アルビオンで本来ならばトリスティン魔学院で合流することになっていたのだが、龍美が動いていることを考慮した結果、ルイズと月渚は午前中にアルビオンに向けて出発したのだが、流石、ルイズの悪友と言うべき間柄のシュルケとタバサはシルフィードに跨って、追いかけて来たので、月渚は誰もいないことを確認したところで、ロード・ドラゴンごとアルビオンに転送したのであった。
遅れてやってきたワルドは落ち込んでいたギーシュを連れていたのであった。
どうやらルイズがまだ六歳の頃に婚約を交わしていたことを知った三毛猫状態の月渚はワルドが12も離れた少女を嫁にすることに違和感を覚えてたので、主のルイズには内緒で上司でもある、鳴流神家にそのことを報告した所、反貴族団体「レコン・ギスタ」にワルドが所属しており、ウェールズ皇太子を暗殺する計画を企ていたのである。
地球が平日だったので龍姫達が学校に行っているので、龍美が、レイヴンに個人的に依頼し、ウェールズ皇太子を眠らせて、テルカ・リュミレースの下町の、
「ハンスクさん‼」
「なんじゃ、龍美の坊主か、すまん、ユーリは出かけておるんじゃ、と言うより、その必要はないようじゃな」
「爺さん、こいつ匿ってやってくれねえか? 一日だけで構わないからよ」
「(-_-)zzz」
「任せておけ、わしの家で構わんか?」
「感謝します‼」
自治会長をしているハンスクにウェールズ皇太子を匿って欲しいとお願いに行ったら、ハンスクはことの重大さを知って、自宅に匿うことにしたのであった。
「なるほど、つまり、命狙われてるんじゃったら、尚更、ここにいた方がいいじゃろう、なに、三日ほど匿ったら、ユーリの奴に送ってもらうから、安心せい‼」
「それじゃあ、頼みました‼」
ハンスクの自宅にウェールズ皇太子を運び入れた龍美達は事情をハンスクに説明したのである。
事情を知ったハンスクは快く承諾して、ユーリが戻って来たら送るように言い、龍美とレイヴンは解散したのである。
そして、結婚式当日の朝を迎えたのであった。
ウェールズ皇太子がいなくなったことは上層部で秘密にしているようで、ルイズは大きくなったとはいえ、純白のウェディングドレスに身を包んでおり、今まさに神父に近いのキスを捧げる瞬間だったのである。
だがその瞬間を見逃す月渚ではなかったのだから。
「お願いします」
「何だ‼ この花弁は‼」
「はしゃぎすたな、ワルド、そろそろ、舞台から降りてくれねえかな?」
「ボクとルイズの結婚を邪魔するのか」
「いい加減に白状した方がいいですよ。レコン・ギスタのワルドさん」
「レコン・ギスタ‼」
そう神父に化けていたのはユーリだったのである。
月渚の合図で着ていた神父服を脱ぎ捨て、いつもの胸元が開いた黒い衣服になって、愛刀のニバンボシをワルドに突きつけて、殺し文句を言ったのであった。
桜吹雪で会場にいたメンバーの資格を遮り人間状態に戻って、戦闘服に身を包み、デルフリンガーを持ち、ワルドに年貢の納め時だと言い放ったのであった。
この時、ルイズはワルドの術で操られていたのだが、
「誓いません‼」
「ルイズ‼ こうなったら、こうしてやる‼」
「何をするのかしら?」
「あれ?」
「悪いけど、この世界ではこれがないと、魔術は出来ないんだろ、ロリコン野郎‼」
流石に月渚に毎日、武術の手解きをしていたのが功を奏し、掛けられていた術を解いて、月渚がいつの間にか用意していた大きな布で、ルイズを隠した瞬間に、戦闘服を着たルイズが左腰に鞘付きの木刀を差していたのであった。
ワルドは後に退けなくなったので、魔法で此処に居るメンバーを殺すことにしたのだが、ルイズに目がいっている間に杖をラピードが奪い取って、恋龍がワルドの杖を手に持って、ジュディスが槍をワルドに突きつけたのであった。
だが、簡単に行くはずもなく、
「ドカ~ン‼」
「なるほど、この国を」
「早く逃げる‼」
「どこへ行こうって言うんだ‼」
いきなり、今いる聖堂に爆撃が飛んできたのであった。
このままでは只では済まないと判断したルイズ達はワルドとほったらかして避難したのであった。