幻想郷で傘屋始めました。 作: 空乃
「ロードローラーだッ!!」
いきなり電車が出てきて椛を吹っ飛ばす、電車の中部車両の上にある人が座っているのに気付き、僕は驚きを隠せなかった。……にしても、ロードローラーじゃないじゃんか。
「八雲……紫さんですよね?」
「えぇ、貴方に用があってね……犬には消えてもらったわ」
それにしても、電車は酷い。アンタ……スキマとかいうの使えた筈だろ、あれで椛を落とすくらいで良かったんじゃないのか?
あの速度と言い、妖怪でなければ間違いなく死んでたぞ。
「というか僕に用?非力で貧弱で、一人では何も出来ない様なただの一般ピーポーに?」
「……言ってて虚しくない?」
全部本当の事だから相当心にキテます、どうして僕なんかがこの世界で生き残れてるんだろう……。あれ、目から汗が……。
「グスッ……」
「泣いてるっ!?」
「ほら、とりあえず涙拭いて」
マジ泣きしたのっていつ以来だっけ……、涙を拭きながらそんなことを思い浮かべる。
あれは小学校高学年の冬、当時野球のクラブに入っていた友達に雪玉を投げられ、出血した時だっけなぁ……。あの雪玉の硬さと言ったら氷や石を上回っていた、朝から下校の時まで雪をかき集め圧縮する作業を繰り返し、そして野球少年に託し投げる事によって起きた大惨事。
その後の僕は病院で目を覚まし、事の全容を知った。それに関わった友達は病院まで来てくれて謝り、おそらく僕にだろうか知らないが、ワインを一本置いていった。
「あれ、そういやなんで泣いてるんだっけ?」
「もしかして記憶容量が少ないっ!?」
―――
傘屋さん ステータス
強さE
素早さB
賢さC
運A
家事EX
記憶容量D←New!
なんてこった、いつの間にかステータス更新が行われているではないか。
にしても強さEって何!?これでも外の世界では強い方だよ!?……え?幻想郷基準?常識に囚われない審議の結果?なら納得。
「……で、話ってなんです?」
「ようやく本題ね……、長かったわよ」
「めっちゃ申し訳」
本題というのはいつも紫さんが使っている日傘の修理、ついでに耐久力を上げて欲しいとの無茶振り、あんたも幽香さんと同じく傘を武器にするのか!?もう止めてぇ!修理するこっちのライフがゼロよ!!
「明日まで急ぎで頼むわ」
「どうやら貴女は僕を過労死させたいようだ」
「死なない程度によ」
そう言って真ん中からへし折られた傘を渡された。
これまた随分と……、物が可愛そうだとは思わないのか。そう思いたいほど、無慈悲にへし折られていた。
「さて、夕暮れ時になりそうだし……椛置いて帰ろうか」
僕は帰路を辿る、あったかハイムが待ってるから。
短い……?気のせいだ。
いや、最近忙しいのですよ。主にfate/Goで(嘘ですテストですよ。……あれ、身体が燃えてきてる……)
閲覧ありがとうございます。
清姫(fate)可愛い。