「国立魔法大学付属第一高校に受験の手続きしておいたから!」
俺が中学三年の頃、特に何をするでもなく平凡に生きそれなりに楽しんでこれから先も平凡に生きていくのかと思っていた頃、母さんからそう言われた。
「国立魔法大学付属第一高校・・・確か魔法師を育成する学校だったっけ?」
親たちの突発的な提案・・・というより強制は慣れたことなのでもはや驚きもせず母さんに背中を向けゲームを弄りながら返答する。
「そうそう!やっぱり友達のいる所に行った方がいいでしょ?」
母さんの言う友達と言うのは恐らくパーティーでよく会う人達の事だろう、中学にも友達はいるが、どちらかと言えばパーティーなどでよく合っている二人の方が仲が良い。
というよりは中学での俺は瞬間記憶に精神年齢の方もあってか周りよりも大人という感じがあり、接しづらいのかもしれないな。
「あー・・・ソレデイイヨー」
特に行きたくないとかそういう理由は無かったので、拒否はしない
「それじゃ、ガンバって!試験は明日だから!!」
母さんはそう言ってその場を去ろうとする。
へぇ明日かぁ・・・
「ッて!幾ら何でも唐突すぎるしッ!!」
「あははは・・・テヘペロ?」
母さんのまだ30代前半のテヘペロを見て、何故だか虚しくなってくる。
まああれだ・・・試験の方とかは別に問題ないだろ
「ちなみに実技もあるからー。確か響CAD使うのって苦手だったよね?」
「まぁ・・・そうなんだけどさ」
そうなのである。
CADを必要としない魔法の発動を神から貰い、寧ろCADがあると無駄に時間がかかってしまう。
「別に筆記だけでも満点取ればなんとかなるだろ、魔法使えないわけでもないんだから。」
「毎日ゲームしかしてないのに満点取るって言える自信がすごいと思うの。」
・・・仕方ないだろ、貰ったもんは有効活用しないとな。
「・・・まあいいわ、兎に角合格してくれば文句は無いからね。」
そう言って今度こそ俺の部屋から去って行った。
「明日は早そうだし・・・もう寝とくか。」
電気を消し、布団に入ると第一高校について考える。
確か原作で主人公達が通っている学校だった筈だ・・・
あれ?なんか学校襲われるとかいってなかったっけ?
・・・やべぇ、巻き込まれたりしない?大丈夫?大丈夫だよね?主人公が誰か一人の事しか考えてない人とか後の事とかどうでもいいとか無いよね?
・・・急に不安になってきたが、よく考えればあそこにはカツどんとマユミんがいるし俺が死ぬことはないよね・・・たぶん。
安心したのか疲れが体を襲い、俺は意識を失った。
試験から数日後、第二科生での合格通知が来たことは言うまでも無いだろう。