ルイズと月渚は身分を隠して街でアンリエッタからの依頼で情報収集にやってきたのだが、支給された金額では心もとないと感じていた所に如何にも怪しさ満点のオーラを放出していた女言葉で話す男性に声を掛けられて、月渚は見た瞬間にバイトのスカウトだと見破ったのだが、街どころこの世界では当てがない月渚はルイズと学院の生徒並びに親友のシエスタくらいしかいなかったので、二人はその男性の店に付いて行ったのであった。
「あら、どうしたの?」
「いや~この子達、冒険者なんだけど、路銀が少なくなったから、ここで働いてもらおうかと」
「そうなんだ、じゃあ、こっちに来て」
「はい‼」
「月渚とシエスタと同じ髪の色?」
女装した男性の店に着いたルイズと月渚は従業員であろう黒髪で胸はジュディスくらいはある少女にとある場所に連れて行かれたのであった。
「着替え終わったら、店に来てね」
「はい‼ 大丈夫ですね」
「うん、部屋を貸して貰えるだけいいわね、月渚はその服なのね」
「一応、龍美様の実家が喫茶店なのはご存知ですよね、そこのウェーターの服です」
「着替えたし、行くわよ‼」
取り敢えず寝床に案内されたルイズと月渚は早速店に出て欲しいと言われたので、月渚は龍姫が実家の手伝いで着ているウェーターの服に着替えて、愛刀「桜龍」とデルフリンガーは粒子化して装備して、ルイズはノースリーブの白のフリルが付いたメイド服に着替えたのであった。
着替え終わったので、二人は早速店に向かったのであった。
「さぁ~妖精さん達、お出迎えよ~」
「(風俗店ですか?)」
「(地球でここはそう呼ばれているのよね)」
店に着くなり開店の準備で扉の前で整列し、来店客を出迎えるのであった。
ルイズは龍美に実家がある地球に逆召喚された時に鳴流神家が喫茶店を経営していることを聞いていたのである程度の客の対応は出来るようになったのである。
月渚は学院ではルイズの使い魔兼メイド兼執事と言う肩書のゼロの守り刀である以上はこんなのは朝飯前のは言うまでない。
「それにしても、あの子、本当は貴族なんでしょ?」
「流石、シエスタの従妹のジェシカさん」
「知ってたのΣ(゚Д゚)‼ わたしとシエスタの関係」
「一応、シエスタとは親友ですから」
「あなたは良いとして、あの子、貴族の癖に、ホールの仕事も出るのね」
「お客様、ご注文は?」
裏に回ったウェーター姿の月渚に、黒髪で黄緑色のメイド服を着た少女のジェシカにルイズのことを聞かれて、月渚はジェシカがシエスタの従妹であることに気が付いたのであった。
月渚の洞察力に驚いたジェシカは月渚の手際の良さは置いておいて、貴族のルイズが気前よくお客の相手をしている事が気になってしょうがなかったのであった。
「いらっしゃいませ‼」
「あれ、ルイズの嬢ちゃんに、月渚ちゃん、路銀尽きたの?」
「あの人、知り合い?」
「以前、助けてもらって」
「後で青年達も来ると思うから、おっさんここで待ってるわ」
以前のルイズなら問答無用に魔法で器物破損をしていたのだが、鳴流神姉妹とエステルとリタ達に出会ってから自分中にあるものが変わり始めていたことに気が付いたのであろう、どのような客でも笑顔で注文を取り、厨房にオーダーを飛ばせるほどに仕事が出来るようになっていたのであった。
そこにレイヴンが店に入ってきたのでルイズと月渚は驚いてしまったが、レイヴンがユーリ達と待ちわせで来店したというので、二人は仕事に集中したのであった。