幻想郷で傘屋始めました。   作: 空乃

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作者もロリコンだった。└( ・´ー・`)┘


傘屋さんはロリコンだった。

皆さんおはラッキー、今日も元気に傘屋やってくよー。

 

 

 

 

 

 

 

……すんません、空元気です。昨日徹夜で幽香さんの日傘を修理して気力がありません、えぇ……助けてください。

 

 

 

 

 

 

 

「オフトゥンにインしてりゃ治るかな」モゾモゾ

 

「そうですね……」モゾモゾ

 

一緒にオフトゥンの中に潜り込もうとしている椛を、日傘でぶっ叩く。悲鳴を上げながら頭を抑え、走り回る姿は実に滑稽だったが疲れているせいか笑えない。

 

「はぁ……ねむ……」

 

オフトゥンは心地よい温度で僕を迎えてくれた。目を瞑ると意識は完全に無くなりそうになる、……がバタバタと走り回るどこぞの馬鹿が僕の安眠を邪魔する。

 

「走り回るな!」

 

「痛いの痛いの飛んでけー!して下さい!」

 

「断るッ!」

 

「アイエーッ!?コトワル!?ナンデ!?」

 

まったく五月蝿いなぁ……、これでも喰らって大人しくしてろ!

椛の頭へ全重量をかけた日傘のオーバースイングを喰らわせる、勿論椛は避けられずにクリティカルヒット。ベキッとか嫌な音が聞こえた気がするが、そんな事はどうでも良い、気絶した椛を横目に僕は睡眠を開始した。

 

「おやすも……」

 

「アィェー……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ここどこ?」

 

オフトゥンと僕は見慣れない西洋風の建物の中にいた、下にはレッドカーペット、そこにオフトゥンを被った男が一人……僕は変態か。

 

「あ、起きたー!」

 

後ろ……!?気配が全く感じられ無かった、それ以前に周囲を一通り見回したはずなのに……なぜだ!?何故そこに幼女がおるのだ。なんか閉じた目みたいなのが絡み付いてるけどキニシナイ……。

 

「……ジュル」

 

「よだ……れ?」

 

「いや、汗が凄くてね……ここは何処かな?僕はさっきまで自分の店で寝てた筈なんだけど」

 

うん……幼女は恋愛対象では無い、それは自覚している。ていうかなんでここに僕はオフトゥンと共に移動していたのであろう、それだけが分からない……謎だ。

 

「うー……お姉ちゃんに頼まれて持ってきただけだよー、お姉ちゃんのペットにされちゃうんじゃないかな?」

 

「それではごきげんよう!」

 

オフトゥンを抱えてダッシュでその幼女から逃げる、ヤヴァイ……何がヤヴァイっていうと何もかもがヤヴァイ。このままじゃ死んじゃうってほどヤヴァイ、幻想郷ってホントは怖いんだな〜(他人事

 

「旦那〜、逃げないでくださいよぉ〜」

 

「君か……!」

 

ダッシュで逃げていると腕を捕まれ、そのまま抱きつかれる様な形で捕縛されてしまった。僕を捕まえたのはお燐さんだった、猫又の妖怪なので人間である僕では太刀打ち出来ず、抵抗も虚しく捕まってしまった。

 

「くそ……っ」

 

「やれやれ……往生際が悪いですよ旦那ぁ、さとり様から逃げられるとでも思っているんですか?」

 

「妖怪と鬼ごっこするつもりは無いよー、ただお家に帰りたいだけ……」

 

正直この状況、絶望的過ぎて泣きそう。

いやいや……泣いてどうにか出来る問題じゃない、落ち着け……こういう時こそ素数を数えろ。

 

「1……3……5……7……9……11……」

 

「それ奇数だよ」

 

オーマイガッ!奇数じゃねぇか!マジで奇数じゃねぇか!コレェ!?一度やってみたかったのに……失敗しちゃったじゃんか、尚更泣きたくなったよ!

するとコツコツと足音が聞こえてくる、誰だ……?まさか……人体収集が趣味の変態妖怪か?それとも僕を非常食にしようとしているただの妖怪か?それとも……

 

「貴方をペットにしようとしている、普通のさとり妖怪ですよ」

 

幼女……妖怪が来た。

 

「好きです付き合ってください」

 

「ロリコンの方は帰ってください」

 

こうして、僕の爆弾発言によりさとり妖怪達から解放された。さとりさんからは軽蔑と嫌悪の眼差しで見られることなったが、妹のこいしは人里まで送ってくれるほど懐いていた?と思う……多分。

まぁ、ペットにされるよりはマシと思わなくては……まだ恩を返してないし、幽香さんやあの子もまた来るかも知れないしね。まだまだ傘屋を続けなくては!

 

 

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

―――後日、こいしが家に住み着いた。

 

 

「ご、ご主人!追い払いましょう!」

 

「そうだな、よし椛……荷物をまとめて出ていけ」

 

「まさかの私っ!?」

 

だってそうしないと食費とかギリギリだし、そもそも椛っていつから住んでる事になってんだよ、いい加減妖怪の山にある里へ帰ってくれないかな。

それに幼女の方が食費安く住みそうだし、可愛いし、椛みたいにバタバタと家で騒がなくて外に行ってそうだし、可愛いし……あれ、僕今可愛いしって二回言ったよね……?

 

「と・に・か・く!私はこの家から出ませんよ!」

 

「こいしも!」

 

「……拒否権無いんですか?」

 

「「無い!」」

 

息ぴったりで無いと言われてしまった、どうやら拒否権は僕には無いみたいです。今の傘屋じゃ食費とかで賄えないんだよね……、ハァ……朝何か仕事やろうかな、なんかの配達仕事とか……さ。

まぁ僕も男だし、何とかしよう……あれ、僕何してんだろうと思ったら負けだと思え。明日から忙しくなるな……、さっさと飯食って寝るか。

 

 

 

その日は、目茶苦茶寝た。

 

 

 

 

 

 

そのまた後日、地霊殿から段ボール箱が送られてきた。中には肉や野菜等の食材が入っており、備え付けの手紙には……

 

 

 

 

貴方の収入と家庭状況を見る限り、とてもこいしを賄える思えません。ですので仕送りをさせて頂きます、これで何とかしてください、一ヶ月に一回送っときます……お燐が。

 

 

 

 

P.S.

 

こいしに手を出したら殺します、まずは貴方の脳髄を引きずり出します、全部です。次に頭を切り取りミキサーで骨ごと擂り潰します、ドロドロのジュース状になったら……

以下グロい殺害……僕の料理方法が永遠と書き綴られていたので省略。

 

 

と、とにかく……傘屋は続けられそうです、よかったよかった……。




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