獣憑きの少年も異世界に来るそうですよ?   作:モグモグラ

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第4話

「‥‥なっ‥‥!?」

異常な現象に息を呑む。

「今一度名乗り直し、問おうかの。私は”白き夜の魔王”――――太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは、試練への”挑戦”か? それとも対等な”決闘”か?」

先程の巫山戯た雰囲気が嘘のような白夜叉に危険、と本能が警鐘を鳴らした。

三人も目の前で圧倒的差を見せつけられて勝ち目が無いと悟ったのか、少しためらった後、降参の言葉を口にした。

その代わり、白夜叉から”挑戦”としてギフトゲームを与えられた。

「ん? 今のは‥‥」

「何、今の鳴き声。初めて聞いた。」

鳥のような、獣のような両方混ざったような鳴き声に俺と耀は逸早く反応する。

「ふむ‥‥あやつか。おんしら四人を試すには打って付けかもしれんの。」

湖畔の向こうの山脈に白夜叉が手招きすると、体長五mはあるだろう獣が翼を広げて滑空しながら現れた。

鷲の翼と獅子の下半身を持つその獣は漫画や小説で見たグリフォンにソックリだった。

「グリフォン‥‥嘘、本物!?」

「凄いな。本物なのか?」

「フフン、如何にも。あやつこそ鳥の王にして獣の王。”力” ”知恵” ”勇気”の全てを備えた、ギフトゲームを代表する獣だ。」

白夜叉が手招きすると、グリフォンは白夜叉の元に降り立ち、頭を深く下げて礼を示した。

「さて、肝心の試練だがの。おんしら四人とこのグリフォンで ”力” ”知恵” ”勇気”の何れかにを比べ合い、背にまたがって湖畔を舞う事が出来ればクリア、という事にしようか。 」

ああ、結局俺も数に入ってんだね。

白夜叉が再びカードを取り出すと虚空から輝く羊皮紙が現れた。

白い指を走らせて白夜叉がその羊皮紙に記述した。

 

〈ギフトゲーム名 ”鷲獅子の手綱”

・プレイヤー一覧

逆廻十六夜

久遠飛鳥

春日部耀

風魔空

・クリア条件 グリフォンの背に跨り、湖畔を舞う。

・クリア方法 ”力” ”知恵” ”勇気”の何れかでグリフォンに認められる。

・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下で、ギフトゲームを開催します。

”サウザントアイズ” 印〉

 

「私がやる」

読み終えると同時に耀が立候補した。

その目はグリフォンを羨望の眼差しで見つめている。

俺も立候補したかったが先に取られたのでグリフォンを見つめるだけにしておく。

『お、お嬢‥‥大丈夫か? なんや獅子の旦那より遥かに怖そうやしデカいけど』

「大丈夫、問題ない。」

三毛猫の心配そうな言葉に自信げに応えた。

宝物を見つけた子供のような眼差しの耀に十六夜と飛鳥は苦笑いをもらしていた。

「OK、先手は譲ってやる。失敗するなよ。」

「気をつけてね、春日部さん。」

「うん。頑張る。」

頷いた耀に自分も声を掛けようと口を開く

「頑張ろう空。」

開く前に耀にそう言われた。

「え? 俺も?」

流れ的に耀が一人でやると思ってたから驚く。

「うん。」

頷かれた。‥‥まあグリフォンに乗ってみたいし良いかな?

「分かった。それじゃ、頑張ろうか。」

そう言い、グリフォンに近づく。

『!』

翼を広げかけたグリフォンは俺の方を見て驚いたように翼を畳んだ。

「‥‥?」

まじまじと見てくるグリフォンに訝しげな目を向ける。

『‥‥まさか、狐がいるとはな。』

「「狐?」」

耀と同時に聞き返す。

『‥‥そうか。まだか。』

一人で(一頭で)納得しないで説明して欲しい。

 

 

