これはやりすぎだったと後悔しています。
仙我と花の妖怪である風見幽香を戦うように仕向けたわけですが、ここまでの戦いになるとは思っていませんでした。
仙我の能力が【あらゆるものに適応する程度の能力】だとはいえ、一瞬にして風見幽香と同レベルの強さを持つ体に適応するとは思いませんでした。
まあ、慣れないことで体が壊れてしまうことは目に見えていた。平均的な人間の肉体である仙我に風見幽香の力を無理矢理入れたようなものだ。
これが能力を持たない普通の人間であれば体が爆散するだろう。それほど仙我の能力はすごい。
けれど、無意識に能力を使ってしまうのをどうにかしないと仙我の体は負担に耐えられない。
やはり能力はちゃんと意識させるために教えなければいけませんね。今回のことでよく学びました。あのアルマと言う方の忠告もこれを見通してのことだったのでしょうか?
私も今日から頑張らないといけませんね。
「意気込んでいるところ悪いけど、あなたこの子の保護者?」
いつの間にか私の後ろに仙我を抱きかかえた風見幽香が立っていた。
「保護者・・・・と言うより同居人です」
「よく見たら山奥の仙人じゃない。意外ね人間と暮らしてるなんて、寂しくなってとうとう攫ったの?」
「仙人がそんなことしません。仙我は一年前に迷い込んだ外来人です」
冗談よ、と言いクスクスと笑っていた。この人がなにを考えているかわかりません。
仙我を優しく地面に降ろし優しく頭を撫でた。その光景に少しむかっとした自分が居ました。
「妬ましい?」
「だ、だれが!」
「嘘をついても無駄よ。私の友人と似た黒いオーラを出してたもの」
そんなもの出すわけ無いでしょう。私が仙我のことで嫉妬するわけがないです。ただの・・・・・師弟関係です。
「あなたがそんな風だと私がもらうわよ?」
「だ、ダメです!あっ・・・・・・」
クスクスと幽香が笑った。口をうっかり滑らせた華扇は顔を真っ赤に染め、湯気が出そうなくらいに熱を帯びていた。
そうですよ。仙我が他の人に取られるのは嫌です。だって、あんなにいい人は他には絶対にいません。相手のことをちゃんと見て、知って、考えて、そんなことは簡単にできる人はいない。
仙我は私にとって一番大切で失いたくない方です。
「へぇ、どこぞのバカに見習って欲しいぐらいね。あとさっきのは冗談よ?ボウヤは対象外」
「は、はぃぃ?」
「その子に伝えて?また遊びましょうって」
嬉しそうに傘をさして、クルクルと回しながら幽香は花畑へと姿を消した。
どっと疲れた・・・・・仙我のこともありますがあの風見幽香の言ったことのせいでもある。だから幻想郷の住人は苦手です。個性的すぎる。
仙我にはこのままでいて欲しいです。幻想郷によって毒されないことを祈るばかりです。
さあ、仙我を連れて家に戻りましょうか。
どうやって仙我のことを連れて帰ろう・・・・・・・