本当すみません(後述)
「「「デュエル!」」」
影丸:LP8000
青人&十代:LP4000
「私の相手は貴様らに2人、よって私は2人分のライフ、8000をいただこう」
ルールは特殊タッグフォース
影丸理事長はライフ8000、私と十代君は4000を共有、フィールドと墓地も同じく共有、また味方同士という扱いのため援護も可能(ただし、相手ターンにフィールドのカードを発動させる場合は、そのカードの持ち主が発動させなければならない)
私と十代君は味方という扱いのため、ターン経過を計算する場合は自分のターンが2度続くという扱いになる
味方のモンスターは、効果の使用、コストや素材とすることはできるが、攻撃宣言は持ち主しか行うことはできない
ターンは、影丸理事長、私、十代君、と回り、1ターン目は一巡するまでバトルは不可能
理事長が提言したデュエルの条件はそういったものだった
…この際、条件など関係ない
ただ先生との、私のたった1人の理解者との、約束、教えを、想いを守る…、それだけだ…
そして、この一瞬だけは十代君とともに…
「頼んだぞ、2人とも」
「フン、この俺が見せ場を譲ってやったのだからな」
三沢君と万丈目君の声に、当たり前だぜと十代君は返す
…無条件で人を心底信じられる十代君のことが、うらやましい…
私は…
「私のターン、ドロー!」
影丸理事長のターンが始まった
…理事長のデッキには三幻魔のカードがある…
超重量級と思われる、それらのカードをどう操るのか…?
「私は手札から罠カードを3枚セット…」
…罠カード…だと…?
「あの男、本当にデュエルをしたことがあるのか?」
万丈目君から、そんな疑問の声が聞こえてくる
…確かに、そういう考えにもうなずける
だが、わざわざセットカードの種類を宣言することに、別の奇妙さを感じる…
例えば、カードを発動させる時とか
「フフフ、これこそが『幻魔』を呼び出すのに必要な条件なのだ」
「『三幻魔』の召喚条件?」
影丸理事長の言葉に、十代君は疑問を呈した
「その通りだ十代、私は『奈落の落とし穴』、『ヴォーダンの裁き』、『神の宣告』の3枚の罠カー ドを生贄に捧げる。出でよ!第1の幻魔、『神炎皇ウリア』!」
島の火山から現れた火柱が天をつらぬく
神炎皇ウリア:
★10 ATK0
その中から、赤く長い体を持つ龍が現れた
…強力な罠カードを墓地に送るとは、この人…本気だ
「三幻魔には罠は通用せず、魔法、モンスターの効果は1ターンのみしか有効にならぬ!」
…何、ではこちらの主力である罠カードはほとんどが無効に…
「さらに、『神炎皇ウリア』の攻撃力は、自分の墓地に存在する罠カードの数によって決定する。私の墓地にある罠カードは3枚、よって『ウリア』の攻撃力は…」
神炎皇ウリア:
ATK0→3000
「1ターン目から、攻撃力3000のモンスター…」
「しかも罠は無効、魔法、モンスターの効果は発動ターンのみしか使えない…」
「まさに神に匹敵するカードというわけか…」
三沢君、明日香さん、亮さんたちが、絶望の声をあげている
「フフフフ、まだだ…、フィールド魔法『失楽園』を発動!このカードは『幻魔』がフィールドに存在する時、1ターンに1度、私はカードを2枚ドローできる!私は、これでターンエンドだ!」
影丸:LP8000
フィールド:
【モンスター】
神炎皇ウリア:
★10 ATK3000
【魔法・罠】
失楽園
手札:3枚
…次は私のターンか…
「僕のターン!」
…フィールドをパートナーと共有のこのデュエル…、互いのカードの使用加減が重要となる…
「僕は『封魂石 カーマイン』を守備表示で召喚!」
封魂石 カーマイン:
★4 DEF1700
「ほう、それが記憶のカードか…」
影丸理事長は知っているような口ぶりで、呟いている
…この一連の事件の首謀者なら当然ご自身で、あるいは大徳寺先生から聞いて知っているか…
「『封魂石』?」
「今まで、青人君の使ったカードにはなかったカード…」
「あのカードは一体…?」
その一方で、翔君、明日香さん、三沢君の疑問の声が背後から聞こえてくる…
