら…」

 

 

そこまで言って、先生はのんびりフワーとあくびをした

 

 

「まぁ、私は堅苦しいことは苦手なのニャー。それよりも、今は試験中なのニャー。集中するニャ。…おっと、そういえば私のターンの途中でしたのニャ。」

 

 

大徳寺先生は、いつもの調子でそう言うと、いそいそとカードの処理をした

…さっき、いつもと少し様子が違ったような…

 

 

「えーと、どこまでいったかニャー…、あ、そうそう『黒の過程ーニグレド』の効果でカードを6枚ドローするのニャ」

 

 

ようやくデュエルが再開した

すると、手札から3枚のカードをディスクに入れる

 

 

「私は魔法カード『錫の魔方陣』、『水銀の砂時計』、『銀の鍵』を発動するニャ!自分の場に『カオス・ディスティル』が存在する時、それぞれ『錬金獣・錫のアエトス』、『水銀のエケネイス』、『錬金獣・銀のムーンフェイス』を特殊召喚するのニャ!」

 

 

 

錬金獣・錫のアエトス:

★3 ATK500

錬金獣・水銀のエケネイス:

★3 ATK500

錬金獣・銀のムーンフェイス:

★3 ATK500

 

 

「当然、これらの『錬金獣』たちも直接攻撃が可能なのニャ。私はこれでターンを終了するのニャ。」

 

 

大徳寺:LP3400

フィールド:

【モンスター】

錬金獣・錫のアエトス:

★3 ATK500

錬金獣・水銀のエケネイス:

★3 ATK500

錬金獣・銀のムーンフェイス:

★3 ATK500

【魔法・罠】

錬金釜ーカオス・ディスティル

エレメンタル・アブソーバー

手札:3枚

 

 

…せっかく対処したのに、また『錬金獣』が…

まぁ試験だし、それを見るためにやってるんだっけ…

 

 

「僕のターン!この瞬間、『反射期間の奇跡』の効果でデッキからランダムに『封魂石』を手札に加える!さらに、『封魂石 テーラ』を召喚!」

 

 

封魂石 テーラ:

★4 ATK800

 

 

茶色い本を抱え顔を隠した導師が現れる

 

 

「バトル!『オクソード』で『錫のアエトス』を攻撃!《アキューミュレイト・アフレンス》!」

 

 

…『開魂石』はほとんどが光属性、闇がダメでも光なら…

 

 

「この瞬間、私の『エレメンタル・アブソーバー』の効果が発動するのニャーン!手札の『光の追放者』を除外して、光属性モンスターの攻撃を無効にするのニャ!」

 

 

…く、そううまくはいかないか…

 

このターンも攻撃はできなかった

 

 

「バトル終了。そして、罠カード『記憶石研究(メモリサーチ)』を発動!このカードは、自分のターンに『封魂石』モンスターの効果をターン終了時まで無効にすることで、その数までドローします!」

 

 

現在『封魂石』は2体

…『テーラ』には、自分のモンスターを永続罠の数だけ破壊から守る効果があるが、このターンは関係ない

そして、『記憶石研究』で手札に加えたカードはこのターンに召喚・発動ができない

さて、次のターンまでどうしのぐか…

 

 

「カードを2枚伏せて、ターンを終了します!そして、自分の発動ターンを入れずに2回目の自分のターンの終了時を迎えたことで、『反射期間の奇跡』は破壊されます!」

 

 

青人:LP2800

フィールド:

【モンスター】

開魂石 オクソード:

☆5 ATK2000 ORU1

封魂石 テーラ:

★4 ATK800

【魔法・罠】

伏せカード2枚

手札:2枚

 

 

…これでランダムサーチはできなくなるが、エクシーズ召喚は果たしたから特に問題はない…ハズ…

 

 

「私のターンですニャ、ドロー。私もそろそろ本気でいきますニャ。魔法カード『白の過程ーアルベド』を発動!このカードは、『カオス・ディスティル』がある時、『黄金のホムンクルス』を特殊召喚するのニャ!」

 

 

黄金のホムンクルス:

★6 ATK?

 

 

金色のゴーレムが現れる

…攻撃力?ということは、何か強力な効果を…?

 

 

「『黄金のホムンクルス』は、自分の除外されているカード1枚につき、攻撃力を300ポイントアップするのニャ。」

 

 

今、先生の除外されているのは確か13枚

 

 

黄金のホムンクルス:

ATK?→3900

 

 

「な、攻撃力3900…!」

 

 

…お、落ち着け、まだ対抗手段はある

 

 

「ためさせてもらいますニャ。『黄金のホムンクルス』で、『テーラ』を攻撃…」

 

 

…よし!これなら…!

 

 

「…する、と通常ならばいくところですが、そう甘くはいかないのが、デュエルモンスターズの奥深いところなのニャー!」

 

 

フッフッフ…、とこちらの考えを見透かしたように笑う…

 

 

「私のバトルフェイズですニャ!3体の『錬金獣』でダイレクトアタックするのニャ!《ソニック・ブラスト》、《スクアート・ガン》、《シルバー・カッター》!」

「ぐうぅぅ!」

 

 

青人:LP2800→1300

 

 

…ライフが…

 

 

「まだ、私の攻撃は残っているのニャ!『黄金のホムンクルス』で『オクソード』を攻撃!《ゴールデン・ハーヴェスト》!」

 

 

『ホムンクルス』の攻撃が迫り来る…

 

 

「青人君…、君の実力もここまでですか…」

 

 

攻撃の合間に、大徳寺先生はポツリとそんなことをもらした

 

 

青人:LP1300

フィールド:

【モンスター】

開魂石 オクソード:

☆5 ATK2000 ORU1

封魂石 テーラ:

★4 ATK800

【魔法・罠】

伏せカード2枚

手札:2枚

 

 

大徳寺:LP3400

フィールド:

【モンスター】

錬金獣・錫のアエトス:

★3 ATK500

錬金獣・水銀のエケネイス:

★3 ATK500

錬金獣・銀のムーンフェイス:

★3 ATK500

黄金のホムンクルス:

★6 ATK3900

【魔法・罠】

錬金釜ーカオス・ディスティル

エレメンタル・アブソーバー

手札:3枚




22話終わりです。
「上にあるものは下にあるもののごとく…」の言葉をはじめて聞いた時、私も宇宙をイメージしました。皆さんはどうでしょうか?

さて、このデュエルでは主人公がオリカを使用しています。はじめは全然考えていなかったのですが、『封魂石』というテーマにおいて、記憶・赤・石などの要素や使用カードのフレーム色などが錬金術や賢者の石と共通しているところがあるかなと思ったので、このような構成になりました。
上手く対比できるように描ければと思います。


それでは、また。
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