龍姫がギーシュと言う貴族の男子生徒との決闘から数日が経ったのであった。
突如現れた龍姫のことを物腰の柔らかさと誰の対しても対等に扱い、そして片刃の剣を巧みに操り騎士のような堅苦しく剣術ではなく、まるで戦場を舞台に踊っている東方のメイジまたは、性別不明の剣士と言う異名でトリスティン魔法学院中に響き渡ったのであった。
「さてと、アンタは今日は留守番で構わないわよ、来ても、ずっと口しか動かさないし、仕事は平民の三十倍遅いから」
「でしたら、わたしの使い魔の契約を破棄してください‼」
今日はルイズはお出かけのようで、自身の使い魔のイストワールが小言を言って、もめ事を起こすので、反省の意味を込めて、留守番をさせることにしたのであった。
イストワールが使い魔の契約を破棄してほしいと申し出てきたが、ルイズは当分の間、龍美達が代わりの使い魔を用意してくれるまではイストワールにこの世界のやり方を叩き込んで、自分の視野の狭さを知ってもらうことにしたのであった。
そして、部屋を出たルイズはいつもの服を身の纏い、校門の前に向かったのであった。
「ルイズ、馬で街に行く気?」
「龍美がわたしの使い魔になってくれないから、こんなことになるんじゃない‼」
「ごめんね、ボクは妹の使い魔には喜んでなるけど、ルイズの使い魔は遠慮しておくよ、そうだ、代わりとして、召喚‼」
「龍美よ、わたしを呼んだか?」
「あああアンタの使い魔、これなの(;゚Д゚)」
「わたしは使い魔ではない、三龍神の内の一柱のアルティメットセイバーと言う、街の側に降ろした方が良いじゃろう、さあ、わたしの背に乗れ」
あたかも偶然を装った龍美が校門の前に現れて、ルイズが街に馬に乗って行くと言うので、突っ込みを入れていたら、ルイズに怒られてしまい、お詫びとして、美龍飛達の龍覇王の力を呼び起こした三龍神の一柱で天女のような羽衣を纏い、神々しい真紅の肉体を持ったアルティメットセイバーを何の躊躇もなくカードから召喚して、それを見たルイズは腰を抜かしていたのであった。
ルイズの使い魔発言に訂正を求めたアルティメットセイバーはこれからすることに感づいたようで、二人に背に乗るように指示を出して、城下町に向かったのであった。
ルイズの話では、街に行くのに馬で三時間も掛かると言うのであった。
今回は龍美がお詫びとして、凛々の明星に貸していたアルティメットセイバーを返してもらったので、街にまで行くためにかかる時間はたったの十分で済んでしまうのだった。