…この展開は予測していたが、動揺するわけにはいかない
ターン終了までは一気にいかせてもらう…
「さらに魔法発動!『記憶再起証書(リコールレクト)』!このカードは、自分のモンスターゾーンに『封魂石』が存在する時、デッキから『封魂石』を1枚魔法・罠ゾーンにセットできる!『封魂石 スカーレット』をセット!」
…これで布陣は整った…
多少のミスならばなんとかなる
「続いて魔法カード『乗石の加算過程(エンカウンター)』を発動!発動後このカードを墓地に送り、デッキから『封魂石』2枚を効果を無効にして罠カード扱いでセットする!いでよ、『封魂石 バーミル』、『封魂石 テーラ』!」
みんなが後ろの方で話しているようだが聞こえない、集中する…
「『封魂石 スカーレット』の効果発動!罠カード状態のこのカードは、自身以外の魔法・罠ゾーンの『封魂石』をモンスターゾーンに解放する!目覚めよ、『テーラ』!」
封魂石 テーラ:
★4 DEF2000
「カードを2枚セットして、ターンを終了する!」
青人&十代(青人):LP4000
フィールド:
【モンスター】
封魂石 カーマイン:
★4 DEF1700
封魂石 テーラ:
★4 DEF2000
【魔法・罠】
封魂石 スカーレット
封魂石 バーミル
伏せカード2枚
手札:1枚
…ふう、ひとまずこれでいい
「へぇー、青人、お前のカード、モンスターになったり罠になったり面白いなぁ。」
隣を見ると十代君は相変わらずの様子だ
…
その様子を見て、心を落ち着かせながら説明する
「『封魂石』は記憶を司るモンスター…、破壊されても罠カードという記憶として自分の場に残る…」
「そして、その記憶は山白 青人、お前のものというわけだな…」
私の言葉を影丸理事長が紡ぐ形になった
…く…
「でも、なぜ青人の…?」
「フフフ、それはな…」
「僕が記憶をこのカードたちに託したから…だよ…」
万丈目君の問いを影丸理事長が答える前に、私が答える
「どういうこと?」
「なぜお前の記憶を?」
「わからない…、覚えていないのです…。僕には記憶がないから…」
明日香さんと亮さんの問いに動揺しつつも、少しうつむきながら答える
「僕には記憶がない…、その記憶を求めて、今この、デュエルアカデミアのある世界に来ているのです…」
「青人、お前何を言って…」
「青人君…」
「シニョール山白…」
小原君、大原君、クロノス先生のつぶやきを聞くと同時に、みんなの驚いた顔が目に入る
…あぁ、みんなとうとう全部聞いてしまったんだな…
フフと力なく、笑いがこみあげてくる
「フフフ、そう言うことだ…。今お前たちが運命を託そうとしているのは、我々とは別世界に生きる者ということだ…」
そんな様子の私をよそに、影丸理事長は一言一言強調するように言う
…良かったんだ…、いつかこうなるとわかっていた。それなら…
「おぉ、すっげえな!お前、別世界から来た人なのかよ、なぁなぁ、やっぱりお前の世界にもデュエルってあるのか?」
となりの十代君が目を輝かせて聞いてくる
…え?
「十代、貴様今の状況をわかっているのか?貴様と青人の手に、三幻魔はかかっているのだぞ!」
「そうだ、青人がせっかくフィールドを整えてお前に渡したんだ」
「そうなノーネ!質問は後にして、真面目にやるノーネ!」
十代君に万丈目君、三沢君、クロノス先生が待ったをかける
「そういうことだ、青人。お前が話し損ねたこと、終わったら俺たちに聞かせてもらうぞ」
「そうね、少し水くさいんじゃないかしら?」
「どうやら俺たちの中に、青人を信頼できない奴はいないみたいだな」
…亮さん、明日香さん、神楽坂君…
「影丸、どうやら狙いは外れたようだな」
「俺たちは、この数ヵ月いやと言うほど青人とデュエルしたんだ」
「今さら、別世界と聞いても何とも思いませんことよ」
取巻君、小原君、ももえさんが影丸理事長に挑発的に笑う
「青人、このデュエル絶対に勝とうぜ!」
そして、十代君がこちらに微笑みかける
「みんな…、もちろん!」
なおも信じてくれるみんなの声に、申し訳ないという気持ちと言い知れぬ感情がこみあげてくる
…大徳寺先生、これでよかったんですよね?
