SDガンダムバインド~聖獣神話~   作:狼の騎神ガロ

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どうもガロです!今回、牙狼と並行してこっちの作品を書いていきたいと思います!
ちなみに前に書いていた作品のリメイクとなります。

ところでみなさん、2009年あたりにガチャポンで展開していた、『SDガンダムバインド』という作品を知っているでしょうか?その作品に出てくる聖獣《マイソロジー》の力を継承した者達の戦いがこの作品となります!

それではどうぞ!


第一話 契約

全ては無から生まれる…それは、宇宙も同じである。

 

ある時、巨大な爆発“ビックバン”によって宇宙は誕生し、数億年に渡り拡大していき、たくさんの惑星が生まれた。そして、惑星が生まれると同時に、必ずと言っていいほど、ある生命体が誕生すると言われている。

 

“聖獣《マイソロジー》”…惑星の神とも言えるその存在は、互いに傷つけ合い、“崩壊の神話”をたどっていった…

 

 

 

そしていつしかその神々の神話は、“影”となって消えていった…

―――――

ある日、地球に住むすべての人間が、ある組織の宣戦布告を耳にした。

 

『この地球という惑星に住む人間のみなさん、初めまして。我々は、“マイシス”です。早速ですが、我々は、あなたがたに宣戦布告をしたいと思います。あなたがたが、これ以上地球を汚さないために、そして、正しき流れである“崩壊の神話”を完遂するために…』

 

その日を境に、世界中に“影無《エイム》”と呼ばれる怪物が現れ、人類を虐殺していった。

 

 

大神 影人(おおがみ かげと)、彼が住む街でも、マイシスの侵攻が行われていた。辺りは炎に包まれる中、影人は一人で走っていた。その背後には青と黒の怪物《影無 エルファーデ型》…その怪物はもう影人に近づきつつあった。

 

影人が死を覚悟したその時…

 

 

バシュン!バシュン!

 

 

エルファーデ型目掛けて光弾が放たれ、エルファーデ型は消滅した。影人が見上げると、神々しい人型の何かが、巨大な光の翼を広げ、破壊された街を見下ろしていた…

 

 

 

 

それから数年後…

 

 

 

 

 

 

―――――

ピッピッ、ピッピッ…

 

目覚まし時計のアラームが煩く響く、何の特徴もない平凡的な部屋。

 

「ん…もう朝か…」

 

布団に寝ていた焦げ茶色の少々ボサッとした髪の青年…影人は、気だるそうにアラームを止め、あくびをしながら大きく伸びる。

 

「ようやく起きた…おはよう、影人」

 

影人の視界に、黒髪で長髪の影人と同じ年くらいの寝間着を着た少女が映る。その少女は、影人の側でちょこんと座っていた。

倉敷 京香(くらしき きょうか)、今は亡き影人の父の知り合いの娘で、身内のいない影人は、京香のところに引き取られていた。影人にとって、彼女は姉でもあり、妹でもある。

 

「おはよう京香…って京香!?なんで俺の部屋に!?」

 

影人の目が一気に覚める。

 

「え〜?いいじゃん、影人のいけず…私達、家族みたいなものだよ?」

 

「いや、だからってあのな……とりあえず顔洗ってくる」

 

素早く立ち上がり、影人は部屋を出る。その様子を、京香は悪戯な笑みを浮かべながら見ていた。

――――

天望町という、日本で星が一番よく見えると街…そこに建つ、天文台のある『星見高校』という学校に影人たちは通っている。

昨日も、ある場所でマイシスの襲撃があったらしく、影人と京香が教室に入ると、その話で持ち切りの状態だった。夏が近いこともあってか、長袖のシャツを捲っている生徒が多かった。

 

「よっす、影人!見たか?あのマイシスのニュース」

 

影人よりも少し短髪の黒髪のクラスメイト、智樹が声をかける。

 

「あぁ…確かアルバが初運用されたんだっけか?」

 

昨日の襲撃の際、陸上自衛隊で開発されていた、対影無用パワードスーツ

“GSDF-MS P001 アルバ”

が運用され、世界で初めて被害者をゼロにしたという。

 

「これで少しは安心できるよね」

 

京香が安堵の表情を見せる。

 

「まぁそうかもな…これで、俺みたいな被害者が増えることは少なくなりそうだな」

 

「影人……」

 

