狩人闘恋万華鏡〜迅竜の恋情と覇竜の傷跡〜   作:ドーントレス

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はい、どうも皆さんドーントレスです。

更新遅れてしまい、誠に申し訳ない。
なんか…こう…上手く表現出来なくて、他の上手い人の参考にしようとして読み始めたらはまってて…

言い訳です。本当申し訳ない。
今回からちょっとモンハンらしくなるかも⁉︎


第22話「とある古龍act1」

 

 

ボクノスガタハダレニモミエナイ。

 

ボクノケハイヲダレモカンジラレナイ。

 

ボクハイナイイラナイイミガナイ。

 

 

 

 

デモ、キヅイテ…

 

 

ボクハココニイルンダヨ。

 

sideハンゾウ

 

「っ⁉︎」

 

なんだ今の音は…爆発…?

いや、少しちげぇな…方角は…マツバのいる方か?

 

俺は簡易てきな見張り台から飛び降り、マツバの元へ向かった。

距離的にはそんなに離れてないからすぐに着いたが…俺はそこで奇妙なものを見た…

 

「…なぁにしてんだ?

最近流行りのエリアルスタイルの練習かぁ?」

 

「ち、違う!小生っぐはぁ‼︎誰かにっニュニャァ!!…こ、攻撃さ、れっ⁉︎ギャーーー‼︎」

 

マツバはそう言い残し夜の闇へと消えて、もとい飛んで行った。

しっかし、こんな夜中にエリアルジャンプの練習とは…大した努力家だよ…

さぁて、俺はもう寝るかn“ミツケタ‼︎”…っ!

 

声に反応した直後、俺の前の木々が倒れ、どこからともなく突風が巻き起こり、俺を跳ね飛ばす。

3m程下がったところで着地し、体制を整えると、続けて何かが来るのを感じ、左側に避け同時に横を通りすぎる『なにか』に手刀で一撃食らわせる…

えらく弾力のあるそれは俺の手刀の威力を殺しているように感じた。

 

刹那

 

「っ⁉︎うぐぁ‼︎」

 

背中を思い切りど突かれ、俺は前に飛ばされる。

そこでまたもや何もない場所に叩きつけられ止まる。

そして…俺はこいつの正体を知った。

奴は何もないところから現れ、攻撃出来る。間違いねぇ…そんな事できる奴はあいつ以外考えらんねぇからな…

 

しかし、俺の思想を読んだかのように奴は姿を見せた。

紫の体に長い首、目玉は飛び出しており両目ともそれぞればらばらに動かす奴の目は俺をしっかり見据えている。

 

俺の前に現れたこいつは【古龍『オオナズチ』】だった

 

だが、いや、だからこそ…理解出来ないところがある。

 

“ヤァ!コンバンワ!キミモボクトアソブノ?”

 

「お前さん…人語が話せるのか?」

 

オオナズチは不思議そうに首をちょいとかしげると、目をキョロキョロさせてから

 

“キミモ、オナジデショ?ナカマ。コリュウ。カタチハチガウケド、キミモ…?”

 

そう呟き、途中で遠くを見るように首をのばし尻尾を軽く振り始めた。

 

…何故だろうか…いつの間にか、俺はこいつを攻撃する気になれなくなっていた。

再びこちらを見るオオナズチ。

その目は、何かを訴えかけているような、俺の知らない何かを伝えようとしているような…そんな不思議な感覚に襲われる。

 

しかし

 

 

“ココニ…キソウダ。キミモハヤクカクレタホウガ、イイヨ。

…アイツハ…⁉︎コッチニ‼︎”

 

オオナズチは俺を舌で上手く絡め取り、自分の背中に乗せて羽音もたてず飛び上がる。

近くの大木の枝の上に掴まり、色を変化させ始めた。

 

刹那

 

“…キタ、イキトメテ”

 

「は?何がk「……ぐぉるるるる」…っ⁉︎」

 

俺は言われた通りではないが、息を飲み込む形で息を止める。

今まさに俺たちがいた場所に現れたそいつは口元に赤い稲妻を走らせる黒煙を蓄え、何かを…いや、俺たちを探しているようだった。

しばらく奴は辺りを見回し、そして地中へと姿を消した。

 

それからオオナズチは完全に気配が消えるまで待つと言って木の上に留まっていたが、俺はセニア達が襲われていないか気が気じゃなかった。

体感時間より短い時間の後、オオナズチは俺を乗せたまま地上に降り立ち、辺りを警戒する。

俺もしばらく奴の警戒する様子を見ていたが、やはり気になる事が多すぎる。

 

「なぁ、何故俺を助けた?」

 

オオナズチは片目だけでこちらを見て、またもや不思議そうに首をかしげる。

 

“キミモ、ナカマ。サッキソウイッタ、ヨ?”

 

「あぁ…えっと…俺は、一様人間なんだが…」

 

“キミモコリュウ。スベテノヒリュウノゲンテン。キミガイナケレバボクモココニハウマレナイ。”

 

なんだ?…話が全く噛み合わねぇ…

確かに俺は覇龍の加護を受けた古のうんたらかんたららしいが、別に俺自身が覇龍って訳じゃぁない。

なら、こいつは一体何を見て「ニンゲン…」?

 

“ニンゲン…アブナイ。スグチカク…アイツダ…アイツガ、ニンゲンヲネラッテル”

 

「っ⁉︎」

 

恐ろしい程の悪寒が走り、俺は走り出す。

これ迄にないくらい、全力で…

 

 

 

やがて夜が明けようと遠くの知らない山の端に光が灯り、世界に色味が増していく。

そんな中、息を切らし俺が辿り着いた先で見たものは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー粉々に粉砕された荷車とただ1人、その地に血溜まりをつくるセニアの姿だったーーー

 




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