グリフォンとのギフトの取り決めは、俺と耀はグリフォンの背中に乗り山脈を時計回りに迂回しこの場所に戻るまで一人でも振り落とされてなければこっちの勝ち。それはグリフォンにとっては誇りを、名誉が失墜する。その誇りをかけるグリフォンに対し、俺達は命を懸ける。

この条件に黒ウサギと飛鳥が反対したが、十六夜と白夜叉がそれで押し切ったのでそれで決定した。

『乗るがいい、若き勇者達よ。鷲獅子の疾走に耐えられるか、その身で試してみよ。』

頭を下げて乗りやすいようにしてくれたので、その背に乗り込む。俺が前で耀が後ろだ。ジャンケンで決めた。(ルーは黒ウサギに預けた。)

「ほら。」

耀が乗るのに手を貸す。

「ありがとう。」

後ろに乗った耀は手を俺のへその前で組んだ。

(あれ? この姿勢は‥‥)

ふと浮かんだ考えを振り払う。

こ、これは、他に掴む場所が無いから仕方なくやっているんだろう。だから‥‥、決して、後ろから抱きついてるとかではない‥‥はず。

ってか、十六夜と飛鳥。お前らがニヤニヤしてる気配がしてるんだよ! 後で覚えてろ。特に十六夜。

「そ、それじゃあ。よろしく。」

「待って、その前に一言だけ。‥‥私、貴方の背中に跨るのが夢の一つだったんだ。」

耀がグリフォンにそう言うと、グリフォンは苦笑して翼を三度羽ばたかせる。

前傾姿勢をとったと思えば、薄明の空に飛び出した。

(‥‥翼は、動いてない。)

数十m上空でグリフォンの翼を見てみると羽ばたいたりなどはしていない。という事は、グリフォンは翼を推進力にして飛んではいなく、別の力で飛んでいるようだ。

(! ああなるほどね。)

少しして気づいた。

「凄い‥‥! 貴方は、空を踏みしめて走っている‥‥!!!」

鷲獅子の身体が空を疾走できるのは、風を操っているからだ。

少し考えれば思い至る。これ程の巨体なら体重も数tに及ぶだろう。となるとその体を飛ばすとなればこの翼では小さ過ぎる。

おそらく、本来の進化から外れた獣達、それが”幻獣”だろう。

『小僧と娘よ。もうすぐ山脈に差し掛かるが‥‥本当に良いのか? この速度で山脈に向かえば』

「うん。氷点下の風が更に冷たくなって、体感温度はマイナス数十度ってところかな。」

森林を超え、山脈をまたぐ前にグリフォンは少し速度を緩めた。

ここはただでさえ気温が低い。それに加えて疾風の如く駆けるグリフォンの背となると、気温、衝撃のダブルパンチを受ける。そんなもの人間には耐えられないだろうな。

つまり、この言葉はグリフォンからの最後通帳。グリフォンの良心から、降参をするなら今だと教えてくれている。

「構わないよ。そろそろ本気を出してくれないか? じゃないと、こっちが勝つ。」

グリフォンがまだ、本気を見せてないと分かってたので挑発をする。

『‥‥よかろう。小僧、娘、後悔するなよ!』

次の刹那、大気が揺らぐ。

彼方にあった山頂が瞬く間に近づく。

「‥‥っ。」

身体に掛かる衝撃を、気を抜けば一瞬で体がひしゃげてしまうかもしれない衝撃を耐える。

軽口を叩く余裕は無い。グリフォンに振り落とされないよう、全神経を集中させる。

そうして耐えていると、山脈を超えたようだ。冷風はやみ、後に残るのは距離だけだ。

勢いを殺さず湖畔の中央まで疾走するグリフォン。勝利が確定した。

そう考えた時、へその前で組まれていた耀の手が離れた。

「っ!」

突風に吹き飛ばされたように舞い上がる耀に手を伸ばそうとするが後少しで届かない。そしてその拍子に自分も手綱から手を離してしまった。

(‥‥ああ‥‥。ミスった。)

