俺はガープに連れられて、この島に上陸した。
結局、ここは
この平和な感じの島と、ドーン島の名称を聞いてそう思う。
「ここにある山に山賊の家があっての、そこに以前エースという子を預けたのじゃが、お主もそこに預けようと思っての」
「…山賊…?」
「ぶっはっは。 まぁ、そう怖がるな。 荒っぽいが、根は良い奴らじゃぞ」
笑いながら、一直線に山へと向かうガープ。
意外と歩くのが速くて、半分走りながらも、俺はガープについて行った。
△▼△▼△
コルボ山。
森の中に、ぽつんと経っている家の前に、今居る。
「おーいダダン! 居るんじゃろー?」
ガープが、扉が壊れそうな勢いでノックしながら、叫ぶ。 すると。
「が、ガープさん!」
いきなり扉が開くなり、この声が聞こえた。
頭のてっぺんから足の先まで。 まるで丸太みたいな体格をした、お世辞にも綺麗とは言えないおばさんが出てきた。
「おぉダダン。 久しぶりじゃの」
「久しぶり、じゃないですよ! 何ですかあのガキは! 毎日毎日どっか行ったり、あたしたちにすぐ口答えしたり…家もあたしたちもボロボロですよ! お願いだからもう連れ帰っておくれよ~!」
「まぁまぁそう言うな。 エースはどこじゃ!」
「今日もどっか行きましたよ……って、その子は!? まさか…」
「あ、そうそう。 今日から預かってもらいたいんじゃが…」
「えェ~~~!? 嫌ですよ! 何が悲しくてガキ二人の面倒を…」
「別に今からお主等を捕まえても良いんじゃがなぁ…」
「…!?」
「どうしようか…」
「分かりました! 受け取ります! 面倒見ますよ! それで良いんでしょ!」
ヤケクソになった感じで、ダダンが叫ぶ。
ガープは満足したようで、俺の背中を押した。
「さ、今日からここがお主の家じゃ」
…やっときた。 ここに。
たくさんの犠牲を作ってしまった…。 神様に会ったら、一回殴りたいな。
「本当はエースの方も見たかったのじゃが…そろそろ本部に帰らないといかん。 という訳で、後は頼んだぞ、ダダン」
「はぁ…分かりましたよガープさん」
溜め息を吐き、背中を見せて帰って行くガープを見送るダダン。 そして、ガープが見えなくなって暫く経つと、こっちを向いた。
「…さて、お前、名前なんてんだい?」
「ソイズ。 レイデルド=D=ソイズ」
「ソイズね。 くれぐれもお前は、エースみたいなクソガキになるんじゃないよ! これ以上あたしたちを苦しめないでおくれ」
「いや、そのエースって子が分からないんだけど…」
「とにかくうるさいガキンチョだよ! エースが帰ってきたら分かる」
「ふ~ん。 そっか。 じゃ待つよ!」
最初は追おうかなと考えたが、探す術がない。 見聞色の範囲そんなデカくないし。
△▼△▼△
なんだか子ども達が過ごす居間みたいな所に案内された俺は、夕飯までじっとしてろよ、と言うダダンの子分、ドグラに言われた通り、じっとしてることにした。
…それにしても、あのクソイラつく樹木男、ルン。 コロック=ルンだっけ? 本当にクソみたいなクソだったな。 あ、結局クソだ。
…じゃなくて、酸を纏って殴ったとき、あいつ溶けなかったよな…。 なんでだ? この世界に防御力なんて概念あったっけ? 特に鎧とか着てなかったし…。 防御に関連する技って言ったら…
というか説明してて思ったけど、これってただの気合いと根性じゃね?
……話が逸れた。 もし
となれば後は、武装色の覇気だな。
ん~、まだまだ修行しないとな~。 俺の能力が覇気使いに通用しないんじゃ、新世界辺りからはまずいんじゃないか? 原作でもそこら辺から覇気使いが多くなったし。
「おい、帰ったぞ」
と、ここで、むすっとした声が玄関から聞こえた。
お、遂に来たか?
部屋の扉を開いて、隙間から玄関を覗く。 すると玄関には、パイプを持ったエース(幼少期)が居た。 片手には、猪…かな? 動物が抱えられていた。
というかエース君、しっかり「ただいま」みたいな事言うんですね、てっきり何も言わないかと思ってましたよ。
その後、エースが持ってきた猪を使った、猪の焼き肉が夕食として出された。
エースは俺を見て何だか嫌そうにしている。 あ~、年上の設定にしといたら少し威張れたのにな~。 ちょっとしくったか。
…つーか猪の焼き肉超うめぇ。 現実の飯と比にならないぞなんだこりゃ。
そんな感じで、皆が「肉は渡さん!」みたいに睨み合いながら肉を取り合い、愉快な夕食は終わった。
その日は1日の疲れと、満腹で満足したこともあって、布団に転がってすぐ、眠りの世界にダイブ出来た。
やっぱ原作キャラ扱うの難しい…。