「へへ、待たせたな」
「フン、そろいもそろってお人好しなやつらめが…」
十代君とは対称的に、影丸理事長は少しつまらなそうな顔をしている
「俺のターン!早速使わせてもらうぜ、お前のカードを」
「うん!」
少し目を輝かせながら、こちらを向いた
「『封魂石 スカーレット』の効果発動!その効果で、魔法・罠ゾーンに存在する『封魂石 バーミル』を特殊召喚する!」
封魂石 バーミル:
★4 DEF1500
「さらに、カードを1枚伏せて、『E・HERO バーストレディ』を召喚!」
E・HERO バーストレディ:
★3 DEF800
青人&十代(十代):LP4000
フィールド:
【モンスター】
封魂石 カーマイン:
★4 DEF1700
封魂石 テーラ:
★4 DEF2000
封魂石 バーミル:
★4 DEF1500
E・HERO バーストレディ:
★3 DEF800
【魔法・罠】
封魂石 スカーレット
伏せカード3枚
手札:4枚
…場には4体のモンスターがそろった、いくら強力なモンスターと言えど、ダメージが通らなければ意味がない
それに、『封魂石』は破壊されても罠カードとしてフィールドに残り、次のターンには『スカーレット』の効果で復活する
そして、『バーミル』で『ウリア』の効果を無効にすれば、1ターンしか効果を受け付けないしろ簡単に破壊することができる!
…さぁ、どう来る?
「私のターン、ドロー!さらに、『失楽園』の効果でデッキからカードを2枚手札に加える」
合計で3枚手札が増えて、理事長の手札は6枚になる
「魔法カード『ハリケーン』を発動!フィールドの全魔法・罠カードは持ち主の手札に戻る!再び『失楽園』を発動!2枚を手札に加える」
魔法・罠は元々の持ち主である私と十代君の手札にそれぞれ戻り、フィールドは再び『失楽園』となった
…私たちの防衛線を取り除くとともに、『失楽園』を再利用するとは…
でも、『スカーレット』は手札にある、もう一度…
「魔法カード『手札抹殺』!すべてのプレイヤーは手札をすべて捨て、同じ枚数の手札をデッキから加える!これで、『スカーレット』の効果は使えまい」
…やられた、そのような方法で除去されるとは…
ウリア:
ATK3000→6000
「『ウリア』攻撃力が」
「上がった…だと…」
慕谷君と取巻君の言葉を聞いて見てみると、『ウリア』の攻撃力が大きく上昇していた
…3000も上がっている!?
「フフフフ、私はさっきの『手札抹殺』の効果で3枚の罠カードを墓地に送った…、よって『ウリア』の攻撃力は6000となる!だが、驚くのはまだ早いぞ。手札から魔法を3枚セット!」
影丸理事長の入っている維持装置が、アームを使って3枚のカードをセットする
「また伏せカードを…」
「来るのか?幻魔が…」
…手札を4枚使うとはいえ、あれだけの手札を交換すれば…
「私は、3枚の魔法カード『魔力の布施』、『洗脳ーブレイン・コントロール』、『浅すぎた墓穴』を生け贄にする!いでよ、第二の幻魔『降雷皇 ハモン』!」
地面に突き出た氷山が砕け散る
降雷皇 ハモン:
★10 ATK4000
その中から、黄色に輝くモンスターが翼を広げる
「攻撃力4000…!」
十代君が驚きの声をあげる
…まさかこんなに早く2体目を…
「フフフ、バトルだ!まずは、『ハモン』で邪魔なヒーローを攻撃!《失楽の霹靂》!」
『ハモン』の放った雷が、『バーストレディ』に命中する
…わかっていたとはいえ、能力が違いすぎる!
