ロマリオ連合皇国のブリミル教の聖堂にお参りにやってきたルイズ達は取り敢えずヴィッートリオ教皇との謁見をしたのであった。
そこでいきなり告げられたことは何と、
「世界の命運を握っているのです」
「え‼」
世界の命運を握っていると爆弾発言に等しいことを言い出したので月渚以外が意表を突かれた顔をしていたが、しばらく間を置くために用意された部屋に向かったのであった。
「月渚、わたし」
「大丈夫です、いざとなったら、姫はボクがお守りします」
「月渚はわたしが守りますので‼」
「ありがとう、それと、シエスタ、アンタは自分でなんとかしないさい‼」
ルイズはいきなりのヴィッートリオ教皇の発言に困惑していたのだが、月渚はいつも通りにルイズの良き理解者である以上は主を守ると誓ったのであった。
シエスタも月渚を守ると左腰に差している黒目石の日本刀の鍔に親指を掛けて鯉口を斬って守ると言い出したのでルイズが自分の身でも守ってろといつものルイズに戻っていたのであった。
月渚は何か本当に起きるのかと気に留めていたのだが、それが起きるとは、
「シエスタ、姫をお願い‼」
「月渚‼」
「ミス・ヴェリエール、大丈夫です、月渚は誰の使い魔ですか?」
「そうだった」
何かに導かれるように脳裏に走った月渚は一瞬で割烹着から戦闘服に着替えて、シエスタにルイズの護衛を頼んで大聖堂に走って行ったのであった。
ルイズも後を追おうとしたがいつの間にか戦闘負服に着替えていたシエスタに阻まれて月渚の帰りを待つことにしたのであった。
「これは一体‼ 何があったんですか? 取り敢えず、万物に宿りし生命の息吹此処へ、リザレクション‼」
「ありがとう、実は」
「大体の検討は付いてますから、魔神剣‼」
「な‼」
大聖堂に到着した月渚は壁が破壊され中で争った痕跡を見つけて運よく生きていた兵士達を纏めて傷を治したのだが、月渚は持ち前の戦闘感で盗賊のメンバーがまだいることに気づき、態と隙を見せてデルフリンガーを抜刀して杖を掲げている賊一人の杖目掛けて斬撃を放って見事を粉砕したのであった。
「く‼」
「すいませんが、仲間の人数を教えてくれませんか?」
「誰が、何だ‼」
月渚に向かって魔法を放とうとしていた盗賊の正体は大柄で顔に赤い刺青を入れているマントを着た男で、月渚は抜刀したデルフリンガーを男に突きつけてメンバーの人数を吐かすことにしたのだが、やっぱり男は口を割らなかったので、月渚は強硬手段として妖術で男を操って、
「自分達は、元素の兄弟全員で四人です、それとアカデミーからとある使い魔の暗殺を依頼されました」
「ありがとうございました、では、お願いします」
「立て‼」
「とある使い魔の暗殺をアカデミーから引き受けているとなると、その使い魔は、ボク?」
吐かしたのだが、なんとアカデミーからとある使い魔を暗殺するようにと莫大な報酬で引き受けたようで、自らを元素の兄弟と言う集団とメンバーが自分を含めて四人いると答えたので用が済んだ月渚は念話で天界に連絡して呼び寄せていた治安部隊に男の身柄を引き渡して、自分がアカデミーから狙われていると気が付いたのであった。
「龍月様、アカデミーがどうやら動きだしたようです」
「やっぱり、そうだったか、こっちでも調査済みだよ‼」
「わかりました、そうか、みんな、元気にしてたんだ」
月渚は流石にハルゲキニアの技術では到底犯人が捕まらないので龍美ではなく龍月に応援を要請したところ、どうやら龍月達もアカデミーのことを調べていたようで本格的の調査はこっちですると言い通信を切ったのであった。
「どうやら、あの人は殿だったようですね」
月渚は大聖堂に安置されているはずの「始祖の円鏡」が無くなっていることに気が付いたのであった。
そして月渚はその足で主の下へと帰ったのであった。