フリッグの舞踏会の会場である学院の大聖堂に主のルイズより先に会場入りした月渚は割烹着を改造したメイド服を着たまま、大聖堂の屋外のテラスに出ていたのであった。
「おまえさん、坊主だと思っていたが、嬢ちゃんだとはな それに着飾ったら誘いが殺到しそうだな」
「普通、気が付くけど、それと、ボクは社交ダンスも出来るけど」
「いや、見ただけじゃわかれねえよ‼ だろうな」
月渚はメイド服のままデルフリンガーを実体化させて手すりに建てかけて会話を楽しんでいたのであった。
しばらく会話をしていたら、
「ヴァリエール公爵が息女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢、のおなりぃいい」
「ほら、おまえさんもあの嬢ちゃんのとこいけねえと行けねえんじゃねえか?」
「そうだね、これでも姫の守り刀だもんね‼」
ルイズが会場入りしたことを衛兵らしき人物が告げたので愛刀のデルフリンガーに行くように言われた月渚はそのままの服装でルイズを出迎えに向かったのであった。
「月渚‼ すぐにご主人のとこへ来る‼」
「すいませんでした‼」
「まぁいいわよ、月渚、わたしと一緒に踊ってくれるかしら?」
「では、喜んでお受けいたします」
「スゴイ、あれが「ゼロ」の使い魔のなの、魔法で服を着替えた‼」
「あんた、遠くから見ると男にしか見えないわね」
やはり、数秒遅れただけで怒られてしまったがルイズは月渚の能力は学院の生徒以上の実力であることを知っている以上は咎めることはしなかった。
そしてダンスのパートナーとして月渚を指名したルイズは、月渚の服装を注意し、月渚はインテリジェントデバイスで背中に三日月の刺繍が施された燕尾服にリライズし直したのであった。
その光景を見たほかの学院の生徒は目が点になっていたのは言うまでもない。
そして月渚はルイズの前で土下座でダンスのパートナーを承諾したのであった。
「月渚、ダンスうまいのね、零歳なのに」
「それは猫の年齢ですよ、これでも十六歳です」
「ルイズ、変わってくださるかしら」
「アンタには渡さない‼」
「そう言えば、まだ契約がまだでしたね」
はじめとは思えないほどの社交ダンスの腕前を披露していた月渚にルイズは驚いていたのであった。
シュルケはルイズに変わって欲しいと言っていたがルイズが頑なに断ったのであった。
ふと月渚はルイズとは使い魔の契りを結んでいないことに気が付いたのであった。
「では、わたくし、星神月渚は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢に、この身のすべてを捧げることを」
「月渚、ちょっと‼ Σ(゚Д゚)‼」
「おお‼」
「これでルイズ姫との契りが完了しました‼」
「まさか、そっちから契約できるなんて、これからよろしくね、わたしの守り刀」
そして月渚は片膝を付いて、ルイズの目線の高さまで顔を持って行き、そしてルイズの唇を奪い、自身の左手に契約の証を刻まれたことを確認し、ルイズと使い魔の契約を完了させたのであった。