「更に『ハモン』の効果発動! 戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手に1000ポイントのダメージを与える!《地獄の贖罪》!」
「何だと!?」
「ぐああぁ!」
青人&十代:LP4000→3000
驚く私をよそに、隣にいる十代君が雷にあたって吹っ飛ばされる
「十代君っ!」
「よそ見をしている場合ではないぞ、『ウリア』で『バーミル』を攻撃!ゆけ、《ハイパー・ブレイズ》!」
『ウリア』のブレスが『バーミル』に炸裂し、剣だけが地面に突き刺さる
「私のバトルは終わりだが、『封魂石』は破壊されても罠カードとして残る効果があったな。ならば、消させてもらおう!『ウリア』の特殊効果発動!相手の罠カード1枚を破壊する!《トラップ・ディストラクション》!」
『ウリア』の咆哮が『バーミル』の剣を破壊する
…く、そんな効果が…
これでは、『封魂』も意味をなさない…
「私はこれでターンエンドだ」
影丸:LP8000
フィールド:
【モンスター】
神炎皇 ウリア:
★10 ATK6000
降雷皇 ハモン:
★10 ATK4000
【魔法・罠】
失楽園
手札:3枚
…『スカーレット』に続いて『バーミル』まで失ったか…
ここまでやられると流石に…
「へ、流石は三幻魔だぜ!こんなすげぇモンスターと戦えるなんて、最高にワクワクするぜ!なぁ、青人もそう思うだろ?」
そんな私とは対称的に十代君は心から面白そうにしている
…本当に十代君は…
「フフ、油断は大敵だよ、十代君!『ハモン』は任せた!」
「おう!世界を越えた俺たちの力を見せてやろうぜ!」
「ほぉ、威勢だけはいいみたいだな」
十代君の士気を受けて、勢いよくカードをドローする
「僕のターン!魔法カード『反射期間の奇跡(ミラー・クール)』発動!発動後このカードは罠カードとなり、3ターン後に破壊される!」
「フン、性懲りもなくまた罠カードか…」
「これが僕の戦術ですからね。『反射期間の奇跡』は、『封魂石』を自分以外の『封魂石』の数だけレベルを1つあげることができる!十代君、君の知らない世界を少し見せてあげるよ!」
「へへ、何を見せてくれるんだ?ワクワクするぜ!」
カーマイン:
★4→5
テーラ:
★4→5
「いくよ、僕はレベル5となった『テーラ』と『カーマイン』でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!大いなる夢幻の記憶、高く上る繁栄を目指せ!目覚めよ、開魂石 オクソード!」
開魂石 オクソード:
☆5 ATK2000 ORU2
「へぇー、エクシーズ召喚っていうのか?面白いなぁ」
「そう、エクシーズ召喚は、レベルが同じフィールドのモンスターを指定された数だけ素材にして召喚するものなんだ。そして、素材モンスターはオーバーレイ・ユニットとなって留まり、モンスターエクシーズをサポートできる!」
この島の人たちにとって未知の召喚方法を目撃したからか、後ろがざわついているようだ
でも、私は目もくれず、影丸理事長に向き合う
「バトルだ!『オクソード』で、『ウリア』を攻撃!《アキューミュレイト・アフレンス》!」
「だが、攻撃力は『ウリア』の方が上だ。さて、何をするつもりなのだ?」
「こうします!『オクソード』の効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、相手モンスターをダメージを無視して破壊する!『ウリア』を破壊だ!」
オクソード:
ORU2→1
黄金の剣によって、『ウリア』は一刀両断される
「ぐぅ、『ウリア』が…」
「おぉ、青人が幻魔を倒した!」
「やったな!」
…これで、少しは戦力が削がれたはず
「カードを2枚伏せてターンを終了。頼んだよ、十代君!」
「おう、任せろ!」
青人&十代(青人):LP3000
フィールド:
【モンスター】
開魂石 オクソード:
☆5 ATK2000
【魔法・罠】
伏せカード2枚
反射期間の奇跡
手札:5枚
「俺のターン!幻魔にエクシーズ、みんなすげぇカードばっかでワクワクが止まらないぜ!こりゃあ、戦わないと損だな!」
そんな十代君は、心底楽しいという言葉がふさわしく見えた
…彼の強さの秘訣は、こういうところなのかな…
何事にも前向きで、怖がらなくて…
見ているこっちまで、笑えてきてしまう
「今度はお前が見ている番だぜ、青人!」
「うん!」
へへ、と笑って手札からカードを3枚取る
「魔法カード『融合』発動!出番だぜ、ヒーローたち!手札の『フェザーマン』と『スパークマン』を融合!いでよ、『E・HERO Great TORNADO』!」
E・HERO Great TORNADO:
★8 ATK2800
…風属性と『HERO』という素材の範囲が広い融合モンスター、その能力は1ターンではあるが、幻魔を倒せる能力を持っている
「『Great TORNADO』の効果発動!召喚に成功した時、相手のモンスターの攻撃力と守備力は全て半分になる!《ダウン・バースト》!」
ハモン:
ATK4000→2000
「ぬぉ、私の幻魔たちが…」
幻魔と言えど、風圧を受けたモンスターは攻撃力ダウンを余儀なくされる
…いけ、十代君!
