私は【茨木 華扇】仙人です。まだ、修行中の身ですが。
妖怪の山に屋敷を建て、数年が経ったある日、外で修行をしていると、池に何かが落ちた音がしました。何事かと屋敷に戻ると、入り口に誰かが立っていました。
見たこともない白い上着と黒いズボン。黒と茶色が混ざった奇抜な髪型の男性、泥棒かと思い、肩に手を置くとビクッと反応した。
恐る恐ると言う感じで、こちらを振り向きました。顔立ちは、普通な感じですね。両目で色が違うようですが、特殊な方なのでしょうか?
一応、何のようでいるのか聞くと、外来人でした。不思議な格好にも頷けます。
とても礼儀正しい言葉使いで、優しい雰囲気の方で、外の世界のことや、幻想郷にいる理由を教えてもらいました。
聞いてやはり、スキマ妖怪が関わっていた。外来人のほとんどは、彼女が連れてきたと言っても過言ではない。
しかも、外来人でありながら能力を持っている。スキマ妖怪が興味を持つのも頷ける。私も能力を持っているが、仙我は一体どんな能力を持っているのだろう。私も興味が湧いたから、あんな提案をしたんだと思う。
それから、私と仙我は一緒に暮らすこととなった。そして、あれから、一年。
仙我は相変わらず、私のことをさん付けで呼んでいる。尊敬の意を込めていると本人は言っていた。
尊敬してくれるのは嬉しいですが、もう少し軽い感じでもいいんですよ。一度そう言ったのですが、嫌ですと言われたことがある。仙我は変なところで強情だ。
しかし、今日は驚くことがあった。仙我が仙人の修行をさせて欲しいと言ってきた。最初は、断ろうと思ったのですが、強くなりたいと言う気持ちを踏みにじるのも、かわいそうであったし、何より・・・・・
「自分が華扇さんを守れるようになります!」
そう言ってくれたから、表情には出さなかったけど、心の中は、恥ずかしさで叫んでいました。本当にこの人は、私を困らせます。
それに、自分でも恥ずかしいのなら言わなければいいのに、あんなに顔を真っ赤にして、言われた方としては、とても嬉しいですけど・・・・・。
こんな煩悩まみれで修行を受けたら支障が出るかもしれません。とりあえず、修行は明日にし、今日は休む日にしました。
それにしても、仙我のご飯は本当に美味しいです。これが楽しみと言っても過言ではありません。さて、私も早く寝なければ
次の日の朝、日も昇らぬ真っ暗な闇の中、修行を始めようと思います。さきほど、仙我を起こしに行き、外で数分と待たずに出てきてくれました。
ああ、なんて偉いのでしょう。霊夢に見習って欲しい位です。修行はサボるし、時間も守らない。それに比べて仙我は、まじめで時間も守る。今度、霊夢のところに連れて行こう。
今日の修行は、精神統一と言ったが、流石に鬼畜すぎる内容だったかもしれない。日が昇るまでの間、ずっと動かずに精神を落ち着かせる修行。日が昇るまでって・・・・相当な時間ですね。
しかし、仙我さんはやり遂げました。集中が途切れることなく、私の合図があるまで、決して動きませんでした。弟子がいたら、こんな気持ちなのでしょうか?
私が褒めると、よほど嬉しいのか。頬が赤くなっていた。ほんとに可愛らしいです。
さて、朝食を食べた後は、どのような修行にしましょうか。それとも、実践にした方がいいのかしら?
ここは、一度実践の方がいいかもしれませんね。仙我は物覚えがいいので、あっているでしょう。
今日の午後の修行は、誰かにでも頼むことにしましょう。