影人もそれに釣られて微笑む。

 

「影人は強いな…」

 

対する京香は、俯いて悲しげな顔をする。

 

「いや、バカみたいに明るい人がいるから、それにつられたのかもな」

 

「そっか…って、それって私のこと!?」

 

納得した表情を見せたかと思えば、京香はすぐに驚く。

 

「さぁな、」

 

「グヌヌ…か〜げ〜と〜!」

 

「いや、別に京香のことじゃないって!」

 

「問答〜無用〜!」

 

「ハハ、お前ら本当に仲いいな」

 

京香は影人を捕まえようとする。しかし、長いこと一緒にいる影人にはお見通しで、それを素早く避け、その場を離れる。そしてその様子を見て智樹がニタニタと笑う。

 

これはなんてことのない“日常”…

 

 

 

 

 

 

しかしそんなものは簡単に崩れていった。

 

 

 

 

 

 

ガラスが割れ、そこから四、五体ほどの、青と黒のまるで竜人のような姿の異形、影無 エルファーデ型が降り立つ。

 

「キャァァァア!」

 

その教室にいた人々は逃げ惑う。叫び声が聞こえたからか、放送では、避難の指示が出されていた。

 

「ねぇ影人、私たちも!」

 

少し離れた場所にいる影人たちもそこから避難しようとする。

しかし、瞳と思わしきものを光らせたエルファーデ型の振るう拳によって、影人と京香は、それぞれ別の場所に飛ばされた。

 

京香は階段の近く…そして、

影人は扉を突き破り元の教室の中へ。

 

「ツッ……影人!」

 

足に痛みを感じながら、京香は影人の名を呼ぶが、さらに不幸なことが立て続けに起こる。

 

 

強固な防御用シャッターが降ろされていき、影人と京香を遮断していくのだ。

 

「影人…影人!」

 

立ち上がり、負傷した足を引きずりながら、京香は影人の元に向かおうとする。さらにシャッターは降りていき、影人の元にはエルファーデ型が迫っていた。

 

「…影人…」

 

「ハッ!?おい京香!危ないぞ!」

 

偶然戻ってきた智樹が京香に気付き、シャッターへと向かおうとしている京香を止める。

 

「やめてよ智樹……だって、影人が…影人が!」

 

「京香…」

 

智樹を見る京香の顔には、大粒の涙がこぼれていた。そして…

 

ガタン

 

シャッターは閉じ、京香と影人は遮断された。

 

「う…そ……ねぇ嘘だよね?影人…影人!ウウッ……うわぁぁあん!」

 

京香はしゃがみこみ、ただただ泣いていた…

――――

「……はぁ……京香は、無事に避難できそうだな…不幸中の幸いって言ったとこかな?」

 

影人はシャッターが閉じるのを見て安堵する。窓から飛び降りて避難しようかとも思ったが、周りにいるエルファーデ型を、そして窓にまで降ろされる強固なシャッターを見て、それは無理だろうと判断した。

 

(…俺、父さんたちのとこに行くんだな……天国って、どんなとこなんだろ…)

 

影人は死を覚悟した。しかし…

 

(でも、もっと生きたかったな…天宮祭に参加したかったし…宇宙関係の仕事もしてみたかったし…)

 

同時に、まだ生きていたいと願う自分もいた。すると……

 

 

 

 

 

『お前はどうしたい?』

 

 

 

 

「え?」

 

影人の頭の中に声が響くと、影人は、“自身の影に包まれ”、黒い球体となる…

―――――

気がつくと影人は、まるで満天の星空のような場所にいた。

 

『お前はどうしたい?ここで死ぬか、それとも、影の力を借りて、この状況を打破するか…』

 

再び声が響く。

 

「あんたは誰なんだ?」

 

影人は声に尋ねてみる。すると影人の目の前に白く、影人が数年前に逢ったそれとは違う神々しさを放つ人型の異形が現れた。

 

『我が名はガイアディア、アスヴェルの聖獣…お前達でいう、地球の守り神だ』

 

「地球の…守り神?だったら、マイシス側なんじゃないのか?やつらが言うには、人間は地球を汚してるって…」

 

ガイアディアは頷く。動く度、ガチャリという音が聴こえる。

 

『まぁ確かにそうだな…だが、お前には他の人間とは違う何かを感じる…お前なら、この惑星、いや、この宇宙をよりよく導けると思う。なればこそ、お前が望みさえすれば、力を貸そう』

