探すどころか、確信犯の華扇様である。
計画通り・・・・・!
と、こう言う時に言うのでしょうか?うまい具合に仙我を花妖怪がいる花畑に落とすことができました。
わざと崩れやすい道を選んで正解でした。仙我には気づかれないほど低く浮いていたので、私は落ちませんでした。
正直、朝の私だったら、仙我を花妖怪のいる場所に落とすことはせずに、霊夢や魔理沙あたりに頼んでいただろう。
しかし、朝食を食べた直後、スキマ妖怪が私の前に現れた。何の用か問うと、仙我の能力について教え忘れたから、教えに来たらしい。一年経ってから来るあたりさすがですね。
それで、仙我の能力が何故、花妖怪との弾幕勝負になるのか。それは、仙我の能力が【あらゆることに適応する程度の能力】だからです。
イマイチ私も理解はできなかったが、スキマ妖怪の話だと、こういう感じらしい。
・事故にあっても死なないような体に適応する
・高いところから落ちても死なない体に適応する
・喧嘩になっても負けないような力と動体視力になる
このように、無意識に能力が発動すれば、仙我はどんな相手とも渡り合えることができるんです。すなわち、仙人の修行をしようと、それに適応した体に変わってしまうため、鍛えると言う概念が仙我にはない。
本人は、自分の能力を知らないから、使えこなせないけれど、今の状態でも発動させる方法はある。
それは、《死にたくない》と思うこと。すなわち、生存本能が働けば、仙我は無意識に能力を使うことができる。
だから、花妖怪のところへ落としたのです。彼女なら殺す気で仙我を襲うでしょう。でも、一応心配なので、見には行きます。
花畑の近くにある岩陰に隠れると、仙我が花妖怪に謝っていました。どうやら、花を潰してしまったご様子。これは、もうただじゃ済まない気がします。
花妖怪がにやりと笑うと、仙我の脇腹を傘で殴り岩壁に叩きつけた。内臓がやられてしまったのか仙我の口から血が垂れていた。これは、助けた方がいい気が・・・・彼女の傘に魔力が集中。大きな弾幕を作っていた。
これは、見過ごすわけには行きません。急いで助けないと・・・・・あれ?今誰か私の目の前を走った・・・・?
大きな爆発音とともに、花妖怪の弾幕が破壊された。何事かと伺うと、いつの間にか仙我の前に見たことない男性が立っていた。あれは、一体誰でしょう?
彼女の知り合いの様子で、言い合いをしていました。どうやら、仙我を助けてくれたようです。優しい方です。
彼は、その場から立ち去り、まるでいなかったように消えてしまった。どこに行ったのでしょう?
「なぁ、あんたがあいつの保護者か?」
「え?」
振り向くと、先ほどまで仙我の前にいた彼が後ろに立っていた。
「い、いつの間に!?」
「俺は桐月アルマ。あんたが、妖怪の山の仙人だな?霊夢からよく愚痴を聞いたぜ?」
「れ、霊夢と知り合いなのですか?」
「まあそんな感じ?あんたが山でこもってる時に、霊夢のところでお世話になってたからな」
この人、どうやら魔人のようですね。人間と魔族の気配が混じっています。しかも、相当強いみたいですね。こんなに強い人はなかなかいませんよ。
「そんで、あの仙我ってやつ幽香と弾幕勝負するらしいけど、止めなくていいのか?」
「ええ、自分の能力をよく知るための修行でもありますから」
「ふぅん。ま、忠告はしたぞ。あと、仙我に俺に会いたかったら地底に来いって言ってくれ、じゃね!」
そう言い残し、アルマはまた、消えていなくなった。本当に不思議な方ですね。おっと、それよりも仙我と花妖怪の弾幕勝負。見届けなくては・・・・・。