【完結】 艦隊これくしょん 艦娘たちに呼ばれた提督の話   作:しゅーがく

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どうも、今回初めて前書きに書かせていただきます。

初回から投稿を開始して一週間が経ちました。これまでにはUA7550、お気に入り117件もして頂きました。とても感謝しています。というか驚いてます。正直ここまでになるとは思ってなかったものですから......。

今回より、不定期更新となっております。毎日更新することは大変困難ですので、週に何話かが更新できればと思っております。

では、これからもよろしくお願いいたします。



第八話  提督の挨拶回り① 思いつき編

俺は今、非常に困っている。

何故なら、昼食を済ませて執務をしていると、金剛が執務室に入ってきて目の前で頬を膨らませて怒っているのだ。

 

「提督ぅー?どーいう事デース!」

 

何故金剛が怒っているかというと、白雪が建造された金剛を連れて執務室に来た時、俺は白雪から『建造では、金剛さんが進水です。』と言われ、すぐに第四艦隊の編成を始めてしまったからだ。

 

「いやぁ......すまない。これには深い訳があるんだ。」

 

「それは言い訳デス!......というか、提督が着任してる鎮守府に進水したんデスカ!?私っ!?」

 

驚き、アホ毛が頭上で跳ね上がる金剛に長門が溜息をついた。

 

「なぁ提督。金剛型ってのは皆こうなのか?」

 

俺はそれに静かに頷いた。そして金剛に応答する。

 

「そうだよ。俺は君が進水する約一か月前に着任したよ。」

 

「そうだったんデスカ!確率的には提督のいる鎮守府に着任できる事なんてありえないって言われてマシタので、私はすっごく幸運デース!」

 

そう言ってピョンピョン跳ねる金剛を見て、どうしたものかと考えていると金剛は急に跳ねるのをやめた。

 

「......ってぇ!私はそれが聞きたかったんじゃないデス!何故、あの時私を無視したのデスカ!」

 

「あー、回避出来なかった......。何故かと言うとだな、遠征を三艦隊編成にしたかったんだよ。」

 

俺はそう言って肘を付いた。

 

「まぁ、私が部屋に案内された時には妹たちは全員居ましカラネ。それデ?」

 

「今日、金剛の歓迎会をやるときに判ると思うぞ?」

 

俺がそう言って乾いた笑いをすると、不貞腐れた顔をしながら金剛が近づいてきた。

 

「ンー。何となく想像はついたネ。それで私を無視して艦隊編成をしたという事デース?」

 

「そうなるな。」

 

そう言うと金剛はニコリと笑った。

 

「なら、仕方ないデスネ。確証は得てないデスガ、提督の横に立ってる秘書艦と、ここに来る最中に正規空母の艤装がありマシタカラ。では、余り執務中の提督に迷惑をかけてしまうのもあれデスカラ、お暇しマス。」

 

そう言って金剛は執務室を出ていってしまった。

金剛が出て行って襲われた妙な違和感を俺は持っていた。俺の想像もとい、SSなんかで見てきた金剛みたいなキャラじゃなかったからだ。

 

「なぁ、長門。」

 

「ん?どうした。」

 

「金剛ってああいうキャラだったの?」

 

長門は俺にそう聞かれ、顎に手を置いたがすぐに答えた。

 

「演習なんかでは他の鎮守府の金剛を見かけたが、もっと騒がしい奴だったと思うぞ?」

 

俺は長門の騒がしいという言葉に苦笑いしたが、やっぱりそうだったみたいだ。どうやら、ウチに来た金剛は俺が感じたように変みたいだ。

 

「やっぱりそうか?俺は出会い頭に『ヘーイ提督ぅー!秘書艦を私にしてくだサーイ!』とか言われるのかと思ってた......。」

 

「提督、私も同じことを思っていた......。」

 

俺と長門は2人して頭を抱えた。その光景を報告書を出しに来た赤城が笑ったのは別のお話。

 

ーーーーー

 

ーーー

 

 

金剛の歓迎会は夕食にする事になっていた。

現時刻は夕食の午後6時半の30分前。俺はある事を考えていた。自分の歓迎会の時に出来なかった、所属する艦娘全員に会ってみようという事だ。

俺の歓迎会の時には最初に挨拶した直後に囲まれてそれを長門が吹き飛ばしてから(※第二話にはそんな描写ありません。)、時雨と夕立しか来ずに、殆ど第一艦隊のメンバーで飲み食いしていたようなものだったからだ。

今は秘書艦の長門も歓迎会の準備で執務室には居ない。俺一人だけだ。そこである事を思いつく。

 

「金剛の歓迎会に便乗して、全員と話してみよう!俺の歓迎会では第一艦隊のメンバーに囲まれててできなかったからな!」

 




自分の中での金剛のイメージがうまく表現できたと感じてます、はい(←自己満足)

次は出来上がってますが、火曜日の午後以降を検討しております。

ご意見ご感想お待ちしてます。

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