 

「いやいや待ってくれよ、惑星とか宇宙とか、いきなりスケールがでかいって!」

 

影人はガイアディアの言葉に困惑する。

 

「でも…」

 

『ん?』

 

影人はガイアディアを見る。その目には、覚悟が見受けられた。

 

「あんたの力を使えばまだ生きられるって言うんだったら、力を貸してくれ!」

 

『よかろう…ではこれより我はお前の影だ!』

 

ガイアディアが光となって消えたかと思いきや、その空間は一気に弾けていく…

――――

『チェンジ、ガイアディア』

 

この音声と共に讃美歌のようなコーラスが響き、黒い球体が弾けると、影人がいた場所には、白で統一され、右手には剣、左手には槍と盾を持った白い騎士がいた。

 

 

 

地球の聖獣《マイソロジー》、ガイアディアである…

 

その最中、影人はまるで教室の映像を別の場所から見ているような錯覚をしていた。まるでガイアディアが巨大なロボットで、そのコクピットの中にいるような感覚に…さらに、ガイアディアの持つ槍と剣を自分も持っているという感覚もあった。

 

「どういうことだ?これ」

 

『お前がいる場所は“ニルヴェスタ”という空間だ…まぁ習うより慣れろだ、いわゆる自動操縦というものをさせてもらう!』

 

ガイアディアがこう宣言すると、影人の無意識で左手の槍を目の前のエルファーデ型に突きつけるような動作をする。すると今教室に存在しているガイアディアも同じ動作を見せる。

 

「なるほどそういうことか…なら!」

 

影人…いや、ガイアディアは一歩踏み込むと同時に左腕を思いっきり引き、それを一気に突く。

エルファーデ型は胸部の前で腕を交差し防御姿勢を取るが、それごとガイアディアの槍は目の前のエルファーデ型を貫き、エルファーデ型を消滅させた。

 

「え!?こんなに強いのか、聖獣って!?…これなら!」

 

ガイアディアは袈裟斬りで自身の横にいたエルファーデ型を切り裂く。するとエルファーデ型は少し遠ざかり手の平に隠された訪問から、ガトリングを放つ。ガイアディアは背中の翼を広げ飛び上がり、それを避けていく。そして槍をそのエルファーデ型に突きつける。

 

『とっておきを見せてやろう…』

 

「へ?」

 

空中から、ガイアディアは槍についている引き金を引く。すると、槍の先端から光弾が放たれ、ガトリングを放っていたエルファーデ型を破壊していく。

さらにそのまま、右手の剣に光を収束させていく。

 

『エクリプス・グレイズ!』

 

そのまま、ガイアディアは剣を思いっきり振り下ろし、その剣圧と共に光のエネルギーを飛ばしていく。エルファーデ型は、そのまま光に包まれ消滅していった。

―――――

その様子を真っ暗な空間で、見ている者がいた。

 

「ほぉ、アスヴェルの聖獣が覚醒しましたか…」

 

黒い異形は興味を示し、

 

「でもアスヴェルでしょ?あなたのお希望のカナンの聖獣はまだ覚醒してないよね…」

 

その様子を青い異形は呆れた様子で見ていて、

 

「ふん、まぁいい、聖獣と戦えるんならそれでいい」

 

赤い異形は拳を合わせていた。

 

「フフ…まぁいいじゃないですか…まぁ確かに“創造主”たるカナンの聖獣が目覚めてないのは残念ですが…“崩壊の神話”には、必要ですからね…」

―――――――

「はぁ、終わったのか?」

 

全てのエルファーデ型を片付け、ガイアディアは脱力をしていた。すると…

 

「初めまして、アスヴェルの聖獣…」

 

教室の黒板にヒビが入り、それが割れると、そこから紫の翼竜と、紫の異形が現れる。

 

「あんたもマイシスか?」

 

警戒してガイアディアは武器を構える。

 

「いえ、私はフォネク…つまり土星の聖獣を従える者、ジャスティスと申します……早速お願いなのですが…

 

 

 

 

 

 

私とともに、レジスタンスに来ていただけませんか?」




いかがでしょうか?今回は主人公である影人が覚醒!そして次回は、レジスタンスという組織に影人が案内されて…

次回をお楽しみに!感想お待ちしております!
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