トリスティン魔法学院に転入早々月渚が自分と同じ女であることがショックでその勢いで鼻血を出してその場で気絶してしまったティファニアをお姫様抱っこで抱えて医務室に月渚が運んでいる頃、学院の広場で男子生徒一同が訓練しているのだが、
「え~と、確か」
「初めまして、ボクは獅子神優華龍です。龍華とは同い年の兄妹ですから」
「鳴流神婭龍紗です」
「これはどうも、月渚はまだ仕事で手が離せないわよ」
「ちょっと、見学に来ただけですから」
「そこのキミ、一緒に訓練しないか?」
「ボクでよろしければ、喜んでお引き受けします」
どうやら地球では休日だったようでトリスティン魔法学院に見学しに来た龍華の同い年の姉妹の優華龍と、美龍飛の同い年の婭龍紗がお揃いの戦闘服姿で優華龍に至っては姉達の口癖が移ったのようでボクっ子になってしまったが、ルイズ達に自己紹介をして訓練を見学していたら、女好きのギーシュが優華龍に手合わせを申し込んでしまったのである。
一度、トリスティン魔法学院の生徒と手合せしたかった優華龍は愛用しているバスターソード形態の合体神機「閻龍丸」では訓練にならないので木刀を実体化して軽々と片手で持ち正眼の構えでギーシュとの訓練を開始したのであった。
「行くよ‼」
「では、手始めに、魔神剣‼」
「ちょっと(;゚Д゚)‼」
「スゴイ、オレにも教えて下さい‼」
「仕方ない、ではこれにて‼」
ギーシュは薔薇を剣に変化させて構えて袈裟斬りに斬りかかったのだが優華龍は牽制がてら斬撃を放ったことで魔神剣を教えてくれと殺到したので一緒に来た婭龍紗共に煙玉で逃走したのであった。
そして翌日の朝を迎えたのであった。
月渚は朝から木刀で素振りした後、割烹着に着替えて、主のルイズを起こして厨房で完成した料理を配膳並びに裏メニューの作成などとメイドとして働いているのである。
今日はティファニアが初めての学校での授業を受ける日であるがルイズは今日は授業がないようで部屋で久々の休日を楽しんでいたので月渚はそっとしておくことにしたのである。
だがない事も起きないと言う一日が来るはずもなく、
「これより、異端審問よ‼」
「あの野郎‼ 蒼破‼」
「見過ごせないよ‼ 魔神剣‼」
「え、誰ですか?」
「邪魔しないでよ‼ 平民の癖に‼」
ティファニアが腹を決めたようで自分がハーフエルフであることを公の場である教室で明かしたことで、昨日からティファニアを目の敵にしていた金髪ツインテールの女子生徒がたった一人に対して大勢で異端審問などと抜かし出した所にトリスティン魔法学院に龍美の仕事で同行していたユーリがニバンボシを抜刀して疾風の斬撃を放ち、それに続くように龍美も地を這う斬撃を女子生徒達とティファニアを割るように放ちティファニアを助けたことで女子生徒達を敵に回してしまったのだが、
「ハーフエルフってだけ殺すのか、てめぇらは 器がねぇだな‼」
「そこどきなさい‼」
「悪いけど、退くわけにはいきませんので‼ それと、これ以上の暴力行為をなさるのであれば、あなた方を全員逮捕しなければいけませんけど」
「月渚‼ どうした? こっちはたった3人だぜ‼」
「どこ行くのよ‼」
「往生際が悪いですよ、それと、これは破壊させていただきます‼」
種族が違うと言う理由で殺すと言いってしまった女子生徒はユーリが啖呵を切った瞬間に月渚がいつの間にか人間状態でデルフリンガーを抜刀して、友達を傷つけたことに怒りをさらけ出しており、その威圧に圧倒されたことで女子生徒の取り巻き達は恐れをなして逃げて行ったのである。
そして、主犯格の女子生徒は月渚に杖を取り上げられて目の前で一刀両断にされて気絶したのであった。
「月渚さん、みなさん、ありがとうございました、あ、申し遅れました、わたしはティファニアと申します」
「オレは凛々の明星ってギルドで働いている、ユーリ・ローウェル」
「どうして、わたしを助けてくれたんですか?」
「誰かを助けるのに、理由なんているかな?」
「ティファニア、取り敢えず学院長室に」
ティファニアは自分を助けてくれた龍美達に礼を申し上げてどうして助けたのかと質問したところ龍美は誰かを助けるのに理由はいらないと言ったのであった。
もちろん学院長室に呼び出されたので全員で学院長室に向かったのであった。