時系列は冥王星宙域から地球艦隊が撤退を開始した頃まで遡る。
ー地球防衛軍総司令部ー
総司令部では先程確認された飛行物体の正体を確認する為に火星にいる観測員に命令を出そうとした。
オペレーター
「正体不明の飛行物体は火星の極冠付近への落下軌道を飛行している模様。」
藤堂
「誰か観測員は居るか?」
オペレーター
「観測員は居ませんが訓練中の学生が二名居ます、古代進学生と島大介学生です。」
藤堂
「その二人に確認させろ、くれぐれも無理をするなと伝えろ。」
藤堂が下した命令は直ちに火星において訓練中の古代進、島大介両名に伝達された。
火星観測基地
この小さな基地では古代学生と島学生が訓練中だった。
古代「おい島、この計器少しおかしいぞ。」
島「そりゃないだろ、昨日隅から隅まで調整したんだ。」
二人はそう言いながらも計器の調整を続けていた、次の瞬間地面が大きく揺れ計器が悲鳴を上げ始めた、やがて揺れが収まると防衛軍総司令部から通信が入った。
総司令部オペレーター『こちら総司令部、火星極冠付近に落下した飛行物体の正体を確認せよ』
島「今のだぜ。」
古代「こちら火星基地、了解。」
古代は一瞬「雪風」の安否を気にしたが任務遂行のためにその考えを頭の隅に追いやった。
島「古代、探索艇の発進準備完了だ。」
古代「よし、いくぞ。」
二人は百式探索艇で極冠へ急行した。
火星極冠
島「そろそろ見えて来る筈だ。」
古代「おい島、あれだ近くに下ろすぞ。」
古代は大破した宇宙船らしき物体を発見しその近くに探索艇を着陸させた、その宇宙船は地面に激突した衝撃で船体が二つに折れてしまっていた。
二人は手にした高性能端末で調査を始めた、しばらく墜落現場周辺を探索していたその時、古代が宇宙船から脱出したと思われる救命艇らしき物体を発見した。
古代「何だこりゃ?、島ちょっと見てみろよ。」
古代は大声で島を呼んだ。
島「どうした?」
救命艇の傍に美しい女性が一人倒れていた、彼女の手にはカプセルの様な物が握られていた。
島「どうだ?。」 島の問いかけに対し古代は首を横に振った。
古代「……島。」
島「ああ……。」
それから少しして二人は観測基地に帰投した。
~一週間後~
総司令部オペレーター『訓練中の古代学生と島学生に達する、決戦艦隊が約三時間後に火星付近を通過するので旗艦「三笠」に合流して帰還せよ。』
島「了解、艦隊と合流して帰還します。」
古代「こっちは準備出来たぞ、後は探索艇で艦隊と合流するだけだ。」
島「わかった、しかしいざここを離れるとなると少し寂しくなってこないか?。」
古代「ああ、最初は生きて帰れるのか不安だったな。」
実際、ガミラスの暇つぶしレベルの攻撃は基地から遠く離れた地点に加えられていた。
古代「島、念の為最後の見回りをしてこよう。」
島「ああ、手抜かりがあるとは思えんが年には念を入れとこう。」
その後二人は時間ギリギリまで基地内を点検して回った、そして総司令部の通信が入ってから約二時間半後百式探索艇で観測基地を後にした。
古代「そろそろ艦隊が見えてきてもおかしくない筈だ、レーダーになにか映ってないか島?」
島はレーダー画面を覗き込んでこう言った。
島「ああ、今レーダーでキャッチした。」
古代「よし、今から艦隊と合流するぞ。」
古代は探索艇の機首を艦隊へ向けた、少しして旗艦「三笠」を視認した段階で島が連絡を取った。
島「こちら、訓練生の古代進と島大介です、着艦許可願います。」
程なく許可がおり探索艇は無事艦隊と合流する事ができた、二人はその足で沖田提督の元へ向かった。
~提督居室~
コンコン
沖田「誰か?」
??『先程合流した古代進です』
??『同じく島大介です。』
沖田「入りたまえ。」
ガチャッ、バタン。
沖田「かけたまえ。」
古代・島「「失礼します」」
沖田に勧められ着席した二人はことの顛末を報告した。
話を聞き終わった沖田は言った。
沖田「話は分かった、今日はもう休むといい。」
古代「あの……、提督、雪風は……、古代守の雪風は無事なんでしょうか?」
沖田「雪風は……、残念ながら……。」
その瞬間古代は目の前が真っ暗になった。
次話は地球帰還+αです。