元現代人は転生海賊一味を作りたい   作:四つ葉

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5.そしてコルボ山へ

 東の海(イーストブルー) ドーン島。

 

 俺はガープに連れられて、この島に上陸した。

 

 結局、ここは東の海(イーストブルー)だったんだな。

 この平和な感じの島と、ドーン島の名称を聞いてそう思う。

 

「ここにある山に山賊の家があっての、そこに以前エースという子を預けたのじゃが、お主もそこに預けようと思っての」

「…山賊…?」

「ぶっはっは。 まぁ、そう怖がるな。 荒っぽいが、根は良い奴らじゃぞ」

 

 笑いながら、一直線に山へと向かうガープ。

 意外と歩くのが速くて、半分走りながらも、俺はガープについて行った。

 

△▼△▼△

 

 コルボ山。

 森の中に、ぽつんと経っている家の前に、今居る。

 

「おーいダダン! 居るんじゃろー?」

 

 ガープが、扉が壊れそうな勢いでノックしながら、叫ぶ。 すると。

 

「が、ガープさん!」

 

 いきなり扉が開くなり、この声が聞こえた。

 頭のてっぺんから足の先まで。 まるで丸太みたいな体格をした、お世辞にも綺麗とは言えないおばさんが出てきた。

 

「おぉダダン。 久しぶりじゃの」

「久しぶり、じゃないですよ! 何ですかあのガキは! 毎日毎日どっか行ったり、あたしたちにすぐ口答えしたり…家もあたしたちもボロボロですよ! お願いだからもう連れ帰っておくれよ~!」

「まぁまぁそう言うな。 エースはどこじゃ!」

「今日もどっか行きましたよ……って、その子は!? まさか…」

「あ、そうそう。 今日から預かってもらいたいんじゃが…」

「えェ~~~!? 嫌ですよ! 何が悲しくてガキ二人の面倒を…」

「別に今からお主等を捕まえても良いんじゃがなぁ…」

「…!?」

「どうしようか…」

「分かりました! 受け取ります! 面倒見ますよ! それで良いんでしょ!」

 ヤケクソになった感じで、ダダンが叫ぶ。

 ガープは満足したようで、俺の背中を押した。

 

「さ、今日からここがお主の家じゃ」

 

 …やっときた。 ここに。

 たくさんの犠牲を作ってしまった…。 神様に会ったら、一回殴りたいな。

 

「本当はエースの方も見たかったのじゃが…そろそろ本部に帰らないといかん。 という訳で、後は頼んだぞ、ダダン」

「はぁ…分かりましたよガープさん」

 

 溜め息を吐き、背中を見せて帰って行くガープを見送るダダン。 そして、ガープが見えなくなって暫く経つと、こっちを向いた。

 

「…さて、お前、名前なんてんだい?」

「ソイズ。 レイデルド=D=ソイズ」

「ソイズね。 くれぐれもお前は、エースみたいなクソガキになるんじゃないよ! これ以上あたしたちを苦しめないでおくれ」

「いや、そのエースって子が分からないんだけど…」

「とにかくうるさいガキンチョだよ! エースが帰ってきたら分かる」

「ふ~ん。 そっか。 じゃ待つよ!」

 

 最初は追おうかなと考えたが、探す術がない。 見聞色の範囲そんなデカくないし。

 

△▼△▼△

 

 なんだか子ども達が過ごす居間みたいな所に案内された俺は、夕飯までじっとしてろよ、と言うダダンの子分、ドグラに言われた通り、じっとしてることにした。

 …それにしても、あのクソイラつく樹木男、ルン。 コロック=ルンだっけ? 本当にクソみたいなクソだったな。 あ、結局クソだ。

 

 …じゃなくて、酸を纏って殴ったとき、あいつ溶けなかったよな…。 なんでだ? この世界に防御力なんて概念あったっけ? 特に鎧とか着てなかったし…。 防御に関連する技って言ったら…鉄塊(テッカイ)…とか?

 鉄塊(テッカイ)っつーのは、攻撃を受ける瞬間に身体を鉄みたいに硬くして攻撃を耐えるっていう六式の一つの技だ。

 というか説明してて思ったけど、これってただの気合いと根性じゃね?

 

 

 ……話が逸れた。 もし鉄塊(テッカイ)が酸が効かない理由だとしたら、矛盾点がある。 鉄塊(テッカイ)は、別に身体にバリアを張るわけじゃなくて、身体自体を硬くする技だ。 ぶっちゃけ酸に硬度は関係ない気がするけど…。

 となれば後は、武装色の覇気だな。 鉄塊(テッカイ)と変わらないような気もするけど確か、武装色の覇気は目に見えない鎧みたいなものを纏うやつだった気がする。 そうじゃなくても、それ以外考えられない。 あいつの能力に酸を無効化する能力は無さそうだし、多分俺の酸は武装色の覇気に弱いんだ。

 ん~、まだまだ修行しないとな~。 俺の能力が覇気使いに通用しないんじゃ、新世界辺りからはまずいんじゃないか? 原作でもそこら辺から覇気使いが多くなったし。

 

「おい、帰ったぞ」

 

 と、ここで、むすっとした声が玄関から聞こえた。

 お、遂に来たか?

 

 部屋の扉を開いて、隙間から玄関を覗く。 すると玄関には、パイプを持ったエース(幼少期)が居た。 片手には、猪…かな? 動物が抱えられていた。

 というかエース君、しっかり「ただいま」みたいな事言うんですね、てっきり何も言わないかと思ってましたよ。

 

 

 その後、エースが持ってきた猪を使った、猪の焼き肉が夕食として出された。

 エースは俺を見て何だか嫌そうにしている。 あ~、年上の設定にしといたら少し威張れたのにな~。 ちょっとしくったか。

 …つーか猪の焼き肉超うめぇ。 現実の飯と比にならないぞなんだこりゃ。

 

 そんな感じで、皆が「肉は渡さん!」みたいに睨み合いながら肉を取り合い、愉快な夕食は終わった。

 

 その日は1日の疲れと、満腹で満足したこともあって、布団に転がってすぐ、眠りの世界にダイブ出来た。




やっぱ原作キャラ扱うの難しい…。
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