ハンゾウ「よう。幻のハンターことハンゾウだぜぃ」
前書きが毎回筆者のくそうざい文で埋め尽くされているので、次回あたりから登場キャラ達にぶん投げることにします。
ハンゾウ「…は?じゃあ今回は?」
ドーントレス「ドロン‼︎」
ハンゾウ「……」
小生はハンターである。名前もある。名門マツバの次期当主で今はハンター稼業を営んでいる。
こちらは小生の相棒『ハンゾー』
「誰も、あんたの相棒になるだにゃんて言ってないニャ」
今回、小生の前に偶然現れて我が宿敵《覇王 ハンゾウ》の元へ導いてくれる頼もしい勇者である。
「あんのー…ご主人?」
いざ行かん!彼の地へ‼︎
我が宿敵《覇王 ハンゾウ》も心待ちにしているであろう。小生との再会、そして熱いヴァトルを‼︎
「十中八九覚えてないと思うニャ〜…あの人そういう人だし…」
さあ、共に参ろう‼︎決戦の地へ‼︎
「確かに強そうだけど…なんかめんどくさい人捕まえちゃったかもニャ…」
小生が火山まで到着した頃にはお天道様はほぼ真上に来ていた。小生はお日様が大好きなので今日も晴れてくれて、本当に嬉しい。
空に向けてGOODサインをバッチリと送る小生…間違いない。輝いている…
「駄目ニャこいつ…早くなんとかしないと」
ーー小生移動中ーー
「こ、これは…!」
小生が見たものは覇王と呼ばれた男の姿ではなく…活発に噴火を続ける火山から多量のモンスター達が逃げるように降りてくる姿であった。
「何が起こっているというのか⁉︎昨日の噴火は極小規模であったはず…しかし、これは…」
「中でニャにか起こっているようだニャ…見に行くかニャ?」
無論‼︎小生は微塵も臆してなどおらぬわ‼︎
「……足、震えすぎだニャ…」
おおっと、武者震いが過ぎたな‼︎
「なあに火山のモンスターなど、火力任せの能無しどもよ。これよりこの山に登る小生の姿に恐怖し、火山に引き返すモンスターの群衆が目に浮かぶわ‼︎」
小生はガブッとクーラードリンクを飲み干すといきり立つ火山に向かい、歩き…もとい走り出した。
「…なんかやな予感がするんだがニャ…」
「小生に続け‼︎小生のヴィクトリーロードをしっかとついてまいれ‼︎」
「…なんていうシリアスブレイカー…だニャ」
小生の前に道はなし!小生の後に道はできる‼︎
人々のために小生は命を燃やす。そう、己の意志で‼︎
「…僕…この人についていけるか不安になってきたニャ…」
ハンゾウside
ん〜…何でだろう…何で俺は縄で吊るされてるんだろう…
「…ローザ、この人で間違いないんだね」
「あ、あぁ…確かに情報どうりのアカム装備の大男だし、さっき自分で名乗ってたしね」
うーん…状況がつかめん…俺はこいつらを助けた筈なんだが…感謝こそ多少はされども、縛り上げられる道理はどこにもないと思うのだが…
「…よし、クエスト達成しに行こう」
「えっ…でもさ…」
「どうしたの?いつものローザらしくない…」
話を聞いててもわからんな…面白みにも欠けるしここらでちょっと聞いてみるか…
「おーい、あの「早く行こうよ‼︎大金は目の前だよ⁉︎」…は?」
大金?ナンノコッチャ…でも、ちょっとわかった気がする…わかりたくなかった気もするが…
「…わかったよ。じゃ「ちょい待ち、事情はよくわからんが、概要はなんとなくわかった…その上で一つ質問させてくれ」…だって」
「…何ですか?」
「そのクエストを出した奴の名前を教えてくれ」
「……」
ん〜…ミスったか?寝起きのとろんとした表情からは想像もできないような鋭い眼光で睨まれてるんだが…
「ローザ…答えてあげて」
「…『ハンゾー』ってやつからだよ」
「はぁ…やっぱりか」
それを聞いて俺の気が変わることは幸い…なかった
「じゃ、しょうがねぇ…か」
刹那、セニアとローザは目を見開き驚きを隠せなくなった。
ハンゾウが目の前に立っていた。
「なかなか良かったぜ?鳥竜種のしなやかで頑丈な鱗を縄に転用するとはな…あんた、なかなかいいセンスしてるな」
「…嘘、何で⁉︎絶対一人じゃ解けないようにしてたのに⁈」
「んぁ?んなもん…引きちぎったからに決まってんだろ」
「流石幻のハンター…人間離れしすぎでしょ」
二人とも冷静さを取り戻してきたか…武器を俺に向けてるあたりがそのようだな…
「どうする?やるかい?それとも…」
二人とも身構える。そんな二人の後ろから二人の肩に手を置いて
「俺に付き合うか?」
ハンゾウ「次回第6話‼︎『とある湿地での狩り』って後書きまでぶん投げるのかよ‼︎」
他の人も呼んでいいから…よろ‼︎ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
ハンゾウ「……感想…待ってます」