「どんなに攻撃力が高くても、ヒーローの結束にはかなわないぜ!いけ、『Great TORNADO』!幻魔をぶっ飛ばせ!《スーパーセル》!」
「ぐおぉ!」
影丸:LP8000→7200
…よし、これで幻魔は倒れた
そして、わずかだがライフも削ることができた
「見たか金魚鉢、俺のヒーローたちの力を!カードを2枚セットして、ターンエンドだ!」
青人&十代(十代):LP3000
フィールド:
【モンスター】
開魂石 オクソード:
☆5 ATK2000
E・HERO Great TORNADO:
★8 ATK2800
【魔法・罠】
反射期間の奇跡
伏せカード4枚
手札:0枚
そう言った後、こちらに向けてニィっと笑いかける
…やっぱり流石は、十代君だ
「あいつら、幻魔を倒しやがった」
「いいぞ、十代、青人!」
「流石、私の教え子たちなノーネ!」
私たちが幻魔を葬ったことで、背中から様々な声援が聞こえる
…この人たちにとっては、私のことなど本当に些細なことなんだな…
そう思うと、心まで暖かくなる
「なるほどな、精霊を操る者、それから闇のカードを持つ者というだけのことはある。それでこそ、倒しがいがあると言うものよ!見せてやろう、幻魔の本当の力を!私のターン!」
…どうにか幻魔を倒したが、何をする気なのだろう…?
「墓地の『ウリア』の効果を発動!手札から罠カード1枚を墓地に送り、『ウリア』を復活させる!『現世と冥界の逆転』を墓地に送り、蘇れ!『神炎皇 ウリア』!」
神炎皇 ウリア:
★10 ATK0→7000
「倒した幻魔が復活した!?」
…いや、それだけじゃない、墓地の罠カードが増えたことで、さらにステータスがアップしている!
「フィールド魔法『失楽園』の効果で、新たにデッキからカードを2枚手札に加える!フフフ、驚くのはまだ早いぞ、魔法カード『早すぎた埋葬』を発動!ライフを800払うことで、墓地から『降雷皇 ハモン』を復活!」
降雷皇 ハモン:
★10 ATK4000
2体の幻魔が影丸理事長のフィールドに下り立つ
…こうも早くに幻魔が…
いや、驚いている場合ではない!
「永続罠『深紅石の同調時計(シンクロック)』!1ターンに1度、自分の『封魂石』の表示形式を変更することで、他のモンスター1体に同じ行動をとらせる!」
「フン、忘れたか?幻魔に罠は通用しないぞ!」
「いいえ、忘れてなどいません!『オクソード』と同じ行動をとらせるのは…」
開魂石 オクソード:
ATK2000→DEF2500
E・HERO Great TORNADO:
ATK2800→DEF2200
…『ウリア』には《トラップ・ディストラクション》がある…、あれの発動時には、こちらの罠の発動は許されない…、つまり今が最善のタイミングというわけだ
「なるほどな…、だが、お前のもう1枚の罠は破壊させてもらおう!《トラップ・ディストラクション》!」
再び『ウリア』の咆哮が、私の伏せていた罠カードを破壊する
…こちらのカードに狙いを付けるとは…
「ついでにその邪魔なモンスターには散ってもらおう!魔法カード『シールドクラッシュ』!守備表示の『オクソード』を破壊だ!」
…く、私のモンスターが…
「さぁて、バトルだ!ゆけ、『ハモン』!幻魔を葬った憎きヒーローを破壊するがいい!《失楽の霹靂》!」
「うぅ、やってくれるな」
…『ハモン』がモンスターを倒した、…ということは…
「『ハモン』がモンスターを破壊したことにより、1000ポイントのダメージを与える!今一度、幻魔の洗礼を受けよ!《地獄の贖罪》!」
「ぐあぁぁ!」
青人&十代:LP3000→2000
「十代君…!」
「へへ、大丈夫だ…。でも、こっちもタダでは終わらないぜ!罠カード『ヒーローシグナル』!自分のモンスターが破壊されたことで、デッキから『E・HERO』を1体特殊召喚する!来い、『クレイマン』!」
E・HERO クレイマン:
★4 DEF2000
十代君は満身創痍ながら、場を繋ぎとめている
「ほぅ、まだ耐えるか…。だが、こっちはそろそろのようだな…」
…そろそろ?一体何が…?