空中に投げ出されたまま、ポーチに手を入れる。

「《飛扇》」

御札を片手に呟く。

扇に変化した御札を使い周囲の空気を制御する。

「よっと‥‥。」

空気で作った足場に着地して耀の方に目を向ける。

「こういうのを杞憂って言うんだっけ?」

ふわふわと風を纏って浮かぶ耀に苦笑しながら緊急といえ使ってしまったことに軽く後悔。

 

 

地面に降りた俺はもちろん、さっきの事を問いただされた。

「陰陽術の改造版だよ。」

そう答え、扇を御札に戻す。

「さっきのは”飛扇”。簡単に言うと周りの風を操って足場とかに出来るやつだ。」

そう言って、それ以上の説明は放棄。

「それにしても不自然ではないか? 明らかに頭を下に落ちておったのに一瞬で立つとは。他に何か使っておらんのか?」

白夜叉の質問に応える。

「何も使ってないよ。ただ純粋な身体能力だよ。」

「いや、にしちゃあまるで忍者じゃねえか。」

「え? 忍者だけど?」

「「「「「え?」」」」」

そんなに驚く事?

「風魔は忍びの末裔。元々獣並の身体能力を持ってた俺に忍者の技術がマッチしてたから教えてもらった。」

それだけで足りなかった事は陰陽術を学ぶことで補った。

「‥‥風魔? おんし、風魔小太郎という名に覚えはあるか?」

「風魔一族の五代目頭領だろ? それが?」

いきなり聞いてきた白夜叉に首を傾げる。

「白夜叉様? 何かお心当たりがあるのですか?」

「黒ウサギ覚えていないのか? かつての”ノーネーム”を陰で支えた者。永夜と言えば分かるか?」

「ああ! あの方ですか! いつも覆面を着けていらした。」

んん? この会話だと白夜叉と黒ウサギは彼を知ってるのか?

「そうだ。本名を小太郎というあやつだ。」

「あれは偽名だったのですか?」

それには俺が応える。

「いや、本名であり偽名って感じだよ。忍びは成人すると名前を変えていたからな。」

今はわざわざ偲ぶ必要は無いから名を変えないけど。

「うむ。あやつは私にのみそれを教えた。考えの読めん輩だから意図は知らんが。」

へえー。あの人ってそうだったのか。書物じゃ分からなかったことだから新鮮だな。

「しかし、あの人もここに来たことがあったのか。」

「うむ。寡黙な男ではあったが誰よりも人情味のある奴だった。」

懐かしむような目で白夜叉は言った。

「そういうのは口外しちゃいけねえ物なんじゃないのか?」

「いや? 別に極意以外はOKだよ。‥‥まあ。拾われものの俺は知りすらしないけど。」

正当な風魔一族じゃない俺が知る必要のないことだ。

「拾われもの?」

後半のつぶやきを耀が拾って聞いてきた。他もどういうことだ?と目を向けてくる。

「拾われもの。文字通りの意味だ。九才くらいの頃に捨て子の俺を拾って面倒を見てくれたのが現頭領。」

隠すことじゃないのでそう応える。

「というと、親は」

「いない。知らない、の方が正しいかな? 物事ついたときは森で動物達と生活してたし。」

応えると全員顔を驚愕に染めていた。

「‥‥。それで、陰陽術の方は何処でだ?」

あまり触れない方が良いと判断したのか、十六夜は話題を変えた。

「陰陽術はつてで紹介して貰った陰陽師の人から教わったよ。俺にはあくまで非常時の手段として、だけどな。」

「便利そうなのに?」

「便利だからだよ。所かまわず使って騒ぎを起こしたら周りからは奇異の目を向けられるし最悪、化け物呼ばわりされて居場所をなくす。」

そう言うと、十六夜達は思う所があるみたいだ。たぶん、三人も自分の持ってる力で苦労した事があるんだろうな。

 

 

