幻想郷で傘屋始めました。   作: 空乃

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ほのぼの系(嘘)です、腹筋は崩壊しない程度の笑いをとりたいと思います。


傘屋ができたよ、ペットも飼い始めたよ

「……うぅ、ん?ここ……何処だ?」

 

 

これが僕が幻想郷へ来て、初めての第一声だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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親切な巫女さんに人里まで送り届けられて、その後は人里を守っているっていう慧音さんに住むところを用意させてもらって……感謝しきれない程の事をしてもらった。

 

 

いつか恩返しができるように、僕は傘屋を始めた。

 

 

傘屋の理由?理由なんて無い、と言いたいけど実はある。実は僕にはある能力があり、それを使って傘を作れたんだ。

 

その能力はいくつか制限があり、それをクリアしないと使えない。その条件を満たしていたのが傘って訳だ。

 

というまぁ単純な理由、深い意味や理由は無いし何も傘にこだわる理由も無いけど、やっぱり僕は傘を作る事にした。

 

 

「……って理由なんだけど、納得してもらったかな?」

 

「えぇ、とっても面白かったわ……特に親切な巫女ってところが」

 

その何処に笑う要素があるんだ、不思議でありゃしない。この人はよく僕の店に来ては特注品の日傘を頼んでいく、良くいえばお得意様、悪くいえば変な人。

 

 

それが風見 幽香さんだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出会いは異常だった。

 

「~♪」

 

僕は鼻歌を歌いながら傘を製作中、その時は良かったんだ。だが次の瞬間からおかしかった。

 

「失礼」

 

「ゑ?」

 

突然声が聞こえたと思ったら店の一部の天井が崩れ落ち、店内は煙に覆われた。

 

「ごっほぁ!けほっ……、えぇぇぇぇ!?」

 

「この店の店主は?」

 

煙から出てきたのは幽香さん、まだその事を知らない僕は……

 

「あ、ハイ僕です」

 

「新しい日傘を作ってもらえるかしら?」

 

「その前にダイナミック入店のお陰で店内が滅茶苦茶なんですけど、弁償代込みなら引き受けますよ」

 

引き受けてしまった。

 

 

僕が幽香さんに作らされる日傘は普通の日傘じゃない、特注品の日傘だ。重さ60kg、防弾、耐熱性etc……、どう考えても振り回す気だよねこれ。

 

僕の能力で作るとなると、かなりの疲労と引き換えに完成する代物。正直言ってかなり迷惑、出来れば作りたくない。でも作らなきゃ収入が入らない、結構入るんだよなアレ。

 

だから渋々作る羽目になっている、まぁ自業自得ですわな。金に目が眩んだんですよ、まったく……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で?できたのかしら?」

 

「あぁ、もう今日は閉店かな。傘は作れないや」

 

幽香さんの特注品を作ると僕の能力はすぐにガス欠を起こす、やはり素材や仕組み、材料などが違うとかなりの疲労を感じてヘトヘトになるんだな……。

 

「……もう、傘は壊さないで欲しいかな」

 

「あら、収入が減っても良いの?」

 

そっか、僕も馬鹿だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幽香さん=収入源 じゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「拾ってください」

 

「……え?」

 

道端にダンボールとその中に犬耳だろうか、全体的に白い印象の妖怪がちょこんと入っており、僕に声をかけた。

 

「えーと……、もう一回良いかな?聞き間違いかもしれないし」

 

「拾ってください」

 

「ごめん、生活厳しいから無理」

 

「露骨な理由だ!?」

 

ごめん、自分一人でもやっとなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ、狭いけど上がりなよ」

 

「お、お邪魔します……」

 

あの後、突然雨が降ってきて仕方なくこの椛って子を、家に上げてあげた。まぁ翌日にはポイする気ですけど、本格的に生活厳しいから……。

 

「今日はここで寝ていいから、毛布はここに置いておくね」

 

そう言って僕は、椛の傍に毛布を置く。

 

「寝込みを襲わないで下さいね?」

 

「雨の日に外へ追い出すのは忍びないけど、仕方ないか……」

 

「ごめんなさい、襲ってください」

 

いや、犯罪だよねそれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

 

起床そうそう椛がニヤニヤした顔で話しかけてきた。

 

 

 

「昨日はお楽しみでしたね……」

 

「この特注品の傘、60kgあるんだよ。試しに振り回して良いかな?」

 

「ごめんなさい、静かな夜でした」

 

コイツ……、とりあえず元いた場所に戻しておくか。いつか拾われるだろうし、仲間が回収しにくるかもだし。

 

「あ、あの!」

 

「ん?何か?」

 

「拾ってください!」

 

「無理」

 

「じゃあ、結婚してください!」

 

「嫌だ」

 

「せ、切腹しますよ!?」

 

「ご勝手に」

 

椛は小さくうずくまり、泣きながら僕を呪っているで

あろう。ブツブツとこちらを涙目で睨んでいる、面倒臭い。

 

「お、おい……店の前で……」

 

「わ、私……動きませんから、ブツブツ……」

 

コイツ……めんどくせぇぇー……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕方無いのでこの白狼天狗、犬パシr……失礼。犬走 椛を飼う事にした、餌代は少し不安だが何とかするしか無い。このままじゃ商売にならないからね、まったくもって面倒臭い。

 

「はぁ……、これからどうなるんだろ。僕の人生……」

 

「なんとかなりますって!がんばってくだs」

 

「あ、手が滑った」

 

椛の頭に重さ60kgの日傘を叩きつける。

 

「それ……滑ってな……い……」

 

 

 

うん、スッキリした。頭から血が出てるけど大丈夫だろ、妖怪だしすぐ治ってまた五月蝿くなる。はぁ……迷惑なペットが増えたな……。

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