そう思った時、後ろからみんなの悲鳴のような声が聞こえ、十代君と一緒に後ろを向く
「デッキのモンスターたちが…」
「これは一体…」
「マンマミーア…」
デッキを見て、翔君、神楽坂君、クロノス先生たちの驚いている表情が見える
…デッキのモンスター…?
精霊を操る力、モンスター…まさか!
「ようやく気づきおったか…。その通りよ、今このデュエルの範囲外にあるモンスターから、私の幻魔たちが生気を奪っておるのだ!」
…バカな、モンスターが生命を吸収…?
「なんと恐ろしいカードだ…!モンスターの生命力を奪うとは…」
「だから危険視され、封印されたというわけか…」
影丸理事長の言葉に亮さんと三沢君は、恐れおののく
「だが、未だ幻魔を完全に操ることは叶っていない。この結界の中で、かろうじて繋ぎとめているに等しいのだ…。しかし、それを可能にするのが、遊城 十代の持つ精霊を操る力と、山白 青人の持つ多大な闇のエナジーなのだ!」
…闇の力だと…?
「そして、このデュエルに勝利し、それらの力を手に入れることで、掌握した幻魔の力を解き放ち、世界中のモンスターから生気を奪うのだ!そうして手に入れたきょうだいな力により、私は永遠の命を手に入れ、この地上で唯一の…うおおおおお!神となるっ!」
その瞬間、理事長の入っている生命維持装置のガラスが割れて、筋肉隆々の若い男が出てくる
…さっきまでとは感じが違う…、この人若返っている…?
「ふぅ…、この感触いつぶりか…。まずは不要なものを処分してやる。」
維持装置からデュエルディスクを取ると、それを一瞥した後に持ち上げる。次の瞬間、影丸理事長はそれを思いっきり投げ飛ばし、遠くの方でドガッシャーンという音と爆発音が聞こえた
…何という力…、これが幻魔によるものだというのか…?
「…気分爽快だ…。さて、待たせたな。デュエルの続きといこうか!」
唖然としているこちらに向かい合い、ターンを進める
「『ウリア』が自身の特殊効果で復活したターンに他のモンスターが存在する場合、攻撃はできない。カードを2枚伏せて、永続魔法『悪夢の蜃気楼』を発動!ターンエンドだ!そして、1ターンを経過したことにより、『早すぎた埋葬』の装備効果から『ハモン』は解き放たれ、完璧に復活を果たす!」
改めてフィールドを見る
先ほど倒した幻魔が復活し、しかもパワーアップまでしている
「見ろ、この圧倒的な幻魔の姿を!これでも、まだ戦うというのか」
…勝てるのか、幻魔に…?
影丸:LP6400
フィールド:
【モンスター】
神炎皇 ウリア:
★10 ATK7000
降雷皇 ハモン:
★10 ATK4000
【魔法・罠】
失楽園
早すぎた埋葬
悪夢の蜃気楼
伏せカード2枚
手札:0枚
青人&十代:LP2000
フィールド:
【モンスター】
E・HERO クレイマン:
★4 DEF2000
【魔法・罠】
反射期間の奇跡
深紅石の同調時計
伏せカード2枚
青人
手札:5枚
十代
手札:0枚
25話終わりです。
ついに、十代君と主人公が三幻魔ひきいる首謀者・影丸理事長と激突しました。
GX主人公の十代君と別世界から来た青人という、本来ならばありえない組み合わせでのデュエル。その中で、青人の正体が仲間たちに知られることとなります。しかし、それでも変わらない仲間たちの気持ちに、主人公は変化の兆しを見せ始めます。別世界の住人であるということで、心にできていた様々な壁による心情の変化を短い釈の中で描いていければと考えているところです。
それから、読者の皆様には随分とお待たせしてしまいました。人数が増えると、内容は難しくなりますね(この未熟者!)。言い訳しますと、ケータイのメモで下書きして編集→PCに移して推敲しているのですが、何度かPCに移す前に消えました。しかも、今回のは内容が長いので、自分の頭では覚えられないのです(もっといい方法ないかなー)。すみません…
こんな感じの行進なのに、読んでくださる方がいらして、とてもうれしいです。どうか、お目にかかる時は「ああ、なんか話進んでるな」みたいな感じで、何かの片手間にでも見ていただけると幸いです。
今回のお話は、もう一話続きます。しばしお待ちください。
それでは、また