一段落ついてから、白夜叉が口を開く。

「とにかくこのゲームはおんしらの勝利だ。‥‥ところで、おんしらの持つギフトだが。それは先天性か?」

耀は首を横に振った。俺は首肯をする。

「違う。父さんに貰った木彫りのおかげで話せるようになった。」

「木彫り?」

首を傾げる白夜叉。

『お嬢の親父さんは彫刻家やっとります。親父さんの作品でワシらとお嬢は話せるんや。』

白夜叉に三毛猫が説明する。

「ほほう‥‥彫刻家の父か。よかったらその木彫りというのを見せてくれんか?」

頷いた耀は、丸い木彫り細工のペンダントを取り出して白夜叉に見せた。それが系統樹で、それを作り上げた耀の父親は凄いと興奮していた白夜叉が、そのペンダントを買い取ろうと言い、断られてしょんぼりしてた。

俺の方は聞かれたけど、物事ついたときには既に動物達と会話できてた。何故かはよくわからないと答えた。

そうしてから、ギフトの鑑定をしてもらう事になった。

「どれどれ‥‥ふむふむ‥‥うむ、四人とも素養が高いのは分かる。しかしこれではなんとも言えんな。おんしらは自分のギフトの力をどの程度に把握している?」

「企業秘密」

「右に同じ」

「じゃあ、左に同じく」

「以下同文」

「うおおおおい? いやまあ、仮にも対戦相手だったものにギフトを教えるのが怖いのは分かるが、それじゃ話が進まんだろうに」

「別に鑑定なんていらねえよ。人に値札貼られるのは趣味じゃない」

ハッキリと十六夜は拒絶を示し、俺らも頷く。

それに困ったように頭を掻いていた白夜叉は、何か閃いたのか、ニヤリと笑みを浮かべた。

「ふむ。何にせよ”主催者”として、星霊のはしくれとして、試練をクリアしたおんしらには”ギフト”を与えねばならん。チョイと贅沢な代物だが、コミュニティ復興の前祝いとしては丁度良かろう。」

白夜叉が柏手を打つと、目の前に輝くカードが現れた。

手に取って見てみると、スカイブルー色のカードにはこう書かれていた。

 

風魔空・ギフトネーム ”獣憑き(九尾)” ”陰陽師” ”空間作成” ”道具作成” ”解析者” ”解析不能”

 

横を見ると三人も同じような色違いのカードを手に取っていた。

「ギフトカード!」

「お中元?」

「お歳暮?」

「お年玉?」

「ポイントカード?」

「ち、違います! というかなんで皆さんそんなに息が合ってるのです!? このギフトカードは顕現しているギフトを収納できる超高価なカードですよ。耀さんの”生命の目録”だって収納可能で、それも好きな時に顕現できるのですよ!」

「つまり素敵アイテムってことでオッケーか?」

十六夜。さすがに適当すぎるぞ?

「だからなんで適当に聞き流すんですか? あーもうそうです、超素敵アイテムなんです!」

諦めないでよ、黒ウサギ。

「我らの双女神の紋のように、本来はコミュニティの名と旗印も記されるのだが、おんしらは”ノーネーム”だからの。少々味気ない絵になっているが、文句は黒ウサギに言ってくれ。」

「ふぅん‥‥もしかして水樹って奴も収納できるのか?」

十六夜がカードを水樹に向けると水樹は光の粒子になってカードに吸い込まれた。へえー、そうなるんだ。

「おお? 面白いな。もしかしてこのまま水を出せるのか?」

「出せるとも。ため「だ、駄目です! 水の無駄遣い反対!」」

黒ウサギに止められて舌打ちしていた。見たかったなぁ。

「そのギフトカードは、正式名称を”ラプラスの紙片”、即ち全知の一端だ。そこに刻まれるギフトネームとはおんしらの魂と繋がった”恩恵”の名称。鑑定は出来ずともそれを見れば大体のギフトの正体が分かるというもの。」

「へえ? じゃあ俺のはレアケースなわけだ?」

「‥‥俺も、かな?」

手を挙げつつ言って、白夜叉にカードを見せる。十六夜も同じように見せた。

「‥‥! ‥‥いや、そんな馬鹿な」

顔色を変えた白夜叉にカードを取り上げられた。

 

〜白夜叉side〜

 

「”正体不明”に”解析不能”だと‥‥? ありえん、全知である”ラプラスの紙片”がエラーを起こすはずなど」

つぶやいた白夜叉はそれとは別に、空の持つ一番上に書かれたギフトネームの考察をしていた。

(‥‥”獣憑き”は分かる。人に獣の魂が憑依したものだ。だが、九尾とは。何故こんなものが人の身に?)

目を空に向けると、空はギフトカードを取られたことに苦笑していた。

(この童は、捨て子と言っていたが‥‥それが関係しているのか?)

(”正体不明”もそうだが、”獣憑き”に”解析不能”といい、イレギュラーが多いな。)

 

〜sideアウト〜

 

白夜叉からギフトカードを返してもらい、三人とギフトカードを見せ合う。

「九尾って、九尾の狐だよな?」

「そうだと思う。」

答えながらなんとなく”解析者”というギフトが気になったのでどう使うのだろうかと首を傾げる。

「‥‥!」

すると、突如頭に使い方が浮かび上がった。

(‥‥”解析者”、物や人の能力を解析する。使用方法も分かる。)

使ってみると能力の詳細が分かった。他のギフトにも使ってみる。

(”獣憑き”、獣の魂が憑依した人間の総称。”人” ”獣人” ”獣”の三形態に変化可能。また、他種と対話が可能。

”陰陽師”、陰陽術を用いる者。

”空間作成”、空間を作り出す。

”道具作成”、道具を瞬時に作り出す。)

”解析不能”はただ、エラーと出ただけだった。だから解析不能なんだろうけど。

「空君?」

「‥‥。ん?」

名前を呼ばれて我に返る。

「大丈夫?」

「ああ。大丈夫だよ。”解析者”っていうギフトを使っただけだ。」

「それで、何か分かったのか?」

「使い方が分かったよ。 試しに何か使ってみようか?」

そう応えて、とりあえず”獣憑き”で獣人形態になってみる。

「‥‥っと。こんなものか。」

なんとなく、身体が軽くなった気がした。手を頭にやると、ピンと尖った耳があるのが確認できた。腰には黒色の九本の尻尾がある。

「へえ。本当に九尾だな。」

「凄いわね。」

「‥‥モフモフしたい。」

三者三様の感想が飛んできた。とりあえず耀。モフモフはやめてくれないかな?

「嗅覚と聴覚が強化されたかな? それに身体能力もか。」

獣人でこれなら獣形態ならもっと凄いのだろうか?

考えながら元に戻す戻る。耀が残念そうな顔をしてたがスルー。

”空間作成”は使ったことがあるから分かる。俺の持ってるポーチ内がそれで作った空間だから。

 

 

白夜叉と黒ウサギの話が終わって、俺らは店前に移動していた。(二人の話は獣人のときにちょっと聞こえたが‥‥。俺らのギフトに関してだった。)

最初は楽しげに話していた白夜叉だが、真剣な顔になった。

「今更だが、一つ聞かせてくれ。おんしらは自分達のコミュニティがどういう状況にあるか、よく理解しているか?」

「名前とか旗の事ならな。」

「ならそれを取り戻すために、”魔王”と戦わねばならんことも?」

「聞いてるぜ。」

「‥‥。では、おんしらは全てを承知の上で黒ウサギのコミュニティに加入するのだな?」

「そうよ。打倒魔王なんてカッコいいじゃない。」

カッコいいで済む事だろうか?

「”カッコいい”で済む話ではないのだがの‥‥全く、若さゆえのものなのか。無謀というか、勇敢というか、まあ、魔王がどういうものかはコミュニティに帰れば分かるだろ。それでも魔王と戦う事を望むというなら止めんが‥‥そこの娘二人。おんしらは確実に死ぬぞ。」

白夜叉が予言するように、飛鳥と耀に言った。俺と十六夜は死なないと白夜叉は考えてるのか。

それを回避するために色々なギフトゲームに挑んで力を付けるよう言われ、二人はそれに頷いた。

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